今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

女神ヘカテに捧げる日

2006-08-13 | 記念日
今日(8月13日)は「女神ヘカテに捧げる日」
「今日は何の日に」の記載によると、出産時の女性の家に宿る女神で、元々は産室の女神として崇められ、多産のシンボルである蛙が捧げられていた。キリスト教の布教以降は蛙をシンボルとする魔女の女王とされるようになった。・・・とある。
ギリシャ神話はホメロスイリアスと、ヘシオドス神統記(テオゴニア)の二つの物語で語られている。
ヘカテは神統記にでてくる女神で、ペルセスとアステリアの娘でティタン神族の血族に属する。
ギリシャ神話において、世界の始まりは何もない混沌としたカオスであった。そこにガイア(大地)が現れ、エレボス(暗黒)ニュクス(夜)、輝くアイテル(空)ヘメラ(昼)が生まれた。大地の女神ガイアはウラノス(天空)を産み、ガイアはウラノスと結ばれ12人のティタン神族(巨神族)を一人で生む。末子がクロノス(時間)である。
<href=http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BC%E3%82%A6%E3%82%B9>ゼウスを中心とした神々はギリシャ最高峰のオリンポス山に住み、ティタン神族(巨神族)を倒し、そしてガイアの生んだギガース(巨人族)を討ち世界を支配する。その中心がヘラアテナなどのオリンポス12神である。
クロノスの末子ゼウスは成長して父を倒し、ヘラクレスの助力を得てティタン神族を冥界の奥タルタロス(奈落)に閉じ込める。そしてオリンポス山頂に宮殿を築き兄のポセイドンに海を、長兄のハデスに冥界を任せ、自身は天空から人間までを支配した。ゼウスは浮気者で多くの女神や人間の女性と関係を持ち、そうしてうまれたアテナ、アポロンアルテミスヘパイストスなどを従えていたが、ただ1人正妻のヘラには頭が上がらなかったと言われる。以下参考の「反・ギリシア神話」によれば、ヘラは、神話・伝承の中では アテナといっしょに現れることが多く、この二人の女神は深い関係にあることをうかがわせるという。ヘラの髪は蛇のように渦巻いていることが多く、彼女のはくスカートの真ん中にはとぐろを巻く蛇や縦のジグザグが表されることが多いといい、はからずも彼女が古ヨーロッパの蛇-女神に結びつくことを物語っており、 ヘラと アテナとは古ヨーロッパの神界の真の継承者にほかならないのだという。 そして農耕時代にいたって、彼女は本質的「再生の女神」「月の女神」となった。彼女は生命の賦与者にして豊穣を促すと同時に、自然の持つ破壊力として顕現する神でもあった。その彼女の子孫がヘカテ- アルテミスだという。
ギリシアのヘカテは、天界・地上・冥界を支配する原初の三相一体の女神につけられた数多くの名前のうちのひとつだった。
ヘカテの名はエジプトの産婆-女神ヘキト、ヘケトまたはヘカトに由来しており、他方、エジプトの産婆-女神の名の方は、先王朝期の女族長をさしたヘクから派生した。女族長(ヘク)は、すべてのヘカウhekau(母親の「力ある言葉」)を司る賢女だった という。太陽は朝に生まれ、夕方に死んでいく。ヘキトは、産室の女神「7体のヘ(ウ)ト=ヘル〔ハトホル〕」をひとつに融合した天界の産婆として、毎朝、太陽神を生んだ 。彼女のトーテムはで、蛙は胎児のシンボルだった。それから4000年後に、ヘカテ(すなわちヘキト)はキリスト教徒によって「魔女たちの女王」にされたが、そのときも、ヘカテに捧げられた動物はやはり蛙だったという。
農耕時代初期の「十字」は宇宙の四方位を示し、このシンボリズムは、歳月が四方位を廻る旅であるという信仰に基づいており、歳月の経過は宇宙の周期を存続させ、これを確実なものとする。つまり、月の諸相や季節の循環を通して、この世界を促進するという役割があるのだそうだ。
古代ギリシア・ローマの世界では十字路はヘカテに捧げられた。 ヘカテは「十字路の神々」Lares compitalesの母親であった。
古代ギリシア人は、この女神の「老婆」の相、すなわち冥界の神としての側面を特に強調するようになっていたが、しかし、3本の道が出会う場所で彼女を崇める風習の方は、変更することなく続けられた。このしきたりは、魔術、予言、死者への問いかけなどの儀式の場合、特に顕著だったという。ヘカテの像は何世紀にもわたって三叉路を守護し続けたので、彼女はヘカテ・トレヴィア(「三叉路のヘカテ」)と言われた。満月の夜には、道端にある彼女の礼拝所に捧げ物が供えられた。聖書に登場するバビロンの王の例にも見られるように、ヘカテは、魔術と予言の女神として、旅に出る人々から祈願を捧げられた。しかし、その後、こうした十字路上の儀式と、その神々が悪魔のものであるとされるようになるにつれて、その守護神的な性格が薄れ、冥界と関係が深い女神へと変遷していってしまったようだ。
要するに、ヘカテは、ティタン神族のペルセスPersesとアステリアAsteria(アポロンApporonとアルデミスArdemisの母レトの姉妹)で、ゼウスさえも一目置く存在で、もともとは天と地と海を支配する力を持っていた。そして、祈りを捧げる人間にあらゆる状況における幸運を授ける女神としても崇拝されていたが、次第にその地の母神的性質から、冥界と関係が深い女神へと変遷していってしまった。そして、月のない夜に松明を手にして、地獄の犬を従えて地上に出没する恐ろしい女神と考えられるようになったようだ。このような全能に近い女神がある理由から黄泉(冥界)の女神に転化する例は多く、日本神話でもイザナミノミコト(伊弉冉、伊邪那美)がある。
太陽が陽なら月は陰、太陽が男性なら月は女性。月は明るいが太陽の光を受けて輝き、自分では光らない。そして月は満月、半月、新月と、次々に変わる様子は、流動性やうつろいやすい女性の心にたとえられてきた。ルナ、ダイアナ、ギリシャ神話の狩猟と月の女神アルテミス、ローマ神話のディアナ、セレネ、ヘカテなど、月の神である。ヘカテ後にこれら月の女神セレネやアルテミスなどと同一視されるようにもなったようだ。
ギリシャ神話に出てくる神々は複雑で判りにくい。私には、十分な説明が出来ないので、以下参考に記載のHPを御覧になると良い。特にヘカテに関しては、「反・ギリシア神話」の次のページを参考にされるとよく判ると思うのでここに記しておく。
反・ギリシア神話/十字路(Crossroads) ↓ 
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/antiGM/crossroads.html
反・ギリシア神話/ヘカテ(Hekate)↓ 
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/antiGM/hekate.html
反・ギリシア神話/ハグ(妖婆、鬼女)(Hag) ↓ 
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/antiGM/hag.html
(画像はヘカテ。フリー百科事典Wikipediaより借用)
参考:
神の一覧 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
反・ギリシア神話
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/antiGM/old_europe.html
ヘカテ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%82%AB%E3%83%86
ヘカテ(長音表記ヘカテー)
http://www.h6.dion.ne.jp/~em-em/page041.html
神々の資料館
http://home.s07.itscom.net/fudge/C02shiryo.htm
ギリシア・ローマ神話
http://home.catv.ne.jp/hh/suzusens/story/story1_top.html
ギリシャ神話-系図
http://ueno.cool.ne.jp/babylon/greece/19.html
月の神
http://www.ffortune.net/calen/tukimi/kami.htm
占星学の歴史 8, HISTORY of ASTROLOGY 8
http://www.geocities.jp/hmgenishi/page074d.html
カエル - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%A8%E3%83%AB