今日(8月20日)は、「蚊の日」。
1897(明治30)年の今日(8月20日)、イギリスの医学者ロナルド・ロス(Ronald Ross)によって、ハマダラカ(羽斑蚊=は・まだら・か)類の蚊の胃の中からマラリアの原虫を発見した。そして、これが感染の原因であることを証明し、これにより、1902(明治35)年にノーベル生理学・医学賞を受賞し、1911(明治44)年にはナイトに叙勲された。
マラリアとは、蚊によって媒介されるマラリア原虫(Plasmodium)がヒトにおこす疾患の名称であり、語源は”mal-aria”で、「悪い空気」を意味するのだそうだ。、ヨーロッパ人は、wet(ぬれた, 湿った)な空気を「悪い空気」と感じ、沼地などへいって、「悪い空気」にあたったために激しい悪寒や発熱に見舞われるのだと考えていたそうである。
このマラリア原虫の歴史は人類より古いのだそうだ。マラリア原虫は,分類学上、原生動物門胞子虫綱に属する。単細胞生物であり、いわゆる寄生虫の中でも、他の動物の細胞内に寄生するのが特徴で、マラリア原虫の宿主となるのは、爬虫類、鳥類、哺乳類だけであり、脊椎動物の中でも魚類や両生類には寄生しないという。そして、人体寄生性のマラリア原虫には4種類が知られているそうだが、このヒトを宿主とする4種類のPlasmodiumは、ヒトが進化するのと一緒にアフリカで進化してきたものとされており、エジプトの1万年以上前の人骨にもその形跡がみられるという。新石器時代にはいると,ヒトの移動にともなって、マラリアは、ヨーロッパ、中東、アジア、インド,中国へと広がった。その中南米へのアジアからの広がりは、おそらくコロンブス以前,紀元1000年以前だっただろうといわれ、マラリアの広い分布域は、ハマダラカの適応力と繁殖力によるもだといわれている。
マラリアは、紀元前1500年にインドで編纂された「アタルヴァ・ヴェーダ」にはマラリア調伏の呪法が書かれているし、紀元前1400年の中国(殷代)で作られた青銅碑文に「瘧(えやみ)」を意味する文字が記されており、前漢時代になると、最古の医学書である「黄帝内経」が成立したが、これには,マラリアの診断法と治療法が明記されていたという。
このマラリアを伝播するのが蚊であるという大発見(1897年8月20日)をしたのが、インドのセクンデラバードにいたロナルド・ロスであった。ロスは当時40歳で、インド駐留軍の外科医で陸軍少佐だったそうだが、インドにてマラリアの研究を行い2年間の研究の末、蚊がマラリアを伝播するということを証明した。それは、パトリック・マンソン卿(Sir Patrick Manson)の助言通りだったという。このマンソンは、当時ロンドンで指導的な立場にあった熱帯医学の専門家であり、蚊がフィラリア(線虫の一種の感染症)を伝播することについて多くの研究をしていたそうだ。そして、蚊がマラリアを伝播するという考えはそれ以前にも提案されたことがあるそうで、とくに1717年のローマの内科医ランシーニ(Lancini)によるのものとか、1882年の合州国のアルバート・キング(Albert King)によるものとかが有名で、これらは、マンソンが1894年にその理論を詳しく発展させる前のものだそうである。
ロスの発見は、マンソンがロスに、アルフォンス・ラベラン(Alphonse Laveran)が1880年に発見した、マラリア患者の赤血球中の小さな原虫の顕微鏡プレパラートを見せたことによるのだという。アルジェリアのコンスタンチンにいたフランス陸軍の若い軍医だったラベランは、マラリアで死んだ患者の検死研究によって、血球および組織中の黒い色素沈着を明らかにした。その色素沈着は原虫によるヘモグロビン消化の結果生成した鉄を含んでいた。そのことから、彼は、マラリアが赤血球の病気であると確信していたが、彼の顕微鏡はたった400倍(直径にして)にしかならず、マラリア原虫はこの倍率ではただ見えるというだけだったのだという。だから、彼は,これらの小さなものが本当に寄生虫であって、謎に包まれていたマラリアの原因が見つかったのだということを医学の権威たちに説得するのに大いに難渋したのだという。
ロスはマンソンの助言をもとに、研究を重ね、斑のある羽をもった茶色い蚊に自分の患者の血液を吸わせ、その蚊の一匹を解剖し、顕微鏡を使って観察した結果、胃の外壁に、はっきりした嚢腫(cyst)があり、詳しく調べてみると、その嚢腫の中には羽のような黒い色素沈着があることが判明し、それが、マラリア原虫によって寄生されたヒト赤血球の色素沈着と同じものであることを発見したのだそうだ。
そして、ノーベル賞が設けられた1901年の受賞者エミール・アドルフ・フォン・ベーリングに次いで、史上2人目の医学・生理学賞授賞者となったが、同じマラリアの研究者としてラベランよりも早く授賞したのは、英仏の国力の差によるものだろうか?。ちなみに、ラベランのノーベル賞授賞は1907年である。ノーベル賞は、設立当初から受賞者問題があったようだね~。
この、ロナルド・ロスのマラリア原虫発見は主として、以下参考の「MALARIA - INTRODUCTION 」より、引用した。詳しくは、同HPを参照されたい。
マラリアは、熱帯病のなかで最大の感染者を有する原虫感染症であり、熱帯地域全体に広く蔓延しているだけでなく、温帯の多くの地域で発生している。マラリアは病気と死という大きな負担を、特に流行地の児童達に課している。さらに、マラリアは先進国からのビジネスマン、観光旅行者、および移民を危険にさらしており、マラリア患者の移入(輸入マラリア患者)はヨーロッパや北米などの非流行地でしだいに増加している。急激に経済発展をとげている辺境の発展途上国でしばしば大流行するという。
このマラリア原虫へのワクチンはないが、予防内服薬はいくつかあるそうだ。しかし、近年は殺虫剤に耐性を持つハマダラカや、薬剤に耐性のあるマラリア原虫が現れ、マラリアの治療とその制圧は困難になっているという。また地球温暖化による亜熱帯域の拡大とともにマラリアの分布域が広がることも指摘されているという。地球温暖化問題は、こんな生物学的なことにも色々問題を及ぼしているってことを理解しておいて欲しいね。
兎に角、カは古くからいたのだよね~・カの最も古い化石は1億7千万年前の中生代 ジュラ紀の地層から発見されているというからね~。
夏に増える蚊は本当にうるさいよ。日本には100種類くらいの蚊がいるそうだが、その中でも人を刺すのは「ヒトスジシマカ」と呼ばれる体が黒と白のシマシマ模様の蚊(やぶ蚊とも言われる)か、赤みがかった「アカイエカ」と呼ばれるものがほとんどで、人を刺すのは雌だけ。この蚊に刺されやすい血液型があるというが、本当だろうか。私には蚊が寄って来るが、家人には余り近づかない。これは、私が良い男だからだろうか?・・・やはり、それは飲兵衛だからだろうね~。家の中の蚊は一手引き受けですよ。(^0^)
現代的なカの駆除は、家庭内では蚊取線香や蚊取リキッドなどを夜間に使用することが多い。しかし、もっと基本的なことは、その前に、水が溜まり易い植木鉢などを屋外に出さないようにしてボウフラの発生自体を抑える事が重要だよね。
古くから「墓地などの花入れに10円玉を入れておくと、蚊が湧かない」という言われており、我が家でも、今はなくなった母が仏さんの花瓶の中に10円玉を入れていたのを思い出す。今では、実際に水の中に銅片を入れておいたり、水を銅製容器に張っておいたりすることでボウフラの発生を防ぐ効果があるらしいことが分かり、2006年6月ごろから社団法人日本銅センター(JCDA)が中心となって実証実験を始めているのだとか。我が家は、今年から、ハエなどを取るための電撃殺虫器を庭に吊っているが、例年に比べ家の中で余り蚊を見ない。効果があるようだ。
蚊に刺された所を掻くのはなんとも言えない快感がある。しかし、実際には掻けば掻くほどさらにかゆくなり、ついには掻きむしってしまうことがある。まさに悪循環。大人でもかゆみを我慢するのはストレスになるほどだから、ましてや幼い子供ならなおさら。
蚊がチクリ!あのかゆみはなんともたまらないかゆさですね~。でも、我慢して、たとえかゆくとも、掻いてはいけないよ。それは、ひどく掻き過ぎると皮膚炎を起こしてしまうから・・。さらに、掻き壊した皮膚から細菌が入ると化膿したりして治りが悪くなる。子供の場合、蚊に刺された所を掻いているうちにとびひ(伝染性膿痂疹)になり、それがさらに火事の飛び火のごとく、数日であっという間に広がってしまうことがあるとか。かゆい所を流水や氷でしっかり冷やせば、かなりかゆみは治まる。幼い子供なら、爪を短く切っておくことも忘れずに・・・。
追記:AM9:00
先にも地球温暖化の話に少し触れたが、今朝、関西では8ChのTVで放映している番組「報道2001」を見ていたが、その中で、小池百合子環境相を中心に地球温暖化の議論がされていた。その中で、藤田紘一郎氏が、地球温暖化の影響で、1942年以降、今まで、熱帯地域でしか見られなかった蚊「ネッタイシマカ」が、台湾で大発生しており、それが、沖縄から奄美大島などで見られるようになってきたと言っていた。「ネッタイシマカ」は、デング熱や黄熱病といった病気をもたらす恐い蚊である。しかも、もし、これが日本で発生しても、今の日本では、蚊などを研究している専門家が居らず、また、治療できる医者も居らず薬もないという。これは、大変な問題だね~。
(画像は蚊遣り豚。推定年代 19世紀前葉~中葉 。以下参考の新宿歴史博物館より借用。これは江戸時代の蚊遣り豚。今の蚊遣り豚よりもだいぶ大きいが、中でいぶすものが枯葉やおがくずなどのかさばるものだったからだとか。蚊遣り豚の出来る前は土で出来た火鉢などを使っていたようで、それがなぜ豚の形になったのかという理由だが、徳利の形を横にして思いついたのではないかという。)
参考:
カ-Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB
原生動物 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E7%94%9F%E5%8B%95%E7%89%A9
マラリアの研究者達
http://www.asahi-net.or.jp/~ch2m-nitu/quinine.htm
MALARIA - INTRODUCTION -
http://72.14.235.104/search?q=cache:xyYnIX_0MIwJ:sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/~minato/m1.htm+%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%80%80%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%80%80%E7%99%BA%E8%A6%8B&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=10
ノーベル賞 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E8%B3%9E
国立感染症研究所 感染症情報センター
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k05/k05_04/k05_04.html
豚形蚊遣り(蚊遣り豚)/新宿歴史博物館
http://www.regasu-shinjuku.or.jp/shozoshiryo/k02_yotsuya/y4_edo/kk1_01809.html
アタルヴァ・ヴェーダ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%80
黄帝内経 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E5%B8%9D%E5%86%85%E7%B5%8C
フィラリア - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%82%A2
プレパラート - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%88
世界で重要視されている蚊の種類とその特徴
http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/medical/mosquito_around_the_world.html
藤田紘一郎(ふじた こういちろう)
http://khon.at.infoseek.co.jp/chosha/h130.html
1897(明治30)年の今日(8月20日)、イギリスの医学者ロナルド・ロス(Ronald Ross)によって、ハマダラカ(羽斑蚊=は・まだら・か)類の蚊の胃の中からマラリアの原虫を発見した。そして、これが感染の原因であることを証明し、これにより、1902(明治35)年にノーベル生理学・医学賞を受賞し、1911(明治44)年にはナイトに叙勲された。
マラリアとは、蚊によって媒介されるマラリア原虫(Plasmodium)がヒトにおこす疾患の名称であり、語源は”mal-aria”で、「悪い空気」を意味するのだそうだ。、ヨーロッパ人は、wet(ぬれた, 湿った)な空気を「悪い空気」と感じ、沼地などへいって、「悪い空気」にあたったために激しい悪寒や発熱に見舞われるのだと考えていたそうである。
このマラリア原虫の歴史は人類より古いのだそうだ。マラリア原虫は,分類学上、原生動物門胞子虫綱に属する。単細胞生物であり、いわゆる寄生虫の中でも、他の動物の細胞内に寄生するのが特徴で、マラリア原虫の宿主となるのは、爬虫類、鳥類、哺乳類だけであり、脊椎動物の中でも魚類や両生類には寄生しないという。そして、人体寄生性のマラリア原虫には4種類が知られているそうだが、このヒトを宿主とする4種類のPlasmodiumは、ヒトが進化するのと一緒にアフリカで進化してきたものとされており、エジプトの1万年以上前の人骨にもその形跡がみられるという。新石器時代にはいると,ヒトの移動にともなって、マラリアは、ヨーロッパ、中東、アジア、インド,中国へと広がった。その中南米へのアジアからの広がりは、おそらくコロンブス以前,紀元1000年以前だっただろうといわれ、マラリアの広い分布域は、ハマダラカの適応力と繁殖力によるもだといわれている。
マラリアは、紀元前1500年にインドで編纂された「アタルヴァ・ヴェーダ」にはマラリア調伏の呪法が書かれているし、紀元前1400年の中国(殷代)で作られた青銅碑文に「瘧(えやみ)」を意味する文字が記されており、前漢時代になると、最古の医学書である「黄帝内経」が成立したが、これには,マラリアの診断法と治療法が明記されていたという。
このマラリアを伝播するのが蚊であるという大発見(1897年8月20日)をしたのが、インドのセクンデラバードにいたロナルド・ロスであった。ロスは当時40歳で、インド駐留軍の外科医で陸軍少佐だったそうだが、インドにてマラリアの研究を行い2年間の研究の末、蚊がマラリアを伝播するということを証明した。それは、パトリック・マンソン卿(Sir Patrick Manson)の助言通りだったという。このマンソンは、当時ロンドンで指導的な立場にあった熱帯医学の専門家であり、蚊がフィラリア(線虫の一種の感染症)を伝播することについて多くの研究をしていたそうだ。そして、蚊がマラリアを伝播するという考えはそれ以前にも提案されたことがあるそうで、とくに1717年のローマの内科医ランシーニ(Lancini)によるのものとか、1882年の合州国のアルバート・キング(Albert King)によるものとかが有名で、これらは、マンソンが1894年にその理論を詳しく発展させる前のものだそうである。
ロスの発見は、マンソンがロスに、アルフォンス・ラベラン(Alphonse Laveran)が1880年に発見した、マラリア患者の赤血球中の小さな原虫の顕微鏡プレパラートを見せたことによるのだという。アルジェリアのコンスタンチンにいたフランス陸軍の若い軍医だったラベランは、マラリアで死んだ患者の検死研究によって、血球および組織中の黒い色素沈着を明らかにした。その色素沈着は原虫によるヘモグロビン消化の結果生成した鉄を含んでいた。そのことから、彼は、マラリアが赤血球の病気であると確信していたが、彼の顕微鏡はたった400倍(直径にして)にしかならず、マラリア原虫はこの倍率ではただ見えるというだけだったのだという。だから、彼は,これらの小さなものが本当に寄生虫であって、謎に包まれていたマラリアの原因が見つかったのだということを医学の権威たちに説得するのに大いに難渋したのだという。
ロスはマンソンの助言をもとに、研究を重ね、斑のある羽をもった茶色い蚊に自分の患者の血液を吸わせ、その蚊の一匹を解剖し、顕微鏡を使って観察した結果、胃の外壁に、はっきりした嚢腫(cyst)があり、詳しく調べてみると、その嚢腫の中には羽のような黒い色素沈着があることが判明し、それが、マラリア原虫によって寄生されたヒト赤血球の色素沈着と同じものであることを発見したのだそうだ。
そして、ノーベル賞が設けられた1901年の受賞者エミール・アドルフ・フォン・ベーリングに次いで、史上2人目の医学・生理学賞授賞者となったが、同じマラリアの研究者としてラベランよりも早く授賞したのは、英仏の国力の差によるものだろうか?。ちなみに、ラベランのノーベル賞授賞は1907年である。ノーベル賞は、設立当初から受賞者問題があったようだね~。
この、ロナルド・ロスのマラリア原虫発見は主として、以下参考の「MALARIA - INTRODUCTION 」より、引用した。詳しくは、同HPを参照されたい。
マラリアは、熱帯病のなかで最大の感染者を有する原虫感染症であり、熱帯地域全体に広く蔓延しているだけでなく、温帯の多くの地域で発生している。マラリアは病気と死という大きな負担を、特に流行地の児童達に課している。さらに、マラリアは先進国からのビジネスマン、観光旅行者、および移民を危険にさらしており、マラリア患者の移入(輸入マラリア患者)はヨーロッパや北米などの非流行地でしだいに増加している。急激に経済発展をとげている辺境の発展途上国でしばしば大流行するという。
このマラリア原虫へのワクチンはないが、予防内服薬はいくつかあるそうだ。しかし、近年は殺虫剤に耐性を持つハマダラカや、薬剤に耐性のあるマラリア原虫が現れ、マラリアの治療とその制圧は困難になっているという。また地球温暖化による亜熱帯域の拡大とともにマラリアの分布域が広がることも指摘されているという。地球温暖化問題は、こんな生物学的なことにも色々問題を及ぼしているってことを理解しておいて欲しいね。
兎に角、カは古くからいたのだよね~・カの最も古い化石は1億7千万年前の中生代 ジュラ紀の地層から発見されているというからね~。
夏に増える蚊は本当にうるさいよ。日本には100種類くらいの蚊がいるそうだが、その中でも人を刺すのは「ヒトスジシマカ」と呼ばれる体が黒と白のシマシマ模様の蚊(やぶ蚊とも言われる)か、赤みがかった「アカイエカ」と呼ばれるものがほとんどで、人を刺すのは雌だけ。この蚊に刺されやすい血液型があるというが、本当だろうか。私には蚊が寄って来るが、家人には余り近づかない。これは、私が良い男だからだろうか?・・・やはり、それは飲兵衛だからだろうね~。家の中の蚊は一手引き受けですよ。(^0^)
現代的なカの駆除は、家庭内では蚊取線香や蚊取リキッドなどを夜間に使用することが多い。しかし、もっと基本的なことは、その前に、水が溜まり易い植木鉢などを屋外に出さないようにしてボウフラの発生自体を抑える事が重要だよね。
古くから「墓地などの花入れに10円玉を入れておくと、蚊が湧かない」という言われており、我が家でも、今はなくなった母が仏さんの花瓶の中に10円玉を入れていたのを思い出す。今では、実際に水の中に銅片を入れておいたり、水を銅製容器に張っておいたりすることでボウフラの発生を防ぐ効果があるらしいことが分かり、2006年6月ごろから社団法人日本銅センター(JCDA)が中心となって実証実験を始めているのだとか。我が家は、今年から、ハエなどを取るための電撃殺虫器を庭に吊っているが、例年に比べ家の中で余り蚊を見ない。効果があるようだ。
蚊に刺された所を掻くのはなんとも言えない快感がある。しかし、実際には掻けば掻くほどさらにかゆくなり、ついには掻きむしってしまうことがある。まさに悪循環。大人でもかゆみを我慢するのはストレスになるほどだから、ましてや幼い子供ならなおさら。
蚊がチクリ!あのかゆみはなんともたまらないかゆさですね~。でも、我慢して、たとえかゆくとも、掻いてはいけないよ。それは、ひどく掻き過ぎると皮膚炎を起こしてしまうから・・。さらに、掻き壊した皮膚から細菌が入ると化膿したりして治りが悪くなる。子供の場合、蚊に刺された所を掻いているうちにとびひ(伝染性膿痂疹)になり、それがさらに火事の飛び火のごとく、数日であっという間に広がってしまうことがあるとか。かゆい所を流水や氷でしっかり冷やせば、かなりかゆみは治まる。幼い子供なら、爪を短く切っておくことも忘れずに・・・。
追記:AM9:00
先にも地球温暖化の話に少し触れたが、今朝、関西では8ChのTVで放映している番組「報道2001」を見ていたが、その中で、小池百合子環境相を中心に地球温暖化の議論がされていた。その中で、藤田紘一郎氏が、地球温暖化の影響で、1942年以降、今まで、熱帯地域でしか見られなかった蚊「ネッタイシマカ」が、台湾で大発生しており、それが、沖縄から奄美大島などで見られるようになってきたと言っていた。「ネッタイシマカ」は、デング熱や黄熱病といった病気をもたらす恐い蚊である。しかも、もし、これが日本で発生しても、今の日本では、蚊などを研究している専門家が居らず、また、治療できる医者も居らず薬もないという。これは、大変な問題だね~。
(画像は蚊遣り豚。推定年代 19世紀前葉~中葉 。以下参考の新宿歴史博物館より借用。これは江戸時代の蚊遣り豚。今の蚊遣り豚よりもだいぶ大きいが、中でいぶすものが枯葉やおがくずなどのかさばるものだったからだとか。蚊遣り豚の出来る前は土で出来た火鉢などを使っていたようで、それがなぜ豚の形になったのかという理由だが、徳利の形を横にして思いついたのではないかという。)
参考:
カ-Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB
原生動物 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E7%94%9F%E5%8B%95%E7%89%A9
マラリアの研究者達
http://www.asahi-net.or.jp/~ch2m-nitu/quinine.htm
MALARIA - INTRODUCTION -
http://72.14.235.104/search?q=cache:xyYnIX_0MIwJ:sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/~minato/m1.htm+%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%80%80%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%80%80%E7%99%BA%E8%A6%8B&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=10
ノーベル賞 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E8%B3%9E
国立感染症研究所 感染症情報センター
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k05/k05_04/k05_04.html
豚形蚊遣り(蚊遣り豚)/新宿歴史博物館
http://www.regasu-shinjuku.or.jp/shozoshiryo/k02_yotsuya/y4_edo/kk1_01809.html
アタルヴァ・ヴェーダ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%80
黄帝内経 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E5%B8%9D%E5%86%85%E7%B5%8C
フィラリア - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%82%A2
プレパラート - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%88
世界で重要視されている蚊の種類とその特徴
http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/medical/mosquito_around_the_world.html
藤田紘一郎(ふじた こういちろう)
http://khon.at.infoseek.co.jp/chosha/h130.html