今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

耳の日

2007-03-03 | 記念日
今日(3月3日)は、「耳の日」
日本耳鼻咽喉科学会が1956(昭和31)年に制定。耳や聴力への関心を高め、聴覚障害の予防・治療を徹底する為の記念日。「み(3)み(3)」の語呂合せであるが、単なる語呂合せだけではなく、以下のようなことからこの日を記念日としている。
それは、三重苦のヘレン・ケラーサリバン女史が指導を始めた日であり、ヘレン・ケラーは彼女のおかげで、目、耳、声の三重の身体障害を克服した。奇跡の人という呼び名があるが、これは三重苦の障害を乗り越えたヘレン・ケラーのことではなく、それを可能にしたアン・サリヴァンのことをさすものである。電話の発明者グラハム・ベルの誕生日でもある。ベルは、スコットランドエディンバラに生まれ、視話法の研究者メルヴィル (Alexander Melville Bell) を父に持つ。母が難聴であった事から、聾唖者に話し方を教える事に興味を持ったと言われている。エディンバラ大学及びロンドン大学で学び、24歳の時(1870年)に、病で余命6ヶ月と宣告された事を切っ掛けに、父と共にカナダに移住した。その後、アメリカへ移り、ボストン大学音声学(「視話法」)を教える傍ら、音声の多重伝送を研究。この研究の最中、偶然に、電磁石を使ったマイクの原理(現在のリボンマイクと同じ原理)を発見し、電話機の発明を志したのだという。そして、1887年、アン・サリヴァンをヘレン・ケラーの家庭教師として紹介したのは彼であり、以後ケラーとも交流をしていたそうだ。
「耳の日」には、各地でいろいろな行事をしているようだが、そのことは、日本耳鼻咽喉科学会 HPの「耳の日」地方部会行事を参照されたい。
ヒト は、聴覚を司る主要な感覚器であり、「聴覚は、外耳中耳内耳聴神経、聴覚皮質などの器官を使い、音声信号を神経活動情報に変換し、音の強さ、音高、音色、音源の方向、リズム、言語などを認識する能力・機能をさす」と一応定義されているが、細かく突き詰めると不十分な点があるそうだ。私にそのような専門知識がある訳ではないのでそのような専門的なことなどもWikipediaの「聴覚の定義について」の節を参照されたい。
耳に纏わる話としては、彫刻家の三木富雄は、耳の彫刻を生涯にわたって多数制作したことで知られている。
又、画家のゴッホは、ポール・ゴーギャンと南フランスのアルルで共同生活をしていたが、不和となりゴーギャンに「自画像の耳の形がおかしい」と言われると、自らの左の耳朶を切り取ったとなどという話が有名である。(耳を切った後に描かれた自画像は、以下参考に記載ののインターネット美術館にて見れる)
ちょっと面白い話としては、耳の形はよく遺伝するのでDNA血液型親子鑑定に用いられていたという。 本当か?と思っていろいろ調べてみると、耳が、一番よく顔の遺伝体質を表しているのだそうだ。以下参考の「観相講座5」によると、”中国観相法では、鼻も口も年齢によって変わるが、基本的な形は耳が最も一定不変と教えている。法医学的な親子鑑定の時も、今でこそ、血液型の種類が赤血球型、白血球型、DNA型などと詳しく調べられるようになり、顔の検査は簡単にされているが、30 年ほど前には、細かく比較したもの、中でも、一番特徴の出ているのが耳であり、この耳が立っているか、寝ているかから始まって、耳たぶの形、耳の一番下の端の切れ込みの形、加えて、結節という耳の上の膨らみがあるかないか、内側のほうが出っ張っていないかなどの特徴を親と見比べて、鑑定していったのであった。」・・とある。耳たぶの大きい肉の厚い福耳は、昔から、金運に恵まれ、福運があると言われている。しかし、それが、本当に遺伝だとすると、その人の家系は、代々全員がお金持ちと言う事になる???。やっぱし、一生懸命努力した人に金持ちになってもらわないとね~。
それと、食パンの外周部を「食パンの耳」と表現するが、「何故「耳」と言うの?」・・・などと子どもに聞かれたら、ちゃんと答えられるかな?
「耳=ミミ」の祖語は「クチビル」の意味だったらしい。「ミミタブ」や「クチビル」は、顔に穴が開いた「ヘリ」の部分が目立つ場所で、縁(ヘリ)の意味、つまり、「はし、ふち」という意味だったそうだ。そう言えば、裁縫の時、布ぎれの縁(へり)をさして「ミミをもつ」とか「ミミをおとす」とか言うし、借りた金をそっくり返すことを「ミミをそろえて」返す、と言うのは、お金の縁(ふち)をピシッと揃え、約束を守ってきっちりと返すことだよね~。なんでも明治時代には、「耳」という言葉は使われておらず「パンの縁(ふち)」と表現していたようであるが、いつから「耳」と言うようになったのかはよく分からない。詳しくは以下を見ると良い。
顔の名称の語源
http://homepage3.nifty.com/rosetta_stone/wissenshaft/AN_2/AN_JP_37_43.htm
なぜ なに百科事典・パンのミミは耳なの?
https://www.dsn.co.jp/kodomo110/nazenani/kotae/pannomimi.html
それにしても、「耳」の付く言葉はたくさんあるね~(goo-国語辞典 [ 耳 ]参照)。
役にたつ「耳よりな話」も多くあるので、情報や知識をとりいれるのに、「百聞は一見にしかず」の格言もあり、又、「耳学問」という言葉もあるように、耳は目に劣らない重要な感覚器である。又、目に生涯があって、字の読めない人には今の時代は、ボランティアグループによる「耳文庫」(以下参考のシアトル・ワシントン州日本人グループ: 「耳文庫」参照)といった便利なものも出来ており、目の代わりに「耳」を活用する方法がとられている。時には「耳に逆らう」「耳の痛い話」を聞くこともあるが、何でも、知ったかぶりをせずに、分からない事は人に聞いて学ぶことが大事だろうね~。
(画像の耳は、フリー百科事典Wikipediaより)
参考:
日本耳鼻咽喉科学会
http://www.jibika.or.jp/
Category:耳- Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Category:%E8%80%B3
三木富雄_バラの耳
http://www.gallerysugie.com/mtdocs/artlog/archives/000550.html
インターネット美術館
http://material.miyazaki-c.ed.jp/ipa/internet_artmuseum/index.htm
耳鼻のど豆知識&トリビア・ヒト編1/さくらがおか耳鼻咽喉科
http://www.e-mimi.com/5_links/01.html
観相講座5
http://www.interq.or.jp/cool/nakazawa/kanso5.html
福耳 (耳の形) - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E8%80%B3_%28%E8%80%B3%E3%81%AE%E5%BD%A2%29ベル 電話 ヘレン=ケラー /目で見る世界史
http://history.husigi.com/VHv2/koneta74.htm
ヴィジブル・スピーチ(visible speach)
http://www.bl.mmtr.or.jp/~idu230/his/his/bunken/idumi/syuron/sanko2/(2).htm
顔の名称の語源
http://homepage3.nifty.com/rosetta_stone/wissenshaft/AN_2/AN_JP_37_43.htm
なぜ なに百科事典・子ども110番ホームページ
https://www.dsn.co.jp/kodomo110/nazenani/nazenani-index.html
なぜ なに百科事典・パンのミミは耳なの?
https://www.dsn.co.jp/kodomo110/nazenani/kotae/pannomimi.html
耳にちなんだ言葉
http://home.socal.rr.com/tsugawa/mimi%20ni%20chinannda%20kotoba.htm
goo-国語辞典 [ 耳 ]
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%BC%AA&search_history=%A5%DF%A5%DF&kind=jn&kwassist=0&mode=0&jn.x=42&jn.y=10
シアトル・ワシントン州日本人グループ: 「耳文庫」
http://www.junglecity.com/jcommunity/g_mimibunko.htm
親子鑑定
http://www3.kmu.ac.jp/legalmed/DNA/parent.html
法医学 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%95%E5%8C%BB%E5%AD%A6
血液型 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%80%E6%B6%B2%E5%9E%8B
デオキシリボ核酸(DNA)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%AA%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%9C%E6%A0%B8%E9%85%B8