今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

三線の日

2007-03-04 | 記念日
今日(3月4日)は、「三線の日」
沖縄県を放送対象地域とする放送局である琉球放送(略称はRBC)が制定。
三線(さんしん)と「さん(3)し(4)ん」の語呂合せから。以下に記載の「沖縄大百科」によると、正式には「ゆかる日 まさる日 三線の日」というらしい。琉球放送の上原直彦さんの提唱から始まり、三線を沖縄文化の原点と捉え、三線の良さを再認識し受け継いでいこうと1993年に制定されたそうだ。読谷村の読谷文化センター鳳ホールをメイン会場とし、三線の流会派を超えた共演が圧巻で、初心者でも会場に三線を持参すれば、舞台に掛かった巨大な工工四(くんくんしー)【工工四参照】を見ながら演奏することができるという。また県外でも沖縄好きが集まり時報に合わせて三線を演奏するのだという。ちなみにメイン会場となる読谷村(google地図)は、三線音楽の祖といわれる赤犬子(あかいんこ)【三線の起源:赤犬子参照】の出生地といわれているそうだ。
三線は三本の弦(糸)をもつ楽器で、胴には、木製の筒に、ニシキヘビの皮を張ったものであるため蛇味線(じゃみせん)とも呼ばれている。沖縄県および鹿児島県の奄美地方で広く使用されている。琉球三味線とも言われる。 中国の三弦(サンシェン)を起源とするそうだ。16世紀にはに伝わり、三味線のもとになったといわれている。
記念日の「三線の日」は分かるが、私は、沖縄の言葉を知らないので「ゆかる日」と「まさる日」が何のことか良くわからない。そこで、いろいろ検索したが、以下参考の 「邪馬台国-九州起源・革命説 「赤がね(銅)の世直し」」の【「君が代」の出現する沖縄の神歌例」】のなかに、神歌元歌「今日のゆかる日」現代語訳「今日の良き日」、神歌元歌「今日まさる日」現代語訳「今日勝る日」とあったので、この用語なら「ゆかる日 まさる日 三線の日」は、「良き日、勝る日、三線の日」と言うことになるのであろうか。なんとなく沖縄の人の誇りがこの記念日の名前に感じられる。
沖縄は歴史的には、明治時代の琉球処分(沖縄の歴史の琉球処分参照)まで、両属の琉球王国(正式には琉球國)であった(詳しくは沖縄の歴史参照)。その為、他の都道府県とは異なる独特の文化・習俗が根付いている。(沖縄県庁ウェブサイト沖縄の文化参照)
三味の演奏は琉球王朝の宮廷音楽(琉球文化アーカイブ宮廷音楽参照)として発達した古典と、庶民の間に歌い継がれてきた民謡とに大きく分けられる。古典にはそれぞれ19世紀の演奏家に端を発する野村流と安冨祖(あふそ)流の二大流派があり、そのほかに湛水流という古典の原点的な流派もある。民謡はさらに本島の民謡、宮古民謡、八重山民謡などに分けられるようだ。
1990年前後に喜納昌吉(きな しょうきち)チャンプルーズやりんけんバンドなどが登場し、沖縄音楽の伝統や歴史を基盤にした独特のメロディーとウチナーグチ(沖縄語)が特徴的なポップスなどを歌い独自の音楽づくりを始め、沖縄音楽が広く知られるようになった。
喜納昌吉の代表曲「花~すべての人の心に花を~」は、世界60カ国で3000万枚以上の売り上げといい、1996(平成 8)年には、日本レコード大賞特別賞受賞 も受賞している。
この頃は、私もまだ現役で、まだまだ飲んだくれていたが、その頃、会社の仲間で、この歌を覚えて、いつも、バーでこの歌を歌っていた者が居た。私は、飲兵衛なものだから、バーなど飲み屋ではマスターや女の子を相手におしゃべりしながら飲むばかりで歌を歌う事など余りないが、この男は、酒も飲まずに歌ばかり歌っている。そして、覚えたてのこの歌を必ず最初に歌っていた。いつも、私の行きつけのバーへ一緒についてくるのであるが、正直言って、嫌われていたね~。私は、カラオケのバーは余り好きではないのだが、今時どこのバーもカラオケの設備そのものは備えているが、カラオケ店ではないので、そのようなバーへ行って、飲みもせずに歌ばかり歌っている者は、好かれる訳はないよね~。しかし、いつも同じ歌ばかり歌っているだけあって、声も良いし、そこそこ上手ではあった。その後、私も、現役を退き、初めの頃、何をしようかと、手近に有ったハーモニカの練習などしていたが、譜面を買ってきて最初に、練習をしたのがこの歌だった。この歌は、本当によい歌で好きである。
花(すべての人の心に花を) 作詞・作曲:喜納 昌吉↓
http://utagoekissa.music.coocan.jp/utagoe.php?title=hanakawahanagarete
沖縄の歌は、このような新しい歌でも独特のメロディーとウチナーグチが相俟って、非常に新鮮に聞こえるし、歌の内容も良いものが多い。
最近では、石垣島出身の歌手で、天性の歌声と実力がありながら演歌歌手としては、人気の出ていなかった夏川りみが、三線を弾きながら歌う『涙そうそう』で一躍有名になった。彼女の歌の上手さもあるが、曲・歌詞とも申し分ない。
この歌は、森山良子が、ライブで共演した、BEGINと意気投合し、沖縄の曲を依頼した。そして、BEGINから送られたデモテープのタイトルに書いてあった「涙そうそう」は沖縄の言葉で「涙がぽろぽろこぼれ落ちる」という意味であると聞き、森山が若くしてこの世を去った兄を想う歌詞をつけたものだという。この曲は、2000年3月、BEGINがシングル曲としてセルフカヴァー。 それを、同時にBEGINと同郷の夏川りみが2001年3月シングルカバーし大ヒットしたものである。また、森山の「涙そうそう」は2001(平成13)年12月5日に「さとうきび畑」のカップリングとしてシングル発売されている。
そういえば、1963(昭和38)年に「島のブルース」で歌手デビューし、レコード大賞新人賞をも受賞した三沢あけみ(みさわあけみ) 。現在も活躍中だが、「奄美なちかしゃ 蘇鉄のかげで~」と、奄美の衣装をつけ、三線の伴奏も入り、ちょっと鼻に抜けた独特の歌い方で「島唄」風に歌い、一大旋風を巻き起こした。歌っている本人は長野県出身である。
しかし、この歌がヒットしたのは、沖縄返還により、沖縄の施政権がアメリカ合衆国から日本に返還されたのが、1972(昭和47)年5月15日のことだから、返還される9年前のこと、まだパスポートがなければ沖縄に行けなかった時代である。沖縄のことを知らない私など、最初はこれが沖縄の歌かと思っていた。それに、沖縄と言えば、1961(昭和36)年、「病葉(わくらば)を~」ではじまる『川は流れる』が大ヒットした。歌っていたのは沖縄の血の入ったエキゾチックな容姿に、ハスキーな声の仲宗根美樹さんだ。本土復帰の11年も前の事である。この歌は、沖縄の歌とは全く関係ないが、この人が沖縄シンガーの元祖といえるだろう。今は、音楽界は沖縄ブームといえるぐらい沖縄の人たちが活躍している。長い間、苦労をしてきた沖縄の人たちが、沖縄の文化を開花させるときがきたという事だろう。頑張って欲しいものだ。私も沖縄へは2度しか旅行したことがないが、ホテルのショーで沖縄の伝統的な踊りや歌を見せてもらったが本当に素敵であった。又、行ってみたいものだ。
(画像は、真壁型・人工皮の三線。フリー百科事典Wikipediaより)
参考:
琉球放送 - RBC 沖縄デジタル王国 [トップページ]
http://www.rbc-ryukyu.co.jp/
琉球放送-Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%90%89%E7%90%83%E6%94%BE%E9%80%81
三線-Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E7%B7%9A
沖縄大百科
http://word.uruma.jp/
ポップさエエ四
http://www7a.biglobe.ne.jp/~kunkun/index.htm
沖縄県庁ウェブサイト
http://www.pref.okinawa.jp/
琉球文化アーカイブ
http://rca.open.ed.jp/
邪馬台国-九州起源・革命説 「赤がね(銅)の世直し」
http://setouchi.ac.jp/~dnagoh/index.html
喜納昌吉&チャンプルーズ 公式サイト
http://champloose.co.jp/
りんけんバンド公式サイト
http://www.rinken.gr.jp/entertainment/rinkenband/index.html
THE BOOM MUSIC GALLERY/THE BOOM公式サイト
http://www.five-d.co.jp/boom/
対訳沖縄民謡
http://www.jinjin.jp/chimugukuru.htm
沖縄民謡(Okinawa Traditonal Song)
http://www.ryukyu-wave.com/cgibin/search/yomi.cgi?mode=kt&kt=01_07
沖縄民謡ページ(最新・おすすめ特選)
http://www.nema-net.com/nema/index.htm
うたまっぷ歌詞検索/琉球民謡
http://www.utamap.com/categorikasi.php?cat=12
セルフカヴァー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%AB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC
花(すべての人の心に花を) 作詞・作曲:喜納 昌吉
http://utagoekissa.music.coocan.jp/utagoe.php?title=hanakawahanagarete
三沢あけみ misawa-akemi.com
http://www.misawa-akemi.com/
三沢あけみ・ 島のブルース 試聴
http://listen.jp/store/album_vicl61253.htm
島のブルース /歌 谷 真酉美
http://8.health-life.net/~susa26/ikoi/simanobules.htm
MIDI川は流れる
http://www.biwa.ne.jp/~kebuta/MIDI/MIDI-htm/Kawa_ha_nagareru.htm