なごみのとき

ホッとするデジカメひとコマ日記

ゼニゴケ(ゼニゴケ科・ゼニゴケ属)

2015-03-10 16:21:12 | 草花
 蔓延り出すと、どうにも始末に困るゼニゴケですが、先日、田んぼのへりで、ゼニゴケに面白いものが生えているのを
見つけました。
調べてみると、これが、「破れ傘」といって、ゼニゴケの雌株が形成した、卵を形成する雌器であることが
わかりました。雄株の雄器は、小さな薄い円盤状の傘を広げたような形になっているとのことで、探してみると、近くに
ありました。降雨などで、雄器床の上面が濡れると、精子が出てきて、雌株の卵との受精がなされます。
その後、胞子体が形成されて、胞子がばらまかれます。
こうした、有性生殖のほかにも、葉の上に「杯状体」と呼ばれるものができて、無性芽が形成され、周囲にばらまかれて、
無性的にも繁殖するそうです。3・4枚目の写真に見られる、葉の上の凹んだような丸いものが杯状体です。




















タネツケバナ(アブラナ科・タネツケバナ属)一年草

2015-03-09 19:19:05 | 草花
 今の時期、田んぼの畦などで、よくタネツケバナを見かけます。
茎は、下部から分枝して、高さ10~30㎝ぐらいになります。葉には、7~10個の小葉が羽状につき、頂葉は、
やや大きいです。花は、白色の十字花ですが、お天気のせいか、ぱっと開いているものは、見当たりませんでした。
実は、長さ2㎝ぐらいの細長い円柱形で、棒のようになって、上向きについています。
この花が咲くと、種籾を水につけて、苗代の準備を始めたというのが、名前の由来です。





























ノボロギク(キク科) 越年草

2015-03-08 18:51:08 | 草花
 「野に生えるボロギク」だなんて・・・。と、思っていましたら、ボロギクとは、サワギクのことだそうです。
湿地に生えるキク科の草花で、果実期に白い冠毛がぼろくずのように見えるので、ボロギクと呼ばれるそうです。
ノボロギクも、同様に、冠毛がぼろくず状になっているので、その名がついたとも言われています。
頭花は、筒状花が集まっていて、すぼんだような形のままで、ぱっと開くことは、ありません。
花の後に出来る果実には、細い冠毛がたくさんついていて、全体で、ぱっと開き、タンポポの種のように、風にのって、
運ばれます。 花は、冬から春によく目につきますが、一年中開花しているとのことです。

























オオイヌノフグリ(オオバコ科・クワガタソウ属)越年層

2015-03-07 10:45:25 | 草花
 田んぼの用水路沿いの道端にオオイヌノフグリが集まって咲いている所があって、ウォーキングの道すがら、いつも、
足を止めて眺めていました。
カメラを持参した昨日は、やや日射しが弱く、朝の9時頃でも、まだ完全には開いていませんでした。
オオイヌノフグリは、明治になってヨーロッパから渡来し、広がって、それまで日本に多く生えていたイヌノフグリを
追いやってしまったそうです。イヌノフグリは、3㎜ほどの花なのに、オオイヌノフグリは、8㎜もあって目立ちます。
また、オオイヌノフグリは、虫による他花受粉だけでなく、夕方になると、オシベが閉じて、メシベに花粉をつける
自家受粉によって、果実を実らせている点でも、繁殖力が強い訳です。





























ナズナ(アブラナ科・ナズナ属) 別名ペンペングサ

2015-03-06 13:16:25 | 草花
 暖かい3月に入って、ウォーキングの田んぼ道の道端に、ナズナの花をよく見かけるようになりました。
ご存知、春の七草の一つで、このブログのわたしの名前にお借りした花でもあります。
ナズナは草丈20~40㎝で、4枚の白い花弁をもつ3㎜ほどの小さな花を多数花穂につけます。下の方で、花が終わって
種子が形成されている間も、先端では次々と蕾を形成して開花させていきます。