拉致被害者の蓮池さんが訳したこの本 図書館で目に留まって 借りてきた 秀吉が朝鮮を攻めたときの 朝鮮側の武将の話 この武将は 朝鮮の英雄だけれども、 この武将が日本と王の不条理の間を 生と死の間を生きて死んでいく それを、類稀な感性をもって描いている本 ・ それを、この蓮池さんが訳した! 祖国から拉致され連れ去られた かの地で どんな 苦しみを生きてきたのか 想像を超えるけれど その蓮池さんのこれまでの体験を通して 訳されている本だと 深く感じた
この朝鮮の英雄李舜臣という人は知らなかったけれど
彼から見ると敵日本の小西軍に命を狙われるのは勿論だけれど
王からも死を常に突きつけられているという思いの中で
戦い、
日本から見ても
あの空しくたくさんの命の失われた
朝鮮征伐の中を生きて死んでいった武将なのです。
しかもその話の中には
実にくだらない王様が彼の生死を握っているのです。
この本を訳した蓮池さんの北朝鮮での長い年月のことも
よくは、わかりはしないけれど
胸に詰まります。
著者の金薫の表現もすごい
今度大人向けの朗読会で
どこかの部分を読もうかなあ