これは、お正月に 夫の姉の家での一コマ 民謡を歌う義兄がめでたい 「大黒さん」を歌いだしたら 子どもらが踊りだした。 弟はおねえちゃんの着物の羽織を 裏返して おじちゃんの真似
このぐらいの無邪気な頃は
太陽の中心に自分がいるみたいに
朗らかに暮らしている。
聞いてみると
当時
私の子は
私を世界一美人の素敵なお母さんだと思っていたって。
どこの子もそうだろう。
自分の家が当たり前の
楽しいうちだと思っている。
仮にお母さんが
仕事に疲れ
ヒスを起こしたりしてもよ。
町で見かける
虐待に近いような子どもの叱り方をしているお母さんにだって
子どもは泣きながらだって
後追いをしているもの。
・
それが、突然
子どもは目覚めるそうだ
「うちのお母さんは
決して美人じゃない。
かなり変なおばさんだ」
「自分の家は、かなり汚い。
これで、居心地がいいとはいえないぞ」
そう現実に目覚めたとき
血の気が引くようなショックをうけたと
わが子から
話して聞かせられたことがある。
・
在日の子どもたちが
自分の家のこと
自分のいるところに目覚めることは
もっと複雑なんだね。
ハイネが
詩の中で
目覚めたら
自分がユダヤでなくなってたらいいのに
と、歌っていたって知らなかった。
・
自分の居場所を絶対視しない
そういう過程を経て
コスモポリタンになっていくんだよな。
・
アメリカとイスラーム世界のこともちょっと考える