LOHASな感じ!

日頃、仕事やプライベートで感じた事をLOHASな感覚で書いています。

仮想水

2006-07-02 | その他
今朝の朝日新聞be on sundayに、仮想水に関する記事が載っていた。

仮想水とは?
日本は、肉にしても野菜にしても、穀物にしても、その多くを海外からの輸入している。
そうした食品をつくるために、当然ながら生産国では大量の水を使っている。
ちなみに牛丼一杯で、1.9トン(風呂桶10杯分)の水を必要とするそうだ。
そういった食料の輸入は、言い換えれば仮想的な水を輸入している事と等しい。食料に限らず、木材や工業製品なども同様だ。
仮想水はこういった考え方を意味している。

日本は、2000年時の仮想水の総輸入量は、640億立方m、世界一の輸入国だそうだ。
また、日本は実際に使用した総水量の73%の仮想水を輸入している。

be on sundayでは、水は高きから低きに流れるが、仮想水は金のある方に流れると締めくくっていた。

うーん。確かにそうかもしれないなぁ。


そう言えば、「ウォーターマネー」浜田 和幸著 光文社では、こんなことが述べられていた。

いま、世界は深刻な水不足にに陥っている。
イラクの戦後復興が泥沼化しているのも、水が不足していることにある。
中国では黄河が干上がり、アメリカでは五大湖の水位が落ち、アフリカでは砂漠化が進んでいる。

20世紀は石油の世紀だったが、21世紀は水の世紀である。
石油から水へ、戦略資源は大きく転換し、これからは水をめぐって戦争が起こる可能性が高い。
人類の暮らしも激変する。
この大転換を知らないのは、日本人だけである。

「ウォーターマネー」は、暫く前に出版されたものだが、改めて読み返してみた。
水に関する、利権争い・軍事作戦・政治工作・テロ問題など、確かに世界の中では実際、頻繁に発生しているのだ。
日本にいるとどうしてもそういった感覚に乏しくなるのも事実だ。
また、よく手にするミネラルウォーターなど、これからの課題も多いことに改めて気づかされる。

そんな事を感じた日曜の朝だった.....。