
久々に好文亭に行ってみると屋根職人が棟の仕上げを行なっていた。
確か数年前に杮葺きを行なっていた記憶があるが、今回は前回未着手の所の修復作業なのかもしれない。
好文亭の屋根は杮葺き、太鼓橋で繋がる奥御殿は茅葺で構成されている。

杮葺きは、サワラ材の4mm程度の薄板を竹釘で打って仕上げる屋根工法だ。
杮と書いて「こけら」と読む。
「こけら」は薄い木片で、それを重ねて敷き詰めた屋根が杮葺きだ。
杮葺きは、切妻屋根・片流れ屋根のような平面的な屋根にしか葺けない板葺きに比べて、入母屋や寄棟に葺くことができる自在性が特徴となっている。