LOHASな感じ!

日頃、仕事やプライベートで感じた事をLOHASな感覚で書いています。

原油市場回顧

2012-01-01 | 地政学的備忘録
2010年12月のチュニジアを発端とする反政府デモが中東各国に飛び火していったアラブの春は、
昨年エジプトやリビアの長期政権の崩壊を招く事になる。
と同時に原油価格は、アラブの春による中東・北アフリカの政情不安定要因が価格を押し上げ、昨年2月にはWTI が100ドルを突破する。
また、リビアの武力衝突は欧州での原油逼迫懸念から北海ブレンド原油が125ドルまで上昇する。
原油国際指標となるWTI価格は北海ブレンドが上昇している間、アメリカ国内のパイプライン整備の遅れ等で価格差が大きくなり、
WTI国際指標としての信頼性が問われようになってくる。

国内では昨年2月後半、原油先物価格に牽引されるように原油市況価格が上昇していった。
そのような中、3.11の東日本大震災が発生したのだ。
東北、関東域でガソリン供給が大混乱し、ガソリンスタンドやインタンク需要家に供給できない事態が続いた。
緊急車両用燃料、総合病院等の暖房用燃料、銀行等の自家発電用燃料をはじめ全てが大混乱した。
特に東北エリア、北関東エリアの燃料油供給に関しては想像もできない事態だった。

昨年5月、原油先物市場に証拠金引上げやアメリカの景気減速懸念で原油価格は下落していく。
同年6月には国際エネルギー機関(IEA)が加盟国の原油備蓄放出を発表し、さらに原油価格が下落していった。

年末には、核開発疑惑がもたれるイランに対し、アメリカ議会で経済制裁を決議しオバマ大統領も法案に署名した。
イランよりの輸入を禁止するものだ。
経済制裁に対しイランでは、ホルムズ海峡封鎖を警告している。

但し、経済制裁については、イランとの取引を著しく縮小させている金融機関は例外として制裁の対象から外されるほか、
米国の国益に適う場合やエネルギー市場の安定に必要と判断された場合も制裁を免れることができるとしている。

今後の動向は定かではないが、
国内原油輸入量の10%をイランより輸入している日本、
国内全輸入量の90%が、ホルムズ海峡を通って運ばれてくる日本、
様々な問題を秘めたまま新年を迎えた...。







一陽来復  2012年元旦

2012-01-01 | lohas的情景
2012年元旦、福島三春の桜が日経新聞と朝日新聞に取り上げられていた。

福島三春町では、春に梅、桃、桜が一緒に咲くことから三春と名づけられたそうだ。
樹齢1000年以上と言われる三春の滝桜、昨年春も震災にも負けず開花した。

冬はやがて春となり、春となれば桜が咲く。
どれほど厳し冬も乗り越え、美しい桜は咲く。
必ず咲く。

本年も宜しくお願いいたします。