LOHASな感じ!

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玉木宏 :ショスタコーヴィチ 7番

2019-06-16 | 音楽の調べ?
先日、NHK BS 玉木宏 音楽サスペンス紀行で、ショスタコーヴィッチの交響曲7番を取り上げていた。
録画しておいたものを繰り返し何度か見た。
 
交響曲を聴くという事は今までほとんど無かったが、作曲された意図や時代背景などが分かると、それなりに興味を覚えた。
 
第二次世界大戦の最中、レニングラードで作曲されたとの事だ。
しかも、ドイツ軍にレニングラードを包囲され、人々が飢餓や寒さで苦しむ中、コンサートが開かれていた。
人々を励ます為だったと言う。
 
でも信じられない。
戦時中に、しかも当時のレニングラードでは、極端な食料不足の中、人肉を食べて逮捕者が多数発生していたような最中、演奏会があったなんて。
演奏者も当然ながら飢餓で苦しんでいた。
それでも演奏が行われ、ラジオで放送されたと言うのだ。
 
その交響曲7番が、米国で政治利用される事になる。
当時、米国がソ連に対し武器援助をしていた事に関し、米国内で世論が反対していた。
そこで、米国民を親ソ連にさせる為に、ショスタコーヴィッチの交響曲7番を利用し、米国内で盛んに演奏させたとの事だ。
 
楽譜に関しても興味深い。
戦時中、レニングラードにある楽譜をマイクロフィルムに撮り、それを中東を経由して米国まで運んだと言うのだ。
 
そのような事を脳裏に描きながら、ショスタコーヴィッチの交響曲7番“レニングラード”を今聴いている...。