2011年の秋、小田代ヶ原は、湖面と化した。その時のブログ投稿記事です。暫く日光にも行ってないので、懐かしく紹介します。
また、日光に興味ある方は小生のブログから、下部の検索で、日光と入力してみて下さい!
奥日光小田代ヶ原の湖面が数年ぶりに浮き上がった。
今から27~8年前に初めて訪れた時、そこにはアザミや様々な花が咲き誇り、湿原の奥には一本の白樺が華麗に姿を見せていた。
こんなに素晴らしい所があるなんて、当時の感動は今でも忘れられない。
学生時代の友人が宇都宮に住んでおり、就職後水戸から車で訪問した際に奥日光まで連れて行ってくれたのだ。
湿原の白樺の名が貴婦人という事は後で知った。
その後幾度となく四季を通じて訪れているが、今回は今までに無い感動があった。
早朝赤沼に車を止め小田代ヶ原へ向かった。
朝霧に包まれた貴婦人を撮影するためにカメラマンが早朝から行きかう。
残念ながら日の出時刻は過ぎ、朝もやに包まれた神秘的光景には間に合わなかった。
しかし、小田代ヶ原に着いたときには本当に驚いた。
爽やかな空気と時折見える木立からの光線、このような中を通り過ぎ小田代ヶ原へと向かう。
ミズナラの木立を通り抜け、一旦車道に出る。
小田代ヶ原はもうすぐだと思った瞬間、湖面と化した光景に出合った。
一瞬息が止まる。
無風状態の湖面がまるで鏡のように小田代ヶ原を映し出す。
信じられない。このような光景に出会えるなんて。
いつまでもこの場にいたい。そのような強い思いに駆られた。
~2011年秋
※
小田代ヶ原へは以前赤沼付近から車で直接行くことができたが、平成5年に環境保護の目的から一般車両の乗り入れを禁止している。
そのため代替手段として、現在では低公害バスが運行する。
一般車両の乗り入れが禁止になる前は、早朝川沿いに車を止め朝食を作ったり、千手が浜周辺を散策したりと自家用車ならではの楽しみ方ができた。
小田代ヶ原までの往復は徒歩の方が心地よいが、千手ヶ浜まではさすがに低公害バスを利用しないと行けない。
様々な思い出のあるこの地は、奥日光の湿原としてラムサール条約に登録されている。