じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

ネパールの旅 小ネタ 1

2015-12-03 15:07:59 | ネパール旅日記 2015
1ヶ月も旅をすればネタは山ほど有るのだけれども、しかし、それらはどれもが小粒で一発単品で勝負できる物は少ない。
旅行記など書く作家なら見て来たような嘘も織り交ぜつつ、小ネタを膨らまして書けるのだろうけれども自分にはそんな才能は無い・・・なので小ネタをより集めて一皿に盛りつけるのが精一杯です。


カッパエビセンのパクリ物と思うが 辛い


やはりパクリ物と思うが海老風味は殆ど無い

最初の写真の物は袋が小さいからか100円程度で買えたと思うのだが、下の写真の物は140Rs・・・165円程もした。
ネパールの物価水準から行くと相当な高級スナック菓子である。
まっ、韓国製とは言え輸入物で有るからそう言う事なのかもしれないけれども。

で、最初の物はアジアのあちこちで売っている元祖カッパエビセンのコピーの「おいしい」の辛い版とそっくりでビールの伴に良い感じであった。
馴染んだ味の感覚に近い物だったので山中で大切に少しずつ食べた。

その感じを求めて下の写真の物を見つけた時にツボルグの缶ビールと一緒に買い求めた。
しかし、カッパエビセンの味を期待した私は殆ど感じられない海老の風味の無さにがっかりした。
日本ではスーパーの安い袋菓子で塩味の似たような菓子が売られているが、海老センよりはそれに近かった。
まっ、不味い物では無いのでしっかりと食べ終えましたが。

ところで、昨年はあんまし見なかったツボルグのビールが、缶・瓶ともに随分と進出していた。
輸入ビールと言えばサンミゲールだったのに随分と押されているなと感じた。
サンミゲールはキリンが資本提携して頑張っているのだが、ツボルグはカールスバーグが後押ししているのでどっちもそれなりに強い。
その狭間で自分の好きな地元のエベレストビールは影が薄くなっていて、置かれていない店も多かった。
ツボルグは標高の高い所では美味いと思うが下に降りて来ると味が薄いんじゃないかと感じる・・・アルコール度数4.5%だから、か?


穴だらけのコンセント 豚鼻は無いが使えます

丸い穴だらけのコンセントですけれども、この内のどれかに日本風の差し込みが入ります。
さてどれでしょうか? 答えは来週に乞うご期待・・・?
いや、赤いパイロットランプが見える訳ですけれども、これは、停電しているかどうかを見極めるランプじゃないかと思うのです、が、定かではありませぬ。
しかし、赤ランプが点いていない時は電気が来てない訳でしてた分当たっていると思います。
ちなみに電力事情は脆弱で通電されている時よりも停電時間の方が長いのであります。
それでも成る可く夜に流そうとしている努力は感じられますが。
元々あんまし豊かでない一般家庭では電力と言っても電灯くらいしか使わないので日本の停電のような大事にはならないのでありましょう。


両替したら500Rsを一束貰ったが・・・

一昨年、1000円は1000ルピーでありました。
昨年、1000円は900ルピーまで円が下がりました。
で、今年は1000円が850円まで値下がりしたので私にとっては大打撃でありました。

写真の札束は500Rs100枚の銀行から出て来た束でありまして、黄色い紙が帯封のようであります。
で、写真には小さなナイフが写っている訳なんですけれども、それは、札束が強力なホッチキスで留められているので抜こうとしているからであります。
いや、爪などで抜ける代物では無く、さりとて抜かなければ札が破けちまいますし、なんて事をしやがる、と言う感じであります。

あんまし豊かでない国のお札は汚い・・・そして、臭い!!! 
それは小額紙幣に顕著な事で・・・これホント。
しかし、輪ゴムで束ねられた銀行の札束は何度も見ているがベニヤ板を留めるのに使うステープルのような強力な物で留められているのは初めてあります。
たぶん、これは束のまま流通するのが基本なのかもしれないと思ったのでありますが、如何なモノでしょうか?
お札の最高額が1000Rsまでしかないのでピンを抜かなければ一枚も抜く事が出来ない状態で保存し、数える手間を省く・・・? あり得ないか?
一枚抜いて元に戻すくらいの芸は容易いか?

と、言う事で・・・小ネタと言いつつ、結構引っ張りましたかね?

毎度の事では有りますが、ここに書いた事は私はそう見た、そう感じたと言う事でありまして事実を伝えているとは限りませぬ・・・まっ、誰も信憑性なんか期待してないでしょうけれども。

コンセントは下から2番目の丸穴の幅が合うので突っ込むと充電されました。



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ネパール写真(子供ら)

2015-12-03 12:05:58 | 写真
取り留めも無く、行き当たりばったりで撮っている写真なのでストーリーは有りませぬ。
いや、言い訳をすれば、歩くのが精一杯でカメラを向ける気力さえ無い事が殆ど、で、立ち止まったら次の一歩を踏み出すのにもっと労力が・・・ナンて事を思いつつ、それでも、ナンボかの余力の有る時にはカメラを構える。
しかし、ホンの僅か、撮ろうかどうしようかと逡巡している間に被写体は変化し、撮れた写真は意図した物とは掛け離れていたりする・・・ナンチャって。
まっ、撮り切る根性も無いのが敗因なんですがね。
それでも子供らの顔は写っているだけでなにかを語りかけてくる気がして・・・まっ、良いじゃないですか、デジパチ写真でも、と。


背景を見ると、色彩や美の感覚が日本人と違って当然と


私を見つけたら駆け寄って来た子供 末っ子


先の子供の兄も駆けて来た 次男


その子の兄も鼻をたらして追いかけて来た 長男


せっかくなので3人並べて撮ってみた

ネパールの郵便事情は良く判らないが個人宅に配達する仕組みは確立されていないのかもしれない。
撮った子供らに写真を送りたくて何度も尋ねているのだが、山地では住所すら無いのかもしれない。
カメラを向けた時の無邪気な顔を思い浮かべつつ、是非送りたいと思うのだが、大人に尋ねても状況は似たような物だった。
初めて行った年の写真は3軒に送ってあるが、メールで確認できた一人からは届いていないとの返事が有った。


衣服の違いを別にすると近所にいそうな顔立ちの子


何故か私を睨む洗濯中の男の子


洗濯をしながらも私を警戒する男の子

私を睨むのはタトパニからゴレパニへの急な坂の途中で昼飯を食べた茶店の長男だ。
私は一昨年にもこの子に会っていた。
その時はお母さんが乳飲み子を抱え、お父さんがお昼のスパゲッティーを料理してくれた。
その傍らにまとわりついていたのがこの男の子だと思う。
お父さんは今は出稼ぎに行っていていない。
ドバイのホテルに行っているのだそうだ。
男の子は、お父さんのいない留守にお母さんを守らなくてはならないと思っているかのように私を睨む。
眉をしかめ、額にしわを寄せて警戒する・・・男の子なんだなと思った。


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朝の独り言(雑談)

2015-12-03 09:32:14 | 日記的雑談
みそ汁と塩引きと漬け物・・・しかも、今時分の米は新米!!! 他にはなぁ~んにも要らない完璧な朝飯を頂いた。

しみじみ日本人だなぁ~

旅の中の日々は「非日常」・・・ここへは簡単に入って行ける。
そして自分は今、日常へ戻る過程で少しもたついている。
旅の途中の衝撃が大きい程戻り道は遠いのだろう。

塩引きの味に感激しているうちは日常に戻れてはいない。

まっ、日常に戻ろうが居座って非日常に浸り切っていようが体制に影響は無く、自分の中身の問題なんでありますが・・・だって、無職なんだもの、と。

寝袋が臭い。
昨日帰って来て一番最初にした事は、洗濯物をぶち撒ける事だった。
圧縮袋から解放されたそれから放たれる異臭は、多分貴方の知らない臭いだと思う。
単純に臭いと言えるモノでは無く、文字にしたら「異臭」としかならない類いのモノです。
しかし、自分にはどこか懐かしさを覚えるモノで、臭いが細分化できるのです。
かまどの煙と入り交じった汗の臭いのする服は、Rajuの家で着ていた服からのもので、カトマンズの排気ガスと土埃の街で着ていた服の臭いとは違うのです。

私には思い出の匂いであり異臭では無いのだけれども、家の者には全て引っ括めて「臭いもの」なのだそうで洗濯機に入れるのさえ勘弁願いたい代物らしい。

24泊、寝袋で寝た。
日中山道を歩いて汗まみれの服のまま寝袋に潜り込むのだから結果は推して知るべし。
臭いは日を追って徐々に濃くなるのでその変化は自分では気がつかなかった。
むしろ自分の匂いのする寝床として歓迎するべきものと思えていた。
しかし、昨日、日干しにするべく広げた時の激臭とも言える匂いには我ながら顔を背けたくなった。
序でに溜息も出た・・・この匂いを纏って歩いていたのか、と。

羽毛の寝袋は気軽に洗えないので天日干しで気長に脱臭するしか無い。
日没近くになり部屋に取り込んで干したのだが、狭い部屋に充満したそれはコーヒーの匂いと相まって少し好みの方向に変わったのが救いだった。

ザックも洗った。
大して汚れてもいないと思ったものだったが毎日の汗を吸い込んだ背面とショルダーベルトは真っ白く潮を噴いていたので洗った。
風呂の残り湯が有ったので浴槽に漬け込んで洗ったのだが、残り湯がたちどころに泥水に変ったのを見るとやはり其れなりに汚れていたのだ。

土産物を広げた。
土産と言っても誰宛にと言う物では無く、殆どが自分の思い出の品なのだが、何かしら買ってしまっている。
昨年買って来て好評だった「ココナッツビスケット」は家人用に買った物だった。
10パック入りを一袋買って来たのだが11月で賞味期限が切れていたのだそうだ。
「ヤクチーズ」も買ったのだが、家の者どもは「ヤク」が何たる物かを知らないので「へぇ~」のひと言で話しは終わった。

圧力鍋を買った。
洋風に言うとハイプレッシャークッカーだろうか?ネパールの家庭では必需品なので安く売っている。
しかし仕掛けは西洋式とは違ってえらく簡単な物なのだが実力は確かで標高5000mでも十分役目を果たす。
それは正月用の煮豆をやってみたくて買った物で一番小さい1リットルの物が950円だった。
鍋本体は身の厚いアルミ製で重量が有り、質実剛健タイプだ。

拾って来たお土産。
石を沢山拾って来た。
歩いた道筋の河原や標高の高い所の岩石の欠片だ。
50年ほど前、自分が小学生だった頃の愛読雑誌「科学」の付録に岩石の標本が有ったのだが、それの産出地の多くがネパールだった事を記憶していて、似たような石を見つけると手が出てしまうのだ。
ああ、これは間違いなくあの時の石と同じだと確信できたのは黄鉄鉱を沢山含んだ輝く石を拾った時だった。
汗だくで顔を歪めて登っている時だったので腰を落として拾うのは難儀だったが厭わずしゃがみ込んで拾った。
とても嬉しかった。

こうして取り留めの無い事を回想しつつ日常に巻き戻って行く自分。
少し思う事は、日常も非日常も現実であり、行ってしまえばあれが日常でもあったのだが、それは「帰る」前提の「旅」の断片、と言う事かと思う。
だから旅なんだが。
旅先の目線は時に魚眼レンズであったり超望遠であったりすると思うのだ。
住んでいる人の目線は50ミリ単焦点・・・と、今日も激しく意味不明。



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