11月17日(火曜日)快晴 目的地 タトパニ(標高1190m)
今朝の支払い 2750Rs(3235円)宿代 500R
ヤクバーガー+ビール+ミルクコーヒー+紅茶をポットで+チキンシーズニング+トースト+オムレツ
5時半起床 6時朝食 6時半出発
今日は歩かない一日だ。
標高2720mのジョムソンから1190mのタトパニまでバスで下る。
二年前はトロンパスからムキナート、カクベニ、マルファ、ジョムソン、カロパ二、タトパニと歩いて5泊6日で行ったのだが、今回はバスを使って2泊3日で行く。
バス代は1000Rsと結構高いが一泊から二泊余計にかかるのを計算すると安いのだ。
ジョムソンからのバスはタトパニ経由ベニまで行き、乗り換えて当日のうちにポカラへ行ける。
バスは前日のうちにチケットを買っておく必要があり、名前や国籍も申告しなくてはならない。
それは後に通過するチェックポイントに提出する書類だった。
チケット売り場で朝6時半集合と言われたのでキッチリ時間通りに行くとバスが二台出発準備をしていた。
しかし、出発は7時でチケットにはシートナンバーが振られているので急ぐ必要は無かったようだ。
勘なのだが、自分らの前の一番眺めの良い席が韓国人三人でその後が自分だった事から、ツーリストには眺めの良い席を割り振ってくれているのかと思ってみた、が、気のせいか?
観光客向けだろうか リンゴを売る人が並んでいた
インドのTATA自動車製四輪駆動バス
前のバスは途中のガサまでしか行かない
カメラを構えられてる時は道は良い
こんな平らな道は殆ど無い
チェックポイントで乗客名簿を提出する
ラルジュンの村で谷が開けカリガンダキ川が広くなる
タトパニの宿のルーフトップで日向ぼっこをしてビール
ネパールでは燃料不足が深刻だったが公共バスの燃料は確保されているのか、毎日運行されているらしかった。
ただし1000Rsは正規の値段ではなく闇で買う燃料分が乗せてあるのだろうと思うが。
バスは満員で定刻に発車した。
ムキナートのヒンドゥー寺院に参拝した帰りの一行が乗っていてやたら煩かった。
Rajuに彼らが話しているのは何語だ? と訊くと、ヒンディーと答えたので、インド人か?と言うと、インドとの国境近くのネパール人だろうとの事だった。
陸地に外国と接する国境線を持たない日本人には捉えられない感覚だと思った。
バスは順調に走り、もうもうと土埃を巻き上げ、道を歩く人を埃まみれにして進んでいった。
ぎゅうぎゅう詰めではないバスは道が良ければ快適だが悪路の時は天井に頭をぶつける程に飛び跳ね尻を打つ。
バスはエンジンを唸らせながら、地図で読んで60キロ程度の道を4時間で走った。
単純計算では15キロだが、ラルジュンでドライバーの朝食タイムが30分程あった事と、悪路ではエクストラローでやっと登り切る低速などもあり、最高速度が30キロで最低は5キロ程度だと思う。
岩を切り崩した峠道になると車幅ギリギリの感覚で一寸間違ったらアウトだな、と、思いつつ外を見ていると、下の方にジープが落ちていたりする。
事故は夜間だと言うが、日本なら間違いなく夜間通行止めか、下手をすれば終日通行止めだなと思った。
強風で土埃の舞うジープロードを果敢に歩いているトレッカーがいるがバスが通りかかって乗って行くかと尋ねると大概は乗って行く。
とは言ってもトレッカーは二組で四人だけだったのだが、タトパニまで歩いて半日かと言う所でバスを停めた若いトレッカーは料金を訊いて乗るのを止めた。
11時 タトパニ着
タトパニでは一昨年泊まって食事の美味しかった宿を目指した。
その宿は屋上の眺めが良く、そこでガンガプルナを眺めながら飲むビールが美味いのだ。
ホテルで部屋を尋ねると全部空いているので好きな所を選べると言われた。
それではと、ルーフトップの一番静かで眺めの良い部屋を取った。
ルーフトップの指定席でくつろいでいると直ぐにツナサンドとビールの昼食が運ばれて来た。
タトパニとは直訳すると「熱い水」の意味で、その名の通り川沿いに温泉が湧いていた。
Rajuと連れ立って温泉に行き久しぶりに湯につかって人心地ついたのだが、しかし、落ち着いて浮遊物や沈殿物を見るとあまり気持ちの良いものでは無くなってしまった。
しかもRajuは温泉に入らずに水着姿の女性を眺めるばかりだったのでさっさ身体を洗って帰る事にした。
タトパニにはミカンが実りバナナの葉が茂っている。
今朝までは氷河を眺めその迫力に溜息をついていたのが嘘のように、ここは亜熱帯そのものだった。
この垂直の季節変化がネパールの魅力なんだよな、と改めて思うのだった。
一昨年のタトパニは観光客で溢れ返っていたが今年は土産物屋の半分は店を閉めていて活気がなかった。
宿の隣のチベット民芸の土産物屋を覗いてみると、熱心に売り込まれた。
買う素振りを見せずに居たら、これならどうだと様々な物の値を下げて来た。
日本では仏壇に置く「りん」にチベット仏教らしく真言を彫り込んだものが音色も良く美しかったので半額の700円で買った。
向い側の宿からジャパニーと呼ぶ声がしたので見るとユーケーが居た。
垣根の外から「とっくにポカラに着いていると思ったら未だこんな所に居たのか?」と言うとヤクカルカの夜に具合が悪くなり一度マナンに戻ったのだとの事だった。
ユーケーと話しをしたかったが大勢の白人と一緒だったので遠慮して宿に戻った。
宿の中庭にミカンが実っていて、指で突いていたら物欲しそうに見えたのか、キッチンボーイが内緒だぞと言う仕草で2つもいで1個くれた。
青いので酸っぱいのかと思ったが、意に反してとても甘かった。
しかし日本のミカンと違って異様に種だらけであったが。
夕食時にダイニングに行くと客は二人だけのようだった。
タマネギとトマトのピザを食べたが新鮮なトマトがとても美味かった。
8時就寝