11月13日(金曜日)快晴 目的地 リダー(4200m)
6時起床 7時朝食 8時出発
今朝の支払い 1690Rst(1989円)部屋代300Rs
アップルパンケーキ+ゆで卵2個+エッグチーズピザ+紅茶をポットで+ミルクティー2杯
本日はティリチョレークへの脇道からトロンパス越えのアンナプルナ街道へ戻る。
出発地点が4000mでリダーは4200mなので標高差は200m程度となるのだが、現実は甘く無い。
アンナプルナ街道に出るには隣の山へ移らなければならないのだが、隣の山へ行く為には一度谷底まで降りて登り返さなければならないのだ。
大きな谷越えは一つなのだが、その間には幾つかの峠があり、標高4000m以上の道はゆっくり歩いても息が上がり疲労感が強い。
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シリカルカ 小さな村にも見える
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石積みの小屋は夏場の住居
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広大な土地を石積みの塀で囲ってある
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ヤクが放牧されていた
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滅多に無い案内板がヤクカルカを指していた
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マナンの街とトロン・コーラが見えた(川まで降りる)
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ヤクカルカの街の小さな水力発電所
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リダーの宿の夕暮れ時彩雲が見られた
昨日までのティリチョレーク往復の道は結構きつかった。
そして、今日の道も相当きつかった。
要するに、マナンからティリチョレークへ行きヤクカルカに抜ける道はかなりきついのだ。
自分が持っている2012年度版の地球の歩き方にはバリエーションとしても情報は無く、恐らくお勧めではないのだろうと思う。
この道をお勧めにして、真に受けて歩いた人が途中で参ったとなると下れば戻れる道じゃないので困った事になる。
私の感覚では昨年登ったトレッキングピーク5500mのカラパタールよりもキツイと思った。
もしもティリチョレークに行くとしたら、高度順応的にも刻んで行くのが良いと思う。
私は2泊3日で歩いたが、屈強な若者は別にして、中高年者は刻んでのんびり行くべきだと思った。
シリカルカの放牧地の峠までがそこそこの登りで汗を絞られた。
そこからずっと下の谷間まで下って登り返すのだが、下り急な道は日陰で、先日の雪が凍り付き怖かった。
トレッキングルートでアイゼンが欲しくなるとは思っても見なかったが氷を避け雪の積もっている所を選んでなんとか降りた。
5~6人のグループはガイドが持っていた一つの簡易アイゼンを数人で使い回して降りていたが随分と手間取っていた。
トロン・コーラまで降り切り橋を渡った所でお茶にした。
ここまでの道のりで既に相当疲れていた。
昨晩、何度か動悸が気になって目を覚まし、熟睡できていなかった。
そして、今日は歩きながらも動悸を感じていた。
強い疲労感と動悸は高度障害の症状なのだが、一度5000mに登っているのに未だ4000mに順応していないのは腑に落ちなかった。
この日の最低地点と思しき川沿いの茶店は手持ちの高度計で3800m。
ここまで降りれば相当緩和されると思うのだが、今夜の宿の標高は4200mだった。
今夜動悸が収まらないようであれば一度マナンに引き返す事も考えなければならないと思った。
アンナプルナ街道の合流点までの標高差は400mも無かったがきつく感じだ。
しかし合流点から先は緩い登りでなんとかペースを保って歩く事が出来るようになった。
11時45分ヤクカルカで昼食。
ヌードルスープを頼んだら茶店のスペシャルヌードルスープで、生のニンニクと僅かなタマネギが入っていた。
工業製品として決まりきった味を期待してのヌードルスープが地元の風味に変えられてしまった。
生ニンニクの刺激でスープさえも満足に飲む事が出来ずカロリーメイトを2本紅茶で流し込むように食べて昼食にした。
ヤクカルカからリダーまでは約3キロで標高差は150mしか無い緩い登りだった。
そんな道に1時間15分もかかり、1時45分到着。
一昨年、あまり良く無い印象だった宿を避け向い側のコテージが列ぶロッジに入った。
宿にはティリチョレイクの道で見た顔のトレッカーばかりだった。
お茶を一杯飲んで一息入れても未だ2時少し過ぎで、日当りの良い宿だから乾くかもしれないと思い腰を下ろしたいのを我慢して洗濯を決行した。
宿の裏の洗い場で勢い良く出ている水は黒いホースを通って来る事で温められていた。
風が無く日差しが強く暖かだったので温い水を浴び身体と髪も洗った。
すると金髪の若い娘が自分の洗髪見てシャンプーを持って来て髪を洗い始めた。
片手でホースを持って長い髪を洗うのは大変そうだったのでホースを持ってあげた。
それが御縁で夜のダイニングでは同じテーブルで食事をさせてもらったのだが、自分の会話能力の乏しさからあまり盛り上がらなかった。
恐らく彼女らも英語の国の人ではなく・・・まっ、そう言う事だったろうと思う。
夕方から風が強くなり、それが功を奏してか洗濯物はズボンまで乾いた。
夜、宿の周りが真っ暗だったので星を入れた山の写真が撮れやしないかとカメラを持ち出してガッカリ。
自分のカメラにはバルブ機能が無いのだ。
最長で30秒のシャッターで撮ってみたがろくに写っていなかった。
しかも、100ミリ程度の望遠で撮りたかったのだがそれでは思った所にピントが合わず諦めた。
うん、まっ、それを調べもせずに持って来た自分が間抜けなのだが。
8時半就寝 ダイヤモックスを1錠にしてみた。