NPOな人

NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

より良い商工会運営をめざして

2010年01月13日 | 二宮町商工会の紹介
神奈川県内には19の商工会と広域指導センターとしての役割を担う神奈川県商工会連合会があり、相互に連携して商工業者の支援に取り組んでいますが、昨今の厳しい経済情勢に対処するためには、地域の商工会が巡回訪問や窓口相談で会員からお聴きした様々な声を共有し、今後の商工会運営に活かしていくことが求められています。

そのため、県商工会連合会では昨年末に「会員の声収集委員会」を設置し、会員の声を組織的に収集し仕分けする方法や、それを運営に活かす方策などの検討を進めていますが、昨日はその会議に出席しました。

県下19の商工会地域はそれぞれに特性が異なりますし、1万6千近い会員が抱える問題や課題も千差万別ですから、その声を収集すること自体が大変難しく、歩きながら考えているという状況ですが、昨年の12月に一定のフォーマットに沿って各商工会から報告を提出しました。初回とあって報告書の書きぶりにも差異がありましたが、一覧できる資料を作ってみると全体像が見えてきました。

地域別・業種別の特徴としては、①製造業が多く立地する地域では、業績の落ち込みが激しく下請けや孫請けになると更に深刻な状況である ②観光地を抱える地域では、宿泊客が減少しており地域全体に悪影響を与えている ③官公需要については、電子入札により地元企業が受注できないケースが増えている ④商業については、大型店の安売りに対抗できない、など依然として厳しい状況であることが改めて確認されました。

一方で、そうした状況に対処するために、販路開拓の支援、IT活用の指導、サービス向上のための講習会、成功事例等の情報提供などへの期待が寄せられており、前向きに取り組もうとする事業者も少なくないことも分かりました。

会議では、これからも会員の声を継続的に収集し、①相互に情報を共有する ②具体的な対応策を検討する ③行政へ情報提供する、ことなどを確認しましたが、二宮町商工会としてもこのような会員の声を真摯に受け止め事業運営に活かして、真に必要とされる商工会をめざす必要があると改めて認識を深めました。
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