NPOな人

NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

いろは歌留多で「江戸しぐさ」を学ぶ

2010年10月08日 | 二宮町商工会の紹介
昨晩は、二宮町商工会の女性部主催の教養講座が開催されました。

不肖、私が「江戸しぐさ」について、いろは歌留多になぞらえて1時間半ほどお話をさせていただきました。

女性部の皆さんに加えて、県連やお隣の大磯町商工会・小田原市橘商工会の方々の参加もあり、私のつたない話に熱心に耳を傾けていただきました。







江戸しぐさは、小商人から身を起こした豪商たちが、武家社会と上手に付き合いながら商売を繁盛させていくための極意であり、日本橋や神田、浅草などといった限られた範囲に密集して暮らしていた町方が、お互いに思いやり助け合いながら気持ち良く楽しく暮らすために築き上げてきた人づき合いのノウハウがベースになっています。

以前、公共広告機構のCMで紹介されたことがありますので、傘かしげ、肩引き、こぶし腰浮かせなどのパフォーマンスとしては、ご存じの方もいらっしゃると思います。

江戸しぐさは、口伝であり文献資料はありませんが、NPO法人江戸しぐさの越川禮子理事長が江戸講最後の講師である故芝三光先生から利(き)き書きしたものを体系化し、語り部として現代に継承しているものです。

越川理事長の「今は「人間としてごく当たり前のこと」が「当たり前」でなくなってきています。人と人との関係が希薄になり、大人や親たちの自分勝手な振る舞いで世の中が混乱を極めている今こそ、江戸しぐさを復活させることが必要ではないか。」という想いの一部でもお伝えできたとすれば幸いです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする