ブログ仙岩

各紙のコラムや報道番組、読書の感想、カメラ自然探索など。

若者を搾取するブラック企業

2013-11-01 09:28:05 | 日記
昨夜BS11で放映「世界豪華客船紀行」エーゲ海クルーズをみての後、9:00からINsideOUT今野晴貴・薗部健太郎氏のトークを聞いた。

1983年宮城県生まれの今野晴貴氏は一橋大社会学研究博士課程卒でPOSSを在学中に立ち上げ、その代表で、「ブラック企業」2012年などの著書がある。

ブラック企業とは、違法に労働者を扱う企業のことで、従来までは中小企業に多かったが現在は大企業でも行っており、企業の半分がブラック企業という。言葉は2007年ころからで、本当に使われ出したのは2011年からという。

就活でようやく掴んだ会社に入り、月給20万円の中身は12万円プラス残業という。残業が多くてもこれを乗り越えれば明るい日が見えると思い真面目に働く。が、能力がないと判断されると、嫌がらせや、達成できないノルマを上司が課して若者を退職に追い込む。過労死したり、退職後うつ病になったりと生活保護者となれば国の財政が頻拍するのに、国はこのブラック企業対策に何の手立てもない。

組合に参加して、戦う方法もあるが、その連合や日教組は役に立つところか組合費を搾取して若者助けに機能していない。パートなど非正規雇用の現実で、従来の終身雇用年功序列型の制度にはもう戻れない。そしてブラック企業は収益を上げますます増え続けている。

ブラック企業を規制しなければデフレから脱却はできない。問題は労使関係にあり、POSSでの労働相談から若者の怒りがひしひし感じられるので、新しい労働運動が生まれ、新しい労使関係のシステムがそう遠くないうちに構築されると思うから、今の若者は・・・の言葉は捨てなければいけない。

ベクレルの嘆き4「タンクの不安」

2013-11-01 09:00:04 | 日記
昨日の3回まで雨水対策に触れていたが、今日から汚染水300トンの漏れが発覚してからタンクの不安の議論が国会でも開かれた。

事故対策はすべてとまで言わなくても、突貫工事で作られているから不具合が生じることは当然である。しかし、その不具合から出る放射能汚染を最小に止める努力が東電に課せられており、国がバックアップしなければならない。その国の動きがうまく機能していない。

経12m、高さ11mのタンクから汚染水が漏れたものは、製造から設置までパッキン挟みボルト締めは3か月で、いくつもの下請け業者が値切られて製造しているもの。一方、溶接型タンクは6か月かかり、汚染水対策のスピードからボルト締めタンクになったようだ。

2年7か月過ぎれば5年耐久のタンクが汚染水漏れを起こす問題は突貫工事と素材の悪さから出たものは明らかである。製造末端業者が値切られた製造費で会社倒産しないためには、やはり、使う部品の質を落とした結果と私は判断する。
国がもっと早くに、汚染水対策に乗り出すべきであり、迷惑するのが漁民、農民そして近隣の県民である。福島県や国の顔が見えないのが残念である。