ブログ仙岩

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安心して暮らせる社会は幻想が多い

2013-11-12 10:14:29 | 日記
曽野綾子氏曰く、過去ニュージーランドでの生活は日本のように自動販売機が無くならない国で、置き忘れた品は残っており世界一安全な国と思うが、悪がないのでつまらないという。

わが子でも人にやってもらうときは対価を払うなど「老いの才覚」2011年がベストセラーになりお金が入ったからでもあるまいが、2010年に旧知の昭和大の形成外科土佐泰祥医師に兎口の子供のオペお願いすると、マダガスカルの首都からアンカラトラ山脈の近くで170キロ南アンツィラベ(antsirabe)という高地の所といってもOKしてくれた。JOMASは過去10年もかけてミルク、分娩台など贈り、予備の発電機や手術室作成の費用も贈っているところである。

すると、アベ・マリア産院のシスター牧野幸江が、土地の形成外科医が手術室を使わしてくれと手紙で知らせたという。
2011年に土佐医師のスタッフが5~6月にかけて10日間で32人の口唇口蓋裂のオペに成功したという。アフリカの無医村の貧困家庭は悲惨なもので、言葉もうまく話せないから遊ぶことも出来ず学校に行けないことに対して国は無力である。

2012年から2回目の派遣準備に入っているが、内戦から勝手に移動してライオンの餌食になるところで安心して暮らせる社会ではない。また、アフリカの子供のために手弁当で来てくれる外国人医師は有難いのに、医師の便宜を図らねばならないなどの気は全くない。自分の得にならないことには全く心を動かさない民族である。