やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

頼成の森のキノコ(32)カエンタケ(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2016-07-20 10:53:12 | キノコ

2009年4月から2011年3月にかけて、県民公園頼成の森で見かけたキノコの写真があります。これらのキノコについて、順次報告していきたいと思います。なお、キノコは、富山県中央植物園橋屋誠氏に実物をもとに同定いただきました。

カエンタケは、ニクザキン科ポドストロマ属の中型から大型のキノコで、夏から秋にかけて広葉樹林内に群生または単生します。子実体は赤橙色から鮮赤色、円筒状で、棒状からへら状またはしばしば分岐して手の指状からとさか状となります。毒性の強い有毒のキノコです。(『カラー版きのこ図鑑』参照)

《カエンタケ 2009/09/04》 

《カエンタケ 2010/09/18》 

《カエンタケ 2009/08/03》

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イラガ(羽化)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2016-07-20 03:52:43 | 昆虫類

羽化するため地中から出てくるニイニイゼミ、ツクツクボウシの幼虫を見ようと、夕方になってセンターに出かけました。午後5時ころですが、雨が降り出し、いつもよりそうとう薄暗くなっていました。植えてあるブナの幹に動く小さいものを見つけ近寄ると、まさにイラガが蛹から抜け出しているところでした。繭の蓋が開き、蛹が2/3身ほど繭から抜け出した状態で成虫が蛹から抜け出しています。

意外に羽化のスピードが早く、あっという間に蛹から抜け出し歩き始めたので、大事な瞬間を写すことはできませんでした。その後、翅が伸びるまでの時間も短く、一番下の写真の状態になるまでに要した時間は、およそ15分ほどでした。

このような状態からから考えると、イラガが繭から出るところを確認していないのではっきり言えませんが、イラガは繭の中で蛹から完全に抜け出すのではなく、頭や前肢など体の一部を蛹から出し、そのまま繭から2/3ほど蛹の体を出してから、今度は完全に蛹から抜け出すのではないかと思います。同じ仲間のヒロヘリアオイラガの羽化後の繭は、羽化殻の半分ほどを繭に残しています。いつか、確かめてみたいと思います。 

雨が強くなってきたので、セミの幼虫探しはあきらめて帰りました。

《羽化してすぐに羽化殻から離れていくイラガ繭、繭の蓋、羽化殻、羽化したイラガ 2016/07/18》

《翅を伸ばすイラガ 2016/07/18》

《翅を伸ばすイラガ 2016/07/18》

《ほぼ翅が伸びたイラガ 2016/07/18》

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