やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

コヒオドシ(上高地/長野県松本市安曇上高地)

2019-06-15 11:44:33 | 昆虫類

梓川の右岸、河童橋の少し上流の広い歩道を歩いていると、素早く飛ぶ茶色い小さめの蝶が目に入りました。テングチョウかなとも思いましたが、感じが違います。10mほど離れた歩道の縁にとまってくれたので、先ずは遠くから1枚、少し近づいてもう1枚。もう少し近づこうとして、遠くへ逃げられてしまいました。越冬個体で翅がひどく傷んでいますが、コヒオドシです。

コヒオドシは、中部山岳などの標高1000m~2000mに生息し、発生は年1回、中部山岳では7月中・下旬から8月上旬にかけて羽化します。10月には成虫で越冬に入り、翌年4月ごろから活動を始め、越冬後の個体は6~7月まで生き残るようです(『原色日本蝶類生態図鑑(Ⅱ)』参照)。今度は、新鮮な個体を見てみたいと思います。


《歩道の石にとまり翅を広げるコヒオドシ 2019/06/14》


《歩道の石にとまり翅を広げるコヒオドシ 2019/06/14》 

※ 6月13~14日に1泊で夫婦でお隣の長野県の上高地に旅してきました。(私の普段の行いは必ずしも良い方ではありませんが)今回の旅行は梅雨の晴れ間の2日間で、初夏の上高地の素晴らしい景色を二人とも堪能してきました。
  今日から、今回の上高地行で写した生きものたちのうち名前がわかったものを紹介していきたいと思います。


《初夏の梓川と奥穂高岳 2019/06/14》

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