北陸自動車道と交差する道路のトンネルの入り口付近に生えているススキに、何かとまっていないかと自転車から降りて探して、葉に紛れるように大きくて尖った頭のキリギリスの仲間がとまっているのに気づきました。自転車で通り過ぎたのでは気づけなかったと思います。
初めはクビキリギスだと思いこみ、赤い大あごの写真を撮っておこうと、噛まれないよう注意して掴まえました。巨大で重量感があり、しかも大あごは、朱色でなく赤褐色です。クビキリギスではなくて、カヤキリの♀でした。
そばのススキの茎には、このカヤキリのものと思われる新しい食痕が残されていました。
《ススキの葉に葉に紛れるようにとまっていたカヤキリ♀ 2024/08/10》
《ススキの葉にとまっていたカヤキリ♀(赤丸内)とその食痕(黄丸内) 2024/08/10》
《ススキの葉にとまっていたカヤキリ♀(赤丸内)とその食痕(黄丸内) 2024/08/10》
《カヤキリ♀(赤褐色の大あご) 2024/08/10》
実は、カヤキリに出会うまでに、私にとって少し心残りなことがありました。
トンネルの入り口近くに小さなススキの草むらは、以前にナナフシモドキを見かけていたので、いつも少し注意して観察しているところです。
この日も同じように自転車から降りて、ススキのあたりを探していると、背後で何か重量感のあるものが落ちる気配を感じました。すぐに音のしたあたりを探したのですが、50cmほどのツユクサなどの密な草むらで、それらしきものは見つかりません。少し静かにしていると、かさこそ音がします。慎重に草をかき分けると茶色っぽい奇怪なイモムシのようです。スズメガの終齢幼虫がおちてきたのかとも思ったのですが、何か変です。よく見ると、カマキリ(オオカマキリ?)に捕らえられていたのです。
これは自然に近い状態で写真に撮ろうと思いましたが、暗い茂みの中です。とりあえずストロボで2枚撮ったところで画像を確かめ、もっと明るい所に出して撮ろうとすると、カマキリも幼虫の姿も見当たりません。50cm四方ほどのところのツユクサなどを取り払い探しましたが、見つかりませんでした(不思議です)。
後で、写真を確認すると、腹側を見せた茶褐色の大きなイモムシ(尾角があり、スズメガの仲間です)と、カマキリの顔の一部が写っていました。
《カマキリの顔(赤丸内)とスズメガの幼虫の腹側(黄丸内) 2024/08/10》
《カマキリの顔(赤丸内)とスズメガの幼虫の腹側(黄丸内) 2024/08/10》
《カヤキリのいた所(赤丸内)とカマキリが落ちてきた所(黄丸内) 2024/08/10》