我が家の駐車場に、暑さのせいなのか寿命なのか、瀕死状態のハチが落ちて(とまって?)いました。「アッシー」として.買い物にでかけるところだったのですが、何か気になって、5分ほど待ってもらって写真を撮りました。はじめ、このあたりに多いフタモンアシナガバチだろうと思っていたのですが、体が黒っぽくて紋が橙色、少し小さめです。
1時間ほどして帰宅したときには、同じ場所にずっと弱った状態でとまっていたので、きちんと名前を調べられるよう採集することにしました。
形などからドロバチではないかと思いましたが、手近な図鑑やウエブサイトには似たものが見当たりません。ハチに詳しいNさんにメールで尋ねると、「これは、フカイドロバチでしょう。富山では、*田中先生の記録以来無かったものです。この個体は、ぜひ博物館にIさんの所に持って行ってください。」との返事。
*(田中忠次「富山県産昆虫目録」(1971)の黒部市石田の記録)
名前がわかったので、さっそくネットで調べましたが、情報は多くはありませんでした。そのうちの一つウェブサイト『平群庵昆虫写真館/フカイドロバチ』には、「メスは額にハートのマーク」とあり、今回見かけたハチは額の模様からみると♂ではないかと思います(腹端から針も出ていませんでした)。
また、『狩蜂生態図鑑』には、フカイドロバチは「大型のドロバチで体色がオレンジ色で、他のドロバチから明確に区別できる」とも書かれていました。
このフカイドロバチの標本は、富山市科学博物館に持っていきました(知り合いの方はほとんど高齢のため退職、博物館を利用するのも久しぶりでした)。
《駐車場に落ちて(とまって?)いた瀕死状態のフカイドロバチ♂ 2022/07/26》
《駐車場に落ちて(とまって?)いた瀕死状態のフカイドロバチ♂ 2022/07/26》
《駐車場に落ちて(とまって?)いた瀕死状態のフカイドロバチ♂ 2022/07/26》
《駐車場に落ちて(とまって?)いた瀕死状態のフカイドロバチ♂ 2022/07/26》
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます