ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

ヒゲジイのブログが開設して丸3年経ちました(上)

2017-09-08 05:27:39 | 自分史
 私がgooブログに個人用サイトを開設して丸3年経ちました。今回が203回目の投稿になります。振り返ってみると、私が心懸けていたのは次の3点です。

 ● アルコール依存症回復への闘病記録
 ● 認知行動療法・“言語化” の実践記録
 ● 自分の “認知のゆがみ” を知ること

 断酒3ヵ月頃から記憶力が全く当てにならないという自覚が強くありました。専門クリニックでは「酒害体験を決して忘れずに!」という指導を受けていましたが、酒で危うく死にかけた体験もこんな状態では忘れるのも時間の問題だろうと危機感を持つようになりました。

 断酒6ヵ月から参加し始めた自助会AAですが、その回復プログラムではアルコールに纏わる過去の過ちを洗いざらい棚卸しし、その結果を第三者に開示することを勧めていました。

 これら専門クリニックやAAの回復プログラムの教えを実行するには、酒害体験を文章化してブログに投稿することが最も理に適っていると考えたのです。このように最初は結構切羽詰まった思いが動機でした。

 断酒3ヵ月頃からAV動画に嵌まってしまいました。どうにもならない窮地に立たされると決まって性的妄想に囚われてしまうのが私の習性でした(です?)。形を変えた飲酒欲求だったのか、あるいはよく知られるクロス・アディクションの現われだったのかはわかりません。どうにもならない性的妄想にやけくそになった挙げ句、動画の内容を丹念に(?)文章化したのです。その数20本以上に上りました。

 このお陰で断酒10ヵ月に “憑きもの” が落ちたように性的妄想から解放され、同時にアルコールに囚われていた考えも綺麗さっぱり消えてしまいました。動画を文章化したことが “言語化” に当たり、それが効いたのだと医師から教わりました。 “言語化” という認知行動療法を知ったのはこのときが初めてでした。

 断酒開始直前の時期に底着きを体験していましたが、この断酒10ヵ月の時期も私にとっては第二の底着き、いわば精神的底着きだったと考えています。これ以降、酒害体験を本格的に文章化することで “言語化” を実践してみようと決めました。動機がさらに強固になったのです。もちろん、うまくいけば承認欲求が満たされるかも(?)というチャッカリした胸算用もありました。

 酒害体験とは言うまでもなくアルコール問題のことです。手始めに記事にしたのは典型的な酒害体験、即ち、ドライドランク、底着き体験、ブラックアウト、急性離脱症候群 でした。これらがキッカケとなって過去の様々な出来事が思い出され、アルコール問題を縦糸に、それぞれの時期に起こった出来事を横糸に自分史を書くことになりました。より深く酒害問題を掘り下げようと思ったのです。これが35回に亘って連載した『アルコール依存症へ辿った道筋』シリーズです。

 「外聞の悪さを気にして変に取り繕ってないか? 誤魔化してないか? 本当か?」これがシリーズを書いていたとき、いつも自分に問い続けていた言葉です。聞こえはいいものの、今読み返してみると、くどくどしく冗長で単に読みづらいだけなのですが・・・。愚直なまでにバカ正直に書いていたと思います。

 もう一つ強調しておきたいことがあります。客観的で正確な個人史年表を作り、出来るだけ正確な記述を心懸けていたことです。

 このお陰で少し視野が広がり、その当時の自分を客観的に見渡せた結果、記憶が随分偏っていたことに気づかされました。しんどい状況だったにもかかわらずよく頑張って来たものだと、自己肯定感を持てたのもこの年表のお陰でした。自責の念ばかりに陥りがちだった私には、これは思いがけない贈り物でした。
(この項つづく)



いつもお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加中です。是非、下をクリックして順位アップに応援お願いします!
クリックしますと、その日の順位が表示されます。
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ
    ↓      ↓
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする