ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

“キョウイクとキョウヨウ” がカギ?

2018-02-02 06:23:52 | 雑感
 やたらカタカナだらけの表題ですが、認知症の早期予防と対策のことだそうです。

 タネを明かせば「今日行く所」と「今日用事」があるという意味で、そうした集える場所があって、課せられた役割があることが大切だと朝田隆氏が述べていました
(産経新聞 特集記事『認知症対策 早期予防と生きがいがカギ』1月5日)。特に定年退職後の男性にとって、これが何よりも切実な問題となります。つい数年前、私自身が身を以て思い知らされたことなのです。

 今でこそ一週間単位の生活サイクルを確立でき、日々どう時間を潰そうかなどと悩むことがなくなった私ですが、退職したての頃と言ったらそれはヒドイものでした。毎朝起きると手持ち無沙汰に我慢ならず、直ぐお酒(発泡酒)に手が伸びていました。その行き着く先は推して知るべしで、まさに最悪の状態になりました。

 ここまでヒドクなくても、家庭に戻った引退サラリーマンは家人から鬱陶しがられるのがオチです。一時、“濡れ葉族” と言われたものですが、そう揶揄されるのも尤もなのです。先日も、市役所の食堂で同席した同年配の男性がこんなことを言っていました。

「家にいても昼食を作ってくれないんですよ。引退以前も休日は同じでしたがね。家にいてもしょうがないからここに来ているんです。後は、○×セミナーとか老人大学□△講座とかで暇潰しの毎日なんですよ!」と、憤懣やり方ない様子でした。
「サラリーマンを引退したら、どこでもそんなものだと思いますよ。私も同じで、道のゴミ拾いなんかもやっているんですよ!」笑いながらこう応えておきました。

 私は他人との間合いを取るのが下手なので、老人サークルなどへの参加には二の足を踏んでいます。そんな私が「今日行く所」として専ら利用しているのが市役所のロビーです。週日はほぼ毎朝通うことにしていて、そこで2時間ほど新聞を精読(?)した後、食堂で昼食を取ることまでが日課になっています。同じ発想からこんなふうにしている同年配者は多くいます。

 もう一方の「今日用事」と言ったら、毎日のゴミ拾いの巡回と週2回のAAのミーティングでしょうか。週日のゴミ拾いは、日課としている市役所通いに絡めてやっています。奇異に思われるかもしれませんが、ゴミ拾いは社会参加というばかりでなく、自分一人だけの充実した時間を持つことにもなっています。そういう意味で私にとってはとても有意義なことと思っています。因みに、雨風が強くてゴミ拾いに不向きな日には図書館も利用しています。ここも同年配者でいつも一杯です。

 老人ボケ、今で言う認知症が社会問題として一躍有名になったのは『恍惚の人』
(有吉佐和子著1972年)以来のことだと思います。大学1年だった当時、私はこの話題作を知ってはいましたが、ボケて徘徊する痴呆老人なんて他人事のようにしか考えていませんでした。

 そんな私も高齢者の仲間入りをしてしまい、さすがに他人事と暢気に構えているわけにいかなくなりました。“キョウイクとキョウヨウ” 奇しくもこれはアルコール依存症者の悩みの種、“空白の時間” の解決策とも共通しています。その意味でこの言葉は、今の私にとってまさに我が意を得たりと言うべき言葉でした。そんな訳でこれはというアドバイスが他にもないか、これからも目を凝らしていきたいと思っています。



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