ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

女は一枚も二枚も上

2018-12-07 06:15:08 | 雑感
 ゴミ拾いの定番コースでのこと。歩道の上に光るものが見えました。近づいてみると金属製(?)の小さな筒状のもの、口紅でした。金色のキャップを外して中を見ると、形状からしてほぼ新品のものとわかりました。

 道でゴミ拾いをしていて判断に困るのはこの手の拾い物です。果たしてゴミなのか落とし物なのか、さてまたゴミだとしたら可燃ゴミか不燃ゴミか、二重の意味で分別に困るのです。これは多分不燃ゴミでしょうから、回収日まで保管するため家に持ち帰るのも厄介です。

 直ぐさまゴミ袋に放り込むのは思案もので、ポケットに入れて良いアイデアが湧いてくるのを待つことにしました。

 しばらくして、ふとコープに持ち込んだらどうだろうという考えが浮かびました。店頭で拾ったことにしたら落とし物としてお店が何とかしてくれるだろう、という他人任せの責任逃れです。さっそく実行に移してみました。

 その日のサービス・カウンター担当は、一番若いということもあって、以前からあまり融通の利かない子と思っていた女性店員でした。私がシナリオ通りに話してみると、
「まぁ、もったいない!」と興味津々の様子でしたが、
「拾ったの店外ですよね? 店内で拾った物ならお預かりできるのですが、
店外での物ならお断りしてるんです!」と努めて冷静にキッパリと言って来ました。

 その彼女の表情を見て、またしても良からぬ考えが閃きました。レジを済ました商品を袋詰めするための台を指差し、
「それじゃ、あの台に置き忘れたのならいいんだ、ネ?! 誰か拾ってくれるかも・・・。」
彼女が黙っていたので私の方は直ぐさま実行に移しました。

 その後、店内で買物を済ましてから件の台を見ると、例の口紅は台上から消えていました。

「シメシメ、メデタシ、メデタシ!」と思ったのも束の間。彼女にうまく仕向けられたことにやっと気づきました。したたかさや巧妙さにおいて、女は一枚も二枚も上だと思い知らされた話でした。



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