一昨日は、先週受けた3ヵ月に1回の定期的経過観察検査(検血とCT)の結果を聞きに県立病院へ。担当医が転勤したため、今回からS 先生(女医)が新しい主治医です。
さて、CT検査の結果はほぼ私の予想通りでした。
食道がんの肺転移巣は右肺中葉にあるのですが、転移巣の白い影が2倍ほどに大きくなっていました。
同様に、原発巣近くの所属リンパ節転移も大きくなっており、これとは別に腹部にも新たにリンパ節転移が見つかったそうです。着々と、がんは進行中、先が見えてきました。
今回は、長男が診察に同席しました。どうしても直接、主治医の見立てを聞いておきたいというのです。
長男に対してS 先生、現状と今後について次のように丁寧に説明してくれました。
なぜ、以前受けた抗がん剤治療や放射線治療を再び実施できないかから始め、
残っている治療法としては、がん免疫療法薬オプジーボがあるものの、
効く患者にはよく効くがほぼ30%弱の少数患者にしか効かないこと。
しかも、命に係わる重篤な副作用(間質性肺炎など)も起こし得ること。
さらに、高薬価のオプジーボは健康保険制度の財政破綻を招きかねない懸念も
あり、これらが、患者(私)がオプジーボ治療を拒否し、緩和ケアを選んだ理由であること。
とまぁ、こんな説明でした。
さすがに S 先生、前任者からの引継ぎをしっかり受けていました。
患者家族にしてみれば、健康保険制度の財政破綻など知ったことではないでしょう。主治医の説明を聞いていた長男は、理解はしても納得はできなかったようです。
「効くかもしれないなら、(オブシーボを)試してみればいいのに・・・」と、
なおもブツブツ呟いていました。
彼のボヤキは聞こえていたのですが、私の方は、何も言わずに黙っていました。
息子よ、“老兵は黙して語らず、ただ消え去るのみ” です。
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このような大変な状況にありながら、冷静沈着に対処なさる貴方様の強い精神力に感服しております。
息子さんもお優しいですね。
身に余るお褒めの言葉、ありがとうございます。
失礼ながら、お二人とも私を買いかぶっています。
これから死ぬまでに待ち構えている苦しみ痛みを想像すると
正直言って、不安でビクビクしています。
QOLをなんとか保って、あまり苦しまずに死ねるならそれで十分。
それなら緩和ケアでいこう、これが本音です。
“なるようにしかならない”
今は、こう言い聞かせて生きています。