関西以外の方には馴染みが薄いかもしれません。今年の一月、87歳となったラジオパーソナリティ浜村淳のことです。
MBSラジオの朝の番組『ありがとう浜村淳です』で昨日、彼の老害が嫌というほど露わになりました。ジェネリック医薬品大手の日医工が医薬品医療機器等法違反で業務停止命令を受けた事件について、彼がコメントしたときのことです。
番組での彼のコメントは、おおよそこんな内容でした。
「ジェネリックとは “使用期限切れ” の薬のことで、
消費期限切れの食品みたいなもの。・・・
その挙げ句にあろうことか、“使用期限切れ” の錠剤を粉にして
再出荷していたとか・・・」
さすがに同席していた女性アナが、ジェネリックとは特許切れの医薬品のことだと訂正を入れようとしたのですが、なおも “使用期限切れ” と繰り返し、ちっとも聞き入れようとはしませんでした。
これは明らかに事実誤認の大チョンボです。大ベテランのご愛敬と笑って済ませられる問題ではありません。彼は大分耄碌していて、ジェネリック医薬品について全くわかっていないのです。
最高齢のラジオパーソナリティとしてギネス登録を目指しているそうですが、マスメディアに籍を置くものとしての矜恃が疑われます。一日も速い耄碌爺の引退を願ってやみません。
なお、上述したように、ジェネリックとは特許切れの後発医薬品(後発品)のことで、製造元がどこであろうと有効成分の一般名で一括りにされます。
一方、新規に開発された医薬品は、特許期限内は独占販売を保護された上に独自の商品名も付けられ、このことから先発医薬品(先発品)と呼ばれています。
医薬品は、先発品だろうが後発品だろうが、 Good Manufacturing Practice(GMP)という法律の下で、厳格な製造管理と品質管理、つまり品質保証が求められています。
報道によると日医工では、品質管理基準から外れたものも出荷していたとのこと。
GMPは省令なので、今回の事件は小林化工の事件と共に、上位の法律、つまり医薬品医療機器等法違反を問われているものと思われます。
私は現役時代、新薬開発に従事していました。薬価の安い後発品は、先発品の売り上げ減と大幅な薬価の引き下げをもたらしますから、その上市には忌々しい思いをしていたものです。
後発品でも有効成分は先発品と同じですし、厳しい品質基準も同等に満たしているはずです。なので、浜村淳のデタラメなコメントには、とても黙っていられなかった次第です。
以上、ご参考までに、悪しからず。
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