「中古品を買い取りま~す。不用な家電製品とか、ないですか~?」
玄関のインターホンが鳴ったので、受話器をあげると出たのは中古品買い取り業者でした。
よせばいいのに、そのときふと頭に浮かんだのは、つい最近使えなくなった古い家庭血圧計。ACコンバーターの接続ケーブルが切れただけなので、電池でならまだゝゞ動くオムロン製です。
冷やかし半分でその旨を業者に告げると、とにかく見せて欲しいと来ました。ならばとドアを開けると、直ぐにスマフォで型式番号を写して早速、会社に転送したようでした。
「ちょっと電話に出てもらえますか?
ただ声を出してくれればいいだけなので・・・。」と業者。
言われるままに出てみたら単に挨拶されただけ。モノが余りにも古い型なので、「ナメルナヨ!」と凄まれるかもしれないと身構えていたのですが、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
結局、古い型を理由に家庭血圧計の買い取りはナシ。さすが飛び込み営業だけあって、それからが本番でした。
「ご主人、カメラとか貴金属とかないですかねぇ?
記念切手とか碁盤なんかでもいいですよ。」
飛び込み営業の場合、業者を不用意に家に入れたら強盗に豹変することがあるとか。そのときになってはたと、このことに思い当たりました。
「いや~、離婚騒動の時に全部処分されちゃってねぇ。
私には、残念ながら金目のモノなど何もないのよ!」
この私の言葉に、まだ20代の若い業者はすごすご引き下がってくれました。
こんなことになったのは、面倒くさがりの貧乏くさい私のスケベ心が原因です。
不用になった家庭血圧計を単に不燃ゴミとして処分できるのか、もし有料ならゴミ処理券の金額なども早めに市に問い合わせるべきだったのです。
その内に・・・と、先延ばしにしていたところに業者が来たのでこれ幸いと、つい心に魔が差したのだと思います。
今振り返ってみると冷や汗ものでした。歳が若くて経験の浅い業者だったこと、ドアを開けても中には入れなかったことが効を奏したようです。
なお、古い家庭血圧計は単なる不燃ゴミとして出せるとか。以上、飛び込み営業されても事なきを得てほっとした次第でした。
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