ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

読点と修飾語の語順、少年に伝えそびれた話

2020-08-11 06:32:23 | 雑感
 自分の日本語の下手さ加減を棚に上げ、身の程知らずにも今回は、表題について述べてみます。そのきっかけとなったのは最近、こんな出来事があったからです。

 まず話は、まだ道でゴミ拾いをしていた頃に遡ります。朝の登校時に、ある1人の男子生徒を道でよく見かけていました。いつも独りぽっちで、いつもイアホンを耳にしている子でした。

 彼の通う学校は、自宅近くにある “国際” を冠した中学・高校一貫校の中学の方です。米英系のインターナショナル・スクールではなく、れっきとした公立の学校です。だからでしょうか、校内での公用語は日本語のようです。

 生徒のほとんどは日本人ですが、中には外国人を親に持つ子もいて、肌の色が白い子や黒い子もいます。登下校時の彼らのおしゃべりを聞いていると、皆バリバリの関西弁を話しています。

 彼とはいつの間にか、二言三言、言葉を交す仲になりました。父親は白人のチリ人、母親は日本人だそうですが、日本語が少し覚束ないようです。一、二度、父親と一緒のところを見かけたのですが、白人にしては背丈の低い父親で、彼の小柄な体格は父親譲りだと思いました。

 さて、夏休みに入ったばかりの先週のこと。いつもとは違った狭い裏道で、下校途中の彼とバッタリ出会いました。三月に休校となって以来のことですから、久々に声を掛けてみました。

 何でも彼、補講を受けているそうで、それを「“日本語” の補講なんです」と、照れくさそうに言っていました。

 彼が、国語と言わずに “日本語” と言ったことが印象的で、ついお節介からこう講釈を垂れてしまいました。

「書き言葉を勉強することは大切なことだよ。
 今は、LINEメールでおしゃべりすることが多いと思うけど、
 書き言葉は言い直しが利かないから、
 ちょっとした不注意で誤解を招くことが多いそうだ。
 ほんのちょっとした書き言葉の誤りで仲違いになったとしても、
 もはや取り返しが付かないからねぇ!・・・」
ざっと一方的に、こんなエラそうなことを言って彼とは別れました。

 自分の言葉足らずにハッと気づいたのは彼と別れてからのことです。

 書き言葉で一番の課題は、読点の打ち方と修飾語の語順。この二つが、普通の日本人でも最も苦手とするところなのです。

 なぜ、この二つをもっと具体的に言って上げなかったのかと悔やみました。

 “後悔先に立たず” で、気づいたときは後の祭り。これもいつものことですが、まぁ、ザッとこんな締まらない話でした。

 ご参考までに、読点の打ち方と修飾語の語順についての留意点を挙げておきます。これは、『日本語の作文技術』(本多勝一 著)から抜粋したものです。



 ※【事例】 「渡辺刑事は血まみれになって逃げた賊を追いかけた。」
   この一文は、文中に読点を打っていなかったため、二通りの解釈が成り立つという悪文例です。





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