大型連休に突入した土曜日のことです。午後に自宅周辺での所要を済ませてから、常磐線と武蔵野線を乗り継ぎ、JR南越谷駅に降り立ち
ました。流行りの言葉を使えば平成最後のラーメン二郎です。
20時30分過ぎにお店へ到着すると17人が行列。大型連休ということで混み具合が予測出来ず、宣告も覚悟していましたが、それ程の
混雑でもなくホッと一安心。駅周辺を散策し、21時15分過ぎに再びお店前へ伺うと行列は4人に、そしてこのタイミングで最後尾へ。
結局、私が最後の来店客となり、21時35分に閉店、21時49分にラーメンが配膳されました。
大ラーメン、大蒜。「タオル用意して。」との店主さんのお言葉と共に。
後で確認したところ、小3玉か4玉か迷って、小4玉分の麺が盛られたそう。
盛り上がったプレーンな部分は前回よりも細く柔らか目に感じ、ボソッグニュッとした舌触り。越谷店の特徴である、モチモチ食感は弱め
な気がして、全体的に優等生なイメージ。頂上には、麺や野菜と一緒に口に運ぶと僅かに辛味を感じる大蒜が。
私のラーメンは、カウンター席が空くと同時に案内、着席直後に「大蒜っすか?」との確認という経過で提供されました。てっきり次ロッ
トでと思い込んでいたのですが、店主さんが何度も食事中のお客さんの様子を確認していたことや席への誘導直前直後に調理行為を行って
いなかったことから、俗に言う「ロット乱れ」があったようで、茹で上がりからそれなりの時間が経過していたと推測されることも、麺の
状態に関係していたのかもしれません。
丼の中の麺はスープを吸うことでふっくらとして太めになり、プリッとした弾力が増した気がします。
サブ丼(本店では総帥がこう呼んでいます。)には、野菜と豚。大蒜の有無は確認出来ませんでした。
しんなりとしたもやしと存在感控え目なキャベツ。ベジファーストで最初に半分を、残りは終盤、スープにたっぷりと浸して、麺や大蒜と
共に食べました。
豚は2つ。
脂身少な目で赤身のみっちりさが際立つ豚。パサつき寸前の肉質です。
こちらも高密度に詰まった赤身メイン、厚くカットされていることでより噛み応えが増します。
液体油は陰に隠れ、豚出汁と調味料による上品な甘さを初めに感じた後、適度に醤油が存在感を主張する、スッキリとした後味のスープ。
店主さんが本店で助手を務めていて時に食べた味に、とても似ていると思いました。
店主さんと馴染の方が隣席にいらしたこともあり、ご相伴に預かりました。
ちょっとラー油が効いて、ご飯との相性が良さそう。お店のサイドメニューとするなら、麺と直接合わせ、汁無し風にするのが良いかも?
途中余った小1玉分の麺や野菜のお替りを勧められるも丁重にお断りして、店主さんと雑談しながら約20分で完食。この日は店主さんの
配慮を感じる場面に度々遭遇し、改めてその魅力の虜になりました。越谷店等に通うことで、飲食店って単に美味しいものを提供すれば良
いというわけでもないんだなぁ、少なくとも自分は味以外のことも求めているのだなぁと感じています。