朝、夫どっこいをセンターに見送りタクシーで新幹線の27番線(新しく追加されたホーム)。
新らし好きなものにとってはラッキー
そして一路名古屋『御園座』。
最後になるこの御園座は澤瀉屋の三人の
襲名披露が行われている。(私は四代目の舞台
が好き)
勿論!”黒塚”を観る為に~(昼の部、ひょっとしたら途中からかもしれないので通路側をお願いした。)
幸い最初から拝見出来て良かった。(中車さんの小栗栖の長兵衛)
休憩の後「待ってました」いよいよ黒塚のはじまり。
暗い舞台に三味の音や虫の音が、花道に諸国を行脚する阿闍梨祐慶一行が
やってきて一夜の宿を頼む。
何とそれが安達原の鬼女、岩手という老女の館。
物語はそこから始まり、手押し糸ぐるまを回しながら歌う声は落ち着き安堵したのか自分の身の上話を聞かせ、朗々とした中に嫉妬の念をみせながら語る四代目が切なく、哀れだった。
月の光に昔を思い出し踊る光景は舞台を楽しんでいるような余裕さえ感じられ、少しずつ自分のものになっているように思えた。
躍動感のある舞台、迫力満点の舞台そして、何よりも物語を把握し心があるように感じる。(四代目猿之助の素敵なところかな)
でも、一人ではあの情景は無理だと思う。三味線、唄、鳴り物(狂言、笛、琴、尺八等々)
演者、舞台装置があってこそ総合芸術”黒塚”という舞踊劇が素晴らしいものになっている様に思うのだが~。
以前段四朗丈(四代目の父上)の太郎吾が素晴らしかったことを付け加えて
御名残御園座を後にして、栄三越で「猿之助への軌跡」展に足を延ばし拝見。
三越オリジナルのキャラメルを購入した。
おみやげに名古屋のきしめんや、味噌のおうどん、手羽先などを買って、新幹線に
乗る前に喉を潤し、軽く夕食をして帰路につきました。(ルンルン気分です。)
まさに「総合芸術」ですね、黒塚は。
観れば観るほど好きになる、そんな舞台ですね。
また、演者(四代目)にも謡あり踊りあり、そしてケレンありで、まさに「歌・舞・伎」だなぁ~と思って観ています。
そうそう、大薩摩も素晴らしいし、琴の奏者は90歳なんですよね?!かっこいい!!!
御名残御園座の中で、一番好きなのが「黒塚」でした。
ほんまに覗いてくれはったんやね。
とても嬉しくなんかとても近くなったようで
何時も楽しみに拝見しています。
これからも宜しくね。