自分には無縁だと思っていた在宅介護
自分の思いに反し、あれよあれよと引きずられて現在に至るというのが真実。
「家族に迷惑をかけたくない。」
転倒して救急搬送される直前まで言ってた父の言葉は父の本音だったはず。
人は状況によって変わる。
病院、施設入所を拒絶し、家で過ごしたいという父の願いを最優先。
初めて経験する肉親の介護で
何度も潰れかけた…
と言うか
何度も潰れた。
たまたま閲覧してたSNSに流れてきた文章
私自身も同じ状況だった。
50日あまりの入院生活を経て退院。
心の中に 不安感しかなく
退院翌日、
居宅サービスを受ける為の契約書にサインをして印鑑を押す作業。
訪問看護ステーション、訪問ヘルパーステーション介護保険内サービス、訪問ヘルパーサービス介護保険外サービス、デイサービス、手すりなどの介護品貸与などのサービス…
何が何だか分からないまま それぞれ別々の契約書に何度もサインをして何度も印鑑を押す。
契約をしたデイサービスを拒み、
介護が始まってからの父の外出先は、病院外来のみ。
在宅介護は同居家族にとって
心安らぐ日が無いという状況ではあるが
介護スタッフの方々に支えられ、私自身も助けて頂いてる。
「まずは、お父様が望む方向で、お父様らしく過ごして頂く!それが私たち介護職員の一番の目標です。」
父への温かい思いが すごく嬉しい。
現在、
訪問医に父の健康状態を診て頂いてる。
「日によって体調の変化はあるけれど、慌てないで淡々と落ち着いて過ごしてください。人が生まれて老て亡くなっていくのは普通の事なのだから。」
仕事帰り、父へのお土産を購入。
消化の良さそうな和菓子
「美味しいなぁ。」
父の蔓延の笑み、これからも見たい。