67camper's Blog

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絶頂期のシルバー5重奏団のスタジオ録音

2006-10-10 04:22:43 | jazz & vocal
Horace-Scope/The Horace Silver Quintet
(Blue Note BST84042)


 ブルーノートレーベルを代表するピアノは誰かと言えば,やはりこの人、ホレス・シルバーをおいてないでしょう。1500番以降,最もリーダー作を作るチャンスが与えられたのはこのシルバーとオルガンのジミー・スミスだろうと思います。古くはJMのアルバムから、サイケおやじさんのいう”人民連合3部作”などという理解に苦しむ晩年のアルバムまでBNの初期から最後まで看板アーチストであった事が容易に理解できます。

 本日,アップの4042番は同じメンバーの熱狂のライブ盤"Doin' The Things"と同じメンバーでスタジオ録音されたアルバムです。フロントはいつものミッチェル、クックでベースにEugene Taylor, ドラムにRoy Brooksという5重奏団です。何と言ってもB面ラストに収録の佳曲,"Nica's Dream"で人気のあるアルバムだろうと推測いたします。でもそれだけではありません。A-1の"Strollin'"の素晴らしいクックのテナーソロやA-4のタイトル曲やB-1の"Yeah!"など"The Horace Silver Trio with Art Blakey"での再演曲も聴き応え充分です。全編を通じて,シルバーのパーカッシブなピアノソロを聴く事ができます。また彼のコンポーザーとしてのタレントは皆さんご存知のとおりですよね。

 これも初期に新潟/石丸電気で新品で購入したアルバムです。もう30年近くにもなりますが、当時の新品BN盤は多くはソリッドブルーレーベルで黒い♪があしらわれたちょっと残念なレーベルデザインでした。強烈なコンピングでソロイストを煽るシルバーの手を用い、各指に5重奏団のメンバーの名前をあしらったカバーデザインとその色彩感覚には脱帽です。