California Dreamin'/Wes Montgomery
(Verve MV4003 jp. reissue)
(Verve MV4003 jp. reissue)
自分にとって,最も身近な外国はやっぱりアメリカであり一年弱生活させてもらったLAです。初めてカリフォルニアに興味を持ったのは,振り返ってみると70年代なかば雑誌”ポパイ”の発刊や、いわゆるヘビーデューティと呼ばれるUCLAを中心とした西海岸ファッションの日本への紹介からだと思います。92年についにカリフォルニアに渡るチャンスを得て、実際のカリフォルニアを体験できた事は、ママスアンドパパズの“夢のカリフォルニア”が現実になった一年だったと思います。仕事柄、再度訪問の思いはずっとありますが果たせないまま14年が経過してしまいました。
さて今日は,このママスアンドパパズの“夢のカリフォルニア”がジャズとして取り上げられ、巷ではイージーリスニングジャズの名盤としてしられているウェス・モンンゴメリーのCallifornia Dreamin'です。パシフィック,リバーサイドとその類い稀であったオクターブ奏法でjazz guitarの最高峰の地位を確立したウェスは、リバーサイドの終わりにはストリングスやブラスアンサンブルを駆使したアルバムを発表するようになります。そしてVERVEにうつりドン・セベスキーのアレンジで制作された人気盤がこのCallifornia Dreamin'です。バックには結構有名どころが参加していますが,中でもハービー・ハンコックのピアノ,レイ・バレットのコンガの活躍が見事で自分の愛聴盤です。A-1のタイトル曲は、自分のカリフォルニアへの憧れを募らせた演奏ですし、続く"Sun Down"のジャジー演奏も秀逸でレイ・バレットのコンガが効いていますし,ハンコックのロングソロも楽しめますね。B面の"Sunny"もコンボと考えられる演奏でウェスのオクターブの音の厚さが楽しめる好演です。
アルバムはポリドールから出た¥1500のいわゆる廉価盤ですが、ジャズを聴き始めのごく初期から所有する最初に購入したウェスのアルバムでもあります。