The Cal Tjader Quintet
(Fantasy 3232)
(Fantasy 3232)
西海岸を代表するバイブプレーヤーとなると,真っ先にあがるのがこのカル・ジェイダーだと思います。セントルイスの生まれで,サンフランシスコ大学で音楽を学び,最初はドラマーであったようです。バイブプレーヤーとしては1949年以降,ブルーベックグループ,ジョージ・シアリングのグループで名をあげて行きます。何と言っても50年台後半の,自身のラテンジャズコンボの演奏は、ジェイダーを語る上で書かす事の出来ない時代であったろうと思います。
本日アップのアルバムは,このジェイダーのラテンフレイバーあふれるマンボジャズグループのファンタジー盤です。メンバーはManuel Duran(p), Carlos Duran(b), Luis Miranda(conga), Bayardo Velarde(timbales), そしてジェイダーのバイブと言う5重奏団です。ラテンジャズと言っても多くは,いわゆるジャズスタンダードであり、A面に"I Want To Be Happy", "The Nearness Of You"やチャーリー・シェイバースの"uundeciided", B面では"Flamingo", "Stomping At the Savoy", "Laura" そして元参加していたシアリングの"Lullaby Of Birdland”等有名曲が目白押しです。演奏時間は短いですが,見事にラテンフレイバーが加味され,思わずこう言うアプローチもありと思います。しかしながら,最大の聞き物はB面トップのTito Puente作の"Philaderphia Mambo"でジェイダーとピアノのマニュエルの好演が光ります。
所有盤はファンタジーのモノ盤で、赤盤です。同時期のファンタジーには青盤もあったりしてなかなか凝ってますよね!コンガを抱えた足のカバーもイカしてますよね!