My Song/Keith Jarrett
(ECM PAP9101 Jp. reissue)
(ECM PAP9101 Jp. reissue)
70年代半ば以降に、ジャズ喫茶はもう一時の隆盛はピークを越えていたのかも知れません。この時代に,最もリクエストされたジャズアルバムはなんだろうと考えてみると一番に頭に浮かぶのはキース・ジャレットのケルンコンサートの一枚目のA面だろうと思います。なにせ4半世紀以上も前のことで,記憶があやふやなので自信はないですが、どこのお店に行っても良くかかっていたように思います。いや、友達の安アパートで覚えたての麻雀で卓を囲んでいたときに繰り返し聞いていたからかもしれません。
当時のキースは何と言っても「フェイシングユー」,「ステアケース」、そして前述の「ケルン・コンサート」、更に無謀とも言えるジャズ喫茶の棚の肥やし、客寄せパンダ的な10枚組の「サンベアコンサート」ととにかくソロフォーマットが多かったですが、本日アップのアルバムは、ヤン・ガルバレクのリードの参加を始め北欧メンバーで構成されたカルテット編成【Keith Jarrett(p), Jan Garbarek(ts), Palle Danielsson(b), Jonで Christensen(ds)】で美しい旋律の叙情的な曲が多く当時の人気盤であったと思います。何と言ってもB-1の“カントリー”が有名ですよね。この旋律の美しさは、ずっと忘れる事が出来ません。必然的にこのカントリーを聴きたいがためにリクエストするので、B面しかあまり印象に残っていません。 ヤンの余裕を感じさせるテナーも大好きです。女の子2人のポートレイトが配されたカバーも好きでしたね。
ECMの録音も素晴らしく,当時は輸入盤も買えたのですが,オリジナルなんて事は全く考えておらず、ジャケットのしっかりしたトリオ盤を購入した自分は馬鹿でした。ECMは記憶ではスティープルチェースのようなペラペラカバーでグリーンレーベルで結構高価でしたよね。日本盤より¥200-300高かったような・・・当時はこの¥200-300が重要だったのです。これでJAZZ喫茶に何時間も座れた訳ですからね!