勉強には様々なステップがありますが、初期段階から初めて論文段階に移行するステップが一番段差が激しいと思います。滝を登ろうとする鮭みたいなものです 笑
実際問題、受講生からは「論文が書けない」という悩み相談が一番多いのですが、そもそもいきなり論文なんて書ける訳ありません。いつも言うように、論文は「物まね」です。まずは人の文章を繰り返し読み込み、真似ていくのです。いきなりオリジナルなんて出来るわけないですし、大抵「オリジナル」は不合格直結答案に終わる可能性が高いです。我流でバットスイングの練習をすると、99%以上の人は、まともにボールを打てないまま終わるのと同じです(ごくわずかな天才だけが我流でも成功できますが)。妙な勉強の仕方をすると、「下手なくせ」がつく分だけ、修正も大変ですし、スタートで躓くと本当に厄介です。
そういう意味で、習字と同じなのです。習字も、まずは「お手本」を見ながら何度も書きますよね。やがて個人の味が出てきますが、まずは20枚30枚と同じ言葉を繰り返し清書します。論文もそれに似ているのだ、といえばイメージがわくでしょうか。
というわけで、お手本は「高品質」のものがいいのです。哀しいかな、お手本を超えるレベルには中々なりません。お手本のレベルが低いとそれを劣化したレベルまでしか届きません。したがって、銅賞レベルを手本にするのもいいですが、やはり金賞レベルをお手本にすべきです。