合格者話の聞き方

2017-09-17 15:09:55 | 司法試験関連

合格体験記や、合格者の話を参考にすることは大変有益です。しかし、話を聞くときに注意しなければいけないことは、「その人が話した内容」が「今の自分の置かれた状況と前提として合致しているのかどうか」、と言う点です。

不合格になる要因は様々で人により千差万別です。しかし、合格者が力説したがるのは、主に自分が最後まで手こずった課題の克服話です。つまり、各論的な話になっていることが多いのです。必ずしも万人ウケする話をしているわけでは無い、という事を意識しましょう。

課題が異なれば処方箋も当然異なるのですが、何故か、自分とは課題が異なっていた合格者の話をそのまま自分の処方箋として鵜呑みにしてしまうケースがよく見られます。これでは来年の合格は難しい。

予備校の講座をとるにしても同じことが言えます。最近は短時間の単発系の講座が増えていますが、この手の講座は内容がピンポイントなものが多いので、自分の課題にマッチしていればいいのですが、あっていないと時間とお金の無駄になりかねません。各論レベルでの選択肢が増えるという事は、ミスマッチの危険性も高まるという事でもあります。

このミスマッチを回避するには、自分自身が課題を自覚している必要があります。自覚していればミスマッチはおきにくい。話を聞きながら「ああ、この人の話は自分の課題には関係ないかもな」と言う判断ができるくらいがちょうどいいという事ですね。

合格者に自分を寄せるのではなく、内容が自分向きなものかどうかを判断することが大切です。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする