インプット作業が終わってからが実は本当の試験対策の始まり,とも言える。
問題を解き始めると,「分かるのに上手く書けない」,「上手く表現できない」,「書きすぎてしまった(その逆も)」,「誘導を読み間違えた」,「時間配分が上手く行かない」等という,「実践的な悩み」がドンドン出てくる。これが,合格の為の論文対策における,最重要な「悩み」なのだ。そして合格ミッションの進捗状況としては非常に良いことでもある。
試験勉強における「悩み」の次元を早めにこのレベルに持ってくることが,早期合格のポイントになる。問題を解いて「論点に気付いた,気付かない」、「短答で点が取れない」という基礎体力レベルにおける「悩み」は,まだ「マイナーリーグレベル」であり,「メジャーリーグレベル」ではない。この点を意識して欲しい。「知識不足(基礎力不足)で悩む期間」は可及的に短縮すべし,なのである。早い段階で、「どう問題文を読むのか(問題文の読み方)」,「どう書くのか(論点の選別込み)」という「悩みゾーン」に入ればしめたものだ。
何となく山頂が見えてくる頃とも言うべきか。しかし,見えるけど,「目指す頂き」はまだまだ遠く,そこに辿りつくにはまた違う意味で厳しい登坂ルートが待っているのである。頑張ろう!