心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

雪を掃いて茶を烹(に)れば

2010-02-01 | 漢詩
                             「掃雪烹茶」 (はがき)

臨風弄笛      風に臨みて笛を弄べば
欄干上桂影一輪  欄干上に桂影一輪あり
掃雪烹茶      雪を掃いて茶を烹(に)れば
籬落邊梅花數點  籬落辺に梅花数点あり

の一節。
静かな雪景色と、漂うお茶の湯気、梅の花の姿と香りを思わせる
この詩に流れるゆったりとした時間に、しばし心を預けてみるなり 


今の時代は、温暖化の影響もあってか、季節感が薄れているというか。
そして季節の行事も、だんだん忘れられていく存在のような。

企業が力を入れる行事は、なんとか続いているものもあるけどね。
たとえばバレンタイン、クリスマス、ハロウィンとか。
あれ?どれも外国の文化であるような・・

季節の移ろい、風の動き、木々の芽吹きに気づくこともなく
情報過多の中にいて、全てを知っているような錯覚に囚われていることに
気づかずにいないだろうか、なぞとふと 

願わくば、もう少し日本の文化を大事にできたらと、この詩を読んで。

今年は、忙しがっておざなりにしているひとつひとつの行事を
私なりに大事にできたらなと思っているでありんす 

今日の詩にちなんで、2月28日まで開催中の小田原梅まつり(曽我梅林)のご案内。
家からは割と近いのに行ったことがないので、今年は出かけてみようかなと。

詳細はこちらからどうぞ→ 小田原梅まつり
コメント (2)
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