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2024.1.2 「176mP」  新年早々の撤退!

 

 今年の山登りは2日から開始した。

2日の朝は少しゆっくりし、

9時にHiromiを迎えに行った。

そして門別町に向かって車を走らせた。

平取町から「義経峠」を越えて門別町に入り、

庫富地区で「町道庫富2号」に入った。

民家のギリギリ前を通って入るこの町道は、

両脇に車体をこするほどのススキが生えており、

町道と言うより、

廃道になった林道程度に過ぎない。

しかもススキに車体を擦りながら、

200mも走るとそれ以上進む気になれない。

それでその辺りを駐車地とした。

そして準備を整え、

この奥に位置する三角点ピークを目指して、

スタートしようとしたその時、

やべっ、ピッケルがない!

いつも杖代りに持ち歩き、

年中車に積みっぱなしのピッケルがないのだ!

困った・・・

そこでよ~く考えた。

そして結論を得た。

年末最後の山行だった「仁達幌」の駐車地に忘れてきたのだ。

まだあるかどうかはわからないが、

この山行が終わってから、

厚真町に戻って探してみることにした。

 スタートしてそのまま、

「町道庫富2号」を進んだが、

いくらも進まないうちに、

藪に吸い込まれるように消失した。

そこで樹林の中の斜面に取り付いて登って行く。

すると突然前方の視界が開け、

伐採地に飛び出した。

伐採地が大好物の我々は、

「ラッキーっ!」

しばらく広い伐採地の風景を眺めながら歩いた。

そして地形図に記された、

「176m標高点」に立った後、

尾根筋を歩いて先へと向かった。

アップダウンの続く尾根は、

やがて細くなり、

片側がスッパリと切れ落ちている。

足もとに気を付けながら、

更に進んで行くと、

あっちゃーっ!

下降部分で斜度のある細尾根にぶち当たった。

しかも樹木がなく、

つかまるものが何もない。

中断! 撤退を決めた。

ここで事故を起こすと、

そののち延々と悔やむことになる。

そんな後悔はしたくない。

この日は手前の「176mP」を表題としよう。

その後代案を考えながら引き返した。

そして駐車地から義経峠を越えて、

もう一座に立ち寄ることにした。

新春早々ついていなかった。

しかし、なかなかいい風景を楽しめた。


 のブログ記事を作成している今、

年が明けて行動した、

未処理の山行がまだまだ残っています。

それらをひとまとめにして紹介することはせず、

一つ一つの山行を、

できるだけ丁寧に整理していこうと思っています。

山はどんなに小さく、つまらなくとも、

私を楽しませてくれるありがたい存在。

手を抜くことなく、

山々に感謝しながら、

一つ一つの思い出山行を綴っていきますので、

どうぞ気長にお付き合いください。

 

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2023.10.8 『矢作山』(ヤハギヤマ・250m)  青空と大地の中で

 先日の日曜日朝、

「奥門別山」に登った後、

「ホロカンナイ林道」から道々に戻り、

これを「義経峠」方面へ1.5kmほど走った。

すると伐採地の入口奥に林道が伸びている。

これを利用して「矢作山」へと向かう。

1年前に単独で登った山だ。

「於曽牛山」、「奥門別山」と、

樹林帯の中の登行が続いたので、

広い風景を眺めたくなった。

 この林道は入口から既に雑草に覆われている。

ただ雑草も盛期を過ぎ、

枯れ行く過程にあるので、

抵抗が小さくて済む。

 林道の入口からすぐそばに、

壊れかけたゲートが現れるので、

その横を通って先へと進んだ。

すると間もなく伐採地の風景が目に入る。

さっぱり紅葉が進まないこの秋だが、

周囲の木々は少し色付き、

それが青空の下で美しい。

この何とも言えないメルヘンチックな風景が好きだ。

それにしてもなんという好天か!?

 広く美しい風景を楽しみながら、

足もとの雑草をかき分け、

1kmほど歩くと、

右手に尾根の末端が現れるので、

これに取り付いて急斜面を登った。

私は前日からの疲労で、

この斜面を登るのもやっとだ。

恐るべしコロナ!

ここまでコロナの影響を受けるとは、

夢にも思わなかった。

先を行くHiromiもコロナに感染したのに、

そんなことはどこ吹く風、

とばかりにグイグイ登って行き、

すぐに姿が見えなくなる。

 白樺の多い樹林の中を歩き、

四等三角点「矢作山」

南側の斜面が崩れ落ちている。

5年前の「胆振東部地震」による崩壊だろう。

「矢作山」のピークから戻らず、

北へと続く尾根にのった。

そして伐採地の上部を目指した。

ところが尾根筋から古い作業道に入って、

少々まごつくことになってしまった。

前回ここを歩いた時は12月で、

木々の葉がすっかり落ち、

辺りの風景をうかがい知ることができた。

ところが今はまだ、

青々とした葉が全体を覆い、

全く先を見通せない。

作業道の枝を間違った方に入り、

その結果一本北側の尾根を進んでしまった。

ただでも疲れているのに、

凡ミスでさらに疲労が蓄積する。

戻って正しい尾根にのり、

樹林を抜けると一気に視界が開け、

伐採地の上部に出た。

するとちょうど正面に、

この直前に登った「奥門別山」が見えていた。

大変良い眺めの中で昼食。

Hiromiはこの日も最近定番の果物弁当だ。

バナナ、キュウイ、プルーン等。

タッパに詰められた果物は、

全然おいしそうに見えないけどねえ。

 昼食後伐採地の中を下った。

伐採後数年が経過しているので、

下草が伸び、

足もとが見えないため慎重に下る。

そして林道へ。

また雑草にまみれた林道を歩いて駐車地に戻った。

林道の途中でキノコ採り二組に出会ったが、

いったいこの時期は何が採れるんだろうね?

 この日も車中泊の予定だったが、

コロナやら寝不足やらで疲れ切っていたので、

一旦帰宅して自宅で休むことにした。

 

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2023.10.8 『奥門別山』(オクモンベツヤマ・337m)  快晴の寒い朝

 先日の三連休中日の日曜日は、

日高町三和と正和の間の牧草地で目覚めた。

快晴の空の下、

朝の気温が7℃だった。

朝方寒くてよく眠れなかった。

「シュラフをもう一段厚手に替えておけばよかった」と後悔。

車中泊用のシュラフは4種類を、

季節によって使い分けている。

それにしても、

つい先日まで暑くて車中泊を避けていたというのに、

今は寒いってんだから、

目まぐるしく変化する季節について行けない。

 この日は長い行程の山を予定していたが、

前日の「於曽牛山」で、

思いの外疲労が激しかったため、

短い行程の山に切り替えることにした。

 日高町三和から少し「義経峠」方向に戻り、

「日高門別川」に沿って伸びる、

「ホロカンナイ林道」に入った。

そして1kmほど走ると、

ゲートが現れるので、

その少し手前に駐車。

そこには軽トラックが1台停まっていた。

ハンターか!?

一瞬いや~な気分になったが、

ハンターであればゲートのカギを開けて中に入るはずだ。

キノコ採りかぁ?

気を取り直してスタート。

ゲートの先で「ホロカンナイ支線林道」に入った。

この支線林道は、

昨年工事をしていたもので新しい。

従って地形図にも載っていない。

 間もなく支線林道を外れて沢筋に入った。

この沢筋は水量が少ない割に、

辺りが広々としている。

そんな中を鈴の音高らかに歩いて行く。

私は鈴をザックに二つと、

腰にも二つ付けている。

それはヒグマ除けと言うより、

ハンターに対してこちらの存在を知らせることが目的だ。

 沢筋を詰めて行くと、

目の前に尾根の末端が現れるので、

これに取り付いて登って行く。

すると古い作業道に上がる。

今度はそれを利用して高度を上げて行く。

辺りは紅葉どころか、

緑が美しくて全く季節感がない。

今年の紅葉はいったいどうなるんだろうねえ?

 作業道はやがて終点を迎えるので、

尾根筋を進むことになる。

この尾根はしばらくトドマツの幼木の中を行くのだが、

この幼木が細い枝を張っているため、

ひじょうに煩わしい。

その煩わしさに耐えきると、

すっきりとした尾根となり、

方向をほぼ90度右に変える。

美しい尾根筋を気持ちよく歩き、

最後は若干の急登を経て、

二等三角点「奥門別山」

私は二度目だがHiromiは初登だ。

Hiromiが早速笹を刈りだしたが、

私は前日に続き疲労が激しく、

ザックからハサミを出す気にもなれない。

そんな私の様子を見たHiromiが、

「いいから、いいから、私やるから」

と言ってくれる。

いつもいつもすまねえなあ・・・

 

 下山はルートを変えて、

別の尾根筋を下ってみたかったが、

どうにもハンターの存在が気になる。

現に近くはないが、

発砲音を耳にした。

登路のルートにはハンターがいなかったので、

それを忠実に戻ることにした。

 駐車地に戻ると、

例の軽トラックがまだそのままだった。

やはりキノコ採りか?

急ぎその場を離れてもう一座へ!

 

 

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2023.8.13 『別茶利山』(ベッチャリヤマ・618m)  藪がない!

 

 12日の夕方「三石温泉」で汗を流した後、

隣りの浦河町に入り、

「元浦川」に沿って伸びる道々348号線を走って、

ベッチャリ地区から、

「ツケナイ沢林道」に入った。

ここに入ったところに空き地があるので、

それを車中泊地とした。

位置としては『リクンヌシ山』(429m)の麓に当たる。

 車中泊地に着いたのが17時をまわった頃。

その時点での外気温が25℃。

この気温ではエンジンを切れない。

その後延々と22時の就寝まで、

エンジンをかけっぱなしだった。

それでも気温は25℃のままだったので、

車窓4枚を網戸にして寝た。

しかし寝苦しい夜が続いた。

 13日の朝、寝不足感たっぷりで目覚めると、

外は霧雨が降っていた。

前日確認した予報がガラリと変わり、

この日は雨だと言う。

全くモチベーションが上がらず、

しばらくウダウダと過ごし、

7時過ぎになってようやく重い腰を上げた。

そして7時25分、「ツケナイ沢林道」をスタートした。

雨が当たるものの、

ほんの少しなので、

強くなったらそのまま濡れて強行する覚悟だ。

 曇ってはいるがひどく蒸し暑い!

おまけに「ツケナイ川」に沿って歩くせいか、

吸血アブが群がってきて離れない。

アブは刺すのではなく、

噛みつくから痛いのだ、

と確か後輩のY澤が言っていた。

そう、痛いのよねえ!

従ってひじょうに煩わしい。

 吸血アブにつきまとわれる林道を、

約2kmほど歩いた地点、

300で尾根に取り付いた。

ここから標高差350mの急登が始まる。

地形図を見て等高線の混み具合から、

それは容易に想像でき、

Hiromiにもそれを伝えていた。

 尾根筋ははじめ枯れた笹や、

松の幼木などが若干うるさかったが、

それらはすぐに消えた。

すると藪がない!

足もとがなんとすっきりしたことか!

すっきりした尾根を登って行く。

しかし予想通り傾斜がきつい。

急登が延々と続く。

先を行くHiromiは淡々と登って行くが、

ストックを手にしたこの年寄りは、

もう辛くて辛くて・・・

おまけに蒸し暑さで体力が、

いっぺんに消耗してしまった。

こういう時と言うのは、

いくらでも水分が摂取できてしまうもので、

ガブガブ飲んだ。

それでも荒い呼吸が治まらず、

汗拭きタオルもすぐにびっしょり!

前日に続きこの日も疲労困憊だ。

それでも一歩一歩歩を出して踏ん張る。

そしてようやく登りきって、

稜線状の尾根の頭へと上がった。

 尾根上はほぼ平坦で、

先の見通しが効く中を進み、

うっかりして目指すピークへと続く枝尾根を、

見落としてしまった。

それで修正して戻り、

9時50分、三等三角点「別茶利山」

木の間越しに少しだけ見える下界を目にし、

すごい高度感を感じた。

また、この時点で3泊の山旅を一旦打ち切り、

自宅に戻って休むことにした。

とにかく暑さに参ってしまった。

 下山は同ルートを引き返したが、

なにしろ傾斜があるので慎重に下った。

下山でルートミスをしやすいところには、

ピンテを付けて登り、

Hiromiを先に立たせ、

ピンテの回収を命じた。

「周りをよく見ながら下山せよ」、

と言ってやっても、

何か所かピンテを見落とし、

別の枝尾根に入ろうとしたHiromi。

まあいい、それどころではない。

早く帰ろう!

 11時40分、駐車地。

かたずけを始めると、

吸血アブが群がってきたので、

試しにオニヤンマ君を帽子に付けてみた。

するとどうだろう、

あっと言う間にアブが消えた!

あれ~っ、吸血アブには効果があるのかい!?

いまだにはっきりしないオニヤンマ君。

 この後速やかに帰途に着き、

16時過ぎに帰宅し、

エアコンの効いた我が家でゆっくり休んだ。

本当に暑さには弱くなったぁ・・・

 

 

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2023.8.12 『歌笛山』(ウタフエヤマ・510m)  今は亡き義父故郷の山へ!

 今年の盆休山旅は、

以前から中日高と決めていた。

そしてそれも、

三石町辺り限定で。

ところで今は「三石町」と言うのかな?

三石って新日高町に吸収された?

平成の大合併で、

自治体の体制が大きく変わったが、

私はいまだ馴染めず、

以前の体制に戻ることを望んでいる。

 12日の朝三泊4日の予定で家を出て、

Hiromiを迎えに行き、

一路中日高へと向かった。

厚真町からむかわ町に抜け、

海岸沿いの国道を走る。

いつもは内陸の道々を走るのだが、

なんとなく海岸線の国道を走ることになった。

但し盆休みが始まり、

車が混雑しているであろうと予想したものの、

案外空いていて助かった。

海岸線の国道を淡々と三石町まで走ると、

道々234号を利用して内陸に向かい、

三石川上で「咲梅川」に沿って、

北に伸びる農道に入った。

そして農道の最奥地点を駐車地とした。

ここから林道となる。

 ところで駐車地まで走る手前に、

「三石歌笛」と言う地区がある。

この「歌笛」は、

私の女房の実父、

つまり私の義父が生まれ育ったところだ。

もう30年も前に亡くなった義父ではあるが、

この地には思い入れがある。

増して点名が「歌笛」とあれば、

登らないわけにはいかない気がする。

 林道入口で準備のため車外に出ると、

「うわっ、暑っ!」。

涼しいことを願いつつ向かった先は、

10時半過ぎのこの時点で32℃だった。

もう後には引けず、

11時ちょうどスタートするも、

暑くてかなわない。

ただでも空気が湿っているのに、

天気が良く直射日光が照りつける。

元気いっぱいのHiromiに対し、

すぐにヘロヘロな私。

ちょっと前に「昨年、一昨年より体力が回復した」、

たどと言ってみたが、

あれはウソだから!

ほんの一時の気の迷い、勘違い!

暑さの前では見栄もはれない。

 よく整備されてきれいな「川上咲梅林道」を、

約2kmほど歩いて、

12時15分、樹林の藪に入った。

藪は薄くどこでも歩ける。

ただ、しつこいが暑くて暑くて、

汗がしたたり落ちる。

汗拭きタオルがすぐにべっちょりだ。

斜度が増すと、

もうきつくてきつくて、

やっと歩を出す状態だった。

しかし一歩一歩歩を出せば、

いつか着くさ頂上に!

 13時40分、二等三角点「歌笛山」。

標石そばの立ち木に、

例の黄色い私製標識が付けられていた。

 登路は北隣りのピークを経由したので、

下山は東に下る尾根にのって林道を目指した。

すると間もなく、

突然前方の視界が開け、

伐採地に飛び出した。

 広い伐採地の風景は、

我々が望むもので大歓迎だ。

ただ伐採されて時が経過しており、

雑草に覆われているため歩きにくい。

そこで作業道跡をたどり、

ゆっくり慎重に下った。

そして林道に下り立ち、

歩いていると雨が降り出した。

青空いっぱいのスタート時には、

雨なぞ予想だにしなかった。

15時15分、濡れて駐車地に戻った。

急いで後片付けを済ませ、

三石温泉へと車を走らせた。

以前として蒸し暑い!

 

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2023.1.3 『赤心山』(223m)  雪のない尾根歩きを楽しむ

 三日の朝「高津山」を下山し、

除雪のため急ぎ帰途に着かなければならなかったが、

せっかく高い燃料を使って遠出したのだから、

どこでもいい、

もう一座に登って帰りたく、

通り道で立ち寄ることにしたのが、

この「赤心山」だった。

 道々348号線を荻伏に向かって走り、

道々1025号線と交わるところで、

右折してこの道々に入った。

そして2km弱走った地点に、

絶好の駐車地を見つけた。

古い作業道の入口だったが、

明らかにもう利用されていない。

 作業道を入って行くと、

見事なトドマツの人工林が現れた。

天を突くように、

まっすぐ伸びたトドマツの林を眺めるのは気持ちがいい。

ここで作業道を離れて尾根筋を歩くことにした。

トドマツの林が切れて、

広葉樹林となった。

こちらの方は雪が少なく、

いまだにツボ足で尾根歩きを楽しめる。

そしていい雰囲気の尾根が続く。

Hiromiも「ここいい感じだね」

とつぶやいた。

「いい感じだね」はいいのだが、

枝尾根が次々現れるというのに、

全くピンテをつけようとしない。

それどころかすごい勢いで登って行く。

従って離れると写真を撮れなくなってしまうので、

ピンテをつける暇もない。

全くなぁんにも考えないで、

ただただ勢いに任せて歩くだけなんだから参る。

 いくつかの小ピークを越えて、

楽しい尾根歩きが続く。

しかし楽しいのだが落ち着かない。

一刻も早く早く帰って除雪しなければ、

という思いが頭から離れない。

 「あれだな」と、

思わせるピークが見えてくる。

最後は細尾根の急登を経て、

三等三角点「赤心山」

この「赤心山」の正しい読みがわからない。

基準点閲覧サービスを開いても、

この三角点にはフリガナがふられていない。

この辺りの山にはこのように、

読み方がわからない山がけっこうある。

 下山はほぼ同ルートを引き返した。

そこでHiromiに前を歩かせたが、

案の定間違った枝尾根に入り込む場面があった。

それでも楽しい尾根歩きを経て駐車地へ。

そしてこの後は、

寄り道をすることなく運転を続け、

16時前に帰宅。

すぐ除雪を始めた。

冬季間はこの除雪があるため、

どこに出かけても落ち着かない。

 

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2023.1.3 『高津山』(368m)  うらら瑚の山へ

 

 2日の午後「三石温泉」で温まり、

浦河町の「浦河ダム」奥に移動して車中泊とした。

奥地だったが携帯の電波が圏内だ。

しかしテレビは映らず、

ラジオも電波が弱小でうるさい。

しょうがなくCDを聴きながら酒を楽しむ。

なんてったって一人だからさあ。

Hiromiなんかいつものように、

夕食が終わるとご臨終・・・

寝る前には「ちょっと寝るかな」、

と言っていたが、

「ちょっと」はそのまま朝まで続くのが常。

 3日の朝は6時半ころに起きた。

珍しくHiromiが先に起きて、

シュラフをたたんでいたので驚いた。

そしてHiromiが携帯を開いて、

嫌な情報を伝えてくれた。

私が住む江別市が大雪だと!

ええーっ!!

前日確認してきた予報では、

この朝まで降ることはなかった。

風向きが西から北向きに変わったんだろうな。

女房にラインして降雪量を確認すると、

次々写真が送られてきて、

こりゃダメだぁ~

この日の山行を全うして帰宅することにした。

遠いところまで、

高い燃料をつかって出かけたのにガッカリ・・・

 

「浦河ダム」でせき止められてできた、

「うらら湖」の朝の風景をながめ、

古い作業道の入口に駐車した。

ここは尾根に取り付くのに絶妙な位置。

実にありがたい!

しかし曇ってつまんまいねえ・・・

 古い作業道が残っていたので、

それを利用しながら登るも、

すぐに消えてしまった。

しかしわかりやすい尾根筋を選び、

主尾根まで高度を上げた。

あとは広い尾根を登るだけ。

登山靴をちゃんと履いているHiromiに対して、

私はスパイク長靴。

凍てついた浅い雪の中、

長靴はふにゃらふにゃらして歩きにくい。

おまけに-10℃では足が冷たくなった。

 高度を上げるほどに北の空が青くなる。

そして東の奥には日高山脈の主稜線が、

純白に輝いていた。

たっぷり寝た後のHiromiが、

この朝も元気でどんどん先を行く。

 ピークは広い地形の中にあり、

そばには反射板が建っていた。

ピッケルで地面を突くと、

「カチン!」

三等三角点「高津山」。

そばの木に例の黄色い私製標識が付けられていた。

ここで記念撮影をしたが、

一枚撮ったあと二枚目を撮ると、

写真がボケていた。

寒さによるものだが、

デジカメのボケ写真は、

もう20年ぶりか?

その時は厳冬期の『十勝岳』頂上で、

-30℃くらいだったと思う。

しかしここはせいぜい-10℃。

デジカメの性能って、

何十年経ってもたいして変わらないのねえ。

 下山は同ルートを下った。

そのころには晴れて陽射しが暖かい。

木の間越しに周辺の風景を眺めながら下る。

高度が下がると、

「浦河ダム」が見えてくる。

そして駐車地へ。

さて、もう一つ登って帰りましょ!

 

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2023.1.2 『ポロイワ山』(372m)  正月休暇山旅開始!

 今年の正月休みは中部日高で、

未踏の三角点ピークを訪ね歩く計画を立てた。

2日の朝二泊三日の予定で家を出た。

出るときに「お願いだから、雪よ降らないでくれ」、

と願いを込めて!

雪が降れば山旅を中断して、

除雪のため帰宅しなければならない。

家の庭に雪が降り積もったことを無視して、

そのまま登り続けることはできない。

帰って除雪しなければならない。

 途中でHiromiを拾い、

日高町三石に向かった。

遠いんだよねえ・・・

何度も車を走らせてきた方面だが、

歳とともにだんだん遠くなる。

 山行予定のリストを作り、

現地で積雪その他の状態を見て、

登る山を選定することにしていた。

それで最初に登ろうとした山への林道入口に行ってみると、

運悪く重機が入り、

何らかの工事か作業をしており、

駐車スペースを確保できなかった。

それで次へと車を走らせる。

 「元浦川」に沿って伸びる道々を走り、

ルスナイ地区で「元浦川」に架かる「ルスナイ橋」を渡った。

そして堤防の上に続く道を行く。

すると「ポロイワ山」の直下に達する。

狭いスペースに駐車。

この時点で時刻は11時近く。

走行距離は220km。

やはりジジには遠い!

昔は平気で走ってきたものだが・・・

 スタート時の気温が-5℃。

雪は少ないが凍てついた林道を歩きだした。

ハンターのものと思われるタイヤ痕が、

凍る前はグチャグチャであったことを思わせる。

林道はジグを切って登り行く。

足下の積雪は高度を上げるほどに量を増すが、

ツボ足で歩くのに問題なし。

ただHiromiがいつものように速くてねえ、

だんだん遠ざかるんだよねえ。

正月早々張り切るなっちゅうの!

 360で林道を離れて斜面に取り付いた。

エゾシカの足跡がやたらと広がっている。

すごい数のエゾシカが生息しているようだ。

 急登だがそう長くは続かず、

樹木のない頂上部に出た。

すると馬産地三石の、

牧場地帯の風景が広がった。

いい景色じゃないか!

予期しなかった展望にラッキー!

そしてピークは100mほど奥の、

一段下がったところにあった。

そこには私製標識が付けられていた。

 下山は林道に下った後、

間もなく林道を離れて斜面を下った。

ここは邪魔になるものが何もなく、

快適に歩ける。

ミヤコ笹さえもないのだから、

どこでも歩ける状態だ。

そしてピタリ駐車地に当てた。

これが私の動物的勘!

 冷たい風が吹き荒れる中で、

震えながらかたずけを済ませ、

まだ14時と時間は早かったが、

最短の「三石温泉」へと走って、

冷えた体を温めた。

 

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2022.12.10 『矢作山』(やはぎやま・250m)  美しい伐採地の奥へ

 

 土曜日の「奥門別山」下山後、

林道から道々80号線に戻り、

平取方向に少し走った地点で、

右手の伐採地に続く林道に入った。

林道と言っても、

既に廃道で雑草が覆っていた。

数年前の伐採地のようだから、

その作業のためだけにつけられた作業道なのだろう。

林道入口には都合よく駐車スペースがあった。

雪はサラッと降った程度だ。

 スタートするとすぐゲートがあるのだが、

鉄の扉が錆びてボロボロだ。

こういう林道だと車が入れないので、

ハンターも入る心配がなくていい。

辺りは伐採地の風景が広がり、

なかなかいい雰囲気だ。

林道上に生えた雑草が、

既に枯れているからいいようなものの、

草の勢いがよい夏場だと、

歩くのが大変だろう。

それにしても伐採地の風景というのはいいねえ。

上に上がって見下ろしてみたい、

という衝動に駆られる。

 林道は1kmほどで終点を迎えた。

やはり伐採のためだけにつけられた、

簡易的なものだ。

林道終点から、

正面に突き出した尾根に取り付いた。

急斜面の土が固く凍りつき、

登山靴のソールが滑るので、

ようやく笹付きまで上がった。

尾根上は一面ミヤコ笹に覆われ、

どこでも歩ける状態だ。

そして尾根筋を忠実にたどり、

四等三角点「矢作山」

笹の背丈が低い上薄いので、

三角点標石はあらわになっていた。

そして標石のすぐそばに崩落斜面が広がっている。

「胆振東部地震」で崩れた斜面だろうが、

危なく標石が巻き込まれるところだった。

また、木々の切れ間から、

この直前に登った「奥門別山」の頂上部が確認できた。

 「矢作山」からは北に伸びる尾根にのってみた。

この尾根は北から西向きになって、

伐採地までつながっているようだ。

固く凍り付いた細尾根の下りで、

スリップ回避のため少々まごついたが、

まあ問題なく通過。

そして尾根を詰めて行くと、

突然前方の視界が開け、

伐採地に出た。

標高は低いがいい眺めだ。

しばし広い風景を眺め、

伐採地の笹の中を下って林道に下りた。

あとはまたのんびりと荒れた林道を歩き、

ボロボロの林道ゲート向こうの駐車地へ。

コンパクトな周遊ルートではあったが、

伐採地の風景を楽しめる楽しい山行だった。

 この後もう一泊する予定だったが、

一泊目の車中泊に失敗すると、

もう一泊と言う気にはなれず、

そのまま帰途に着き、

夕方には我が家に帰り着いた。

歳をとってくると、

車中泊も難しくなってきたねえ・・・

 

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2022.12.10 『奥門別山』(337m)  広い沢地形から尾根筋へ

 この週末はHiromiと別行動なので、

金曜日の朝二泊の予定で自宅を出た。

そして金曜日にコズを「支安平奥」に案内した後、

安平町追分の「ぬくもりの湯」で汗を流し、

そのまま平取町から「義経峠」を越えて、

門別町まで走った。

しかし車中泊地が定まらず、

更に走って新冠町新和の牧草地に良い場所を見つけた。

ただこの夜は車中泊に失敗!

夜中に目覚めて眠れなくなってしまった。

そして快晴の中で起きだすと、

ひどい寝不足感で吐き気までした。

こんなことは珍しい。

 道々80号線を戻り、

三和から峠を越えてすぐ、

左の林道に入った。

これは「ホロカンナイ林道」と呼ぶようだ。

この林道を1km弱走るとゲートが現れ、

「林道工事のため入林禁止」と書かれていた。

予定ではこの林道を更に1kmほど先に進んで、

尾根の末端に取り付くことにしていた。

しかし施錠されたゲートには、

車両の進入どころか、

入林そのものを拒む旨記されていたので、

林道を利用することは止め、

ゲートの右手に広がる沢地形を利用して、

尾根に取り付くことにした。

 真新しい林道を少し歩き、

沢地形に下りた。

広い河原が奥へと伸びている。

その中を500mほど歩くと、

正面に突き出た尾根の末端が見えてきた。

斜度が手ごろなこの尾根に取り付いた。

そして少し登ると作業道が現れた。

それをまたぐ形で上へと進んで行く。

するとまた作業道が現れ、

それは前述の作業道の延長線だったようだ。

しばらくは快適な作業道を歩く。

しかし長くは続かず藪に消えた。

ただ藪と言っても背の低いミヤコ笹なので、

歩行は全く苦にならない。

辺りは広葉樹の密度が濃い。

そして松の若木の中を行く。

この若木の枝が細かくて、

けっこう進行の妨げとなる。

また時折目指す「奥門別山」であろうピークが見える。

 ほぼ西向きだった尾根は、

300で北に伸びる尾根と交わった。

ここで北向きの尾根に乗り換えた。

この尾根も快適で歩くのが楽しい。

東には木の間越しに『リビラ山』(1,291m)から『貫気別山』(1,317m)の、

白い山並みが見えている。

 途中「あれがピークかな?」、

と思った小ピークは偽で、

それを越えると目指すピークが見えた。

少々の急登を経て、

三等三角点「奥門別山」

木々の葉が全て落ちた今、

遠くの風景が見えるのがいい。

なかでも平取町の『振内山』(740m)と、

『宿弗山』(867m)がよく見えた。

   下山は同ルートを引き返す。

できることなら別の尾根を利用して林道に下りたいが、

林道工事の関係者とは会いたくない。

なにしろ「入林禁止」とのことなので。

 起きた時から快晴だった空は、

どこまでも青く、

太陽光が燦々と降り注ぐ。

実に快適な中での下降を終えて河原へ。

そして駐車地へ。

この時点で11時を過ぎたところ。

さてもう一座!

 

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