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2022.1.29 『坊主山』(穂別・791m)  メルヘンチックな世界へ!

 この週末もHiromiの意向に沿ってスキー登山だ。

ただ、日曜日は別行動となるので、

Hiromiとの山行は土曜日のみ。

 今朝暗いうちに家を出てHiromiを迎えに行った。

私の家の前では-6℃だった外気温が、

Hiromiの家に近付くほど下がっていき、

Hiromiが同乗した時点で、

-15℃まで下がった。

そう遠い距離ではないのに、

地域によって随分気温差があるものだ。

 Hiromiを拾った時点で空模様を眺め、

晴れる確率が高いむかわ町穂別を目指した。

そして道々74号線から、

『坊主山』登山口に向かう町道に入った。

この道路はその年によって、

除雪されていたりいなかったりだ。

それは林業の都合によるものだろう。

 道々から2kmほど入ると、

左手に「坊主山林道」の入り口が現れる。

この林道を更に5kmほど入ると、

夏道の『坊主山』登山口となる。

今日はこの林道も除雪されていた。

しかしそれがどこまで続くのかわからず、

駐車スペースの問題もあるので、

林道入り口を駐車地として、

スキーで林道を進むことにした。

林道入り口には除雪した、

ブルドーザが止まっており、

辺りを広く開けていた。

 8時35分、スキーでスタート。

ブルドーザの深いキャタピラ痕の上を快適に歩く。

しかしすごい力で削りすぎて、

うっすらと積もった雪の下から、

小石がチラホラ顔を出している。

下山の滑りが気になるところだ。

 Hiromiは今日もストレスの全てを、

山に置いて帰るつもりのようで、

どんどん先を行く。

スキーはどうも気が進まない私に、

Hiromiが言った。

「高いお金買って出したんだから」(スキーをしようよ)

それは「高いお金出して買ったんだから」でしょ!

いつもとおんなじ、

今日もわけわからんことを口走る。

 除雪がどこまで続いているのかわからぬまま、

徐々に高度を上げていく。

本来は途中で樹林帯に入り、

ショートカットするつもりでいた。

しかし除雪された林道が続くなら、

その上を歩いた方がはるかに楽だ。

そして駐車地から5.3km歩き、

10時25分、夏道の登山口。

林道の除雪はその先へと、

更に続いていた。

ここからカラマツの林の中を登っていく。

元気よく前を行くHiromiに、

おおよその方向を示してやるのだが、

最終的にどの方角にピークがあるか、

ということが頭に入っていないので、

私が行きたい方からずれていく。

そして南の急斜面に入った。

この斜面は寒暖の差が激しいので、

クラスト斜面が太陽光で融け気味になっている。

それでもHiromiは猪突猛進!

結局最後の段差を越えられず立ち往生。

後を行った私は方向を変えて急斜面を乗り切った。

それにHiromiも追随してクリア。

ここからがこのルートの核心部!

私が最も好きな山風景の一つがそこにある。

三角錐にそそり立つ『坊主山』の頂上部だ。

実に美しい!

この姿は南側から登らなければ見られない。

背景の青空に雲がかかりだしたのが、

ちょっと残念だった。

しかし久しぶりに見るこの山容はいいねえ。

 最後の詰めはツボ足での急登だ。

締まった雪につま先を蹴り込んで、

一歩一歩登っていく。

そして11時40分、『坊主山』(ニ等三角点:坊子山)。

このピークに立つのはいったい何度目か?

いや、何度立っても素晴らしい眺めだ。

その中でピークの南端から見下ろす、

すぐ下のメルヘンチックな風景が特にいい。

 頂上直下で簡単な昼食とした。

スキーのシールを外して、

さあ滑ろう!

急斜面は登路の南斜面ではなく、

西斜面を滑ったが、

モナカ雪で面白くはなかった。

ただ、カラマツ林に入ると、

そこそこフカフカの雪でよかった。

そして林道に下ったが、

これが大変だった。

スピードを出せないのでハの字滑走。

それが長いものだから大腿に負担がかかってが痛い。

しかも登路で心配した通り、

小石が引っかかって急ブレーキがかかる。

四苦八苦して13時15分、駐車地。

スキーの滑走面を確認すると、

キズでグチャグチャだ。

まあ、私のスキーはかなり古いし、

別に競技に出場するわけでもないので、

気にもならないが、

Hiromiのスキーはたいして使用していないので気の毒だ。

それでも今日も楽しかったんだと!

それはそれはようございました。

 

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2022.1.27 『長官山』(254m)  困ったときの「長官山」

 昨日の朝起きると、

10cmほど雪が積もっていた。

前夜の天気予報では、

「降っても5cm程度」、

と言っていたのに。

除雪を済ませて今日も、

樺戸山地に向かおうとした。

ところが新たな降雪で、

また道幅が狭くなって、

車同士がすれ違えないところもあり、

とにかくノロノロだ。

嫌気がさして進行方向を夕張方面に変えた。

私が住む江別市の今冬の除排雪の悪さは、

この朝の朝刊にも取り上げられていた。

 江別市を出て南幌町、長沼町を通り抜け、

馬追丘陵を越えて走ったのだが、

走るごとに新たな降雪が多くなり、

長沼辺りで20cmほど。

それが馬追丘陵を越えると更に多くなり、

栗山町桜丘辺りでは、

30cmにもなにってしまった。

しかも除雪車が走っておらず、

路上にはごっそり雪が積もったままだ。

この辺りだって、

天気予報じゃ「大雪になる」、

なんてことは言っていなかったぞ!

そんな状態では、

どこに行っても車を停めることなぞできない。

どうしようもなくなって、

長沼まで戻り『長官山』に登ることにした。

そして火葬場入山口に行くと、

除雪車は来ていなかったが、

駐車場に入ることはできた。

3台ほどの駐車スペースがある。

 遊歩道に沿ってスノーシューのトレースが、

きっちり残っていたので、

大変楽に歩ける。

このコースのほぼ中間点に、

伐採地が広がっており、

そこの風景が私は好きだ。

伐採地からは南方向に、

一等三角点「馬追山」が見えている。

また思いがけない晴天で、

降り注ぐ陽光がまぶしい。

気持ちの良い歩行を続け、

『長官山』に登りつくと、

旧「馬追温泉」から登ってきた、

新しいトレースができていた。

そのスノーシューのトレースは、

既に下降に入っていた。

 『長官山』からは「文学台」へ。

「文学台」からそのまま、

西の急斜面を下って樹林に入った。

ちようど一週間前のルートと同じだ。

樹林を突っ切ると、

一旦新しい林道に出る。

それとクロスする形で、

再び樹林に入って下降する。

そして尾根の末端まで下ると、

旧「マオイゴルフ場」に出る。

と、そこに立派な角を持つ雄鹿が、

後ろ向きで草を食んでいた。

こちらを振り返った写真を撮りたかったが、

振り返ると同時にこちらの存在を察知して、

瞬時に樹林の中へと消えた。

 最後はゴルフ場の広々とした風景を楽しみ、

途中で簡単な昼食とし、

正午を過ぎて駐車地へ。

遊歩道を歩くだけなら飽きてしまうが、

ほんの少し目先を変えただけで、

ずいぶん面白い山行となるものだ。

 毎日低山、里山を歩き続け、

この日で8日連続となった。

それで今日は完全休養日とし、

諸々の用を足す日とした。

 

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2022.1.26 『知来』(ちらい・294m)  急登の尾根を乗越して・・・

 昨日は久しぶりに樺戸山地へ出かけた。

私が住む江別市は除排雪の状況が悪く、

道路の両脇に高い雪山ができ、

路面もツルツル、ガタガタだ。

大雪が続いた週から、

2週間が経過したというのに、

さっぱり状況が改善されない。

私が住む辺りも道路が狭く、

先日は路線バスが入ってこられなくなり、

数日間運休した。

そんな江別市を縦断しなければ、

樺戸山地に向かえないので、

どうしてもおっくうになる。

いつになったらよくなるんだろうねえ。

とにかくもう雪はいらない。

 昨日は7時半に家を出て、

ノロノロ運転でようやく江別市を脱出。

そして月形町に向かい、

更に農道を走って「月形ダム」に着いた。

今回はダムの西側の三等三角点を狙う予定。

この「知来」には地形図上で、

林道が続いていることになっているが、

無積雪期に確認するも、

廃道でどこがその林道に入る分岐なのかも、

全くわからなかった。

それで積雪期しか登れない、

と結論付けてこの度の行動となった。

 「月形ダム」に着いて準備を始めたところ、

すぐに車が一台やってきた。

最初はダムの管理事務所の職員だと思い、

管理棟前の駐車許可を求めた。

しかしその方は職員ではなく、

管理事務所で電気工事をする業者の方だった。

そして事情を説明すると、

下山したなら連絡をくれとのこと。

実はダムに至るまでの車道、

数キロ間が非常に狭く、

車がすれ違えない。

そこを工事車両が行き来するので、

事前に反対側の職員と電話で連絡を取り、

こちらに向かう車両がないことを確認して、

私が車を出すということだ。

こちらはただ遊んでいるだけなのに、

なんだか大変申し訳なく感じた。

 ダムから西の斜面に取り付いた。

急斜面をスノーシューで何とか上がった。

一旦平坦になった斜面だが、

前方には壁のような急斜面が待っていた。

それをジグを切りながら登る。

ところが作業道跡が現れて助かった。

作業道跡を利用して登っていくと、

220で尾根上に出た。

更に西にはっきりしたピークが見えた。

間違いなくそれが「知来」だろう。

尾根を一旦30mほど下り、

100mほど登り返す。

この登り返しで山腹を走る林道が現れた。

これは地形図にない林道だ。

雪に覆われているので、

路面の状況はわからないが、

これを利用できるなら、

無積雪期にも登れる。

ただ辺りの笹は相当濃いと思われる。

 登り返して先ほどの尾根と、

ほぼ並行して走る尾根上に出た。

するとガスに覆われているものの、

『神居尻山』や南の『別狩岳』が見えていた。

そして少し歩いて、

三等三角点「知来」

そこから眺める東の、

ダム湖の向こうに見える低山帯が気になった。

登行意欲を掻き立てられる風景だった。

 下山は一旦下って登り返しの小さいところを狙い、

急斜面をスノーシューで滑り降りて、

ダム湖に沿って伸びる林道に当てた。

駐車地に戻ってかたずけを始めると、

この朝会った電気工事会社の社員が来て、

「今向こうと連絡を取ったところ、

こちらに2台向かってきますので、

それが到着したらスタートして下さい」、

とのこと。

ホント、親切だわあ。

こちらは仕事を邪魔しているようなものなので、

丁重にご挨拶申し上げ、

工事車両2台の到着を待って帰途に着いた。

 

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2022.1.25 『本安平』(ほんあびら・215m)  ようやく落ち着ける場所へ

月曜の午後早い時間に、

厚真町「こぶしの湯」で汗を流した後、

翌日の山へのアプローチ地点を、

いくつか見て歩いた。

駐車スペースが確保できなければ登れない。

すると厚真では強引に駐車すれば、

できそうなところはあったが、

ウィークデーでは難しい。

「胆振東部地震」の災害復旧工事が、

まだあちこちで続けられているためだ。

また、工事が入っていないところは、

例年にない大雪のため、

全く駐車できない状態だった。

一か所歩いてなら林道奥に入ることができるところはあつたが、

小さなキャタピラ痕が残っており、

明らかにハンターが出入りしている。

そんなこんなで厚真町をあきらめ、

安平町「瑞穂ダム」に行ってみた。

しかし大雪が降り積もったままで、

安心して駐車できるところはない。

ほとほと困り果て、

最後はあそこしかない、

と行った先が安平町追分旭地区の林道だ。

この林道は積雪期でも、

林業の作業が続けられるため、

除雪されていることが多い。

そして予想通りだった。

しかも林道分岐に、

ちょうど良い車中泊地があった。

そこでその翌日は、

余計なことを考えず、

車中泊地からそのまま東の、

「本安平」に登ることにした。

この山にはその近くから、

無積雪期に何度か登っているが、

積雪期に西側から登るのは初めてだった。

 昨日の朝起きると-10℃。

この時期にこの辺りとしては、

そう気温が低い方ではない。

しかし寒いのものは寒い!

寒いのでなんだかウダウダして、

7時半近くになってようやく「銀清橋」手前の、

除雪終点をスタートした。

この林道は新しく広い上に、

路面が舗装されている。

 林道を少し歩き、

ほぼ90℃にカーブする地点で、

左手の尾根に取り付いた。

尾根上に上がると、

何やら白い金属の箱が設置されている。

古いものでどうやら既に使用されなくなっている。

いったい何をするものなのか?

この後尾根筋に同じ箱が次々現れ、

結局7つを数えた。

いずれもハンドルを回して開けてみようとしたが、

固くなったハンドルが動くことはなかった。

 尾根筋は最初カラマツの林が続いたが、

いつしか広葉樹林となった。

すると変わり映えのしない風景が続く。

朝の陽光を浴びた樹林の中を淡々と歩く。

時折木の間越しに麓の田園地帯が見える。

見るものがないので、

そんな風景にも足を止めて見入る。

そして8時50分、ニ等三角点「本安平」

そう、ここはニ等なのだ。

 すぐに下山を開始した。

登路のトレースを辿り途中の尾根の分岐で、

登路の尾根の一本南側の尾根を下ることにした。

その先で広い伐採地に出ることを、

無積雪期に歩いて知っていたからだ。

そして予定通り、

純白の伐採地に出た。

やはり伐採地の風景はいい。

そこにそそり立つカラマツの風景も、

なかなか素晴らしいものだ。

スタートしてしばらく降っていた雪は上がり、

青空が広がりだした。

伐採地の風景を楽しんだ後は、

長い直線林道を歩き、

10時05分、駐車地。

突発的に登った山だったが、

なかなか楽しかったねえ。

ただ、冬の車中泊は疲れる。

早く帰って昼寝したい思いで帰途に着いた。

 

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2022.1.24 『有明』(225m)  厚真もむかわも大雪だぁ!

 昨日の朝家を出て、

例年積雪が少なく、

天候が安定している、

平取町方面に向かった。

ところが厚真町で既に雪が多い。

それがむかわ町に入っても続き、

これはどこまで行ってもダメだ、

と結論を出して、

先に進むのをやめた。

積雪が多くて、

どこへ行っても駐車スペースが、

全く確保できそうにないと判断した。

そこで以前に登ったことがある山の中から、

駐車スペースが確保できそうなところを、

当たることにした。

するとさい先よくしょっぱなの、

「有明」の林道入口に、

ブルドーザで雪を押し退けたところがあり、

そこを駐車地として、

「有明」に登ることにした。

 「有明支線林道」入口の駐車地で、

準備をしていると、

「有明林道」から、

スタックしながら出てきたジムニーが、

一頭のエゾシカを引きずっていた。

圧雪の路面には血痕が・・・

「有明」に向かうのは、

「有明支線林道」の、

更に支線となる林道を利用する。

この林道は除雪されていないため、

ハンターの心配もない。

スノーシューで、

深く潜る林道を登っていく。

まさかむかわ町で、

スノーシューが潜ることになるとは・・・

それでも日の当たる部分はいくらかマシだ。

登りはじめて間もなく、

右手に広々とした大地が現れる。

いい景色だ。

それを過ぎると、

しばらく視界のない林道を歩く。

しかし1kmも行かないうちに伐採地が現れ、

その後は見晴らしのよい伐採地の中を登っていく。

私はこの広い風景が気に入っている。

前回ここを訪れたのは、

昨秋雪が降る前だったので、

ここで雪景色を見るのは初めてだ。

純白に染まった風景は、

また一段と美しく、

更に気に入った。

伐採地の最上部まで登ると、

尾根伝いにピークを目指す。

尾根筋にはエゾシカの足跡とフンが、

びっしりと続くため、

それを踏まぬように歩くのが大変だ。

そして四等三角点「有明」

簡単な昼食を摂り、

再び伐採地に戻った。

そこからは東方向に、

いくつもの伐採地が見渡せる。

広い風景は気持ちがいいねえ!

 心行くまで気に入った風景を楽しみ、

登路のトレースを辿って下山だ。

 下山後厚真町まで戻って、

「こぶしの湯」で汗を流した。

そして翌日の山への、

アプローチ箇所を確認。

駐車できなければどこにも登れない。

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2022.1.23 『真谷地炭山』(まやちたんざん・463m)  Hiromi言葉をあらためる!

 昨日はまた夕張に出かけた。

途中でHiromiを拾い、

夕張市真谷地に向かった。

そして真谷地集落の最奥まで進み、

除雪終点を駐車地とした。

真谷地は『ミニ山の会』のToshiの出身地。

途中の小高い丘の上に、

いまだToshiが生まれ育った家が残っている。

もう60年近く経った生家が残っている、

なんて人はどのくらいいるだろう?

本州の郡部に建つ農家なら、

そういうことも考えられるが、

気温が低く雪の多い北海道では、

なかなか考えにくいことだ。

また、今は残された家がわずかで、

住人も数えるほどしか住んでいない真谷地。

しかしその昔夕張が炭都として栄えし頃は、

この地区から毎朝5台の通学バスが、

子供らを大勢乗せて出て行ったそうだ。

そんな光景を思い浮かべてみる。

 この日もHiromiの希望に沿ってスキー登山だ。

朝8時過ぎに晴天の中をスタートした。

木々の枝に空気中の水分が付着して、

氷と化した光景が青空に映える。

除雪されていない広い舗装道路を進んでいくと、

間もなく分岐が現れるので、

これを「真谷地林道」に入る。

もうしっかり雪が積もっているので、

どこを歩いても構わないが、

足下が平坦な林道を歩く方が楽だ。

途中で小高い丘に上がってみた。

すると実に美しい風景を楽しめた。

そして林道を離れて樹林に入る。

ここは針葉樹と広葉樹の混交林だ。

この日もHiromiは元気に前を登っていく。

樹林は高度を上げるほど、

樹間が狭くなっていく。

あまり木が混むとスキーで滑るのが大変だ。

「真谷地炭山」に登るのはこれが4度目だが、

スキーで登ることは考えていなかった。

最後の詰めは傾斜のきつい斜面でジグを切る。

そして三等三角点「真谷地炭山」

これより50mほど東側に、

この辺りの最高標高点があるのだが、

三角点はそれより少し低い西端にある。

樹間から夕張市鹿の谷地区の向こうに、

『鬼首山』(641m)が見えている。

まだ時間が早く空腹感もないことから、

すぐ滑り降りることにした。

Hiromiが「コース取りお願いします」と言う。

こんな時ばっかり「お願いします」だもねえ。

木の混んだところを、

大きく左右に振ってゆっくり滑る。

Hiromiは止まる寸前の低速だ。

それでも少し高度を下げると、

樹間が広くなるので楽になる。

ただ雪が重くてターンが容易でない。

そんな状況でもHiromiは楽しいという。

しかしこの日は「おもしれーっ!」

は出なかった。

いい歳して悪い表現は、

みっともないからやめるんだと。

そのかわり、

「ホ~ッ! ホ~ッ!!」と、

Toshiがスノーボードで滑るときに発する、

奇怪な声が出だした。

しかし、全然スピード出てないし・・・

あくまでもチョー低速「ハの字」ですから。

そんなに気持ちいいかい!?

まあ、とにかく楽しけりゃいい。

 林道に下ってからは、

ほぼ自動運転で楽々。

そこでHiromi、

「これがいいもね~」

そして無事駐車地へ。

「やっぱりスキーは速いよねえ!」

なんも速くねえし・・・

週末の二日間天候に恵まれて、

大変楽しい山行ができたことに感謝!

雪の山で道が狭くなった地元に帰るのは憂鬱だが、

帰らねばならぬぅ~

 

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2022.1.22 『遠幌加別』(えんほろかべつ・571m)  「おもしれーっ!」だと・・・

 

 今朝起きるとまたどっさり雪が積もっていた。

昨夜の予報で「石狩湾周辺に降る」、

と言っていたので、

それなりに覚悟はしていた。

この「石狩湾周辺」という地域が指定されると、

我が家の辺りには必ず降る。

ただ降る量は15~20cm、

とのことだったので、

パッと除雪して出かけるつもりでいた。

ところが起きて外に出ると、

なんと30cmも積もっていた。

「また予報に騙された」、

と腹だたしさをこらえながら、

暗いうちに除雪を開始した。

そして1時間半かかって終えた。

そうなるともうモチベーションガタ落ちで、

山になんかに出かけず、

家でのんびりしたくなる。

しかし今日は土曜日で、

Hiromiが迎えに行くのを待っている。

ただ事前に連絡し、

今日一泊で出かけることは中止し、

日帰りで夕張に向かうこととした。

今朝除雪車が入っていなかったので、

今夜半過ぎに必ず除雪車が走り回り、

各家の玄関先に重く固い雪を置いて行く。

それを明朝かたずけなければならない。

それがわかっているのに、

泊りで出かけるわけにはいかない。

結局Hiromiを迎えに行ったのが、

8時半を過ぎていた。

 夕張市から国道452号線を走り、

南部夕南町で町道に入った。

そして除雪終点を駐車地として、

スキーでスタート。

今日もHiromiの希望に沿ってスキーとした。

 除雪終点の奥には一軒人家があるものの、

既に人は住んでいない。

その人家の脇のカラマツ林を抜けて、

適当な尾根に取り付く。

そこで植生が変わり、

ほぼ針葉樹の森となる。

大変美しい風景を眺めながらの登行だ。

今日もHiromiは元気いっぱいで、

ピンクヘルメットをかぶり、

ガンガン先を行く。

ただルートがよくわかっていないので、

それなりにスピードを抑えるが、

そうでなかったならグングン先に行って、

姿が見えなくなるところだ。

地形図上の「465m標高点」で、

ルートのほぼ中間となる。

この辺りは古い作業道跡らしく、

割と平坦な歩行となる。

そしてその後も忠実に尾根を詰めて行き、

510で細尾根となるも、

すぐにクリアして、

前方に「遠幌加別」のピークが見える。

樹木が切れた純白の斜面を登り、

三等三角点「遠幌加別」

このピークに立つのは二度目だ。

次回は無積雪期に登ってみたいが、

藪は濃いだろうなあ。

 ピークで簡単な昼食を済ませたあと、

細尾根を越えるまでは登り返しがあるので、

シールを付けたまま移動し、

それを越えた地点でシールをはがした。

あとは滑り下りるだけだが、

樹林の中をHiromiは、

うまく滑り下りられるだろうか?

心配しながら先を滑っては止まって、

Hiromiを待つことを繰り返す。

しかしそんなHiromiは、

人の心配なぞ一向に気にすることなく、

チョー低速「ハの字」でやってきて、

「おもしれーっ!!」

を繰り返す。

それはそれは、よろしゅうございましたぁ・・・

楽しく滑って駐車地へ。

朝から除雪でうんざりさせられたが、

山では好天に恵まれて、

よかったねえ。

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2022.1.21 『天狗山』(330m)  久しぶりにコズとともに

 今日はずいぶん久しぶりに、

コズを連れて栗山町の「天狗山」に登ってきた。

コズは夕張市の出身で、

昨年から故郷の山に登らせてやろうと、

積雪期に「鬼首山」、「鳩ノ巣山」、「人漁山」、「楓」等に案内した。

まあ、夕張にこだわるわけではないが、

夕張市街地に隣接した山間部の山は、

人にほとんど知られていないので、

せっかくそこで生まれ育ったのだから、

故郷の山に親しませてやろうとの思いだ。

そこで今回もそうしたいところだが、

先週降り続いた大雪の後で、

どこも駐車スペースの確保が難しいことから、

今回は確実に駐車できるところとして、

この「天狗山」を案内することにした。

 今朝9時に栗山町南角田の、

「不動の沢林道」入口で合流。

すると昨日のものと思われる、

スノーシューのトレースが、

「不動の沢林道」奥へと続いていた。

こんなローカルでマイナーなところに、

登る人もいるのかと驚かされた。

しかしこれはラッキーだった。

Hiromiと一緒の場合は、

このところHiromiが先を歩き、

積極的にラッセルしてくれる。

ところがコズと一緒だと、

体力的に私がほとんどの部分で、

前を歩いてラッセルしなきゃならない。

その意味でトレースが残されていると助かる。

 9時ちょうど、スノーシューでスタート。

直線的な林道につけられた、

深くよく締まったトレース上を歩き、

エゾシカの防護柵に突き当たる。

もう雪が深くて扉が動かせないので、

スノーシューとストックを柵越しに投げ入れ、

頑丈な扉部分をよじ登って越えた。

トレースはそのまま「不動の沢林道」上に続くが、

ここで「不動の沢」に下り、

大きく蛇行する林道をショートカットした。

そして先の林道に当てた。

その後は「不動の沢林道」上のトレースを歩く。

楽な歩行が続き、

250で「天狗山林道」に出合うと、

トレースは「天狗山林道」に続いていた。

しかしこちらは「不動の沢林道」を更に進む。

そして少し下がった230で、

頭上を走る送電線の作業道に入った。

これを忠実に登っていくと、

前方目の前に「天狗山」の頂上部が現れ、

背後には栗山町の山並みが広がる。

今日は天気が良かったので、

目にする風景がどこも美しい。

「天狗山」基部で「天狗山林道」に当てると、

もうひと登りで、

10時30分、四等三角点「天狗山」。

驚いたことに新たな私製標識が付けられていた。

しかもそれはあちこちの山で目にしてきた、

黄色地に明朝体で彫られた、

黒文字の私製標識だった。

これは昨年末ここに登った時にはなかったもの。

ひょっとすると前日のトレースの主が、

この標識を付け歩いている人?

 下山も途中でショートカットする。

従って急斜面を下る場面もあるのだが、

怖がると思ったコズが平気で突入する。

そしてドスンと雪の上に腰を下ろし尻滑りを始める。

いつもそうしているので怖がらないのだ。

なるほどなあ・・・

 最後はまたシカ柵の扉を越え、

淡々と歩いて田園地帯へ。

広く美しい南空知の田園風景が広がる。

11時50分、駐車地。

今日は天候に恵まれ、

コズも「いい山だった」と言って、

満足げに帰って行った。

 

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2022.1.20 「馬追丘陵」  道路状況が悪すぎる

 今週は月~水曜日の3日間出勤予定だったが、

火曜日で仕事がかたずいてしまったので、

昨日の水曜日から休みに入った。

新型コロナウィルスが爆発的に感染拡大し、

第6波に突入したため、

また注文がなくなり、

次の出勤日は今月の31日だ。

 昨日の朝家を出て樺戸山地に向かおうとした。

ところが家の近くで渋滞が始まり、

私が住む江別市を抜けるだけでも、

ひどく時間がかかりそうだった。

それで途中で嫌気がさしてUターンし帰宅した。

そして先週続いた大雪の後処理や、

物置の屋根の雪下ろしなどをし、

久しぶりに女房と昼食を外で摂った。

 今日も樺戸山地へ出かけようと、

昨日より早く家を出たのだが、

またすぐに渋滞だ。

まず燃料を入れようと向かった4kmほど先の、

ガソリンスタンドまで30分もかかってしまった。

この冬はこの時点で、

例年の2倍を超える積雪がある。

そのため除排雪の状況が悪く、

どこも道幅が狭くなり、

あちこちで車が詰まっている。

小雪が続く近年においては、

大変珍しい状況だが、

決して愉快なことではなく、

山に向かうモチベーションもガタ落ちだ。

それでガソリンスタンドから一番近い、

「馬追丘陵」に向かうことにした。

 『長官山』(254m)の「火葬場入山口」を駐車地とし、

スノーシューで旧「マオイゴルフ場」に出た。

「マオイゴルフ場」が閉鎖されてから、

今年で3年になるか・・・

 広いゴルフ場跡は気持ちがいい。

今日は珍しく北の空が晴れて、

増毛山地の『奥徳富岳』から、

『群別岳』を経て『幌天狗』への稜線が、

きれいに見えていた。

ただ遮るものがないので、

-10℃の冷たい風が顔に当たって痛い。

広い丘陵地帯の風景を楽しんだ後は、

一本の尾根に取り付き、

針葉樹林帯に入った。

初めて登る尾根だが、

途中で送電線の下に出ることになる。

トドマツの見事な林が続く中で、

時折その幹にヒグマの爪痕を見る。

昨年この馬追丘陵でヒグマが目撃され、

入山禁止処置がとられた。

しかし半径50kmをテリトリーとして、

常に動き回るヒグマは、

常時この辺りも歩き回っていると考えた方がいい。

 送電線下に出ると、

辺りの落葉樹の幹にピンクのテープが付けられ、

それには数字が記入されていた。

いったい何のための印なんだろうね?

 送電線下の作業道を登りつめると、

一旦遊歩道に出るので、

これを利用して「文学台」へ。

そこから石狩平野の広い風景を眺め、

そのまま西側の樹林を下った。

そして一旦沢床まで下り、

登り返すと再びゴルフ場に出る。

ゴルフ場で簡単な昼食とし、

自らのトレース上を歩いて駐車地へ。

 またツルツルピカピカの、

滑る車道を走って帰途に着いた。

今日も狭い道路が続く我が家へ向かうと思うと憂鬱になる。

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2022.1.16 原風景の中で・・・  南角田でスノーシューハイク

 今朝も起きると10cmほど雪が積もっていたが、

無視をして暗いうちに家を出た。

しかしどこに行こうかと、

思案しながらの出発だった。

大雪が続いた後は雪が深く、

長い距離を歩くのが困難であることはもちろんだが、

その前に駐車スペースの確保が問題になる。

降雪が続くと除雪業者は、

道路の雪を脇にはね上げるのが精一杯で、

道幅の拡張や余分な雪の処理などは一切しない。

と言うことは、

どこに行っても駐車スペースが確保できないということだ。

それで今朝起きるまでは、

雪の少ない安平町に出かけるつもりでいた。

ところが今朝の朝刊に、

「安平町62cmの降雪」

と見出しが出ていた。

この冬は小雪地域にもドカ雪を降らせている。

それで安平町をやめて、

近場の里山へという方針に切り替えた。

 Hiromiを迎えに行き、

車に乗り込んできたHiromiの第一声。

「昨日塩のサバ焼き買ってきて食べたんだ」

「ん!?、サバの塩焼きだべ?」

「あっ!」

朝から天然モード全開だ!

それを聞いて女房のことを思い出した。

最近近所でご主人が他界するという不幸があり、

そのお宅に来ていたご両親が「いつまでいるのかなあ?」

と私が言うと、

「四十五日(しじゅうごにち)までいるのかしら?」

「おいっ、四十九日だべ!?」

「あっ・・・」

女房とHiromiはホントよく似ている。

二人とも頭のネジが数本抜けている。

また、他にも二人に共通したところがある。

それは私の意見をまず否定することだ。

Hiromiは必ず私が言ったことに、

「そんなことないんじゃない」と否定し、

女房も「それは違うでしょう」と言い返す。

俺がお前たちに何をした?

何故「そうだね」の一言で済ませられない?

あらら、脱線して愚痴っちまった。

 Hiromiを拾ってから、

何ヵ所か様子を見に行ってみたが、

やはりどこも駐車するスペースがない。

それで最後の手段と言うことで、

栗山町南角田の道々除雪終点に向かった。

そしてここは予想通り除雪が済んでいた。

 ここは「不動の沢林道」の入り口で、

この林道を利用して「天狗山」(330m)に登る。

また、先日もこの林道から「御園山」(284m)に登っている。

それで今回はラッセルもきついことから、

丘陵地帯のスノーハイクということにした。

ここは私の原風景の世界。

幼少期にはここ南角田の隣り、

南学田に住んでいた。

原風景の中で三角点を有するピークには登ってきたが、

この丘陵地帯にも大変興味があり、

以前から歩いてみたいと思ってきた。

林道から樹林帯へ。

そして広いゴルフ場に出て風景を楽しみ、

尾根をつないで北に向かった。

すると突然雄鹿が現れ、

その細い脚で深い雪の中を懸命に走っていた。

また今日は久しぶりの晴天に恵まれ、

美しい風景を堪能することができた。

なんと言っても幼少期から目にしてきた世界を、

60年が経過した今、

自分の足で歩いているという満足感がいい。

大変豊かな気持ちで下山。

今日も積極的にラッセルを買って出てくれたHiromiに感謝!

「塩のサバ焼き」のおねえさんだけどねえ・・・

 このところの大雪で、

締めの「反省会」をできないでいる。

「反省会」がないとどうも締まらない。

今週は月~水曜日の3日間出勤予定。

しかしコロナは爆発的に拡大している。

この先いったいどうなるのか・・・

 

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