北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2023.5.13 『金剛岳』(701m) 笹つきの急登に耐えて
GWが終わって通常業務に戻ったが、
毎年暇になる時期だ。
出勤してある程度の注文、出荷作業はあるものの、
一日中それが続くわけではなく、
はっきり言って時間つぶし的作業を入れて、
ようやく終業時刻の17時を迎える。
そんな季節と言うか、
コロナ禍の3年間は、
毎日15時に退勤して帰ってきていた。
しかし私もあと1年で退職となるので、
少し小金をためて退職しようと思ってねえ、
17時まで辛抱して過ごす。
週末の土曜日は、
昨秋からHiromiが希望していた、
『金剛岳』に登った。
『金剛岳』とは芦別市の南に位置する、
地理院地図にもその山名が記された山だ。
芦別市街地からその姿を確認することができる。
昨秋登らせようと思っていたのだが、
どうも天候と予定のタイミングが合わずに、
ここまで延び延びになってしまった。
私はちょうど2年前に単独で登っている。
また積雪期にほとんど芦別市の、
「丸山ダム」側から頻繁に登られているようなので、
積雪期は足が向かない。
土曜日の朝8時、Hiromiを迎えに行った。
Hiromiはこの4月転勤で職場が変わった。
そしてその歓迎会が、
この前日の金曜夜に開催された。
それも20時半から、
札幌市の真ん中での開催だと言うからあきれてしまう。
酒を飲まないHiromiが付き合うのは大変だったと思う。
当然帰宅が夜遅くなるわけで、
少しでも睡眠時間を長く、
と考えてゆっくり出発することにした。
三笠市から国道452号線にのり、
「桂沢湖」を過ぎ芦別方面に車を走らせる。
そして芦別市頼成の手前で、
「パンケリヤウシ川」に架かる、
「玉川橋」を渡ってすぐ、
左手の空き地に入った。
これを駐車地として、
9時50分、晴天の青空の下でスタート。
国道を渡って「金剛沢第一林道」に入った。
林道にはゲートが設置され、
ダイヤルキーで施錠されている。
長袖シャツでのスタートだったが、
なんだか暑くなってきたぞ!
林道は若葉が生い茂り、
本当に春らしくて美しい。
金剛沢第一林道は「パンケリヤウシ川」の、
右岸に沿って伸びているが、
この沢を「金剛沢」と呼んでいるのだろうか?
林道はほとんど車が走っていないようだ。
前回決壊していた箇所は、
小規模修復がされていた。
ゲートから2km弱歩いたところで、
予定の尾根末端に達したので、
取り付き点を確認しようとすると、
あら~
前回は気付かなかった作業道が現れ、
どうやらそれは尾根の頭まで誘ってくれそう!
10時25分、トーゼンそれを利用する。
そして350まで作業道を利用し、
尾根の頭に上がった。
このあとは尾根筋を忠実に辿る。
あたりの植生は針葉樹林なので、
藪がほとんどなく、
足下に散らばっている木々の枯れ枝に気を付けて登って行く。
そして地形図上の「491m標高点」に達すると、
そろそろ笹が目立ち始めた。
しかしまだ薄い笹をかき分けて進み、
600で急登の基部に達した。
そこからは標高差100mの藪漕ぎとなる。
一歩一歩笹をかき分けながら登って行く。
すると眼前に岸壁が見えてくる。
と、同時に「あれをどう登ろうか?」、
と言う思案が頭を巡りだす。
そして岸壁に達した。
一旦右から回り込んでみたが、
斜度がきつすぎて、
とてもじゃないが危なくて登れない。
それで左の方へと逃げて、
斜度はきついが笹の茎を握りしめて登ることにした。
前回は岩の中を登ったのだが、
Hiromiに怪我をさせるわけにはいかない。
笹の茎を握りしめていないと、
滑って落ちて行きそうな斜面を、
辛抱強く登って行く。
するとようやく傾斜が落ちて、
丈の高い頑強な笹薮が目の前に!
嫌だがそれに入るしかなく、
強引に突入!
わずかな距離の藪漕ぎに苦労し、
12時05分、『金剛岳』(二等三角点「金剛岳」)。
やったね、Hiromi!
Hiromiによると、
一昨年女子会でこの辺りの里山を登り歩いた際、
この『金剛岳』を目にし、
「ぜひ登ってみたい」と登行意欲をかきたてられたそうだ。
ピークからまだ白い十勝連峰や表大雪、
芦別市街地などを眺めながら、
いつも簡単な昼食とした。
深い笹薮の中の三角点ピークだが、
どういうわけかここだけ空いて、
素晴らしい眺めを堪能できる。
Hiromiは達成感いっぱいだが、
下山の藪漕ぎがまた嫌だよねえ~
深い藪を越え、
笹の茎を握りしめ、
登路の尾根に戻って、
とりあえず「ホッ・・・」。
その後は登路の尾根を忠実に下って行く。
その行程で一ヶ所私が一方向に寄りすぎて、
Hiromiとの距離が離れてしまった。
しかし、たまにそういうこともないとねえ・・・
変化がねえ・・・
作業道に下って、
更に林道に下り、
あとはトボトボ歩いて、
14時20分、駐車地。
2年ぶりのルートは面白く、
Hiromiも大変満足そう。
ただ疲れた!
それで車中泊の予定を中止し、
一旦帰途に着いた。
2022.11.27 『焼山』(やきやま・589m) 晩秋の山の急登に挑む
日曜日の朝「ハイランドふらの」をチェックアウトし、
道々135号線を三笠方面に走り、
国道452号線に出合うと、
これを芦別方面に走った。
そして「パンケリヤウシ川」に架かる、
「玉川橋」を渡ってすぐ右手の林道に入った。
これは「金剛沢第一林道」で、
昨年これを利用して「金剛岳」と、
この日予定の「焼山」に登った。
林道入口には「発砲のため立ち入り禁止」とあったが、
この「金剛沢第一林道」は、
ゲートから少し先で決壊しているため、
ハンターの車が入ることはできない。
また、林道入口には1台分の駐車スペースが確保できる。
外気温2℃の中、
雨具着用でスタート。
すぐにゲートを越えて林道に入った。
そして林道が左に回り込むので、
尾根の南端に取り付いた。
この南尾根を忠実に登って行くと、
自ずと目指すピークに導いてくれる。
前回はこの南尾根ルートをたどった。
しかし今回は尾根に取り付いてすぐに現れた、
古い作業道を利用して奥行きを稼ぎ、
傾斜のきつい西尾根を登って、
直接ピークを目指すことにした。
傾斜はきついが尾根の距離は短い。
古い作業道は地面の水分が抜けず、
歩くとブヨブヨして気持ちが悪い。
そこをエゾシカが細い足で行き来するものだから、
大部分がグチャグチャ状態だ。
また、倒木も放置されたままで、
しばらくは利用する予定がないようだ。
ただ周りはトドマツの大木が林立し、
いつ伐採の手が入ってもおかしくない。
作業道を1kmほど歩き、
目指すピークに突き上げる尾根の、
ほぼ末端に取り付いた。
ここから標高差340mの急登が始まる。
終始先頭を行くToshiは、
少々の二日酔いにも関わらず、
ガシガシ登って行く。
いや、二日酔いを吹き飛ばすためにとばすのか?
400を超えたあたりで、
前夜降った雪が現れるようになった。
ただでも傾斜があって、
小枝や笹を握りしめて登っているのに、
雪が現れると滑る。
ToshiとHiromiは登山靴だが、
私はスパイク長靴。
ソールの短いスパイク程度ではスリップを防止できず、
二度滑り落ちた。
そしてようやく南尾根の頭に上がると、
左手のすぐ先にピークを迎え、
三等三角点「焼山」。
昨年ここに立った時には樹木の葉で何も見えなかったが、
もうほとんど葉が落ちた今は、
遠くや下界の風景がそれなりに見渡せる。
下山は安全第一で、
斜度の緩い南尾根を下ることにした。
尾根筋を歩いていると、
東に「金剛岳」が見えており、
Hiromiが「あれに登りたい」と、
珍しく意思表示をする場面があった。
今シーズンはもう雪に埋もれてしまうだろうから、
来シーズン雪が融けたら登ってみましょ!
南に下りゆく尾根は快調で、
最後は登路の作業道をまたぎ、
きっちりピンポイントで駐車地に当てた。
Toshiの「還暦祝い」は大成功だったし、
宿泊した「ハイランドふらの」もよかった。
3人そろって楽しかったえ二日間の思い出を胸に、
大変豊かな気持ちで帰途に着いた。
2022.9.25 『惣芦別』(そうあしべつ・924m) 残念、715でリタイア
金曜日の朝降り出した雨は土曜日も昼頃まで降り続いた。
それで土曜日は完全休養とし、
午前中女房と外出。
そして午後は地理院地図を眺めて過ごした。
日曜日は朝から抜けるような青空が広がっていた。
当初は日勝峠まで出かけようと思っていたが、
10月に入るとまた連休があり、
あちこち走ることを考えると、
やはり燃料代を節約しよう、
と考える小市民。
そこで三笠市から「桂沢湖」を越え、
芦別市に入って間もなく林道に入る、
「惣芦別」に登ってみることにした。
この山を地形図で眺めると、
「芦別ダム」側から挑んだ方が距離は短い。
しかし南向きの尾根を利用するため、
濃い針葉樹林帯でなければ、
笹がひじょうに濃いと思われる。
そこで逆側から林道と沢地形を利用して、
登ってみることにした。
そこで藪が濃くて登れなかったなら、
それはそれであきらめがつく。
まあ、出たとこ勝負と言うわけだ。
日曜の朝家を出て国道452号線から、
「松山沢林道」の入口へ。
国道から入ってすぐゲートが設けられていた。
初めて入る林道だ。
ゲートを越えて入って行くと、
なにやらポツリポツリと落ちだした。
やめてよねえ、雨なんかぁ・・・
しかしすぐに止んでくれて助かった。
しばらく歩くと林道が崩壊していた。
そろりそろりと縁を通る。
ズルズルと崩れるが、
そんなところにもシカ道があり、
それに足をのせて突破する。
林道は大きく蛇行して高度を上げる。
そしてゲートから4km弱で、
地形図上の林道終点となった。
そこで水がほとんどない沢に入って登る予定だったが、
水はゴーゴーと流れている。
この二日間降り続いた雨で、
沢が濁って増水しているのだ。
あっちゃ~っ!
当てが外れた。
しかし、ここで終点のはずの林道が先へと伸びている。
それで林道を進んでみることにした。
林道は間もなく分岐となり、
上へと続く枝に入った。
この林道は沢の左岸尾根に沿って伸びて行く。
「こりゃいい感じ」とどんどん進む。
すると550で沢をまたいだ。
そこから沢を登ればよかったのだが、
更に伸び行く地形図にない林道に興味がわき、
そのまま林道を進むことに。
林道は次に沢の右岸尾根に沿って伸びていた。
「なんかいい感じじゃん!」、
と調子にのって進んで行くと、
やがて右岸尾根を離れて下降しだした。
「こりゃダメだ!」と、
戻って途中で目にした作業道に入ってみた。
この時点では沢筋をやめて、
藪漕ぎで尾根筋を登ることに決めた。
しかし甘くはない。
作業道は長くは続かず、
藪に入ると濃い笹に飲まれた。
苦闘するも牛歩よりはるかに遅い歩み。
これじゃあピークに立っても日が暮れる。
715でリタイアを決めた。
やはりこの山は渇水したときに、
沢筋を詰めるしかない。
どうにも重苦しい気持ちで下山を開始。
登路では暗かった空も、
下山ではよく晴れて気持ちがいい。
途中ピークを望める地点で、
再来を肝に銘じた。
そして途中で白いものが飛んでいたので、
捕って手の平に載せてみた。
そしたら雪虫じゃないの~
「雪虫を見たら一週間以内に雪が降る」、
と昔から言われているが、
まだ9月ですよ!
まさかねえ・・・
もうゲートの近くまで下った時だ。
そばの藪で突然バキバキッ!
すごい音、ヒグマだ。
こちらの鈴の音に驚いて逃げ出したのだろう。
駐車地に着いて着替え、帰途に着いた。
今回の山行は失敗に終わったが、
初めて入る林道奥の探索ができたことは有意義だった。
2021.7.2 『二股山』(605m) 駐車地からいきなり急登!
金曜の朝は「ハイランド富良野」のそばで目覚めた。
いつになくよく眠れた感じだ。
歳をとってくると、
よく眠れない車中泊がおっくうになってしまった。
この日はどこにでもありがちな名前の、
『二股山』に登ってみた。
国道452号線の「三段の滝」から、
三笠方面に2kmちょっと走ると、
「惣顔真布川」に架かる「深山橋」が現れる。
その橋のたもと左手に、
広い空き地があって駐車できる。
予定では「惣顔真布川」に沿って伸びる林道から、
「右惣沢川」に沿う林道に乗り替え、
南東方向から頂上に伸びる尾根を利用して登ることにしていた。
ところがこの朝駐車地に着くと、
目の前の細尾根の薮が薄い。
であるなら最短で登ってやろう、
ということにした。
この山は南から西にかけての等高線が混んで、
どこも登下降がきつそうだ。
7時40分、目の前の細尾根に取り付いた。
するとすぐ足元に太いボルトとワイヤーが現れ、
何かを強力に固定していることを伺わせる。
そこで周りを見渡すと、
それは雪崩防止の金属製柵だった。
それが何箇所も固定されていた。
思えばこの冬この辺りで雪崩が発生し、
国道452号線が塞がれて、
しばらく通行止めとなったことがあった。
細尾根は間もなく広い斜面に吸い込まれた。
強固に縛り付けられたピンテが何箇所かあったが、
ほんの麓でのみ見受けられるものだった。
ここからしばらくは、
尾根と言うより広く傾斜のきつい、
急斜面を登ることになる。
これが本当に急で、
転倒したならピッケルで、
滑落停止動作をしなければならないのでは、
と思えるところがあった。
そんな急斜面で170mの標高を稼ぐと、
顕著な尾根筋となった。
ほぼ北に向かって尾根上を歩く。
右手の傾斜はそうでもないが、
左手はスッパリと切れ落ちている。
そして藪は薄く快適に歩を進められる。
このルート中のほぼ中間点に、
地形図上に表記された「520m標高点」があるが、
それには全く気付かずに越えていた。
暑い日だったが、
尾根上は風通しが良く、
心地よい空気に包まれている。
時折木の間越しに、
芦別南部の山々や、
西には『美唄山』が見えていた。
楽しい尾根歩きを経て、
9時20分、『二股山』(三等三角点:二股山1)。
足元がすっきりしたピークなのだが、
そこには標石が二つ並んでいた。
明らかに新旧の差がある。
しかしどうして二つあるのか、
ということを調べてみよう、
などという考えはない。
それがO型で大ざっぱな私。
三角点を求めて歩いているが、
そこに意味だとか、
点名の由来だとかということには、
全く興味がなく、
ただ登り歩ければいい。
そういう細々としたことは、
そのうちKasaneが教えてくれるだろう。
下山は同ルートを下り、
急斜面で付けたピンテを回収した。
そして10時40分、駐車地。
麓に下るとやはり暑い。
時間はまだ早かったが、
もう暑い中は嫌なので、
迷わず帰途に着いた。
そして帰宅して女房に言われた。
「やっぱり帰ってくると思った」。
実は二泊の予定で出かけ、
一泊で帰宅したのだ。
「俺の家なんだから帰ってきたっていいべやあ!」。
なんか、だんだん女房に邪魔扱いされるようになった気が・・・
2021.7.1 『焼山』(やきやま・589m) 期待通りの薄い藪!
昨日~今日と芦別で未踏の三角点ピーク、
4座に立ってきた。
ゆっくり振り返ってみよう。
昨日の朝家を出て、
芦別市に向かった。
国道452号線を走り、
三笠から芦別に入って間もなく、
「パンケリヤウシ川」に架かる、
「玉川橋」を渡ってすぐ、
右手に「金剛沢第一林道」の入口が現れる。
この入口に車一台分の駐車スペースがある。
今年5月もここに駐車して、
「金剛沢第一林道」を利用し、
『金剛岳』(701m)に登った。
9時20分、駐車地をスタート。
100mも歩かないうちに、
施錠された林道ゲートとなる。
施錠され、猟期には、
立ち入り禁止と書かれた林道だが、
この先いくらも進まないうちに、
決壊箇所があり、
全く使い物にならない林道であることを、
5月の山行で知った。
林道はゲートを過ぎて、
左に大きくカーブを描く。
そして曲がりきった地点で、
北側の斜面に取り付いた。
この辺りの藪が薄いことは、
5月に確認している。
ただそれがどこまで薄いのかは不明だ。
薄い藪を急斜面から、
明瞭な尾根へつないでいく。
尾根が広いのでピンテを付けて登る。
そして地形図地にはない、
古い作業道と何本か交差した。
とにかくどこまでも藪が薄く、
なんだか気持ち悪いくらいだ。
そこにシカ道が現れると、
まるで登山道を歩いているような感覚だ。
途中何度か交差した古い作業道が、
尾根筋に沿って伸びる箇所があった。
それもまた登山道のよう。
傾斜がきつい尾根は、
Co.490で斜度を落とし、
平坦で平和な尾根へと変わった。
この辺りは公園のようだ。
その公園状態も、
やがて笹が出てくる。
しかしうるさいほどではなく、
長くは続かない。
木間越しに麓の農家と、
田園地帯が見える。
結局最後までうるさい藪に悩まされることなく、
10時55分、三等三角点「焼山」。
西側はすっぱりと着れ落ちている。
また、三角点標石がやけに飛び出ている。
濃い笹の中の標石が、
このように飛び出ていたなら、
それを探すのが楽なのだが。
下山は登路のルートを、
ピンテを回収しながら、
忠実に辿っていく。
登路では暑くてひどく汗をかいたのだが、
上部では寒いくらいの、
冷たい風が吹いていた。
それが高度を下げるほどに暑くなり、
林道に下りて直射日光にさらされると、
暑い暑い。
12時10分、駐車地。
アップダウンの「ダウン」の部分がない、
登り一辺倒のなかなかいい山だった。
さて、次へ向かおう!
2021.5.25 『金剛岳』(701m) 雷が怖かったぁ~
『金剛岳』は積雪期にしか登れないと思っていた。
積雪期に芦別市野花南地区から入山するのが、
ポピュラーであろう。
しかし、人がつけたトレースが、
必ず残っているであろうと思うと、
そこに足が向くことはなく、
逆の奥芦別側からルート取りをすることを考えてきたが、
そちらは駐車スペースを確保できず、
長い間ダラダラと先延ばししてきた。
ところが先週同一山域の、
『夕暎山』(ゆうばえやま)に登って、
少々意識が変わった。
また、昔から遠目で見てきたこの辺りの山は、
多くの面積が濃い緑色に染まっている。
これは針葉樹林帯であり、
針葉樹林が発達しているなら、
その裾は薮が薄い。
以上のことから、
藪漕ぎ覚悟で挑んでみることにした。
今朝家を出て奥芦別に向かった。
そして国道452号線の、
「玉川橋」を渡って100mほど芦別寄りにある、
「金剛沢第一林道」の入口に到着。
林道の入口に車一台分の駐車スペースを確保。
この林道を利用して、
取り付き点まで向かう。
今日の天気予報は不安定で、
いつ雨が降り出すかわからない。
まず、到着して準備を始めた途端、
パラパラと降ってきた。
9時50分、駐車地をスタート。
すぐに施錠されたゲートを越えた。
そして林道を進んで行くと、
周りは緑、緑、緑!
新緑の美しいこと!
緑一色の世界を歩くだけで心がなごむ。
まあ、最初からなごみっぱなしだけどねえ・・・
「金剛沢第一林道」は、
1kmほど歩くとロープが張られ、
その先で決壊していた。
それを横目に見て歩いていると、
きたきた雨が!
急いで雨具着用だ。
ただ、雨だけではなく雷がすごい!
真上でガラガラ、ゴロゴロ!
ザックにくくりつけている、
ピッケルのスピッツェめがけて、
落ちてくるんじゃないかと、
もうヒヤヒヤものだった。
その後スタートして約2km、
Co.300で斜面に取り付いた。
かなり斜度のある斜面だ。
しかし読み通り針葉樹林帯で、
足元のブッシュがきれいなものだ。
取り付き点にピンポイントで下らなければ、
崖状地形に下る恐れがあるので、
要所にピンテをつけて登る。
この急斜面で100m高度を稼ぎ、
Co.400で頂上に続く尾根上に上がった。
そこで斜度は落ち、
しばらくは緩やかに登って行く。
この頃になると、
ようやく雨が上がって、
雷も暴れることをやめたよう。
穏やかな尾根を歩き、
Co.600で急登となり、
いよいよ藪突入だ。
しかし頂上は樹木の間から、
それとわかるくらいに見えている。
しかし藪と言ってもたいしたことはない。
それより大変なのが、
登るほどに見えてくる岩肌だ。
垂直の岩が並んでいる。
こりゃあダメかな?
と思ったが、今日は一人だ。
Hiromiが一緒だったら、
間違いなくここで撤退だ。
Hiromiに「冒険」と言うには、
あまりにも危険すぎる状況だ。
その危険箇所を、
このジジはなんとかかんとかクリアし、
いよいよ最後の藪漕ぎ。
これがまた大変なのよ!
太く背の高い笹が、
これまたびっしり密度が濃い。
更に山ぶどうその他のツルが絡み、
もう四苦八苦!
濃い笹に三角点標石が、
なかなか見つからなかったが、
それは北の端の笹が薄い部分にあった。
12時30分、二等三角点「金剛岳」。
笹のピークからは何も見えないと思っていたが、
芦別の市街地がよく見えた。
また、西から北をまわり、
東方面がよく見える。
そんな中で先週登った、
『夕暎山』(ゆうばえやま)も見えていた。
下山はまず頂上直下の岩稜帯を下ると、
ただただ「ホッ・・・」。
あとは慎重にゆっくりと下る。
登路でのひどい雨はすっかり上がり、
上空には青空が広がっていく。
急下降で目にした真っ白い花。
これはなんだったか?
去年夕張の『人漁山』で、
Machikoが教えてくれたんだが・・・
登路でつけたピンテは全て回収。
林道に下ると陽光が眩しい。
あとは楽な2kmの林道歩きを経て、
15時10分、駐車地。
今日は二泊の予定で家を出たんだが、
雨に濡れた藪漕ぎで、
「もうおうち帰りたい!」
というわけで一旦帰宅。
自分の布団に寝たくてねえ・・・
2021.5.20 『夕暎山』(ゆうばえやま・846m) 林道から沢へ、そして藪突入!
昨日久しぶりに出勤すると、
やはり仕事は限られており、
全てを処理し終えたのが14時。
そして次の出勤日は31日だ。
ありがとうございます!
『夕暎山』には以前から登ろうと思いつつ、
これまで登らないままできた。
藪はキツイであろうと、
積雪期にのみ登るつもりだったのだが、
今冬もそれを逃してしまった。
今冬こそはと意気込んで様子を見に行くと、
毎年開いている、
林道入口のスペースが、
この冬は開けられていなかった。
であるならば、
林道の雪が融けて、
上部の薮が雪渓に埋まったままの時期、
ということで狙いを定めていた。
今朝車の屋根にMTBを積み上げて、
三笠市経由で富良野方面に向かった。
そして道々三笠~富良野線の、
「富芦トンネル」手前1kmほどのところにある、
「近藤沢林道」入口に入った。
林道ゲート前に駐車スペースは確保できた。
MTBを降ろし、
準備を整えて、
9時40分、MTBでスタート。
しかしゲートを越えると結構な傾斜があり、
しばらく押して歩くことになった。
そこから見下ろす「近藤沢」の水が、
透き通ってとてもきれいだ。
このところ雪融け水で濁った沢ばかり見てきたので、
この眺めは心を洗われる思いだ。
別に心が汚れてるっちゅうわけじゃないけどねえ・・・
その後は割と快適な林道走行が続いた。
それでもちょっと傾斜が出るときつい!
MTBでの林道走行は、
もう2年ぶりか・・・
心肺機能の低下で、
下半身に十分酸素を送り込めない。
以前なら強引にペダルを漕いで進む傾斜も、
「ちょっと待て・・・」、
と言って降りて押す。
情けないが歳には勝てない。
それでも歩くよりは速い。
「不徳沢」に沿って伸びる、
今日の林道は片道約5kmで、
そのほぼ中間点に右手から、
「近藤沢」が流れ込む。
この沢の水もきれいで、
それを渡る橋は「ゆうばえ橋」。
そして「近藤沢林道」は、
そのまま「近藤沢」に沿って行き、
「ゆうばえ橋」から先は、
「不惑沢林道」に変わる。
なんかこれはおかしいぞ!
その先を流れるのは「不徳沢」だ。
それなのにその沢に沿って伸びる林道が、
「不惑沢林道」とは・・・
だいたい「不惑沢」なんてどこにある?
「ゆうばえ橋」を渡ると傾斜が増し、
MTBを押して進む。
その後は押したり乗ったりを繰り返し、
10時50分、Co.610でMTBをデポすることにした。
そして明るく広い林道を歩き、
時には雪で手を冷やし、
11時10分、Co.650で林道最奥地点。
林道はここでUターンして、
「不徳沢」の右岸を下降していく。
さて、林道を離れるここからが問題で、
3つのルートを想定していたが、
周囲の植生を見る限り、
自ずと沢筋を進むしかない。
きれいな小沢を登って行く。
間もなく枝沢が現れるので、
左股に入って高度を上げる。
ここまでは順調、快調だ!
しかしいつまでもそんなはずはなく、
Co.680で藪突入。
雪渓なんか残ってはいなかった。
最初は笹が濃くて進退窮まった。
頑強な笹が密度も濃く・・・
しかしここでやめるわけには行かず、
ダニに噛まれる覚悟で突き進む。
笹の背丈が高くて、
全く先が見通せない。
それでも地道に励めば、
いつか着くさ三角点!
12時20分、三等三角点「夕暎山」。
笹に埋もれた標石はコケに覆われていた。
やはりここは積雪期にしか登られないのだろう。
標石のコケを落とし、
笹刈りをして昼食とした。
そして周囲を見回すと、
笹の向こう北側に、
広い雪渓が残っており、
そこに移動すると、
芦別市の市街地と、
イルムケップ山塊が見えていた。
逆に芦別市からは、
この『夕暎山』を確認できることになる。
改めて芦別市から眺めてみたい。
12時50分、下山開始。
下山は笹の方向が下降側に倒れているので、
登路とはノルマが雲泥の差だ。
ピンポイントで小沢に下り立ち、
慎重に下って、
13時30分、林道。
くたびれた身体を励まし、
林道を淡々と歩き、
13時50分、MTBデポ地点。
その後は快適、
いやはやガタガタドコドコの林道下りで、
MTBが壊れるんじゃないか、
ブレーキのゴムが擦り切れるんじゃないか、
という思いで下り、
14時15分、駐車地。
長年懸案だった『夕暎山』だが、
いざ登ってみると、
4時間35分の行程だった。
しかしこの高齢者は疲れた。
今日は一泊の予定で出かけたのだが、
切り上げて帰宅した。
自分の布団でゆっくり寝たくなってねえ・・・
2021.3.14 『来霧岳』(らいむだけ・640m) 細尾根の急登に苦しむ
日曜日(14日)の朝は道々美唄~富良野線の、
富芦トンネル付近で目覚めた。
外気温が+3℃。
山間部だと言うのに、
一晩中マイナス気温にはならなかった。
従って山の雪がゆるみっぱなしのため、
雪崩の危険があり、
予定した山に登ることをやめた。
それで代替えを『来霧岳』とした。
この辺りには未踏の山がゴロゴロしているので、
山選びに苦慮することはない。
地理院地図に『来霧岳』の山名はない。
しかし三等三角点を有し、
その点名が『来霧岳』と記されている。
なんともいい点名ではないか。
先日紹介した「左股」などという点名も、
もう少し個性的な名称にしてくれると、
益々登行意欲が増すというものだが。
道々を「大滝トンネル」まで戻り、
「小滝の沢林道」入り口のゲート前を駐車地とした。
ただ、ゲートは除雪車に押された雪に埋もれて、
全く見えなくなっていた。
8時40分、「小滝の沢林道」入り口をスタート。
林道には古いスキーのトレースが残っていた。
その上を歩くといくらか締まっているので楽ができる。
林道を700mほど歩くと、
林道分岐となり、
「サキベンベツ川」を渡る橋が現れた。
「小滝の沢林道」はここから、
「小滝ノ沢川」に沿って伸びることになる。
スキーのトレースはそのまま、
林道奥へと続いてることから、
おそらく『夕映山』を目指したものだろう。
林道分岐から橋を渡った地点で、
右手の尾根に取り付いた。
急な尾根に手こずるHiromiが、
前を登ってほしそうにする。
先を入れ替わって登っていく。
そして尾根の頭に上がって、
またHiromiが前へ。
しかしまたすぐに斜度が増す尾根に、
足下の雪も腐り出す。
更に松の幼木が多く、
その枝が行く手を阻む。
全くうるさい枝だ。
邪魔な枝は身体にまとわりつくだけでなく、
それらをくぐろうとすると、
ザックに付けたピッケルの、
スピッツェに引っ掛かる。
これが煩わしくて、煩わしくて・・・
何度も口にした、「このやろう!」。
Co.450で面倒な急登を終えて「ホッ・・・」。
一休みして先を進む。
しかし障害はこの後も続き、
さっぱりスピードが上がらない。
足下の腐れ雪も非常に不安定で、
空洞になった穴状地形に、
身体ごと飲まれる場面も。
そんな苦労を強いられて、
すっかり体力を奪われてしまった私は、
もうヘロヘロで Hiromiにやっと着いていく。
進み行く尾根は反時計回りで、
弧を描くようにピークを目指す。
途中から木の間越しに、
周囲の山々が望まれるようになり、
新鮮な山岳風景が素晴らしい。
きつくてヘロヘロだが、
魅力的な風景を楽しみながら、
なんとかかんとか登り詰め、
11時05分、三等三角点「来霧岳」。
北東方向に芦別市野花南の、
『丸山』が思いの外近くに見えていたのが印象的だった。
ピークを少し外して、
風のないところで昼食。
腹も減り久しぶりに袋麺二個を食べた。
昼食後下山はルートを変えた。
三角点ピークから、
直接林道に下ることとした。
ところが途中で登り返しを避けて、
雪崩斜面に入ってしまった。
Hiromiには申し訳なかったが、
速やかに下った。
「小滝ノ沢川」の河岸に下り、
徒渉地点を探して進むと、
ちょうどよいポイントで、
エゾシカの死骸を目にした。
気持ち悪くて近寄ることはできないが、
その死骸には頭部と、
胴体の皮だけが残っていた。
肉や内蔵は動物に処理された、
と言うことは理解できるが、
どういうわけか骨が残っていない。
いったいどういうこと?
「小滝の沢林道」に戻り、
疲れた身体でダラダラと歩く。
そして13時30分、駐車地。
距離が 短い割にきつい山だった。
しかしHiromiは冒険的で面白かったと。
それはよかったねえ!
とにかく疲れたぁ~
2021.3.6 『大巻沢』(おおまきさわ・690m) 夕張川を渡って尾根に取り付く
週末土曜日の夜、
Hiromiを拾って夕張に向かった。
先日の大雪の影響が、
各地に残っているはずなので、
夕張で様子見とすることにした。
夕張市大夕張の、
シューパロ湖近くで車中泊としたが、
酒を飲んでのんびりしていると、
突然雨が降りだし、
結構な強さでしばらく降り続いた。
それが翌土曜日の朝になると、
雪に変わっており、
それに嫌気がさして、
ダラダラと眠り続け、
結局シュラフから出たのが、
7時半を過ぎていた。
雪が降りしきる中を車外に出るというのは、
本当におっくうなものだ。
今回狙ったのは二等三角点を有する「大巻沢」。
国道452号線を夕張市から三笠市に向かって走り、
「大巻沢」に沿って伸びる林道入口の、
約300m三笠寄りに、
車一台が入れるスペースを見つけ、
ここを駐車地として、
8時50分スタート。
そのまま凍結した夕張川を渡って、
東の尾根末端に取り付いた。
いきなりの急登に脈拍が上がる。
そして湿って重い雪に、
スノーシューを取られる。
四苦八苦して尾根の頭に上がった。
すると足下の雪はかなり締まり、
Hiromiは雪面に軽い跡をつけるだけで、
スタスタと登っていく。
ところが体重の重い私は、
Hiromiのトレースをたどっても、
ズブズブ、ズブズブ。
嫌になる。
尾根筋を進んでいくと、
やがて地形図上の「444m標高点」へ。
それから一旦下降し、
尾根筋が不明瞭となるも、
急斜面を登って、
地形図上の「529m標高点」で、
再び尾根上に上がった。
そしてここがルート中のほぼ中間点だ。
その後は明瞭な尾根筋を進む。
ただスタート時から降り続く雪が鬱陶しい。
降り続く雪は強弱を繰り返し、
決して止むことはない。
高度を上げていくと、
次第に風が強くなり、
手先が冷たく痛み出す。
最後は細尾根を詰め、
Co.620で尾根の斜度が増し、
スノーシューでの登行が困難となった。
Hiromiが自主的にスノーシューを外し、
ツボ足での登行に切り替えた。
ズブズブ足を取られながら、
一歩一歩登っていく。
その様子を写真に納めるのが大変だ。
ゴム手袋着用では、
カメラの電源オンオフもままならず、
いちいち外すものだから、
ただでも辛い指先が悲鳴を上げる。
しかし、一歩一歩歩を進め、
11時30分、二等三角点「大巻沢」。
このときになって、
ようやくガスが晴れだして、
周囲の風景が少し見えるようになった。
ただ、風は強いままで寒いので、
長居はせず下山を開始。
急下降を終えて再びスノーシューを装着。
登路のトレースを、
そのままたどって下降した。
湿って重い雪にスノーシューが壊れるのでは、
と心配になる場面も。
13時20分、駐車地。
なかなか面白い尾根歩きだった。
次回は晴れた中で登ってみたい。
Hiromiも冒険的な尾根歩きに、
大変満足した様子だった。
後片付けを済ませ、
栗山温泉に向かった。
ところが玄関に大きく、
「日帰り入浴休止中」の貼り紙。
しかたなく隣町の由仁町に走り、
「ユンニの湯」へ。
しかし駐車場に車がいっぱい!
館内は正に「密」だ。
従ってそこもやめて追分へ。
追分の「ぬくもりの湯」は人が少なく、
いつ行っても快適だ。
山から下りての入浴も諸事情が交錯して、
思うようには利用できなくなってしまった。
2020.4.4『多聞岳』(788m) 予報がはずれてラッキーっ!!
昨夜のうちにHiromiと芦別市に入っていた。
桂沢湖辺りで車中泊と思っていたが、
ちょうど雪融け時期でどこも足元が汚く、
なかなか良い車中泊場所が見つからない。
今朝別の山に登ろうとしてそこに向かうと、
上部がガスに包まれて見えない。
それで変更して急きょこの山に登ることにした。
最初は南側の国道452号線脇から取り付こうとして、
現地に向かってみると林道に雪がない。
斜面も見えている範囲には積雪なしだ。
となると笹を漕ぐことになり、
衣類がひどく汚れることになる。
今は雪融け直後で笹が大変汚れている。
またまた変更で・・・
とは言っても『多聞岳』へのルートを変えることにした。
今度は北側に回り、国道452号線から道々135号線に入り、
富良野方面に向かって間もなく現れる「多聞橋」のたもとから、
「多聞沢林道」に入った。
ただ林道はまだ雪に覆われているので、
無施錠のゲートを開けて中に入ったところを駐車地とした。
ここは「多聞橋」の下を「多聞川」が流れ、
我々は「多聞沢林道」を歩いていく。
「何でも多聞地帯」だ。
この多聞沢林道はもう10年近く前になるが、
二度歩いたことがある。
いずれも『多聞岳』を目指して、
積雪期に入山したものだったが、
地形図も何も見ずただ勘で登り、
『多聞岳』の北東約1kmのところにたたずむ、
『782m峰』を『多聞岳』だと思い込んでそれに立ち下山していた。
と言うのも、『782m峰』は林道を歩き出して間もなく目に入り、
しかも鋭角でピラミダルな山容がそれを信じ込ませてしまったのだ。
その間違いに気付いてから長い年月が過ぎた。
7時15分、林道ゲートをスタート。
雪が固く締まった林道はツボ足で十分歩けるが、
復路で雪が腐り出すことを想定してスノーシューを背負った。
そして今日もまた体重の軽いHiromiは、
先へ先へと急ぎ足で進んで行き、
私との間隔がジワジワと開いていく。
それで注意した、「ヒグマとの遭遇が想定されるので、あまり先に行くな」と。
しかし了解したのはその場だけで・・・
林道を約3.6km歩き、Co.460で多聞沢を渡って急斜面に取り付いた。
これも勘で取り付いたので、
登る途中でわかったことだが、
『多聞岳』頂上に続く尾根の一本北側だった。
腐れ雪の急斜面をよじ登り尾根に上がった。
そしてここから200mちょっとの急登だ。
私はここでスノーシューを装着。
しかしHiromiは迷った挙句ツボ足で強行。
スノーシューの装着にちょっと手こずっている間に、
Hiromiは70mも先に登っていた。
そしてそこで斜度が益々きつくなり、
「もうここでギブアップ」。
冗談じゃない!
私が先に立ちスノーシューのアイゼンを効かせて登る。
斜度はきついがなんのことはない。
そしてHiromiが渋々着いてくる。
Co.710で『多聞岳』と『782m峰』の間の稜線に上がった。
天気が良くて青空が美しい。
結局この週末も素晴らしい天候に恵まれた。
広い稜線はやがて狭くなり、突然南の視界が開けた。
そこからは『芦別岳』を中心とした風景が雄大だ。
『シューパロ岳』、『中岳』、『小天狗』、『崕山』が、
折り重なるように連なっている。
またちょっと視点を変えると『中天狗』、『布部岳』。
今日の予報からしてこんな景観なぞ全く期待していなかった。
10時20分、三等三角点『多聞岳』。
いい山じゃないか!
Hiromi共々大満足。
今日は珍しく三脚を忘れて登ったので、
記念撮影もままならない。
下山はルートを変えるつもりだったが、
Hiromiに恐怖心が残っていたので、
登路をそのまま忠実に下ることにした。
ただ、時間的に日が高くなっており、
雪が腐りだしていたのでスリップ、滑落の心配がなくなった。
腐りだした雪は林道に下り立っても同じなので、
ここでようやくHiromiもスノーシューを使用することにした。
12時40分、駐車地。
思いがけなく晴天に恵まれ、
今日も楽しかったわぁ~
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