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2024.11.30 『於兎牛山』(オソウシヤマ・392m)  通院直後の思いつき・・・

 11月の最終日は土曜と重なった。

久しぶりにHiromiと山に出かけることになっていたが、

私の薬が切れることに気付き、

土曜の朝急遽かかりつけのクリニックへ行くことにした。

それが終わるまで、

Hiromiの貴重な時間を奪うわけにはいかないので、

この日も別行動とした。

あっ、私の薬ってね、

痛風の薬のこと。

私はもう30数年前になるが、

痛風を発症し、

それ以来毎日1錠の薬を飲んできた。

それだけで食事や飲酒に神経を遣うことはなく、

フツーの生活を維持できる。

「痛風」なんか、

なぁんも邪魔にならん!

ただ、4か月に一度薬をもらいに受診するのが、

ひどくおっくうだけどねえ・・・

 そんなわけで、

行動開始も遅くなったし、

どうしようか?

と思ったときに、

自然と「於兎牛山」に向かっていた。

「於兎牛山」に最後に登ったのは、

今春だったと思われる。

 由仁町川端で「クオーベツ貯水池」に向かう農道に入った。

そして最終人家である、

羊の牧場を過ぎると、

三叉路の林道入口が現れるので、

その手前を駐車地とした。

 

 スタート直後の三叉路だが、

右の林道に入ると、

廃道になった林道が、

「郡界」(四等三角点・283m)の基部を巻くように続く。

途中で藪に入れば、

「郡界」のピークに立つことができる。

また三叉路真ん中の林道を進むと、

約5km先の「支安平奥」(三等三角点・364m)に至る。

そして今回は左手の林道に入った。

 広いが変化のない林道を歩いて行くと、

峠状の地形となり、

そこから木の間越しに新たな伐採地が見えた。

その後下降を始めると、

前方に目指す「於兎牛山」のピークが見える。

 峠状の林道を下りきったところで、

左手に「川端林道」が現れる。

この「川端林道」を利用すると、

自ずと「於兎牛山」の取り付き点まで誘ってくれる。

しかし林道の性質故、

ひどく遠回りをすることになる。

だから私は初めて「於兎牛山」に登った時以来、

「川端林道」をはじめから歩くことはしていない。

二回目以降は間の樹林帯をショートカットし、

川端林道の上部に当ててきた。

 「川端林道」の分岐を過ぎると、

「クオーベツ川」に架かる「九尾別橋」を渡った。

そしてその先には「クオーベツ貯水池」が現れる。

渇水期の今は貯水池が干上がって、

ただの川と化している。

この貯水池の風景は四季を通じて眺めてきた。

 一旦林道に戻り、

山側の作業道に入った。

これが伐採地の中に続く。

かつては針葉樹の深い森だったが、

3年ほど前に伐採された。

その広い風景が広がる中を登って行く。

ここの広い風景も私は気に入っている。

そして伐採地の最上部で、

薄い藪に入り「川端林道」にのった。

あとは淡々と林道を歩いて行く。

 「於兎牛山」頂上部の基部を、

巻くように林道が伸びているので、

急斜面が続く西側から南側へと回り込んだ地点で、

尾根の末端に取り付いた。

尾根上には踏み跡が続く。

それを辿って、

三等三角点「於兎牛山」(点名:於壮志山)。

もう何度目のピークだろう?

個性的な私製標識が、

けっこう古びてきた。

ここで簡単な昼食を摂り下山開始。

下山は同ルートを辿った。

そしてまた広い伐採地の風景を楽しんだ。

 ハンターの存在を懸念して入った山だったが、

林道上にタイヤ痕が残っていたものの、

1台の車にも出会うことはなかった。

一時降り出した雪も止み、

まずまずの天候で、

それなりに楽しめた。



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2024.11.24 『竹ノ子山』(156m)  気に入った風景の中で

 11月の「勤労感謝の日」翌日、

栗沢町で「二ノ沢」に登った後、

同じく栗沢町で「竹ノ子」山に寄った。

「竹ノ子山」は、

「山」と言うより「丘」。

栗沢町市街地の東側で、

南北に走る丘陵地帯の中にある。

この丘陵地帯を栗沢町上幌地区と、

由良地区を結んで、

「レインボウ林道」が東西に走っている。

全線舗装されたこの林道に、

東の上幌地区から入った。

そして東西を貫く最高標高辺りを駐車地とした。

そこに南へと向かう作業道が続く。

これを利用するべく、

作業道の入口を駐車地とした。

 この丘陵地帯は大変風景が良く、

私としては気に入っている。

三等三角点を有する「竹ノ子山」までは、

作業道の入口から、

わずか1kmほどの距離しかないが、

広い風景の中で、

天を突くようにまっすぐ伸びたトドマツが、

なんとも言えない雰囲気を醸し出している。

また、栗沢町の田園地帯がすぐそこに眺められ、

まるで小学校の遠足コースを歩いているようだ。

思えば私が小学校の頃、

この近くに住んでおり、

栗山小学校の遠足で、

この丘陵地帯を歩いたことがある。

確か5年生の時だった。

そんなことも思い出し、

なつかしさがこみあげてくる。

 美しい風景を眺めながら歩き、

最後はトドマツの林に入り、

わずかな距離の藪漕ぎで、

三等三角点「竹ノ子山」に至るが、

その藪がなかなか濃いので、

雪をかぶった藪漕ぎをこの日はパス!

すぐそばの風が来ないところで簡単な昼食とした。

そして、またトドマツの丘の風景を楽しみながら駐車地へ。

短い山行ではあるが、

私にとっては盛りだくさんで、

心休まる日となった。

 

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2024.11.24 『二ノ沢』(279m)  雪の伐採地を眺めに!

 まだ11月の話しが続く。

「勤労感謝」の次の日は、

夜中から雪が降り続き、

この朝起きると積雪が10cmくらいになっていた。

そこで伐採地の雪景色を眺めようと、

栗沢町美流渡へと向かった。

 栗沢町上志文から、

万字方面に向かって走って行くと、

美流渡の少し手前で右手に、

「美流渡二の沢川」に沿って伸びる林道が現れる。

その入口に空き地があるので、

それを駐車地とした。

そして徒歩でスタート。

この林道にゲートはないが、

周囲の風景を楽しむため、

あえて徒歩で入山する。

そこに着くまで降っていた雪が、

ドンピシャのタイミングで止んでくれた。

 林道を歩きだすと、

「美流渡二の沢川」の河岸に、

何やら小屋が建っていた。

何の小屋だろうね?

 林道に車が入った痕跡はなく、

10cmほど積もった雪の上に、

自らの足跡を付けて進む。

そして駐車地から1.5kmほど歩いた地点で分岐となるので、

ここを右に入った。

するとまもなく伐採地の風景が広がった。

この伐採は昨年されたもので、

その前は樹林の中に林道が続いていた。

 樹木に雪が降り積もり、

美しい風景ではあるのだが、

どうも雲が多くて暗い。

これが青空の下だったら、

さぞや美しかっただろう!

 広い風景を眺めながら、

徐々に高度を上げ、

伐採地の最上部まで上がると、

樹林の中に林道が続く。

すると雪が降り出した。

雪いらねって!

ちょっと鬱陶しさを感じながら、

一歩一歩歩を進めて行く。

そして林道脇の三角点ピーク直下まで進んだ。

そこで林道から藪に入り、

ひと漕ぎで、

四等三角点「二ノ沢」。

 

 下山を開始すると、

間もなく雪は上がった。

そして伐採地まで下ると、

期待した風景が広がった。

ただ雲が多く、

これが青空の下だったなら、

更に素晴らしかっただろう!

しかしまあ、ぜいたくは言えない。

雪が上がってくれただけでも上々だ。

 美しい景色を見ながら下り、

伐採地を抜けると、

淡々と歩いて駐車地へ。

やはり雪景色も広い方がいいねえ・・・

 

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2024.11.17 「馬追丘陵」 雨の日は近場で・・・

 11月第三週の日曜日は、

前日の素晴らしい晴天とは裏腹に、

夜明け前に降り出した雨が、

終日降り続く予報だった。

雨が降るから山に向かわない、

という選択肢はないので、

いつもより遅くに家を出たが、

モチベーションはまるで上がらない。

とりあえず夕張に向かって、

雨の状況を見ながら、

雨具着用でどこかに登ろうと決めた。

そして家を出て車を走らせていくと、

途中で雨が止んだ。

馬追丘陵の辺りを走っていたので、

雨が止んだなら馬追丘陵でいいか、

ということにして、

そこで足を止めることにした。

馬追丘陵もちょっと気になるところがあった。

先日馬追丘陵の西側を走っているとき、

山肌に新たな伐採地が見えた。

伐採されたなら、

ぜひその景色を見に行きたい。

 久しぶりに旧マオイゴルフ場に隣接する地点を駐車地とし、

ゴルフ場に入った。

ゴルフ場を縦断して藪に入ることにしとた。

もう閉鎖されて6年ほどになるゴルフ場は、

芝が伸びて歩きにくい。

しかし広々として水のある風景はいい。

そしてまだところどころに残っている、

黄金色のカラマツが美しい。

そんな風景を楽しみながら、

ゴルフ場の上部まで上がり、

小沢に下って藪に入った。

すぐ前方には伐採地の縁が見えていた。

わずかな藪を越えて伐採地に上がった。

するとそこは正に今伐採されたばかり。

重機が走り回った後の泥がそのままだった。

と、ここで雨が降りだした!

そしてみるみ強くなっていく。

そうなるともうのんびりはしておられず、

足早に伐採地から樹林の中に入った。

この辺りはトドマツの林が多く、

いつ伐採されてもおかしくない大木が林立する。

点を突くように、

まっすぐに伸びたトドマツの林を眺めるのもいい。

ただ雨がけっこう強く、

早く帰りたくなった。

それで登ることを中止し、

しばらく林道を歩いて藪入り。

しばらく藪中を歩いて小沢へ。

それを越えてゴルフ場に戻った。

この頃になると、

雨足は益々強くなり、

もうカメラも出せなくなったので、

極力急いで駐車地へ。

雨の中では後始末が大変だ。

なんとか片付けをして、

狭い車内に入って着替え。

そしてこの後は急ぐ必要もないので、

車内で持参した昼食を摂った。

 雨にはたたられた日曜日だったが、

前日の土曜日、

小春日和の中で山歩きを楽しめたので、

まあまずまずの週末だった。

 

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2024.11.10 『久茶運内』(クチャウンナイ・632m)  またもヒグマで撤退!

 

 11月第二週の日曜日、

朝Hiromiを迎えに行き、

三笠市へと向かっていた。

この日は久しぶりに、

三笠で藪山に登ることにしていた。

ところが途中の栗沢町辺りで、

Hiromiが突然叫ぶように言った。

「あっ、ヘルメット忘れた!」、

はいっ、ドボン!

前回は雨具を忘れて予定を変更した。

ハイエースに乗っている頃は、

荷室が広かったので、

Hiromiの荷物もずいぶん積んだままにしていた。

その中にはヘルメットも含まれる。

ところが今は狭い室内なので、

Hiromiの荷物は一切積みっぱなしにできない。

そんな事情もあるので、

忘れ物は仕方ないかも・・・

 三笠方向に走っていたが、

栗沢町上志文で行先を万字に変更した。

そして万字墓地に入り、

墓地の駐車場に車を停めた。

この墓地に人が訪れることは、

盆の最中くらいだろうか?

墓地の駐車場奥に林道の入口があるので、

その林道を利用して、

「久茶運内」を往復することにした。

ずいぶん久しぶりに歩く林道だ。

最近は南側の「万字林道」を利用して、

ピークを往復することが多かった。

 この数日前の降雪で、

まだ雪が残る中をスタート。

この前日走行したと思われる、

1台分のタイヤ痕が続く。

ハンターだろう。

そして1kmほど歩くと分岐が現れ、

タイヤ痕はそこで途絶えていた。

分岐を右に入り、

少し登ると下りだす。

すると視界が開け、

前方の山肌が見える。

黄色に染まったカラマツの林が美しい。

ここから一旦進路を西にとり、

斜度のない林道が1.5kmほど続く。

そしてジグを切るように、

方向を変えて高度を上げて行く。

高度を上げるほどに積雪量が増えて行き、

同時に背後に北側の広い風景が広がる。

そしてほぼ登りきったところで小休止。

ここまで既に5kmほどを歩いた。

地形図上に記された「504m標高点」そばだ。

 休憩後今度ははっきりと南に向かって歩き出す。

すぐに「504m標高点」横を過ぎて下りに入る。

すると前方に目指す「久茶運内」のピークが見えた。

このルートで一番景色のいい辺りだ。

一旦下りきったところでヒグマの足跡だ。

この日二頭目の足跡だが、

この朝早くに歩いたものだろう。

もう融けかかっていた。

そして更に歩を進め、

雪の重みで笹が林道に倒れ掛かった地点で、

三度ヒグマの足跡だ。

しかもたった今付けられたもの。

それでも通常は進むことをやめない。

しかしこの時は、

どういうわけか「ヤバい」と直感した。

それでもHiromiは、

「もう少し行ってみよう!」と進言する。

だが、ここは私の直感に従ってもらった。

駐車地から6.7km、

標高500m、

目指すピークの手前500mで撤退を決めた。

今回のように、

何がとは言えないが、

何か嫌なことを直感的に感じることが、

過去にも何度かあった。

 復路に入ると上空を覆う雲が流れて、

青空が広がった。

登路で休憩した地点まで戻って昼食。

晴れると広々とした風景が美しい。

そしてカラマツもまだ美しい中を、

淡々と歩いて駐車地へ。

長い林道歩きの中で、

撤退にはなったが、

カラマツが美しく、

なかなか良い山行ではあった。

この後一旦帰宅して、久しぶりに「反省会」とした。

 

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2024.11.2 『御園北』(ミソノキタ・195m)  もう紅葉も終わりだ~

 11月の三連休初日、

夕張で名残の紅葉を眺めて、

どうも不完全燃焼的な気分が残ってしまったので、

今一度素晴らしい紅葉を眺めて、

今シーズンの締めくくりにしようと考えた。

それで栗山町御園地区まで戻り、

「伊藤の沢林道」入口に向かった。

「伊藤の沢林道」は、

この前週「御園山」を目指す際に利用したが、

ヒグマとの接近で撤退していた。

 この林道の入口に廃屋と倉庫がある。

ここの住人が去ってから久しく、

大きな倉庫が年々荒れて行く。

また倉庫前は広く、

そこにとんでもない輩がやってきて、

不法投棄し放題だ!

そんな不法投棄のそばに駐車させていただく。

駐車は車をハイエースからフィットに換えて、

小さくなったことから、

気持ちが楽になった。

「小さいからそんなに迷惑じゃないだろう」、

という勝手な判断ではあるが。

余談だが、

燃費もハイエースより格段に良く、

この点もひじょうに気持ちが楽になった。

この年齢、経済力で毎年車検、

燃費が10km/ℓのハイエースを維持していくのは難しい。

もう使い勝手より、

まず燃費を考えなくては!

 駐車地をスタートすると、

その向こうに見える風景は、

早速紅葉だ!

そして林道に入って行くが、

明らかに紅葉が終わりを迎えつつある。

木々には黄色い葉が少なくなり、

遅くに色付く赤いモミジが主流となっていた。

 「伊藤の沢林道」を1kmほど歩き、

左手の作業道に入った。

この奥に伐採地があり、

その風景が好きで、

何度も訪れている三角点ピークだ。

この山行では、

作業道の入口付近の紅葉が一番きれいだった。

まだしっかりとモミジの葉が木々の枝枝に残っていた。

そして作業道を進み、

伐採地の中を登って行く。

ここは伐採されて数年が経過している。

そのため以前は障害物がなく、

楽に歩けたものだが、

今は雑草が濃くなって、

それをよけて歩かなければならない。

と言うのも、

アザミをはじめとした、

トゲのある植物が多いからだ。

トゲのある植物と言うのは、

どうして荒れ地に繁殖するんだろうね?

 作業道を登って行くと、

前方にトドマツの林が見えてくる。

天を衝くように、

まっすぐ伸びたトドマツが林立する光景は壮観だ!

そして振り返ると、

山々の紅葉色はわずかに残るばかりで、

葉を落とした木々の枝が、

山肌を白っぽく染めている。

やはり今シーズンの紅葉は、

これで終わったんだと、

納得させられる瞬間だ。

 伐採地のピークに立ち、

その奥の林の中にある三角点ピークをカット。

簡単な昼食とした。

標高の低い里山ではあるが、

手軽に登れて景色がいい!

手製サンドイッチを頬張り、

カップ麺をすすりながら、

気に入った風景を堪能し、

下山を開始した。

下りながら目にするカラマツの幼木が、

細い葉を黄緑から黄色に染めつつある。

よし、今度はカラマツの紅葉を楽しもう!

 

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2024.10.27 『継立山』(ツギタテヤマ・175m)  原風景の中の里山へ

 11月も早いもので、

もう中旬に入ろうとしているが、

まだ10月の記録が残っているので、

今しばらくお付き合いいただきたい。

 先週の日曜日、

「御園山」の登路でヒグマと関りがあって撤退した後、

そこから直近の「継立山」に登ることにした。

その辺りを車で走行していると、

紅葉に彩られて、

引き付けられてしまった。

この「継立山」は、

私の就学前の原風景の中で、

「御園山」に次いで居住地から近かった里山だ。

 栗山町継立で北側を流れる「ポンアノロ川」に、

昨年架け替え工事を終えた、

「清見橋」が架けられているので、

これを渡った。

するとそこにはここで道路工事をしている、

工事車両の駐車場があった。

この日は日曜日なので、

工事は全面的に休止。

少々遠慮気味な気持ちもあったが、

工事車両そばに駐車させていただいた。

 駐車地から農道を上がって行く。

すると西側に広い畑が現れる。

麦畑だろうか?

緑色の目が出ていた。

畑の端の作業道を歩いて進む。

この辺りはエゾシカの防護柵が巡らされている。

数年前にここを訪れた時は、

この畑の一番高いところで防護柵が倒れていたので、

そこから山側に入った。

今回それが修復されていたならアウト!

それを覚悟して上がって行くと、

全快倒壊していた少し手前で、

やはり倒れている個所があり、

簡単に越えられた。

積雪期の雪の重さで倒れるんだろうな。

 防護柵を越えると笹の中だが、

短い距離で伐採地に出た。

しかし伐採地は作業終了後、

数年を経過しとているため、

雑草や小木が育って既に藪と化していた。

自然回帰の勢いはすごい!

 雑草をかき分けながら進んで行くと、

間もなく前方に「継立山」の頂上部が見えてくる。

同時に西側の視界が開け、

我が原風景の田園地帯が広がる。

そして背後には「坊主山」(栗山)が、

紅葉に彩られてくっきりと見えている。

また西側には田園地帯の向こうに、

栗山の市街地や馬追丘陵も見える。

標高の割にはなかなか素晴らしい眺めだ。

 いい景色を眺めながら、

伐採地の端まで上がった。

その先は藪が濃くなり、

ちょっとしたアルバイトを強いられる。

しかしこの日は笹がひどく濡れたままだった。

何度か目にしている三角点標石なので、

藪入りを遠慮した。

そしてそのまま引き返し、

今度は下降しながら風景を楽しんだ。

 駐車地に着いて帰り支度。

駐車させていただいた礼を、

心の中でつぶやき帰途に着いた。

帰路の由仁町で久しぶりにアイスを買った。

そこには最近見かけなくなった、

「モナ王」があった!

これが一番好きなんだよねえ!

 

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2024.10.27 『御園山』(ミソノヤマ・284m)  ヒグマ接近遭遇で撤退!

 10月最後の日曜日は、

紅葉目当てで「御園山」を目指した。

栗山町にあるこの里山は、

私の原風景の中で、

最も居住地に近かった山だ。

最近は栗山町南角田から「不動の沢林道」を利用し、

途中で林道を離れ、

藪を漕いで登ってきた。

それを今回は長い北側の、

「伊藤の沢林道」を利用して、

歩きながら紅葉を楽しむことにした。

 この朝栗山町御園地区で、

「伊藤の沢林道」入口に着くと、

外気温が1℃!

前日の朝より4℃低く、

氷点下ギリギリだった。

 この林道には当然、

ハンターが入っていると思われたので、

オレンジのアウターをまとってスタート。

ところがすぐに現れた水たまりは、

水が透き通って車が通過した痕跡がなかった。

更に歩を進めるも、

やはり車は入っていないと確信。

ホッとすると同時に、

安心して歩けると言うものだ。

ハンターは怖い!

たびたびハンターによる誤射で、

人が命を落とすニュースに接してきた。

 期待した紅葉だが、

予想通り美しい色に染まっていた。

それを楽しみながら歩く林道は、

雑草がはびこり、

もうほとんど車が入らないようだ。

奥地で伐採作業が始まらなければ、

通る車が少なく、

林道はすぐに荒れて行く。

どこも同じだ。

 歩いていいると「昭和54年」と記された、

人工造林地のプレートを目にした。

昭和54年と言えば、

今から45年前!

我々夫婦が結婚した年だ。

あの頃の女房は、

目がクリクリして可愛かったなあ!

そしてあれから45年、

全てが変わったのでございます・・・

 

  林道は入口から2kmほどで、

分岐を迎えるので、

これを右手に入って送電線の下を潜ると、

斜度が増してはっきりとした登りとなる。

そして200まで高度を上げた時だった!

無風の静けさの中に、

エゾシカの断末魔と思われる悲鳴が響き渡った!

と、同時にヒグマが吠えた!

まるで犬のように吠え続けて、

いかにも興奮状態の中にあることが分かった。

そして再び静けさが・・・

林道直下の谷底から聞こえ、

その距離100m前後か?

いきなりそのまま進行を続けるか、

或いはここで撤退するかの選択に迫られた。

このまま進行すれば、

復路で再びここを通ることになる。

エゾシカという大きな獲物を捕らえたヒグマは、

それを一度に食べきれず、

必ずその辺りに隠すことになる。

そこへ人が通る気配を感じると、

獲物を横取りされるのではないか、

という防御本能が働き、

襲ってくる可能性があると思われた。

そこで、危険を回避するべ撤退することにした。

ただ、撤退は高度を下げて行くことになり、

つまりは当該個体に近付いて行くわけだ。

ザックのサイドに付けた鈴を手で握りしめ、

音が出ないようにして下山。

難を逃れたが、

久しぶりに緊張した出来事だった。

 

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2024.10.26 『宇佐美』(ウサミ・194m)  周遊林道にのって紅葉を楽しむ

 

 先週の土曜日、

栗山町の「天狗山」で、

素晴らしい紅葉を楽しんだ後、

同じく栗山町桜丘に移動した。

そして農道を走り、

最奥の「桜山池」入口の広場に駐車。

ここを起点に、

「桜山池」の周囲を大きく回る、

「桜山本線林道」を歩きながら、

周辺の紅葉を楽しむことにした。

 林道入口のエゾシカ防護柵扉を開けて、

ゲートのない林道を歩きだした。

この直前の「天狗山」麓で、

ハンターによる銃声を耳にしていたので、

赤いシャツを着て誤射に備えた。

 この一帯はモミジが少なく、

クヌギや白樺と言った樹木が多いので、

紅葉も赤ではなく、

黄色や茶色に染まる部分がほとんどだ。

しかしそれはそれで美しく、

紅葉の時期になると、

ここにも足を踏み入れることになる。

 「桜山本線林道」は、

一旦北に向かった後、

弧を描いて東向きに変わる。

その時点で左手の藪に入り、

三等三角点「宇佐美」。

小高い丘のような三角点ピークだ。

そしてこのピークの北側には、

「栗山ダム」の施設とダム湖がある。

 三角点ピークを踏んで、

再び林道に戻って歩く。

この辺り一帯の山は、

ほとんどが王子製紙の社有地で、

ここでの林道作業は全てその子会社が担っている。

従って、あちこちに「王子製紙」、

の表示板が取り付けられている。

ただ、いずれもずいぶん古いものだ。

弧を描いて伸びる林道が、

東から南へと方向を変えると、

西側に伐採地が広がる。

空知平野の向こうに、

「馬追丘陵」の端から端までが見渡せる。

すると林道脇の、

このルートの最高標高である、

地形図に示された「241m標高点」そばを通る。

 西側の伐採地が終わると、

少し樹林の中に続く林道を歩く。

そして今度は東側に伐採地が現れる。

そこからは『冷水山』(703m)や『鳩ノ巣山』(622m)、

或いは『三角山』(770m)と言った、

夕張の山並みが見られる。

ただ、この日は曇り空の上、

空気がよどんだ感じで、

遠くの山々がはっきり見えなかった。

 東側の伐採地を過ぎると、

黄色や茶色がほとんどの紅葉の中に、

チラホラと赤が混じるようになる。

すると再び西側に伐採地が現れる。

この辺りまで歩くと、

標高が下がってきているので、

麓の田園風景が近くに見える。

 伐採地の風景を楽しんだ後は、

樹林帯に入って視界が効かなくなる。

そして支線林道が現れる。

ここまでの「桜山本線林道」は、

地理院地図に記されているが、

この支線林道は表記がない。

初めてこのルートを歩いた数年前、

この先は「桜山池」まで藪でつなごうとした。

ところがここまで歩いて、

その先に新たな林道が続いていることに驚いたものだ。

 

 支線林道は深いわだちができており、

いつもたっぷりと雨水を蓄えている。

従って林道全体がぬかるんだ路面だ。

もう車が走行することはなく、

荒れ放題だ。

そんな林道を詰めて行くと、

上空を走る送電線に出合う。

あとは送電線の作業道を利用して、

「桜山池」に下る。

そしてダムの堤に続く舗装道路を歩くと、

駐車地はすぐそばだ。

駐車地に着いて、

周遊ルートの完結となった。

この日もいい日だったねえ・・・

 

 

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2024.10.26 『天狗山』(栗山・330m)  ここも美しい紅葉ロード!

 

 10月最後の土日は、

Hiromiが金曜夜から、

礼文島を目指して出かけて行ったので、

一人で紅葉を楽しむことにした。

いよいよ里山にも紅葉が下りてきた。

そんな紅葉も、

一年を通して考えてみると、

ほんの一瞬の輝きに過ぎない。

その時間はあまりにも短く、

それ故にポイントを厳選するのが難しい。

従って、外さないよう決まったところへと出かけることになる。

この日の「天狗山」もそんな一座だ。

この山に登るための林道は、

紅葉が大変美しく、

時さえ間違わなければ、

心行くまで紅葉を楽しめる。

 10月の最終土曜日の朝、

栗山町南角田で、

「不動の沢林道」入口へと向かった。

現地に着くと、

外気温が5℃!

冷蔵温度だ!

つい先日まで、

汗を拭き拭き登っていたのに、

時の流れは早い!

 「不動の沢林道」の入口に駐車。

外に出ると、

既に辺りの紅葉が美しい!

昨年は少し時期を外してしまったので、

この日はワクワク感でいっぱいだ!

美しいものは、

何度重ねて眺めてもいい。

  美しい紅葉に彩られた林道を歩いて行く。

この林道が続く山は、

麓にお住まいの方の所有である、

という話しをご本人から伺ったことがある。

従って、ここでその方が作業をされているときは、

「また登らせていただきます!」と、

断って入山する。

この日は出会わなかったが。

また、その方のお話しだと、

この林道をそのまま東に向かって通し、

夕張までつなげたいとのこと。

以前そんな計画があったそうだ。

それで今でもその道路が開通するべく、

関係機関に働きかけているそうだ。

この林道を東に向かって貫くと、

夕張市南清水沢辺りにつながる。

 どこまでも続く紅葉ロードを楽しく歩いて行くと、

220で右手に送電線の作業道が現れるので、

これにのって登って行く。

その直前に現れた分岐で、

「天狗山林道」に乗り換えてもいいが、

送電線作業道は、

林道をショートカットできる。

 送電線作業道を登って、

「天狗山林道」の上部に上がる。

すると目の前が「天狗山」の頂上部だ。

薄い藪を越えて、

四等三角点「天狗山」。

 下山は送電線作業道に入らず、

「天狗山林道」を下って、

「不動の沢林道」に乗り換えた。

その後再び美しい紅葉を眺めながら歩いた。

そして林道ゲートが近くなったころ、

沢に下って林道をショートカットしようとした時だった。

林道の入口方向から、

凄まじい銃声だ!

複数のハンターが一斉射撃をしたようだ。

それを聞くと藪に入ってショートカットなどできず。

ただひたすら林道を下った。

 駐車地に戻ってみると、

ハンターの姿はなく、

少しずれた場所での発砲だったようだ。

美しい紅葉にうっとりとばかりはしていられない、

少々緊張した山行を終えた。

そしてもう一座!

 

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