北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2025.3.1 『幌内』(三笠・310m) 再びあることを検証!
先週末の土曜日は、
気になっていた三笠市の「幌内」(三等三角点)に登ってみた。
そこには例の黄色地に黒文字の、
私製標識が付けられていたからだ。
あちこちのピークで外された、
同一製作者による私製標識だが、
先日の夕張「砂金沢」では、
標識ごと後ろの木立に打ち込まれた木ネジが抜き取られ、
別の方法で取り付けられていた。
この「幌内」ではどうなったか?
この朝三笠市幌内の最奥まで入り、
除雪終点に駐車。
スノーシューでスタートした。
この辺りは旧幌内炭鉱の跡地であり、
「幌内炭鉱景観公園」なる名称が付けられているが、
その整備状況は決して良くなく、
殆ど放置されていると認識している。
公園の最奥に幌内炭鉱が栄えた時代の、
変電所が残っている。
その前を過ぎると林道だ。
この日は林道上に、
スノーモビルのキャタピラ痕が残っていたので、
楽に歩かせてもらえた。
そして除雪終点から、
ちょうど1kmほどで分岐が現れるので、
林道を離れて尾根筋に沿って伸びる作業道にのった。
足もとの雪はそこそこ締まって歩きやすい。
ほぼ直線的に伸びる作業道を、
辛抱しながら登って行く。
周囲が白樺の林となると、
目指すピークが近くなる。
そこで尾根の頭に上がる。
すると西側の斜面が伐採地となり、
素晴らしい景観が広がる。
ただこの日は黄砂に包まれたように、
遠くの景色が霞んでいた。
落葉樹林の中の尾根筋を登って行くと、
間もなくピークに達し、
三等三角点「幌内」。
すぐに例の私製標識を探す!
ないっ!
それが取り付けられていた木も記憶していたが、
ないっ!
昨年の同時期にもHiromiと訪れているが、
標識は設置されたままだった。
そしてその木には、
標識をとめていた木ネジ2本だけが残っていた。
木ネジがそのまま残っていると言うことは、
力づくで無理やり引きはがした、
と言うことだ。
この標識にそれほど腹を立てるのか!?
この外し方は製作者本人ではない、
と言うことが明白だ。
勝手に標識を付けて歩くことが気に入らないのか?
或いは樹木に木ネジを打ち込むことが気に入らないのか?
後者だとしたら、
樹木に打ち込まれた木ネジをそのまま放置したのはうなずけない。
こうした事例は、
ネット上で問題になっているのだろうか?
まあ、調べる気にもならないが。
私製標識がなくなった、
と言う事実に納得し、
下山を開始した。
しばらく伐採地越しの広い風景を楽しみ、
気温が上がった雪面を下った。
林道に下って歩いていると、
前方からスノーモビルが2台、
爆音を轟かせてやってきた。
そして私の前で止まり、
エンジンを切って話しかけてきた。
ヒグマの情報が欲しいのだ。
彼らは異常なほどヒグマを警戒し、
ひどく怯えていた。
爆音を轟かせて走るスノーモビルに、
ヒグマの方が恐怖して逃げるのに・・・
駐車地に着くと、
かなり気温が上がっていた。
そして美しい風景を眺めにもう一座!
2025.2.24 『鷲ノ沢』(ワシノサワ・355m) 恐怖の銃声!
先週の三連休最終日は、
また除雪をした後、
栗沢町美流渡へと向かった。
この日予定したのは、
美流渡の市街地から尾根に取り付き、
尾根を選んで「鷲ノ沢」(三等三角点)を目指すこと。
「鷲ノ沢」には無積雪期に数度登っているが、
ルートはいずれも「幌向川ダム」を起点に、
林道から藪に入ってピークに至るもの。
積雪期に登るのは今回が初めてだった。
そしてルートも終始尾根歩きだ。
美流渡東栄町で、
「マップ川」に架かる「東栄橋」を渡った。
その先に人家があるのかどうかはわからないが、
除雪された車道が続く。
この辺りには駐車できるところがずいぶんある。
タイヤショベルで広く雪が押し付けられてできたスペースだ。
先月ここを利用して「送電線」(四等三角点)に登った際、
この場所を駐車地としたので、
除雪が行き届いていることを知っていた。
駐車地からスノーシューを装着してスタート。
町道から「奈良川」に沿って伸びる林道に入った。
そして200mほど進んだ地点で尾根に取り付いた。
雪はそこそこ締まって歩きやすい。
樹林の中を登って行くと、
古い作業道が現れたので、
それが尾根筋に沿って伸びて行く間は利用する。
少し高度を上げると、
木の間越しに美流渡の市街地を望めるようになった。
更に進んで尾根は北東方向に伸びて行く。
すると右前方に「幌向川ダム」が見えてきた。
なかなか楽しい尾根歩きだ。
但し、どうも体調がよくない。
このところ貧血のような状態になり、
きつくて歩けなくなる。
そして歩き出すと立ち眩みのような状況だ。
それを繰り返しながらゆっくり進む。
サプリ飲料を飲んだり、
スポーツドリンクを飲んだりと、
色々試している。
この朝はふだん朝食では口にしない米を食べた。
しかし、今のところどれも効果が見られない。
更に新たなことを考えて行く。
この辺りはエゾシカが多く、
それがまた不思議なことに、
私が歩きたいところを先に歩いて、
尾根上に深く細い足跡を付ける。
それにスノーシューを取られて歩きにくい。
結局エゾシカの踏み跡を外して歩くことになるので、
最適な尾根歩きができない。
更にエゾシカの足跡は延々と続いて行く。
前方に鉄塔が見えてくると、
目指すピークが近くなった。
この鉄塔は美流渡が石炭の採掘で栄えていたころの名残で、
古く錆びだらけになっていた。
それを過ぎて間もなく前方に目指すピークが見えてきた。
そして最後の急登に入った。
この頃になると、
体調不良は消えて何事もなかったかのように歩が出た。
急登に耐えながらゆっくり登り、
三等三角点「鷲の沢」。
無積雪期は笹とハイイヌガヤに覆われたピークだが、
積雪期はスッキリしていい。
ここで昼食とした。
下山はアップダウンが続く尾根を避け、
ピークの基部まで下った後、
「奈良川」に沿って付けられている林道に当てることにした。
そして下降尾根を下って行くと、
もう林道が見えた頃、
1台のスノーモビルの姿を木の間越しに捕らえた。
ハンターだと直感したので、
立ち止まって去るのを待った。
スノーモビルは間もなく停止した。
バン! バン!! バーン!!!
突然間近での発砲だ!
これには焦った!
しばらくじっとしていたが、
いつまでもそうしているわけにはいかないので、
思いっきり鈴を鳴らしながら、
奈良川へと下った。
すると対岸の崖状地形を、
ハンターが下りてきた、
ツボ足で転げながら。
そこで声をかけた、
「獲ったの?」。
すると「獲ったよ!」。
河原を見ると雪面を真っ赤に染める部分が・・・
ハンターとはそのままわかれて林道に上がり、
林道を歩いて地駐車地に戻った。
ハンターの発砲は最初に3発。
その後少々間をおいて数発。
計6~7発だったと思う。
いやぁ、怖かったあ!
こんな至近距離での発砲に遭ったのは初めてだ・・・
2025.2.16 『朝日沢』(210m) 未踏の三角点Pへ楽しい尾根歩き
先日の日曜日は再び岩見沢市に出かけ、
未踏の三角点ピークを狙った。
この前日まで続いた大雪は一旦落ち着いて、
陽が射す気持ちの良い朝だった。
この日は岩見沢市朝日町で、
「朝日沢」を目指すことにした。
以前から気になっていたが、
無積雪期の藪はちょっときついかな、
と敬遠していた。
朝日町に着くと、
駐車スペースが容易に見つかった。
と言うより、
アプローチ希望地点に駐車できた。
そこは朝日町に入ってすぐ、
道々から住宅街に入る地点が、
タイヤショベルで道幅を広げられていた。
そんなとき小さい車は、
遠慮することなくすぐに停められる。
住宅街の人家脇からカラマツの林に入った。
少し行くと「朝日川」が現れるので、
なるべく川幅の狭いところを狙って飛び越えた。
水面との段差が結構あるので、
失敗するとボッチャンだ。
朝日川を渡ると尾根の突端だが、
傾斜がきつくて登れそうにないので、
少し上流方向に進んで傾斜の緩いところを探した。
そして間もなくここぞと言う地点で取り付いた。
それでも傾斜がきついので、
登るのが大変だ。
雪面にスノーシューを食い込ませ、
細かくジグを切って登っていく。
それを登りきると作業道に出た。
結果、朝日川のもう少し奥で、
この作業道にのれたようだ。
すっきりした作業道を登って行くと、
背後に朝日町の風景が広がった。
そして更に登って行くと、
左手に道々とその周辺の、
田園地帯が見られるようになった。
すると間もなく作業道が終点を迎えた。
いや、目の前に現れた尾根の、
左か右の斜面にそれが続いていたのかもしれないが、
崩壊したのか、
今は確認できなかった。
それで真ん中の尾根筋を登った。
この小山を越えると、
再び作業道が現れ、
尾根に沿って続いていたが、
尾根の頭をそのまま歩いて行った。
アップダウンが続く尾根上を、
周囲の風景を楽しみながら歩く。
なかなか楽しい尾根歩きじゃないか!
途中ですっきりした円錐形の、
「幌向炭山」(二等三角点・361m)を眺められるポイントがあった。
時間の経過とともに、
湿って重くなった雪の上を歩き、
進む尾根の左下を確認しながら行く。
左下には例の作業道が続く。
そして目指すピークの直前まで、
それを認識することができた。
次回は無積雪期に、
この作業道を利用して登ってみよう、
と考えながら。
最後はトドマツの林を抜け、
四等三角点「朝日沢」。
この前日に登った「毛陽」や「滝の上」もそうだったが、
ピークがいかにも「ここがピークだぞ」、
と言わんばかりに、
その部分だけ樹木がなくすっきりしている。
下山は登路の尾根をそのまま下った。
そして途中の「幌向炭山」を眺められる地点で昼食とした。
その後風もなく穏やかな空気の中を下り、
最後の渡渉で足下の雪が崩れ、
結局ボッチャンしたものの、
楽しい山行を終えて駐車地に着いた。
土日の二日間同一地区で三座に登ったが、
なかなか面白かった。
2025.2.15 『滝の上』(234m) メープルロッジの裏山へ
先週末の土曜日、
大雪後の「毛陽」に登った後、
道々38号線を少し美流渡方向に戻った。
そしてホテル「メープルロッジ」の駐車場に車を停めさせていただいた。
「滝の上」、「滝ノ上」という三角点名は、
あちこちで見受けられる。
この度の「滝の上」は栗沢町だ。
位置は「メープルロッジ」の裏手。
三角点ピークの北側には、
「幌向川ダム」がある。
スタートしてすぐ、
メープルロッジの西横にある神社の鳥居をくぐった。
そして神社の裏手へ。
足もとの積雪は、
時間の経過とともに湿気を増してきて、
幾分深さが失せたように感ずる。
しかし湿気を増した分雪は重い。
神社の裏手で一瞬登路の尾根の選定に戸惑った。
傾斜が緩そうな左回りの尾根か?
それとも傾斜はきつそうだが、
距離が短い直進の尾根か?
そして直進することにした。
傾斜のある尾根を登って行くと、
東西に走る作業道に出た。
これが厄介だ。
作業道を乗越して上に上がりたいのだが、
その段差が大きくて登れない。
そこで少し作業道を歩き、
登れるところを探した。
幸い近いところに雪がついて、
段差を覆っている部分があったので、
それを利用して上に上がった。
尾根の頭に上がると、
西に「幌向炭山」が見え、
新たに広がった伐採地の全貌を目にすることができた。
そして尾根筋を東へと歩いて行く。
尾根筋からは、
左右に広がる風景を楽しめる。
その中には右手に「メープルロッジ」の建物、
左手には「幌向川ダム」が見える。
なかなか眺めの良い尾根歩きを楽しめる。
実は数年前の同時期に、
一度ここを歩いたことがあった。
しかしその時は季節外れの雨に見舞われ、
濃いガスの中で何も見えなかったと記憶している。
周囲の風景を楽しみながら、
尾根筋を忠実に歩き、
四等三角点「滝の上」。
ピークに立って、
改めて「幌向炭山」や「幌向川ダム」を確認。
「幌向川ダム」の向こうには、
「鷲ノ沢」(三等三角点・355m)が見えており、
そこまでの尾根筋を手に取るように観察できた。
近いうちに登ろう!
ピークで周囲の風景を眺めながら昼食。
そして下山は同ルートで自らのトレース上を下り、
また「楽だ~」を認識。
駐車地に戻りパッと片付けを済ませて帰途に着いた。
2025.2.15 『毛陽』(モウヨウ・236m) 深雪の中で未踏ピークへ
先週は各地で大雪に見舞われた。
そうなるとどこへ出かけても、
深い雪の中のラッセルに悩まされる。
それで短い行程を組むことにし、
栗沢町毛陽地区へと向かった。
そこには未踏の三角点ピークがいくつか残っている。
それでまず、
「毛陽」に登ることにした。
ただ、上志文から万字へと向かう道々38号線の沿線には、
駐車できるところがないんじゃないか?
という不安はつきまとった。
まあ、出たとこ勝負と言うことで、
現地に向かってみると、
やはりこの朝まで雪が降り続いたようで、
どの風景も新雪がこんもりと降り積もっており、
道々脇の雪山も高い。
ただ、夜中から早朝にかけて、
除雪車が走り回ったようで、
ほぼ除雪は済んでいた。
「毛陽」への取り付き点を、
地図で確認しながら、スピードを落として走って行くと、
あった!
誠に絶妙な位置に駐車スペースができていた。
道々脇に水に関わる施設の建物だろうか?
無人の小さな建物があり、
その前がタイヤショベルできっちり除雪されていた。
これを利用してスタート。
真っ白な田んぼに足を踏み入れると、
やはり雪が深い。
ただ、早くも少し湿っているので、
乾燥した新雪ほどスノーシューを呑まれない。
しかし一歩一歩がきつい!
何歩か歩くとすぐ呼吸が苦しくなるので立ち止まり、
呼吸を整えてまた歩き出す。
それにしても異常に苦しい。
どこか悪いんじゃないだろうか、
とさえ考えてしまう。
途中で雪が降り出し、
いや~な気分になったが、
最後の登りを終えるころには上がってくれた。
そして樹林の中を抜け、
いかにも「ここが頂上だ」、
と言わんばかりの樹木のないピークに飛び出した。
四等三角点「毛陽」。
距離は短いし、
雪が上がった空気の中で、
駐車地を見下ろせた。
しかし、このコンディションでは、
これで十分!
いい選定をしたと自負。
またピークからは、
まるで水墨画と思われる風景ばかりが見渡せる。
私の赤いアウターだけが色付きだ。
下山は同ルートで、
自らのトレース上を下った。
登りで苦労したルートも、
トレースの上を歩くのは楽で、
容易に駐車地に着いた。
雪は深いが、
時間があるのでもう一座!
直近の三角点ピークへ。
2025.2.10 『天狗山』(栗山・330m) 困ったときに助かる天狗山!
先週末からの4連休が始まって、
毎晩雪が降り、
毎朝除雪をしていた。
朝から除雪に追われると、
山に向かうモチベーションがガタ落ちになる。
しかし、この日も除雪の後、
重い腰を上げて家を出た。
若干北に向かう予定で出たのだが、
空模様を眺めるともうダメ!
馬追丘陵の上空が境界となり、
その北側は分厚い雪雲に覆われていた。
それで方向を南に変えた。
ただ、この日は午後来客があるため、
早めに帰宅しなければならなかった。
また、毎日降り続いた雪が、
アプローチを容易にできなくしていることは確実だ。
そこでまず外すことのない、
「於兎牛山」に行ってみた。
ところがいつも除雪されている駐車スペースが、
この日は何もされていなくて駐車できず!
もう時間が無くなってきたので、
栗山町南角田の「不動の沢林道」に向かった。
このように駐車スペースに困ったときは、
「不動の沢林道」だ。
「不動の沢林道」の入口手前が、
道々1008号線の終点となっているため、
常に除雪が行き届いている。
この朝も新たな降雪が15cmほどあったにも関わらず、
9時近くになってそこに着くと、
既にきれいに除雪された後だった。
こんな日は本当に助かる。
また、この前日岳友のコズが登っていた情報を得ていたので、
そのトレースも利用できる。
スタートすると、
15cmほど積もった新雪の下に、
確かに固い層ができていた。
コズのものだろう。
それが結構締まって歩きやすい。
エゾシカの防護柵を越えたところで、
不動の沢に下ってショートカット。
渡渉後トドマツの林を抜けるが、
ここに新しいヒグマの爪痕が残っていた。
更に周りを見回すと、
古いヒグマの爪痕が、
そこら中につけられている。
ヒグマの影の濃いところだ。
トドマツの林を抜けようとした時、
人工林の植生表示板に目がとまった。
そこに示された植え付け年が「昭和31年」。
昭和31年と言えば、
私が2歳の時で、
当時はこのすぐそばの栗山町南学田に住んでいた。
そしてもの心がついたころから、
この「天狗山」や隣りの「御園山」の方を眺め、
「いつかあの山の方へ行ってみたい」、
と思い続けていたことを、
今でもはっきりと覚えている。
コズの締まったトレースに助けられ、
大変楽に登って行き、
250で右手に現れた「天狗山林道」に乗り換えた。
ここで「不動の沢林道」を直進すると、
間もなく「伊藤の沢林道」に変わる。
その「伊藤の沢林道」方向から、
スノーモビルのキャタピラ痕が続き、
そのまま「天狗山林道」に続いて行った。
これは前日走行したもので。
に楽に歩けることとなった。
目指すピークが近付くほど、
上空の青空の面積が広がって行った。
そして最後はサラサラと崩れる雪に、
少々難儀して登り、
四等三角点「天狗山」。
時刻は11時を過ぎたところ。
時間が無くなってきたが、
空腹だったので昼食とし、
下山を開始した。
下山では二か所でショートカットをし、
時間の短縮を図った。
そして急ぎ帰途に着き、
来客の時間には十分間にあった。
この日午後の予定があったにも関わらず、
それに間に合わせることができたのは、
前日のコズの締まったトレースを利用できたからだ。
コズ、ありがとよ!
2025.2.8 『停車場上』(テイシャバウエ・249m) 新たな伐採地発見!
一昨日の土曜日、
三笠の「坊主山」に登った後、
道々30号線を上志文まで戻って道々38号線に乗り換えて、
栗沢町美流渡に移動した。
美流渡の市街地のすぐ南側に今回の面白い点名をもつ三角点ピークがある。
それが「停車場上」(三等三角点)だ。
意味はそのまま理解すればいいだろう。
この三角点ピークには数年前にHiromiと無積雪期、
藪漕ぎで登ったことがある。
ルート上もピークも全く展望が利かないので、
もう登ることはないと思っていた。
ところが先月このピークの北側に位置する「送電線」(四等三角点)に登った際、
「停車場上」の辺りに新たな伐採地が生まれたのを目にし、
これは登ってみなくては!
と、すぐに思った。
美流渡の市街地に入って最初の交差点を市街地側に入ると、
ちょうど車一台分のスペースが、
タイヤショベルに押されてできていた。
これは実にラッキーだった!
地形図を見ても登路に使う尾根の末端に、
その駐車スペースがあった。
駐車地からスノーシューでスタート。
直前の「坊主山」とは違い、
ちょっと深くスノーシューを取られる。
「ヤバいな」と思いながらも尾根に取り付いた。
そして広い尾根を登って行く。
すると間もなく見たかった伐採地に出た。
いいねえ!
伐採地を登り中間辺りで振り返ると、
「幌向炭山」(二等三角点・361m)の美しい姿と、
先月利用した東尾根が手に取るように見えていた。
また、前方の純白の斜面には一筋のスノーシューのトレースが見える。
こんなところを登るとはマニアックな人だねえ!
そして伐採地のピークまで上がって振り向くと、
「幌向炭山」の向こうに樺戸山地が美しい姿を見せていた。
それと目を凝らすと「幌向炭山」のピークすぐそばで、
伐採作業が行われているのが見えたので、
コンパクトカメラでズームをしてみた。
伐採作業を終えるであろう今春には行ってみよう!
伐採地のピークからカラマツの樹林に入った。
するとスノーシューのトレースが、
あちこちに付けられていた。
どうやら二~三人が歩き回ったようだが、
その動きに一貫性がなく、
むやみやたらと方向を変えて歩き回っていた。
しかもそのトレースにはストックを突いた跡がない。
ストック無しで歩き回ったのだ。
またそのスノーシューのトレースはピークへ向かうわけではなく、
ただやたらと歩き回ってそのうちに消えた。
するとトドマツの林に入り一本の大木の幹に、
真新しいヒグマの爪痕が残されていた。
意味不明なトレースと離れて間もなく、
三等三角点「停車場上」。
展望は利かないが陽射しは十分降り注ぐ。
そこで昼食とした。
なんとも穏やかな天候で実に気持ちがいい。
下山は同ルートを引き返した。
再び伐採地を下ったが、
本当に景色が良くて気持ちがいい。
また必ず訪れることになる。
そんなことを考えながら駐車地へ。
希望を抱いた風景を堪能し、
誠に豊かな気持ちで帰途に着いた。
2025.2.8 『坊主山』(三笠・161m) ルートを変えて東から
私は今日から4連休。
仕事が暇な今の時期、
会社のカレンダーが10日(月)を休みとしているためだ。
それで今朝は軽く除雪した後、
三笠市に向かって出かけた。
このところ空知地方は大雪の予報が続いていたので、
積雪の状態をみるため負荷の小さい山へ。
また、この山に登って検証したいことがあった。
岩見沢市上志文から、
道々30号線を三笠方面に走って行くと、
右手に両市の境界が走る、
「市来知川」に沿って伸びる農道が現れる。
これに入って行くと、
間もなく左手に採石場が現れる。
「坊主山」に登るときは、
いつもこの採石場の左手の尾根に取り付く。
但し、今日はルートを変えることにして、
農道を更に進んだ。
広く除雪された農道は、
やがて農道だか林道だかわからないまま、
奥へと続いて行く。
しかし、奥で何らかの工事が進められているため、
広く除雪されているのであろうと推測し、
適当なところを駐車地とした。
駐車地から西に「坊主山」が見える。
駐車地でスノーシューを装着したが、
はじめは除雪された車道を歩いた。
ただ、それをちょっと外して雪原に入ってみると、
予想とは違い、
新雪の下に割と締まった層があり、
なかなか歩きやすかった。
車道脇の雪面を登って行くと、
峠状地形にパワーショベルが停まっていた。
やはり工事中だったが、
今日は休みらしい。
そして何の工事かと言うと、
どうも新たな車道の開削工事らしい。
重機の辺りが開削工事の先端のようだ。
急斜面に取り付いて、
尾根の頭に上がると、
工事現場の全体を見渡すことができた。
なかなかいい眺めだ。
尾根筋を登って行くと、
やがてピークに到着。
三等三角点「坊主山」。
そこには独特の雰囲気ある、
私製標識が付けられている。
実はこの私製標識の有無を確認したかった。
色々な山で見受けられるこの私製標識だが、
実は夕張の「雨霧山」や、
栗山の「坊主山」に付けられていたものがなくなった。
この両山については、
私製標識が設置されたことと、
外されたことの両方を確認している。
いったい誰が何の目的で取り外したのだろう?
とりあえずこちらの「坊主山」は、
設置されたままになっていた。
下山は尾根筋を戻った後、
車道から一段下の畑を下った。
そして広い風景を眺めながら駐車地へ。
雪がそこそこ締まり、
なかなか快適な山歩きを楽しめた。
2025.2.1 『御園山』(ミソノヤマ・284m) 大雪に翻弄されて・・・
先週末土曜日の朝も、
まずは除雪から始まった。
ただ、この日の夜中から早朝にかけて、
排雪を依頼している業者が、
家の前の雪をすっかり片付けてくれたので、
当分雪捨て場には困らない。
除雪を終えて家を出た。
この日は三笠市で活動する予定だった。
天気予報では雪が降るものの、
じきに止むとのこと。
私が住む江別市から、
隣りの南幌町に入ると、
積雪がグンと増えた。
そしてその向こうの栗沢町に入って驚いた!
大雪だ!
新たな降雪が30cm近くあったのではなかろうか?
栗沢町の市街地では、
町民総出で除雪に励んでいた。
「こりゃあヤバイかな?」、
と思いつつ未除雪の道々を更に走って行くと、
雪が降り出した。
それもかなり強く、
ワッサ、ワッサと!
それで栗沢町上志文で引き返した。
そして栗山町へと向かった。
空を覆う雪雲は、
栗山町継立地区辺りで切れて雪が止んだ。
しかし道路がほとんど除雪されていない。
地上高の低いフィットで走るのが怖い!
下から雪を巻き上げて、
エンジンルームに入るんじゃないかと、
ひやひやしながら走った。
もう昔の話しになるが、
ハイエースでこの辺りを、
同条件で走っていたとき、
下から巻きあげた雪が、
ファンベルトを外してしまったことがあった。
もうどうにも走っているのが落ち着かなく、
とにかく駐車できる場所へ、
と言うことで、
栗山町南角田の「不動の沢林道」入口に向かった。
するとそこの道々は、
早々と除雪済みで、
道々の最奥に駐車することができた。
そしてもうどうでもいいから、
そこを起点に「御園山」に登ることにした。
スノーシューで林道に入ると新雪はふかふかで、
そこそこ深かった。
こりゃあきついノルマだ!
ルートを短縮するべく、
林道に入ってすぐ左手の尾根に取り付いた。
しかしいくらも進まぬうちに、
エゾシカの防護柵に行く手を阻まれた。
まあ想定内ではあったが。
やむなく林道に戻った。
ズブズブスノーシューを取られながら歩いていると、
そばのトドマツの幹に、
真新しいヒグマの爪痕だ。
冬眠する前のものであろうが、
以前はなかったものだ。
周囲には古い爪痕があちこちに残されている。
エゾシカの防護柵扉をすり抜けて、
間もなく左手の尾根に取り付いた。
林道上より雪が深くなった。
急登を経て平たんな尾根に上がると、
西の空が青く美しい。
その下には空知平野が見える。
しかし、除雪の疲労がずいぶん残っている、
と思われる我が肉体は情けないほど苦しい。
それで地形図上の「244m標高点」手前でリタイアを決めた。
そしてそこで昼食とした。
昼食後は同ルートを下山。
自らのトレースを辿って楽をした。
駐車地に近付くほど青空の面積が広がるものの、
上空には青空と雪雲の境界線が、
はっきりとみてとれた。
この日ははじめから失敗だった。
もっと天気予報を観察し、
南へ向かうべきだった。
しかし、こんな日もあるさ~
2025.1.31 「文学台」(馬追丘陵・250m) とうとう大雪がやってきた!
年が明けて早いもので、
今日から2月が始まった。
年末年始から、
さっぱり降らずに楽をしてきた雪だったが、
とうとう1月も末になって降り出した。
今週の木曜日から金曜日にかけて、
24時間で50cmほども降ったんじゃないだろうか?
木曜日の朝まで雪が何もなかった我が家の前が、
金曜日の朝にはもう、
雪を捨てる場所がなくなってしまった。
そして裏に回ると、
このところの暖気ですっかり融けてしまった物置の屋根の雪が、
写真の通りとなった。
嫌だねえ、雪・・・
昨日の金曜日は仕事が休みだったからよかったが、
出勤日なら除雪しきれなかった。
連日夜明け前から外に出て除雪に励んだ。
すると昨日なんか、
もう山に向かうモチベーションがガタ落ちで、
除雪終了後は家の中に留まり、
しばらくダラダラと過ごした。
しかし、いつまでもそれではいけないので、
10時近くになって家を出た。
女房に「馬追丘陵にでも行ってくるわ~」、
と言い残して。
連日の大雪で、
どこへ行っても駐車地に困る。
そんなときは確実に駐車できるところが一番だ。
馬追丘陵に向かって走って行くと、
雪雲の中に青空が見えていた。
歩いているときは降らないでくれ、
と願いつつ旧「マオイゴルフ場」の正門前まで入った。
この車道は冬季間そこまで除雪されている。
除雪終点を駐車地としてスタート。
車道を少し進んだ後、
「馬追林道」に入って、
樹林帯の中から「文学台」に上がることにした。
ところが、歩き出すと、
心臓がバクバク言い出した。
そして呼吸も辛い!
いったいどうしたのか?
はじめは驚くばかりで、
意味が分からなかった。
しかし冷静にスピードをガッツリ落とし、
ゆっくり歩きながら考えて結論を出した。
除雪作業のせいだ。
前日は早朝と夕方に除雪し、
この朝も早朝から除雪に励んだ。
その除雪の時に違和感はあった。
やけに除雪が辛くて、
呼吸を整える場面もあった。
理由は今冬の異常な小雪だと感じた。
思えば今冬は「ほとんど」と言っていいほど、
除雪をしていない。
全然降らないものだから、
除雪の必要がなかった。
それがこの直前24時間で、
ずいぶんきつい労働となった。
それで身体が悲鳴を上げた、
と言うことだと思う。
もっと若い時なら、
そんな変化にも十分対応できたが、
気が付けば70歳という身は、
鍛えているつもりでも、
思い通りにはならないということだ。
つまり歳取ったんだわ~
はじめきつかった体力面は、
歩くほど楽になり、
そのうち平常に戻った。
この平常に戻すのにも、
随分時間がかかるようになったと思う。
体調の不具合を感じたので、
単純に車道を歩いて、
「文学台」を往復することに切り替えた。
周囲は大雪が降った後で、
その雪が木々の枝に降り積もり、
誠に美しい限りだ。
そんな風景を眺めながら歩くだけでも楽しい。
そして「文学台」から、
石狩平野の広い風景を眺めて復路に入った。
復路では途中で昼食とした。
すると上空を覆っていた雲が流れ出し、
青空の面積が広がった。
青空の下で雪が大量に降り積もったトドマツが美しい。
駐車地に着いて後片付けをして帰途に着いた。
ただ、帰る途中でHiromiの家に寄って除雪をしてやった。
あいつ忙しくて除雪なんかしていないだろう、
と思って寄ってみたが、
案の定何も手が付けられておらず、
ママさんダンプさえ雪に埋もれていた。
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