北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2021.12.30 『知決辺沢』(ちけっぺざわ・185m) 爽快な締めくくり!
29日の夕方厚真町桜丘より、
「近悦府川」に沿って伸びる農道に入り、
巨大砂防ダム付近で車中泊とした。
雪が降り出して鬱陶しかったが、
やがて止んでくれたので助かった。
昨日の朝まだ暗いうちに起き、
最終人家を過ぎた地点を駐車地として、
6時40分、薄暗い中をスタートした。
ここまでに二軒人家を目にしたが、
いずれも廃屋で人の気配はなかった。
つまりこの「近悦府川」沿いの田園地帯には、
もう人が住んでいない。
そんな中をハンターが出入りしたと思われる、
車のワダチを歩いて行く。
思えば11年前に林業従事者が、
ハンターに射殺されたのは、
紛れもなくこの「桜丘地区」だった。
その件は犯人が特定されることなく、
今年2月に時効を迎えてしまった。
そんな事件を思い出すと、
ここを歩いていることに緊張する。
駐車地から2km近く歩くと、
突然広々とした風景が広がった。
そして胆振東部地震で崩壊した斜面が目の前に!
ここまで歩いて上空を走る送電線と出合った。
ここから送電線の作業道を利用する予定。
幸いにも予想通り作業道が伸びている。
これを快適に登っていく。
最初に現れる鉄塔まで上がると、
一旦沢筋まで下る。
そこから登り返していく過程がいい。
背後に厚真の風景がどんどん広がっていく。
素晴らしい展望だ。
まさか今年最後に登る、
未踏の三角点でこんな光景を目にできるとは、
全く予想していなかった。
山というのはその高さに関わらず、
どこでも登ってみなきゃわからない。
今年はそんな山に数多く登ってきた。
最後の登りではエゾシカの柵に沿って歩くことになった。
この柵は麓の農業被害をくい止めるものと違い、
どうやら伐採した後に植林した、
苗木をエゾシカから守ろうと、
その回りを広く囲っているようだ。
柵から一段上がり、
9時ちょうど、三等三角点「知決辺沢」。
樹木をちょっと避けると、
ああいい眺め~
今年の締めくくり山行としては最高の気分だ。
コロナ禍に揺れたこの2年。
仕事は休みばかりだった。
そんな時間を無駄にはせず、
昨年は1年間にどれだけ多くの回数を稼げるか、
に挑戦して結果375回登った。
そして今年は1年間に、
どれだけ多くの未踏三角点に立てるか、
ということに挑戦し、
278回の山行で110座の新たな三角点に立った。
しかし今後新たな三角点を求めるには、
だんだん遠隔地に出かけなければならなくなるので、
そうもしてはおられず、
まあ来年は気負わず、
楽しんで気楽に登っていこう。
とにかく私にいくら時間を頂きましても、
決して無駄にダラダラと過ごすことはございませんので・・・
「人生たった一度きり、
日々笑って暮らさなきゃ損!」。
これが私の生き方。
そのためには行動あるのみ!
下山はルートを変えて、
シカ柵に沿って続く作業道を下ってみた。
最後は藪漕ぎで農道に当てればよいという考えで。
ところがこの作業道は下部を走る林道に続き、
その林道からはもう一本の送電線下の、
作業道につなげることができて、
結局楽に農道に下ることができた次第。
そしてのどかな農道を歩いて、
9時ちょうど、駐車地。
いやあ、今年の締めくくりにふさわしい山に巡り合えたことに感謝!
この後納得の思い出を胸に帰途に着いた。
今年もとことん楽しませてくれた山々に感謝!
そして今年も1年『I am Amigo!』に、
お付き合い頂いた皆様に感謝申し上げます。
最後はまた1年怪我や病気をすることもなく、
ともに楽しめた相棒に感謝!
Hiromi、ありがとよ!
帰宅後今年最後の「反省会」で、全てを締めくくった。
私は31~1日を完全休養とし、孫たちと遊びます。
そして2日の朝、Hiromiを連れて活動を開始します。
天候によりますが、次回の更新は1月5日を予定しておりますので、
また来年もよろしくお願い申し上げます。
それでは皆さん、よいお年をお迎えください。
2021.12.29 『蕃家沢』(ばんけざわ・206m) 崩壊地の作業道を進む
いよいよ年末も大詰めの29日朝、
同じく休みに入ったHiromiを迎えに行き、
厚真町に向かった。
そして先日に続き高丘地区に入った。
あれから3日しか経っていないが、
こちらも積雪量がずいぶん増えていた。
先日「芽奈野」に登った際に利用した、
「幌内高丘林道」入口に駐車。
ここは林道入口だったが、
降り積もった雪の上に、
車が入った跡はない。
車外に出て準備をしている間に、
ハンターの車2台が「幌内高丘林道」に入っていった。
9時40分、ツボ足でスタート。
まだギリギリツボ足で歩ける。
地形図に記されている、
破線林道を伝って高度を稼ぐ予定だ。
ところが歩きだして間もなく、
この破線林道をあっさりと見落としてしまった。
と言うのも林道脇に、
エゾシカの防護柵が巡らされており、
今歩いている林道を進むしかない。
実は柵の途中に破線林道入口があったのだが、
廃道の上に柵で気付くわけもない。
その後しばらく歩き、
地形図とは違って、
嫌に曲がりくねることで気付いた。
ただこの作業道も面白そうではあるし、
目的の方向に向かっているようなので、
そのまま利用することにした。
しかしこの作業道も既に廃道で、
決壊箇所が次々に現れる。
いずれも胆振東部地震で崩壊したものだ。
そしてこの作業道は、
等高線に忠実に沿って伸びるものだから、
やたら曲がりくねって遠回りをする。
だからと言って藪に目をやると、
結構な密度の笹が目に入り、
とてもそこに入ろうという気にはなれない。
曲がりくねって続く作業道は、
いつしか消失してわからなくなった。
ところが別の作業道が現れ、
利用するがそれも長続きせず切れる。
しかし次々と新たな作業道が現れるので、
それらに助けられて、
元の破線林道が続く尾根上に上がった。
すると破線林道自体は廃道で、
面影すらも残っていなかったが、
幸いなことに尾根上は藪が薄かった。
快適な尾根歩きで「蕃家沢」のピークを目指す。
多少のアップダウンを繰り返し、
11時40分、四等三角点「蕃家沢」。
予定よりずいぶん時間がかかってしまった。
ピークそばで昼食とした。
下山は既に廃道の、
破線林道が続く尾根を下ることにした。
尾根筋をしばらく下ると、
林道の跡が現れた。
しかし笹がけっこううるさく、
そこに雪がのっているものだから、
ひじょうに歩きにくい。
それでも登路の曲がりくねった、
長い林道を下るよりはマシだ。
最後は最下部で登路の林道に下り、
13時40分、駐車地。
すぐ次の一座でを目指すべく移動したが、
アクシデントで山に入れず、
次の候補に切り替えるも、
まだ夕暮れが早いこの時期としては、
無理することを避け、
厚真町「こぶしの湯」に向かい、
早々と温泉で温まることにした。
そして温泉を出ると、
どんよりとして重苦しい空から雪が降り出した。
そうなるともう、
「おうち帰りたい!」。
しかし翌30日は2021年の登り収めだ。
一晩ガマンの車中泊とした。
2021.12.28 『御園山』(284m) 深雪に負けた、リタイア!
27日(月)の朝起きると、
家の周りに30cmを越える降雪だ。
しかも除雪車が来ていないので、
市道がめちゃくちゃな状態。
そこに雪は激しく降り続いていた。
さすがに山はあきらめた。
そして一日中家にいて何度も除雪をした。
結局夜まで降り続いた雪は、
24時間で60cmくらい降ったものと思われる。
初雪や根雪が極端に遅い今年の冬だったのに、
とうとう我が家史上12月としては、
最高の積雪となってしまった。
家の前の雪山がそれを物語り、
この日は物置の屋根の雪下ろしもした。
12月にそれをしたのは初めてのことだ。
昨日は栗山町南角田に出かけた。
私が住むところに降った大雪は、
栗山町ではどうなんだろう?
降らなかったことを期待して出かけたが、
それは甘い考えで、
かなりの新たな降雪があった模様。
除雪終点よりスノーシューで「不動の沢林道」に入った。
しかし降ったばかりの雪はとにかく柔らかく、
スノーシューをあっさりと飲み込む。
予定は「不動の沢林道」から外れて尾根に取り付き、
「御園山」を目指すものだが、
はなからそれは無理そう・・・
雪が深くて単独のラッセルには限界がある。
この辺りはエゾシカの防護柵がめぐらされているので、
それを避けながら尾根に取り付くのが難しい。
避けよう避けようとしているうちに、
予定の尾根から遠ざかる。
ただでも一歩一歩深くスノーシューが飲み込まれる状況では、
柵を回避してルートを探る余裕はない。
結局232mで断念した。
もう少し雪が落ち着いたら、
また登ってみよう。
往路で苦労したトレースを下る。
途中でいつもの簡単な昼食を摂り、
いつしか広がった青空と、
陽光を浴びて美しい雪の中の風景を楽しみながら駐車地へ。
美しい風景の中を歩けたことに感謝!
2021.12.26 『道有林』(163m) 瑞穂貯水池の畔で
土曜の夕方安平町追分の、
「ぬくもりの湯」で汗を流した後、
「瑞穂ダム」近くの「ハビウ林道」入り口で車中泊とした。
ここは誰も来ることがなく落ち着けるし、
テレビの電波も届くのでいい。
ただこの日は寒くそこに着いた時点で-8℃だった。
夜間酒を飲みながらくつろぐのだが、
車のエンジンをかけっぱなしにはできないので、
極力厚着をしてエンジンを切る。
そして就寝後だが、
夜中に寒くて目が覚め、
眠れなくなってしまった。
冬期間の車中泊では-25℃対応の、
シュラフに入って寝るのだが、
使用年数が長くなると耐寒性が落ちてくる。
なにか工夫をしなければ。
日曜の朝起きだすと外気温が-14℃!
寒いわけだよねえ。
寝不足でどうも調子がよくない。
まるで車に酔ったような気持ちの悪さだ。
それで予定していた山行を変更し、
「瑞穂ダム」から冬季通行止めとなっている林道を歩き、
面白い点名の「道有林」に登ってみることにした。
移動して「瑞穂ダム」の堰てい広場に行くと、
外気温は変わらず-14℃。
車外に出るのがおっくうでしかたがない。
しかし早く登って帰途に着かなくては!
実はこの前夜週末は別行動、
としていたHiromiから連絡があり、
体調が悪いことと自宅のガス設備が調子悪く、
入浴もできない状態とのこと。
休日では業者も呼べないため、
私が行ってみることにしていた。
まだ日が昇らない中駐車地をスタート。
すぐに冬季通行止めの大きなゲートを越える。
広く直線的な林道を約1.5km歩く。
積雪は20cm程度。
サラサラでツボ足で十分歩行可能だ。
しかし手先が冷たい!
体が温まって最後に手先が温かくなると言うから、
自然に小走りとなる。
ランナーじゃないのによう・・・
ところが気温がとにかく低く、
なかなか温まらない。
広い林道を小走りで歩いて、
前方に「水明橋」が現れると、
右斜め前方に目指す「道有林」が見えた。
そこでこの橋を渡って藪入りしようとした。
ところがそこに林道が現れたので、
迷わずそれにのった。
林道を進むとこの日も、
「胆振東部地震」の爪痕を目にすることとなった。
崩壊した斜面が広がる。
ただ、その奥では現在休止しているものの、
復旧作業が進められている様子。
崩壊地の中で、
目指すピークに続く尾根に取り付いた。
藪は薄くて問題なく登る。
背後には崩壊地独特の風景が広がる。
この風景を私は好んできた。
一種独特の雄大な風景を背にして、
ピークに立ったのだが、
三角点標石が雪に隠れて見つからない。
一帯をストックでつつきまわるが、
一向に当たらない。
それより相変わらず冷たいままの手先が、
痛みに変わってそれどころではなくなった。
早々にあきらめて下山する。
そして林道に下り立ったころ、
ようやく指先にぬくもりが感じられるようになった。
急ぎ足で歩いて駐車地へ。
帰途でHiromiの家に寄り、
ガス器具や接続を確認。
一点気付いたところがあったので、
それを操作すると問題なく復旧した。
私が行って解決するくらい、
簡単なことで済んでよかった。
2021.12.25 『笹山』(183m) 突然ヤグラが現れた!
土曜日の午前中「芽奈野」を下山後、
少し戻って「高丘神社」の広い空き地に駐車し、
最短距離で「笹山」に登ることにした。
町道を渡り畑の中へ。
エゾシカの防護柵があったが、
わずかな隙間からすり抜けた。
そして「パンケ沢川」へ。
これを渡渉して尾根に取り付くつもりだった。
ところがこの川は予想以上に水量が多い。
しかし氷っている。
それで氷にのって渡ろうとした。
ところがそろりそろりと、
2~3歩を進めたところ、
ピシッ!
氷に亀裂が走った。
おっと危ない!
すぐに戻って別ルートを探すことにした。
地形図を見直すと、
更にもう少し厚真方面に戻ったところに、
川を渡る農道らしきものがある。
すぐに移動して橋を渡り、
農道脇に駐車した。
目指すピークはすぐ目の前に見えている。
農道を少し歩くと突き出た尾根が現れるので、
それに取り付こうとしたが、
びっしりエゾシカの防護柵が張り巡らされていた。
こりゃあ困ったと思いつつ先に進んでみると、
ロープを緩めるとわずかだが、
人ひとりが通り抜けられる隙間ができた。
ザックやストックを先に入れ、
何とかこの身体も通り抜けることができた。
そして小沢沿いに伸びる古い林道があったので、
それにのって先に進む。
林道と言うより林道跡は、
ジグを切るように大きく方向を変えたので、
それをショートカットするように尾根の頭に上がった。
あとは尾根筋を忠実に登っていく。
途中木の間越しに麓の風景が見える。
ピークを目前にして驚いた。
なんとそこにはヤグラが建っているではないか!
簡易的な展望施設か?
しかしそれは古く、
錆びだらけで折れたパイプがぶら下がっている。
とても登れたものではない。
そして三角点標石を探すと、
それはヤグラの真下にあった。
こんな三角点も珍しい。
私の登路とは逆方向から伸びてくる、
地形図にはない林道が確認できたが、
いったいどこから登ってくるのか?
下山はそのまま登路のルートを下った。
また狭い柵の隙間をすり抜けて農道へ。
それからのどかな雰囲気の田園風景を眺めながら駐車地へ。
未踏の三角点ピーク二つは、
なかなか面白く景色もよかった。
この後安平町追分に走り、
「ぬくもりの湯」で汗を流した。
「ぬくもりの湯」はいつも空いていていい。
この日も入浴客は、
私のほかに年配の高齢者一人だけだった。
2021.12.25 『芽奈野』(めなの・237m) 胆振東部地震の崩壊地を行く
この週末はHiromiと別行動なので、
土曜日の朝家を出て、
平取町に向かった。
あちらは天候が安定しているので、
未踏の三角点ピークを登り歩く予定。
朝家を出るときの外気温が-8℃。
それが走り行く中、
長沼町辺りで-15℃、
更に安平町追分では-17℃まで下がった。
寒い朝だったなあ。
なのに馬は元気に草を食んでいた。
安平町から厚真町に向かっていくと、
前方の平取町の空が、
真っ黒い雲に覆われていた。
こりゃあ雪が降ってる、
と確信して厚真町で足を止めた。
そして厚真町の未踏三角点ピークを狙うことにした。
最近気になっていたのが、
厚真町高丘地区だ。
その辺りを地形図で眺めていると、
ほとんどが四等ではあるが、
三角点が結構ある。
それでこの地域の地形図は用意してあった。
ただ、「胆振東部地震」の、
災害復旧工事が進められているであろうと、
狭そうなこの町道に入ることを遠慮していた
さて、どこから手をつけようか、
と思ったとき、
一番気になっていた、
「芽奈野」から登ってみることにした。
このピークは「幌内~高丘林道」を利用して登るのだが、
この林道を今回とは逆の、
「厚幌ダム」側から歩いて、
「花美有山」(ニ等三角点・309m)に登ったとき、
この辺りの風景を眺め、
次は逆から上がってみたいと思っていた。
町道から「幌内~高丘林道」に入ると、
間もなくエゾシカの防護柵とゲートが現れた。
そしてその前には駐車スペースがあったので、
9時45分、そこから歩きだした。
この林道に車の乗入れを規制するゲートはないので、
自由に乗り入れられるが、
自分の脚で歩いて辺りの風景を楽しみたい。
林道は広くて明るい。
前方にはこの辺りで見慣れた、
「胆振東部地震」による崩壊地の風景が広がる。
そして崩壊斜面の下には、
うず高く積み上げられた倒木群。
何度目にしてもすごい光景だ。
駐車地か3kmほど歩いた地点で、
上空を走る送電線の下をくぐった。
予定ではこの送電線が目印で、
ここから送電線下の作業道を利用して、
同じく送電線下の三角点を目指すつもりだった。
林道から笹の尾根に取り付き、
送電線に近付くと、
予想通り作業道が現れた。
もう笹に覆われてはいるが、
確実に目標に向かって伸びている。
この作業道は回りに樹木が少ないので、
こちらの姿が周囲から丸見えになる。
なんだかどこからか、
ハンターに狙われているようで落ち着かない。
間もなく前方に、
目指すピークが見えてきた。
天狗の鼻のように突き出たピークに、
送電線の鉄塔が建っている。
笹を濃いでピークに上がると、
360度遮るもののない風景が広がった。
この辺りでは非常に珍しく、
展望の良いピークだ。
風景の中で斜面に白く見える部分は、
全て3年前の「胆振東部地震」で、
一瞬にして崩れ去った斜面だ。
そして肝心の三角点だが、
笹の密度が濃くて見つからない。
周囲の意外なほどスッキリと見渡せる風景が、
標石探しの熱を冷めさせる。
標石探しはすぐに諦めて、
素晴らしい風景に見いる。
まあ、とりあえず、
11時05分、四等三角点「芽奈野」。
下山は周辺に複雑に発達する作業道を歩いてみた。
それらを勘でつなぎ林道に下った。
そしてまたテクテク歩き、
12時20分、駐車地。
時間があるので次のピークへ。
2021.12.24 『宇佐美』(194m) 歩きなれた林道で雪景色を楽しむ
メリークリスマス!
全然関係ないけどねえ~
今日は朝から迷走してしまった。
早朝除雪車が走り回り、
家の前にどっさりと固雪を置いて行ったので、
まずそれをかたずけて、
久しぶりに樺戸山地に向かって車を走らせた。
さっぱり晴れない樺戸山地方面だが、
今日は午前中降らないとの予報を受け、
そうした行動に出た。
ところが実際に向かう樺戸山地は、
黒々とした雪雲の中だ。
樺戸山地の南端である当別町の山でさえ何も見えない。
それで途中大きく方向を変えて、
栗山町に向かった。
そちらは青空が広がっていた。
そして栗山町継立から「伊藤の沢林道」に入ろうとした。
ところが林道には多くのタイヤ痕が続く。
ハンターだ。
ハンターの車が複数台入山している。
それではとても足が向かないので、
その近くの「桜山池」に移動した。
そこには古いワダチがあるものの、
この時点では入山者なし。
「桜山池」を大きく周る周遊林道を歩くのだが、
積雪期は初めてなので楽しみなところだ。
エゾシカの防護柵を越えて林道に入る。
今日もツボ足だ。
スノーシューだとまだ地面が凍り付いていないので、
フレームが濡れた雪でダンゴ状態になってしまう。
古いワダチを歩くのは楽だが、
時折ズルズルと泥に足を取られる。
札幌市民生協の植樹地帯を過ぎると、
突然深くて新しいワダチが現れた。
大型クロカン四駆のタイヤ痕だ。
それが前方からやってきて、
その地点で引き返して行っている。
エゾシカ猟のハンターだろうが、
そなんところにエゾシカなぞいない。
深いタイヤ痕は間もなく、
別の林道を戻って行っていたので、
改めてラッセルをすることになった。
しかしそれは長く続かず、
「栗山ダム」方面から上がってくる林道との合流点で、
突然除雪されていた。
ブルドーザのキャタピラ痕が残っている。
こりゃあ楽ちんだ!
奥で伐採作業が行われているのだろう。
きっちり除雪された歩きやすい林道から、
左手の小高いピークに登り、
三等三角点「宇佐美」。
再び林道に下って先へ進む。
すると間もなく右手の西側に伐採地が広がり、
空知平野とその向こうに「馬追丘陵」が見える。
その後一旦左手の東にも伐採地が広がり、
そこからは夕張の『冷水山』(703m)や『鳩ノ巣山』(622m)が、
なかなか近い距離に見える。
除雪された路面をスパイク長靴で歩くのは快適だ。
また右手に現れた新たな伐採地を眺めながら歩いていると、
何やら機械音が聞こえてきた。
それはこの除雪の主であり、
新たな伐採作業の音だった。
重機が何台も斜面で作業をしている。
また、行く手を木材の集積作業で阻まれる場面もあり、
しばし作業が終わるのを待って、
ショベルカーのアーム下を通過。
そうした伐採作業を目にするにつけ、
「今度生まれ変わったら林業だ!」、と思い描く。
こんな素晴らしい風景の中で仕事をするのは最高だ!
伐採作業の風景を見た後は、
除雪されていない「桜山1号線」に入り、
送電線下まで歩く。
そして最後は送電線下を下って「桜山池」に下り立った。
その後は水のない「桜山池」の風景を眺め駐車地へ。
この周遊林道は2時間半の行程だった。
除雪された林道歩きが多かったので早かったが、
それにしても2時間半にしては、
随分盛り沢山で楽しい林道歩きだ。
2021.12.23 『天狗山』(栗山・330m) 原風景の中で四季を通じて楽しむ
今朝も除雪から始まった。
今朝起きると20cmほどの新たな降雪。
除雪車が来ていないところを見ると、
除雪車出動を判断する時刻を、
過ぎてから降り出したものか?
いずれにしても、
この除雪から一日がスタートすると、
山へのモチベーションがガタ落ちになる。
まあどっちみち近場の里山で遊ぶつもりだが・・・
除雪をしっかりと終えて家を出た。
長沼町経由で栗山町へ車を走らせる。
するといつもは降らないこちら方面も、
しっかりと降り積もっており、
車道の除雪がされずに、
放置したままになっている。
従って、車の通りが少ない道路は、
雪がモッサリと降り積もったままだ。
栗山町南角田から、
「不動の沢林道」に入るのだが、
雪が深くて入ることができないんじゃないか、
と心配しながら向かった。
結果、多少腹を擦る程度で、
林道入り口まで入ることができた。
そしていつもと同じところに駐車。
9時25分、ツボ足でスタート。
スノーシューでもいいんだが、
柔らかい雪にスノーシューが地面まで潜るので、
ツボ足とさほど差異はない。
はじめは車のワダチがあったので、
そのあとをたどって歩く。
何もない部分を歩くより、
いくらかでも浅くて楽だ。
しかしそんなワダチも長くは続かず、
間もなく消えてしまった。
あとは雪をラッセルするように進む。
ただ、針葉樹林帯の中の林道は、
降った雪が木の枝に積もって、
地上にはわずかしか落ちてこないので、
かなり楽に歩ける。
雪が降った直後は、
木々に雪が降り積もり、
そこに太陽光線が当たると、
実に美しい景観を見せてくれる。
トドマツなぞは皆、
天然のクリスマスツリーだ。
やがて現れた「不動の沢林道」ゲートを過ぎると、
また古いワダチが現れた。
積雪は高度が増すほどに、
若干深くなっていく。
しかし相変わらずフカフカ状態なので、
歩行は決してつらくない。
「不動の沢林道」が「天狗山林道」と出合い、
そろそろ「伊藤の沢林道」に変わろうとする、
Co.230で右手に送電線の、
保守管理用の作業道が現れる。
これにのって高度を上げる。
送電線の下は樹木が刈り払われているので、
急に見通しが良くなって気持ちがいい。
ただこのころになって雪が降り出し、
送電線作業道の上部で、
「天狗山林道」と出合うと、
風も強くなって吹雪きだした。
そんな中で「天狗山」頂上部の基部に取り付き、
藪に入っていく。
距離の短い藪漕ぎはすぐに終わり、
11時05分、四等三角点「天狗山」。
どなたかが付けられた小さな私製標識がある。
それには「栗山天狗岳」と書かれているが、
この優しい里山に「岳」は大げさだろう。
いつもと同じく簡単な昼食とした。
今年は山で常にこのパターンだ。
以前は必ずインスタントラーメンを煮て食べていたが、
ポットに熱湯を入れて持参し、
それでカップ麺を食べるようにしたところ、
もう煮炊きなぞ面倒でかなわない。
歳とともになんでも面倒になる。
下山は「天狗山林道」に下り、
それを歩いて一段下の、
「不動の沢林道」にのった。
このころになってようやく青空が見え始め、
太陽光も降り注ぐようになった。
その後は登路のトレースを使って楽に歩き、
林道ゲートの500mほど手前で、
針葉樹林帯に入って「多良津川」に下った。
この針葉樹林はトドマツの幹に、
やたら数多くの爪痕が残されていた。
ヒグマの影が濃いようだ。
「多良津川」を渡渉し、
エゾシカ防護柵の扉に当てた。
あとは直線的な林道を歩いて、
12時25分、駐車地。
今日も楽しかったねえ!
今年はこの「天狗山」に何度か登り、
随分楽しませてもらった。
春先にはギョウジャニンニクを採ったこと、
夏には汗を流しながらやっと登ったこと、
そして秋には素晴らしい紅葉が楽しめたこと。
それら全てが次から次へと思い出される。
我が原風景の中の素晴らしい一座は、
四季を通して楽しませてくれる。
ありがとう、
我が原風景の中の山たちよ!
2021.12.22 『馬追山』(まおいやま・273m) まだツボ足で楽しめた
今日まで出勤の予定だったが、
年末の仕事が昨日の午前中で全てかたずいた。
それで昨日の午後掃除をして、
15時には解散となった。
いつも予定より一日早く休みに入る勤め先。
だから居心地がいいのよねえ~
そして今日から15連休となる。
全く楽なもんだぁ~
しかし、もう67歳なんだから、
気楽にいかないとねえ・・・
今日から有り余る時間があるので、
あちこちの山に出かけたいが、
燃料費を計算しながらの行動となるので、
原則は近場で遊ぶことにしよう。
私は同じ山に何度登っても構わないので、
どこででも楽しめる。
そんな中で今日は「馬追丘陵」に出かけた。
我が家からは30kmほどなので近い。
「馬追丘陵」の遊歩道は、
北の「長沼スキー場」から始まり、
『長官山』(254m)、『馬追山』(静台・273m)のピークを経て、
南は道々「夕張~長沼線」に下降して終息する。
総延長は約10km。
数年前にこれをHiromiと往復したことがあった。
今朝長沼町東十一線北の、
道々脇入山口に向かった。
積雪は少なくハイエースの腹を、
若干擦っただけで駐車地に入ることができた。
9時20分、ツボ足でスタート。
まだツボ足で十分だった。
そしてすぐ広大な伐採地に出る。
そこに以前はなかった、
立派な表示板が立てられていた。
「天皇陛下即位記念分収造林」。
難しいこと書くねえ。
こんな難しいことを書いて、
ここを通る人々に見せつけて、
何かになるのかねえ?
それに天皇陛下の即位記念て、
別に即位に関係なく伐採、造林事業はなされると思うんだが。
広大な伐採地の風景はいい!
今年もこんな風景を随分目にしてきたなあ。
前を見たり後ろを振り返ったりしながら、
美しい風景を堪能する。
またこの時点では青空が広がって、
陽の光が美しさを際立たせる。
伐採地を過ぎると長い尾根の頭に直線的な遊歩道が続く。
これは狭い尾根なので、
東と西両方の風景を見ながらの歩行となる。
東は南空知の田園風景が、
西には長沼町やすぐ麓に点在する民家が見える。
この「馬追丘陵」の西側は、
一種のリゾート地に近いものがあり、
風景の良い山肌に移り住んだ人々がいる。
以前Hiromiがこの辺りに家を建てたい、
と言ったことを思い出した。
直線的な尾根上に続く遊歩道は、
Co.280でこのルート中の最高標高点を迎え、
そこから下降しながら左手に、
航空自衛隊の基地を見ることになる。
基地とは有刺鉄線付きのフェンスで隔てられている。
一部基地内を目にできるところがあったが、
人影は見られなかった。
遊歩道は一旦林道に合流し、
幅の広い林道歩きとなる。
そして「馬追の名水」入山口から上がってきた人々の、
トレースと合流する。
人の気配を感じる山に登るのは、
ずいぶん久しぶりな気がする。
この後一人の年配者とすれ違ったが、
今日出会ったのはこの方だけだった。
林道からまた狭い遊歩道に入る。
この林道をそのまま下って行くと、
旧「馬追温泉」東側約1kmの地点にある、
国道脇の林道ゲートに当たる。
遊歩道はアップダウンを繰り返し、
最後は急登でピークに上がる。
10時50分、一等三角点「馬追山」(まおいやま)。
この三角点は「静台」と呼ばれているが、
地理院地図にその表記はない。
三角点の標石には雪が積み上げられていた。
また、唯一展望が開けた西側は、
有刺鉄線付きのフェンスで遮られている。
これが気に入らない。
艶消しでどうも好きになれない。
従ってこの山もいつまでたっても馴染めない。
このピークの北の『長官山』の方がはるかにいい。
「馬追山」で長居はせず、
すぐ復路に入った。
だんだん雲が厚くなり、今にも雪が降り出しそうだ。
淡々と歩き続けて最後の伐採地手前で、
いつものように簡単な昼食とした。
そして広い伐採地を下っていると、
とうとう雪が降り出した。
12時25分、駐車地。
久しぶりのこのルートは、
軽い雪の中の歩行でなかなか楽しかったなあ。
2021.12.19 『本沢』(152m) スノーシュー始動!
日曜日の朝も除雪から始まった。
この日はHiromiが来る女子会のスキー登山を前に、
足慣らしをしておきたいと言い、
ひとりでスキー場に向かった。
私は私で所用があるのでそう時間がないため、
ごく近場の里山で遊ぼうと、
除雪終了後栗沢町に向かった。
ところが栗沢町は意外に積雪が多く、
除雪車も活動していないので、
車道を結構深い雪が覆っていた。
当然駐車スペースも見いだせないことから、
スルーして「栗山ダム」に向かった。
ダムは保守管理のために車が出入りできるよう、
常に除雪されている。
ダムに着いてみると、
積雪の量は栗沢と同様だったが、
しっかり除雪が入った後で、
駐車スペースも十分だった。
今シーズン初めてスノーシューを装着し、
ダム管理棟近くの除雪終点から林道に入った。
大型四輪駆動のものと思われるワダチの上に、
新雪が降り積もっている。
新たな雪は降り積もったばかりなので、
ひじょうに柔らかく、
スノーシューごと地面の着地点まで飲み込まれる。
一歩一歩がけっこう深いラッセルだ。
目指す「本沢」へは林道から、
広い伐採地を登って三角点に至る。
景色もいいし、
時間がないときには良いフィールドだ。
伐採地への取り付き点に、
「お願い」と書かれたものがあった。
「このダムの水は飲料水として使用するので、
水を汚すな」とのこと。
そう言えば雪がないシーズンは、
ヘラブナ釣りを楽しむ人が多かったっけ。
彼らは必ず撒き餌をしているはずだ。
伐採地に入ると雪景色が実に美しい。
足元は更に雪が深くなり、
スブズブとスノーシューをのまれる。
また、いまだ全てが雪の下になっているわけではないので、
枯れた雑草が結構うるさく感じられる。
中にはトゲをもった植物もあり、
誤ってそんなものに触れてしまうと、
まあ不快だわぁ!
しかし辺りの風景はとにかく美しく、
この日ここに登ってよかった、
と思わせてくれる。
伐採地のピークから藪に入り、
四等三角点「本沢」に立った。
まだ雪の中から標石を探し出せる。
その後登路とは逆に歩を進め、
隣りの伐採地に出た。
しかしこちらは更に枯れた雑草がうるさい。
下りなのにさっぱり楽だとは感じられず、
うるさい草をかき分けて進む。
途中放置された枯れ枝の山に足を取られ、
腰まで埋没してしまった。
それを脱するのにスノーシューが壊れるのでは、
と神経をつかうしまつ。
しかしもがきながらもどうにか脱出し、
スノーシューにも障害はなかった。
林道に下って自らのトレースを戻ったが、
距離が短いのですぐに駐車地へ。
急ぎ帰宅して所用を済ませた。
そして夕方「忘年会」で、
1年ぶりに「サイゼリヤ」へ。
「忘年会」ったって、
ToshiとHiromiとの3人だけどねえ・・・
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