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2024.1.7 『0の山』(743m)  またまたヘロヘロ~

 

 今月6日の「新年会」から明けた朝、

朝食後に「LARCH」のコテージをチェックアウト。

ホテルからすぐそばの、

「湖畔林道」に入ったところを駐車地とした。

新年恒例の「0の山」登山だ。

私とHiromiは毎年登っているが、

Meguが初めてとのことで、

楽しみにしていた。

 スノーシューでスタートしたが、

今年も雪は少なめだ。

ただ複数人で歩いたスノーシューのトレースが、

きっちり残っていたので、

はじめは楽に歩けた。

そしていくらも進まないうちに、

トレースが二手に分かれたので、

いつもとは違う方へと伸びるトレースにのった。

これが間違いだった。

このトレースは長く続かず、

我々が向かいたい方とは、

違う方へと伸びだしたところでこれを離脱。

尾根に取り付いた。

結局遠回りをして稜線上をしばらく歩いて、

目指す「0の山」に立つことになったのだが、

この日も前日同様、

スノーシューを深く取られることになった。

それを避けるべく、

私が所有するスノーシューの中で、

最も大きなサイズのものを装着したのだが、

二人が踏んだ跡に私のスノーシューを重ねても、

更に一段、二段と沈んでしまう。

これが本当に消耗する。

従ってこの日も二人に追いつくことができず、

ラッセルを交代してやれない。

それに対し二人はぺちゃくちゃと、

楽しそうに会話しながら歩を進める。

またこの日は前日に比べ、

スノーシューが沈む深さが増し、

稜線までの傾斜もきつかったので、

余計に消耗が激しかった。

 稜線に上がる手前で、

「0の山」のいい姿を見られた。

そして辺りはトドマツの枝に、

こんもりと雪がのり、

まるでクリスマスを連想させる雰囲気だ。

辛くてそれを楽しむ余裕もないけどね~

 ようやく稜線上に達するころ、

そこで待っていた二人が、

休憩を終えて行ってしまった。

なんだ、俺だって水くらい飲みてえよ~

もうマイペースで行くしかないので、

少々休憩を入れた。

そして後を追うと、

Meguは時折ズボリながら歩いているが、

Hiromiは全くスノーシューが沈まず、

雪上をスイスイ歩いている。

やだねえ、この差・・・

 目指すピークの手前で、

小規模送電線の下をくぐった。

ここからはすぐピークに至る。

そして「0の山」。

この山に三角点はなく、

山名も地理院地図にはない。

ただ「743m標高点」が記されているだけだ。

それをいったい誰が「0の山」としたのだ?

地理院地図には、

ここから東に向かう稜線上に、

「一ノ山」、「二ノ山」、「三ノ山」と続くので、

その手前のこのピークを、

お遊びで「0の山」としたのだろう。

そんな「0の山」にはもう10年間、

毎年登り続けてきた。

「金山湖」の北側で、

なかなか存在感のある山だ。

 下山はルートを変えて、

まず送電線の下の急斜面を下った。

ズボズボの登りに対し下りは天国のようなもので、

楽々下って行く。

そして林道に下り立った。

そこでMeguが一言、

「Amigoさん、下りは速いですね!」、

「おいっ、逃げ足だけは速いね的に言うなや!」。

 

 この後林道を歩き、

途中でショートカットして伐採地を横切り、

楽々下って駐車地へ。

きつい山行が終わった。

しかし二人は楽しい思い出が残ったようで何より!

その場でMeguとは別れた。

私とHiromiは占冠から、

高速自動車道を利用して帰途に着いた。

 

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2024.1.6 『806m峰』  南富良野の無名峰で疲れた~

 

 1月4日に年末年始休暇10連休が終了し、

5日一日だけ出勤したあと、

6日から三連休。

楽なもんだ~

 1月の三連休は毎年南富良野町の金山湖に行き、

ホテル「LARCH」で「新年会」を開催してきた。

今年もその予定で、

まずはその前に山に登ることとし、

Hiromiを拾って南富良野町に向かった。

高速自動車道を利用してトマムまで行き、

南富良野町へ。

そして道の駅でMeguと合流。

今年の「新年会」は、

Hiromi、Meguとの3人会だ。

 Meguと合流後、

道の駅横のレストランで昼食。

意外においしかったカツカレーを食べ、

Meguの車を置いて、

私の車一台で国道38号線を、

狩勝峠方向に走った。

そして南富良野町川上地区で、

空知川に架かる「ふくじゅはし」を渡った。

するとそこに林道の入口があり、

車一台分の駐車スペースがあったので、

それを駐車地とした。

この駐車スペースの存在は、

1年前に確認しておいた。

 この日の山行予定は、

林道の適当なところから斜面に取り付き、

地形図に記された「806m標高点」を目指し、

そこに立った後稜線を歩いて、

「落合」(二等三角点・844m)まで足を伸ばすというもの。

 駐車地をスノーシューでスタートしたのが、

もう正午近かった。

林道ははじめ「空知川」に沿って伸びる。

その「空知川」の水が、

やけに澄んで見えたのが印象的だ。

私は中、高校生時代を、

この遥か下流域にある滝川市で過ごした。

そこを流れる「空知川」の水は、

濁って何も見えない。

ついそれと比較してしまった。

 林道はその性質故、

遠回りをしながら高度を上げて行く。

そこで適当なところから樹林の中に入った。

そして一段上の林道に上がった。

それはいいのだが、

私はどうも調子が悪い。

雪がまだ少なく、

二人が歩いたスノーシューの跡に、

私のスノーシューを乗せても、

更に一段、二段と沈む。

この一歩一歩沈み込むのが、

体力を消耗させる。

そしてそれは林道を離れて藪尾根に取り付くと、

更に顕著となり、

私も二人の前に出て、

ラッセルを交代しなきゃ、

と思うのだが、

前に出るどころか着いて行くのも、

次第に距離が開き、

決して楽ではない。

3人の中ではHiromiが最も軽く、

沈み込むことなくスイスイと登って行く。

自分の体重の重さが恨めしい・・・

 結局牛歩の歩みよりはるかに遅いペースで、

「806m標高点」に上がった。

この時点で既に14時を過ぎていた。

従って先へと進むことは止め、

「806m標高点」をこの日の成果とした。

 アンテナ施設があるピークを後にして、

下山を開始した。

なんだか暗くて嫌な空模様だ。

それでも雪に降られなかっただけましか?

 登路のトレースを忠実に辿り駐車地へ。

そしてMeguの車がある道の駅まで戻ると、

直前に登った「806m峰」が、

間近に見えていた。

その後二台連なって「LARCH」へと向かった。

 

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2023.1.8 『0の山』(743m)  金山湖を見下ろす峰へ

 先週末からの三連休は、

中日に私の個人的集まりである、

『ミニ山の会』の「新年会」を開催する予定だった。

ところは「金山湖」の「ログホテルラーチ」。

それで毎年その周辺の山に登って、

ホテルにチェックインすることを続けてきた。

今年は私、Toshi、Hiromiに加えて、

Takがわざわざ神奈川県からやってくることになった。

誰もTakが来るとは思っておらず、

ギリギリになってTakの来る意思が判明して慌てた。

 土曜日の朝は前日から札幌のホテルに来ているTakをToshiにまかせ、

Hiromiを拾って合流地点の、

南富良野町落合に向かった。

現地の積雪状態がわからないので、

早くに出て確認することにした。

そしてそれは正解だった。

予定の落合に着いてみると、

雪が少なく笹が露出していた。

そんな状態の中で、

この辺りの山に入った経験があるが、

スノーシューが深く取られ、

腰のあたりまで埋まってしまう。

それで変更することとし、

あちこち見て歩いたが、

人気がある山は車が数台停まっており、

既に人が入っている。

中にはいかにもツアーが入っている、

というところもあった。

結局あきらめて『0の山』に登ることにした。

考えてみると、

『0の山』に最後に登ってから、

2年ほど経過していた。

 「ラーチ」がある金山湖には、

ワカサギ釣りを楽しむ人々の、

テントの花が咲いていた。

その数がいつもの年より多い気がした。

 「ラーチ」に到着したのが11時ころのため、

チェックインには早く、

とりあえずホテルの駐車場を利用させていただき、

そこから『0の山』に向かってスタートした。

そして「湖畔」林道入口から、

スノーシューを装着。

林道を登って行く。

途中尾根筋を拾ってショートカットできるが、

この日は時間を余してもしょうがないので、

うんと遠回りをしながら林道を歩いた。

前日札幌入りしたTakが、

友人達と深夜まで酒を飲み、

二日酔いとのことで、

それを解消するべく一人でラッセルを買って出た。

Takは既に定年を迎え、

私とは違って悠々自適な生活を送っている。

そんなTakは現役のころ、

某有名商社の札幌支社長を務めていたことがあるため、

札幌には友人が多いようだ。

 目指すピークの西から南下部を、

大きく回り込むように東に抜けた辺りで、

ピークに直接続く尾根に取り付いた。

これを登って行くと、

夏道があったころの尾根に合流し、

そのうち樹木が切れて、

背後に金山湖の風景が広がる。

そして空がだんだん青くなり、

素晴らしい景観だ。

ここで先頭をTakからToshiに変わるように指示をだした。

Toshiには上から我々の写真を撮ってもらい、

私が下から3人の写真を撮る。

 美しい風景を眺めながら登り、

『0の山』頂上へ。

本来ここには山名も点名もない。

ただ地形図上の「743m標高点」が存在するだけだ。

それにどなたかが、

地形図上に「一の山」、「二の山」、「三の山」、

があることから「0の山」とつけたのだろう。

ご愛きょうと言ったところか。

しかし名無しではもったいないピークだ。

 思えばこの「0の山」から「三の山」まで、

Toshi、Hiromiと3人で歩き、

下山後「ラーチ」での新年会を開催した、

第一回目だった。

あれから7年が経過した。

 『0の山』からは西に伸びる稜線上を進む。

この稜線歩きがまた楽しい。

トドマツの枝に積もった大量の雪が、

ここでもクリスマスツリーを連想させる。

そんな中で多少のアップダウンを繰り返し、

地形図上の「721m」標高点に達すると、

南に下る明瞭な尾根が現れる。

最後はこの尾根を一直線に下る。

するとトドマツからカラマツの林に変わり、

林の向こうに、

まるで西洋の森の中にあるような、

かわいい集落が見えてくる。

これは「ラーチ」に付随するコテージ群だ。

この夜はいつものように、

この中の一棟に予約を入れてある。

 とりあえず山行を終えて、

15時ころにチェックイン!

楽しい夜の始まりだ。

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2022.1.9 『二ノ山』(791m)  今年も「新年会」を前に金山湖へ

 三連休中日の日曜は「新年会」開催の日で、

毎年この三連休の中日に、

金山湖畔のホテル「LARCH」に宿泊して、

行うことに決めている。

今回はToshi、Hiromi、Kasaneに加えて、

Takが本州からやってきて、

4年ぶりに参加することになった。

 日曜日の11時、南富良野町の「道の駅」に集合。

予定では別の山に登ることにしていたが、

集合前に様子を見に行ってみると、

駐車地が確保できないため、

急遽『二ノ山』に登ることにした。

 「道の駅」から「樹海峠」に向かって走り、

「空知川」に架かる「太平橋」を渡って、

すぐ左の林道に入った。

すると200mほどで除雪終点となるので、

そこを駐車地とした。

 11時25分、スタート。

私とTakは60代なので楽をさせてもらうこととし、

ラッセルはToshi、Hiromi、Kasaneの3人に任せた。

私は終始最後尾について写真を撮る。

しかし最後尾についても、

体重が重いせいでズブズブと沈んでしまい、

決して楽はさせてもらえなかった。

また先頭を後退しながら進む3人も、

まだ中途半端な積雪が笹の上に積もっているため、

一歩一歩スノーシューを深く飲み込まれて、

スピードを上げられず苦戦する。

それでも3人はたくましく、

誠に助かる次第だ。

 途中作業道が現れるので、

利用できる部分は利用する。

しかし長くは続かず、

またズブズブ沈む笹の上を歩くことになる。

そしてそのうち雪が降りだした。

『二ノ山』は展望がよいのに、

それが期待できなくなってしまった。

ただ、雪が降っても久しぶりに集まった仲間の会話ははずむ。

特にHiromiが大はしゃぎで、

みんなと大声で会話を楽しみながら歩いていた。

 雪は高度を上げるほどに量を増し、

やがて笹にスノーシューを取られることが少なくなった。

そうすると目指すピークは近く、

13時50分、『二ノ山』。

このピークに立つのは二度目だ。

前回2014年にToshi、Hiromiと、

「LARCH」から『0の山』に登り、

そのまま稜線上を歩いて、

『一ノ山』~『二ノ山』~『三ノ山』を踏破した折に立って以来だ。

 雪が降りしきり、

寒い頂上には長居せず、

すぐ下山を開始した。

何度も笹に足を取られて転倒しながら下り、

14時55分、駐車地。

すぐ「LARCH」に移動してチェックイン。

宿泊するのはいつもホテル棟上部のコテージだ。

近くの「金山保養所」へ汗を流しに行き、

コテージに戻って、

まず乾杯!

 

 

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2021.10.3 『幌内丸山』(985m)  美しい林道から笹の海へ

 『幌内丸山』は地理院地図で、

日高町の南東方向に大きくその山名が記されている。

この山については、

今年6月にその奥の「幌内」(二等・1,095m)まで、

長い林道を歩いた折、

頂上部基部の植生を確認している。

それで藪漕ぎで登れると確信した。

 この週末はHiromiが土曜出勤で、

月曜が代休となるため、

日~月曜の山行となった。

 日曜の朝Hiromiを迎えに行き、

「石勝樹海ロード」を走り日高町に向かった。

『幌内丸山』へのルートは、

林道を利用して頂上基部まで登るが、

その林道は二本あり、

一本は日高町千栄で「沙流川」に架かる、

「岩石橋」を渡って「沙流川左岸1号林道」を利用するもの。

もう一本は「日高国際スキー場」奥の、

「日高青少年自然の家」向かいの、

「ホロナイ林道」を利用するもの。

前者は二度歩いたことがあるので、

今回は初めての後者を利用してみることにした。

 8時15分、林道入口の少し手前の、

「渓流橋」たもとを駐車地とてスタート。

入口にはゲートがあり、

きっちり施錠されている。

この林道を利用するのは初めて、としたが、

実は途中まで『北日高岳』に登るために、

何度か利用したことがある。

「三号の沢川」に沿って伸びる林道は、

美しく雰囲気の良い林道だ。

ゲートを越えて歩き出すと、

秋色に染まってきた木々が美しい。

実に素晴らしい景観だ。

歩いていて飽きない林道の一つと言える。

ゲートから約1.5kmほどで、

右手に『北日高岳』への登山道が現れる。

この登山道は何度か利用しているので、

ここまでは歩いた経験がある。

そしてここからが未知の林道を歩くこととなり、

目にする風景がひじょうに楽しみなところだ。

 ゲートから2kmほどで、

「サンゴの滝」入り口となるが、

滝を見物するのは下山時ということにして先へ進んでいく。

すると間もなく「第一山小屋」なる建物が現れた。

これは麓の「日高青少年自然の家」の関連施設らしい。

更に歩を進めていくと、

細かい蛇行を繰り返していき、

Co.670で突然前方が開け、

目指すピークが目に飛び込んできた。

紅葉に彩られた美しい山並みの奥に、

『幌内丸山』が見えている。

Co.690で「第二山小屋」が現れると、

斜面への取り付き点が近くなった。

そして9時55分、ゲートから5.5km歩き、

Co.700で林道を離れて藪に入り斜面に取り付いた。

ここからは樹林が濃く藪は薄いと予想していたが、

それはほんの一部で殆どが笹に覆われていた。

また、斜面は広いのでピンテを付けて進む。

かなりきつい傾斜で200mの標高を稼ぎ、

900まで標高を上げると、

ストンと傾斜が落ちてなだらかな笹の海となった。

それに相変わらず樹林が薄いので、

笹が密度と丈を増す。

ただ茎が細いので漕いで進むのは問題ない。

笹の海は小さなアップダウンを繰り返し、

最後は少々の傾斜を登り、

11時25分、『幌内丸山』

このピークに三角点は設置されていない。

樹林の中のピークなので展望は全く利かない。

下山はピンテを回収しながら、

同ルートを下る。

Hiromiに「回収しながら下れ」

と言うと「無理無理・・・」

初っぱなから白旗をあげる。

その後見失ったり方向が違ったりという場面も多々あり、

やはり難しかったようだ。

 12時45分、再び「ホロナイ林道」。

気持ちのよい林道をのんびり下っていく。

紅葉が午前中とは違った、

午後の日差しを浴びての、

美しさを見せてくれる。

そして下山時に立ち寄ることにしていた、

「サンゴの滝」に行ってみた。

すると小規模だろうと勝手に決めつけていた滝が、

予想をはるかに超える落差と水量に、

たまげてしまった私。

これは観光資源になるでしょう!

良いものを見せて頂いた。

意外な感動を得た後はまた紅葉を楽しみながら下り、

14時25分、駐車地。

ああ、楽しかったねえ!

 簡単にかたずけを済ませ、

500mほど離れた「日高高原荘」で汗を流した。

そして石勝樹海ロードを走り、

道東道「武川穂別インター」近くで車中泊とした。

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2021.6.26 『幌内』(1,095m)~『流計主』(るけいしゅ・779m)  往復27kmの林道歩き

 「幌内」という点名はあちこちにあるようだ。

近場でも三笠市に、

三等三角点「幌内」(309m)と、

厚真町に同じく二等三角点「幌内」(378m)、

があることを確認している。

そして今回は日高町の、

二等三角点「幌内」を目指すことにした。

地形図を見ると、

奥まったところに位置する、

なかなか遠い三角点ピークだ。

蛇行する林道をたどっていくと、

かるく片道10km以上はある。

 昨日の朝日高町千栄で、

沙流川に架かる「岩石橋」を渡り、

町道千栄6区川向線を走って、

「沙流川左岸1号林道」入口そばの、

農道の片隅に駐車させていただいた。

そばの牧草地で牧草の乾燥作業をされていた、

私より少し年配と思われるご夫婦に、

農地脇への駐車許可をお願いし、

快く承諾いただいた。

6時40分、徒歩でスタート。

すぐ「沙流川左岸1号林道」に入った。

ゲートが現れるも施錠されていない。

これから林道 4本をつないで、

遠い二等三角点を目指す。

空は素晴らしい快晴だ。

蛇行しながらグイグイ高度を上げていく。

そして7時15分、

地形図にはない林道が現れると、

「沙流川左岸2号林道」に変わった。

高度を上げる林道からは、

時折木の間越しに、

国道274号線周辺の風景が眺められる。

林道はCo.710で「流計主」の直下を通過した。

このピークには昨春、

Hiromiと立っている。

しかしその時は濃いガスで、

周囲が何も見えなかったので、

今回は大変楽しみなところだが、

立ち寄るのは復路で、

ということにして先を急ぐ。

そしてこの辺りから林道が下降しだした。

長い歩行距離の中で、

アップダウンは協力避けたいが、

林道歩行ゆえ仕方がない。

それを下って登り返すと、

8時15分、前方にチェーンゲートが現れ、

林道が分岐となった。

これを直進するが、

右折すると日高町の、

「青少年の家」に至る。

この後『幌内丸山』の周りを、

時計回りで弧を描いて、

方向を変えていく。

ここでは次回のために『幌内丸山』への、

取り付き点を探りながら進む。

そして直線的な林道をひたすら歩き、

9時05分、「チロロ越林道」入口。

気温が上がって暑くなった。

『幌内丸山』を回る辺りから、

高度が徐々に下がりだし、

それは「チロロ越林道」に入っても続き、

最低標高は640mまで下がった。

その後はまた高度を上げだし、

9時50分、Co.740で「三島林道」に入ると、

傾斜が増して登り一辺倒となった。

大きく蛇行することがなくなった林道は、

等高線と直角に交わるようになり、

そうなると傾斜が増すことになる。

そして私はヘロヘロ。

いやあ、キツイキツイ!

Hiromiには置いていかれ、

四苦八苦して登っていく。

ちょっと傾斜が増すと、

ガクンと足が出なくなる老体だ。

それでも汗を滴らせながら、

なんとかピークへ。

しかし三角点を探すのにてこずった。

三角点の位置が定まらず、

GPSに頼るがはっきりしない。

そして出した結論。

林道の位置が変わっている。

もうかなりの時が経過しているようだが、

林道が付け替えられていた。

ならば見た目でピークと判断できる地点を探索する。

ところがまた問題アリだ。

笹が濃くて標石が見つからない。

あきらめて記念撮影をし、

Hiromiが下山の準備をする間に、

もう一度「ここだ」と思う地点の、

地面を登山靴でなぞってみた。

そして地面からわずかに浮き上がった、

表面が大きく欠けた標石を発見!

11時20分、二等三角点「幌内」

よかったわぁ、見つかって。

ここで標石を目にするのとしないのとでは、

達成感がまるで違う。

ましてや今回はここに至るまで、

13.5kmの林道を歩いたのだ。

危うく重いものを背負って、

モヤモヤした気持ちで下らなければならなかった。

  一旦林道に戻り、

簡単な昼食をとって下山を開始。

下りは楽でいい。

しかし登り返しも結構ある。

更に気温が往路より上がっている。

ただ、Hiromiは相変わらず元気なままだ。

最後の登り返しを終えると、

「流計主」の直下だ。

わずかな登りに耐えて、

13時55分、三等三角点「流計主」

直ちに林道に下る。

後はただ林道を下るのみ。

とんとこ下り、

15時ちょうと、駐車地。

いやあ、往復27kmの歩行は疲れたぁ・・・

久々のロングトレイルだった。

ゆっくり後かたずけをし、

最寄りの「日高高原荘」で汗を流した。

そして夕張まで戻って車中泊。

落ち着ける夕張の地で、

冷たい「のどごし生」を、

思いっきり流し込んだ。

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2021.1.11 『0の山』(721m)  新年恒例の一座へ

 11日(月)、三連休最終日は、

ずいぶん久しぶりに二日酔いで目覚めた。

頭がクラクラする。

しかし食欲は旺盛なので、

7時半の朝食予約時刻に、

またレストランへと移動した。

ここの朝食はいつも和食を指定するのだが、

これがまた美味いのよねえ。

特に珍しいおかずがつくわけではないのだが、

美味しくて今回も白飯はおかわりして5杯食べた。

そしたらもう腹いっぱい!

腹が苦しいし、頭はクラクラするし、

山へのモチベーションが全く上がらない。

そして「登らないで帰ってもいい」と、

誠に情けない弱音を吐く。

しかし誰もそれを許してはくれず、

チェックアウトは後にして、

9時20分、コテージから徒歩で『0の山』に向かった。

「新年会」翌日の『0の山』も恒例で、

毎年正月に登ってきた。

かつては真っ暗な5時にスタートしたこともあった。

そして下山して朝食を頂いた。

今じゃ考えられないことだ。

 この日も私のラッセルは、

はじめの林道と林道を外れてから先の、

ルート取りを示しただけで、

あとは他人任せ。

まあ連日元気いっぱいのToshiが頼りだ。

腹が苦しいし二日酔いだし、

極力直線的に距離の短いルートとした。

ただそうなると斜度がきついので、

結局はどこを登っても、

そう変わらないということだ。

天候は小雪で、今年初めて晴天ではない中を登ることとなった。

みんなの写真を撮る都合からも、

最後尾に着いたのだが、

先頭でラッセルをしながら進むToshiより、

3人が歩いて出来上がったトレースを辿る私の方が、

だんだん遅れてしまうんだから、

全く情けないよねえ・・・

 10時50分、『0の山』。

小雪模様のため「金山湖」が、

ぼんやりとしか見えない。

この山はけっこう晴天に恵まれてきたのだが。

ただ積雪は昨年より多い。

昨年は頂上付近で一面笹が露出していた。

 下山はフカフカの下降を楽しむ。

登路のルートをそのまま下り、

11時40分、コテージ。

後片付けを済ませ、その場で解散した。

そして私はフロントスタッフのEriに、

来年のカレンダーを出してもらい予約をした。

このスタッフEriは私の娘と同じ歳だ。

来年の「新年会」は1月9日(日)に決定!

 

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2021.1.10 『金次山』(きんじやま・546m)  金山ダムから登る

 10日(日)の朝は日高峠の、

とあるところで目覚めた。

既に8時近くになっていた。

外気温は-12℃。

以前から使用していた羽毛のシュラフに入るのに、

厚着をすることによって暖かい眠りは保たれた。

この朝は金山ダムで10時に、

Toshi、Kasaneと合流することにしていた。

そして9時半頃着で金山ダムに行ってみると、

ちょうど二人が別々にやって来た。

ダム下流の広場に広く除雪された場所があったので、

そこに駐車させて頂き、

10時ちょうどスタートした。

Kasaneがいきなり昭和30年代から、

タイムスリップしてきたようなストックを出し、

一同唖然・・・

「ポール折っちゃったんですぅ・・・」。

 今回の『金次山』についてだが、

例年年が明けて最初の三連休中日、

『ミニ山の会』の「新年会」を実施してきて、

その夜の宴の前に登る山を、

地理院地図を眺めながら物色して選んだもの。

積雪期は駐車スペース確保の問題が生じるので、

山選びも楽ではない。

そうそう、この山に決める直前まで、

金山峠から三等三角点「金山峠」(663m)に登るつもりでいた。

そこには駐車スペースがあるのを知っていたので。

しかし季節柄スノーシューでの深雪歩行を避け、

「金次山」に変更した。

その金山峠の駐車スペースに、

「道北ヤブ山日記」のOgino君と、

その弟子のMeguの車が並んでいた。

 『金次山』へのルートは、

現地に向かうまでダムから林道を伝って、

細尾根に取り付くつもりだった。

しかし現実には管理者から、

ダムの上を歩かせてもはもらえないのでは、

と思い直してダムの下流から、

尾根の末端に取り付くこととした。

スタートして凍結したダムの下流を渡り、

JR根室本線に近付いた地点から、

広い尾根に取り付いた。

そしてすぐに送電線をくぐる。

あとは広い尾根を忠実に辿って高度を上げて行く。

スタート地点からこの取り付きまでをラッセルした私は、

その後先頭に立つことなく、

最後尾から写真を撮り続けた。

その後のラッセルはToshi、Hiromi、Kasaneが交代したが、

全行程の3分の2はToshiのラッセルだった。

先月58歳の誕生日を迎えたToshiだが、

全く体力の衰えを見せない。

大したものだ!

 ルートは地形図に示された「465m」標高点を越えて、

当初予定していた林道にのった。

この後500mほど林道と作業道を歩き、

Co.490で作業道を離れて細尾根に取り付いた。

そしてここから目指す『金次山』までの、

約1kmほどが大変だった。

木が思いの外混んでいて行く手を阻む。

中でも木々やその枝の下をくぐるというのが、

私は大嫌いで消耗させられる。

ただでも今冬初めての重い冬用登山靴とスノーシューだ。

またいだりくぐったりを何度も何度も繰り返し、

12時30分、四等三角点「金次山」

頂上は狭く積雪もわずかなのに、

三角点標石が見つからない。

しかしそんなはずはないと、

ストックの先で地面をつつき回すと、

「カチッ!」。

あった!

 復路はまたもくぐったりまたいだりを繰り返して、

私は益々消耗する。

元気なのはToshiとHiromiそして若いKasane。

つまりこの私以外・・・

 14時50分、駐車地。

きつかったが楽しい山行であり、

この日もまた晴天に恵まれたことを感謝!

そして3台で「LARCH」に向かった。

 

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2020.7.4 『697m峰』(点名:新入峠)  立派な林道歩きから藪へ  

 この週末はまず、

占冠の三角点を目指すべく金曜の夕方Hiromi を拾って、

占冠村(しむかっぷむら)に向かった。

目的地の近くで車中泊し、

土曜の朝はゆっくり起きだして、

道々610号線の赤岩トンネル入口に移動した。

トンネルの南側入口に駐車し、

7時55分、林道ゲートを越えてスタート。

林道はゲートから入ると既に、

雑草に覆われて廃道と化していた。

朝露に濡れた草だらけの林道歩きは、

決して気持ちのよいものではない。

間もなくワークマンで買った、

安くて薄いが丈夫なロングスパッツを装着した。

雑草はその多くがシダ類その他の、

柔らかいものなので、

笹がはびこるよりはましだった。

歩き出して1kmほどで林道分岐に至るが、 

驚いたことに他方から合流した林道が、

どういうわけか簡易舗装されていた。

これには驚かされたものだが、

逆に気持ちの悪い草漕ぎに、

ここで終止符が打たれたことにホッとした。

改めて地形図を見てみると、

簡易舗装された道路は、

赤岩トンネルの我々とは逆側から、

川に沿って伸びているものだった。

その後は快適な簡易舗装の林道を歩くことになった。

林道は徐々に高度を上げていく。

また、そこを車が通ることはない。

明るく快適な林道を歩き、

標高640mで林道上のピークに達した。

するとそこに重機が現れた。

どうやら森林の伐採が始まったようだ。

但しこの日は作業が行われていなかった。

林業業界も人手不足と聞く。

それで今は週休二日制に、

改められたのかもしれない。

そんな伐採現場を目にしたあとは、

一旦下降して同高度差を登り返した。

その地点で進行方向左手の奥に、

目指す三角点が存在する。

ただちに笹藪に突入!

笹はそこそこ濃いが、

一旦開けて古い作業道に出た。

それをまたぐように越えて、

笹藪に再突入!

ここから目指す三角点までは、

わずかな距離なのだが、 

笹の密度と高さが急激に増した。

頑強で濃い笹は思うように進ませてはくれない。

足元も当然確認なぞ出来ないため、

スマホの地形図による三角点探索が頼りだ。

そしてようやく見つけた。

後方で姿の見えないHiromi に、

大声で知らせる、

「あったぞーっ!」

10時ちょうど、三等三角点、「新入峠」(ににうとうげ)

タチバサミで濃密な笹を丁寧にカットした。

そして記念撮影をして下山開始。

笹の海を泳ぐように脱して、

再び林道に戻ってダニチェック!

しかしダニは着いていても一匹だった。

今年はダニが少ないようだ。

 下山は登路の林道をそのまま下った。

登路でヒグマの糞をけっこう目にしたので、

それを数えながら歩いてみた。

すると全部で9箇所に落ちていた。

ヒグマの影がけっこう濃いところだ。

11時45分、駐車地。

笹が濃くて三角点標石の発見が難しかったのだが、

それを発見できたことに満足し、

途中昼寝の時間をとり、

夕張市真谷地へと車を走らせた。

そして かんぱーいっ!!」

その夜真谷地の空には異常に明るい月が輝いていた。

 

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2020.5.2 『779m峰』(点名:流計主)  ガスが晴れたら素晴らしいだろうに・・・

 GW 後半はHiromi の休みに合わせて、   

2~6日の予定で山旅に出かけた。

当初は平取町であちこち登り歩くつもりでいた。

しかし新型コロナウィルス問題で、

札幌ナンバーの圏外には出ない方がよいのではと、

夕張から日高町までの範囲で、

ごくごくマイナーな山を登り歩くことに切り替えた。

ところが・・・

2日の朝Hiromi を迎えに行き、

日高町を目指して車を走らせた。

この日は家を出るときから雨が降っており、

その雨はやむことなく日高町まで着いてきた。

日高町を過ぎて千栄方面に向かうと、

途中で沙流川に架かる「岩石橋」を渡る。

この橋は車一台が通れる幅しかなく、

両側に沙流川の水面が見えるのでこわい。

沙流川を渡るとT字路を下流方面に走り、

1kmほどで林道入り口に至る。

そこまで狭いが舗装された道路で、

その先には農家が一軒だけあり、

その農家で農道は終点のようだった。

林道入り口に適当な駐車地があったので助かった。

ところがそれまで続いていた雨が止まず、

車内で待機することにした。

この先毎日登り歩くのだから、

初っぱなから雨の歩行は避けたい。

その雨はしつこく、

10時半から昼過ぎまで待っても止まない。

結局昼食は車内で済ませた。

そして12時50分、

ようやく雨が上がったのでスタート。

林道に入るとすぐにゲートが現れた。

しかしこのゲートの施錠は外されたまま。

山菜シーズンが始まるので開放しているのか?

ゲートに触れることなく入林した。

     

ゲートから「沙流川左岸1号線」に入ってまず驚いたこと。

それは地形図上で示されている、

人が歩けるくらいの表示でしかない破線が、

実際には立派な林道だった。

またこの林道は傾斜があり、

結構な勢いで高度を稼がせてくれる、

 

大変珍しい林道だった。

ただこの日はガスに包まれて、

木の間越しに見えるはずの風景が見えない。

風景が見えていたなら、

登り行くほどに高度感を感ずることができただろう。

初登の林道歩きを楽しみ、

Co.700で林道を離れて斜面に取りついた。

腐れ雪が邪魔な部分を避け、

草地を選んで登る。

地形図を眺めているときは、

この部分の笹が心配だった。

しかしそこに笹藪はなく、

薄い藪で大変歩きやすい。

ゆっくり歩をすすめて、

14時20分、三等三角点「流計主」

この読みは地形図の麓を流れる川に、

カタカナ表記で「ルーケシオマナイ川」、

と記されていることから、

「ルーケシ」と読むのだろう。

 三角点標石周りのブッシュを刈りとったあと、 

少々ショートカットして下山を開始した。

滑る急斜面を下って林道に戻り、

あとは淡々と林道を下った。

そしてこの頃になってようやく、

上空に青空が見え出した。

15時45分、駐車地。 

予想を超える好印象の山をあとにして、

汗を流すべく日高町の「日高高原荘」に向かった。

ところが行ってみると表玄関に、

「日帰り入浴臨時休業」の大きな貼り紙。

これがこわかった❗

これがいやで事前に調べて行ったんだよ、  

インターネットで!

しかしそんなことは表記されていなかった。 

どうしようもないので、

周辺の入浴施設を調べると、

「平取温泉」が営業しているとのことだったので、

即そちらへ車を走らせた。

結果、翌日から当初予定の平取周辺を登り歩くことになった。

 

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