北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2023.5.27 『芭呂沢』(バロザワ・154m) ほぼ直登の短い尾根歩き
土曜日の昼過ぎ、
「喜欣儞」をピーク手前で断念して下山した後、
同じく鵡川の右岸に沿って伸びる、
「春日旭岡林道」を更にむかわ町方向に進んだ。
そして沢形脇にちょうどよい駐車スペースを見つけ、
ここ起点に目の前の尾根に取り付いた。
地形図上では、
ここから一筋の尾根が「芭呂沢」に続いている。
取り付きから急登の細尾根だったが、
長くは続かず緩やかな傾斜の樹林帯に入った。
そして広い地形となったので、
一応ピンテを付けて進む。
尾根はそのうち右側がスッパリと切れ落ちる地形に変わった。
すると樹間から「鵡川」の風景が見えた。
右岸に沿って伸びる「春日旭岡林道」も、
くっきりと見えている。
「鵡川」は広い河原をもち、
なかなか良い風景が広がる。
一旦狭くなったように感じた尾根筋は、
その後再び広くなり、
古い作業道をまたぐようにして越えると、
笹の丈が少々高くなり、
密度も増したが進行に支障はなく、
四等三角点「芭呂沢」。
ここで地形図を確認してみると、
そのまま尾根上を北進して行けば、
途中で尾根の向きは変わるが、
「芭呂沢」の直前で敗退した、
「喜欣儞」まで行けそうだ。
次回は「芭呂沢」経由で狙ってみようか?
下山は同ルートを引き返した。
ここも緑が鮮やかで、
時折ツツジの花が見られる。
そして下降尾根の途中から、
木の間越しに見え隠れする「鵡川」の風景がいい。
今回はこの「鵡川」を中心とした風景に魅了された。
「鵡川」の両岸に広がる丘陵地帯は、
三角点も多く、
私にとっては魅力に満ちた地域であり、
随分この辺りの三角点ピークに立ってきた。
短いルートではあったが、
ひじょうに豊かな気持ちで下山。
まだ日は高い。
もう一座へと向かった。
2023.5.27 『喜欣儞』(キキンニ・202m) 敗退も楽しい尾根歩き!
土曜日の朝「至仁湾沢」から下山し、
車で次なる三角点ピークのアプローチ地点へと向かった。
道々を走って「鵡川」に架かる「栄和橋」を渡り、
むかわ町方面へと向かった。
そして平取町方面へ向かう道々との交差点を過ぎて間もなく、
「鵡川」に架かる「旭生橋」を渡り、
再び「鵡川」の右岸地域に入った。
すると旭岡1区の家並みが現れた。
舗装道路を右折して「鵡川」の上流方面へと向かった。
旭岡から3km弱走ると、
キキンニ地区に入った。
ここから尾根に取り付いて、
「喜欣儞」を目指すことにしていた。
ところが現地に行ってみると、
山裾が全て農家の所有地であり、
畑と山の境目には延々と、
エゾシカ防護柵が張り巡らされていた。
それでは取り付きようがなく、
計画変更を余儀なくされた。
あらためて地形図を見、
戻って「鵡川」の河岸から尾根に取り付くことにした。
「鵡川」の右岸に沿って、
「春日旭岡林道」が続いていたので、
これを利用してピークへと続く尾根の末端に駐車。
そこには林道入口があったが、
向かう方向が違っていたので、
すぐ藪に入って尾根に取り付いた。
そして急な尾根を登って行くと、
最初目にした林道に出た。
林道故遠回りをしてそこまで続いていたようだ。
林道は予定の尾根筋に沿って伸びていたので、
しばらく利用したが、
やがて下降しだしたところで、
それを離れて尾根筋を進むことにした。
藪が薄いかほとんどない尾根筋を歩くのは、
大変快適で楽しい。
はじめ広かった尾根はすぐ細くなり、
左手がスッパリと切れ落ちている。
細尾根上にはエゾシカの踏み跡がはっきり残っており、
まるで登山道ではないか?
と思えるような光景だ。
また辺りには次第に濃いオレンジ色のツツジ目立ち始め、
新緑とのコントラストが美しい。
小さなアップダウンを繰り返していくと、
突然右手が開けて、
北から東にかけての風景が広がった。
その中に一昨年登った「三角山」が、
よい形を見せていた。
またむかわ町の山々に広がる、
伐採地の面積が広大だ。
ここからは右手が断崖絶壁の連続となる。
覗き込むと吸い込まれそうで恐ろしい。
しかし周りは相変わらず緑が美しく、
ツツジのオレンジが鮮やかだ。
そんな尾根歩きもアップダウンが激しくなり、
平たんになったかと、
ホッとしたところで、
目の前の尾根が切れた。
尾根が崩壊して断崖となっている。
5年近く前の「胆振東部地震」で崩壊したものと思われる。
もう目の前に目指すピークが見えているのだが、
ここで断念せざるを得なかった。
ただここまでの尾根歩きが楽しく、
それはそれで納得でき、
「喜欣儞」には次回改めて別ルートを選択することとして引き返した。
復路もまた楽しく歩き、
「鵡川」の河岸駐車地に戻った。
そしてまた「春日旭岡林道」を走り、
次の三角点へ!
2023.5.27 『至仁湾沢』(レニワンザワ・193m) むかわ町で三角点を巡ろう!
この週末はHiromiと別行動だったので、
昨日の朝ひとりでむかわ町に向かった。
道々「厚真~平取線」を、
厚真町から境界を越えて、
むかわ町に入ってしばらく走ると、
「仁湾川」に架かる「相馬橋」手前、
左手にこの山がある。
ここを通るたびに登ってみようと思いつつ、
「いつでも登れるから・・・」的な考えで、
長いこと登らずに来た。
それで今回はこの三角点ピークを皮切りに、
「鵡川」の右岸一帯に存在する、
むかわ町の三角点ピークを訪ね歩くことにした。
ここ数年は三角点ピークを求めてきたが、
その等級にはこだわりなく、
それゆえに予想を超える素晴らしい風景に巡り合えて来た。
そんな活動の中で唯一こだわることがあるとすれば、
標高は100mを超えるピークを狙おう、
ということだ。
この山の麓にちょうどよい駐車スペースがあった。
そこにエゾシカの防護柵があったので、
脇の小沢に下ってそれを回避し、
その奥の山裾に取り付いた。
前夜からの雨が上がったばかりで、
笹が雨水を含み下半身を濡らす。
すぐカラマツの林に入ったが、
カラマツもまた緑の若葉が美しい。
斜面を登って行くと、
古い作業道に出た。
しかし作業道も笹に覆われているので、
どこを歩いても同じ状態だ。
緑一色の世界をゆっくり登って行くと、
前方に目指すピークが見えてくる。
そこで作業道を離れて尾根筋へ。
距離は短く、
ひと登りで三等三角点「至仁湾沢」。
三等で簡単に登れるが、
人が訪れた痕跡なしだ。
南東側がスッパリと切れ落ちて、
すごい傾斜だ。
ピークに長居はせず、
すぐに下山を開始。
楽々下って次のピーク取り付き点へ移動。
2023.5.21 『中小屋』(309m) 雨でも新緑を楽しもう!
先日の日曜日は北海道の全ての地域で雨の予報だった。
それがこの辺りでは朝から終日降り続く、
とのことだったので、
そこまでひどい予報なら「あきらめがつく」というもの。
起きてから在宅で、
窓の外の雨を眺めながら、
細々としたことを片付けたり、
パソコンの画面で地理院地図を眺めたりして過ごした。
そしてもう昼近くになってから、
Hiromiの車を我が家に置いて出かけた。
こんな日はなるべく足下のきれいなところを歩きたく、
当別町の「中小屋」に登ることにした。
当別町中小屋地区で、
国道275号線から「中小屋墓地」に入り、
墓地の最奥を駐車地として、
雨具着用でスタートした。
この時点で雨は小降りになっていてホッとする。
ここから登る「中小屋」へのルートは、
3分の2が舗装された、
NTTの管理道路を歩くことになる。
ただ管理道路とは言っても、
車がまともに走行できるとは思えない荒れようだ。
今はまだ草が生えだしたばかりだが、
もう少し時が進むと、
人間の背丈をはるかに超えるイタドリが道路に覆いかぶさる。
NTTが管理していることを誇示するかのような、
立派なゲートが設置され、
頑丈な鍵で施錠されているものの、
道路脇の草刈りがされたのを見たことがない。
この上部に中継用の巨大アンテナが建っているのだが、
その施設の維持管理には、
別の林道を利用して車両が入っているのだろう。
管理道路の周囲は新緑が鮮やかで、
大変美しい光景が広がる。
しかしちょっと高度を上げると、
辺りは濃いガスに包まれ、
何も見えなくなってしまう。
そして250で分岐となり、
管理道路が砂利の林道に吸収される。
広い林道を歩いて更に高度を上げると、
このルート中で最もよい、
空知平野の風景を眺められるところを通るのだが、
濃いガスで全く何も見えない。
まあ、この日はそんな日だ。
左右にアンテナ施設を見ると、
間もなく作業道に入る。
急な作業道を登って藪へ。
トゲのある植物がはびこるので、
ゆっくりそろりそろりと進む。
藪は短く、三等三角点「中小屋」。
東側が開け崖となっているので、
空知平野を見下ろせるところではあるが、
やはりガスで全く何も見えない。
すぐに下山を開始した。
下山は同ルートを引き返す。
この時点でとりあえず雨は上がっていた。
駐車地に着いても雨が降り出すことはなかったので、
悠々後かたずけをして帰途に着いた。
そして「反省会」。
2023.5.20 『切勝沢』(キリカツザワ・209m) 意外な風景にうっとり・・・
土曜日にむかわ町で「奥春日」から下山し、
ゴルフ場入口を過ぎて、
春日二区へと車で移動。
農家の横から林道入口に入った。
農家の畑へと続くような林道で、
少々わかりにくい。
林道入口にゲートは設置されていなかったが、
そこを駐車地として徒歩でスタートした。
農家の裏手に当たるこのそばには、
真っ黒い牛が数頭寝そべっていた。
それを目にしたHiromiが、
「モ~ッ!」、
「・・・」、
「モ~ッ!!」、
「・・・」、
反応のない牛たちに不満そう。
こいつは以前羊の放牧場で、
「めぇ~っ!」、と声を出すと、
いっせいに「メェーッ!!」と返ってきた。
家畜と会話できるつもりでいるのか?
スタートして間もなく、
電気柵が現れたので、
Hiromiが絶縁体を握って電線を下げてクリア。
そしてそれを元に戻そうとして、
一瞬腕に触れてしまった。
「いてっ!」。
この線に触れると、
やはり痛いらしい。
電気柵を越えるとすぐ、
左手に広い畑の風景が広がった。
何の畑なのかはわからないが、
とにかく広くて美しい。
そんな風景に見とれて更に歩を進めると、
林道が牧草地の中へと続き、
ほとんど消滅してしまった。
地形図にははっきり記されている林道なのだが・・・
この林道を終点まで進んだ後、
藪に入ってピークを目指す予定だったが、
しょうがないので牧草地に入った。
そこには古い有刺鉄線の柵があったが、
鉄線が地面に落ちている個所もあり、
既に放牧地としては利用されていないことが伺える。
しかし放牧地である故、
広くて美しい。
まさかここでこんな風景に巡り合えるとは・・・
放牧地を過ぎて樹林に入った。
地形図上の林道がうっすらと続いて行く。
そしていつしかまたはっきりとするが、
やがて終点を迎え、
目の前に送電線の鉄塔が現れた。
すると背後にむかわの風景が広がった。
但し、この時点では太平洋から、
湿った空気が入り込んでくるのがよく見えた。
いずれここもガスに覆われる、
と思うと何とも惜しい気がする。
鉄塔からは藪漕ぎと思ったが、
地形図にはない古い作業道が続いていた。
まあ、作業道がなくても、
辺りの植生を見ると“藪”なぞなく、
どこでも歩ける状態なので問題ない。
作業道は尾根筋に沿って伸び、
とうとう目指すピークまで続いて、
下降していっている。
そこで、四等三角点「切勝沢」。
ここに立つまでの間も、
周囲の緑が美しかったのだが、
曇り空に変わって、
美しさが半減してしまった。
下山は登路のルートを引き返した。
そしてまた放牧地の風景を楽しみたかったのだが、
既に低いガスが覆いだしていて、
がっかりさせられてしまった。
それにしても意外な風景を目にできたことに満足し、
駐車地に下って帰途に着いた。
この日は私の女房の誕生日。
それも70歳の「古希」だ。
帰路で女房の大好物であるエビと、
ささやかな花を買って帰った。
そしてあらかじめ用意しておいた、
のし袋に入れた3万円をプレゼント。
おめでとう!
そしてこれからもよろしく!
2023.5.20 『生鼈沢』(イクベツザワ・258m)~『奥春日』(278m) 緑美しき季節の中で
以前は長いこと登山道ばかりを歩いてきた山登り。
それが歳とともに山で人と会うのがおっくうになり、
自然と藪山に入るようになった。
藪は大嫌いだったが、
人に出会うことがないのが快適だ。
そして藪山に入るとしても、
山名がないよりあった方がいい、
と言うことで、
地理院地図に山名はなくても、
点名を有する三角点ピークを訪ねるようになった。
従って三角点を求めだしてから、
ほんの数年しか経っていない。
ただ、私の場合人とは登る回数が桁違いに多いので、
狭い範囲ではあるが、
南空知、夕張市、安平町、厚真町、むかわ町、平取町の辺りで、
多くの三角点ピークを踏んできた。
そんな中今回はむかわ町で、
以前から気になっていた三角点ピーク2つを尾根歩きで結んでみた。
昨日の朝Hiromiを迎えに行き、
厚真町からむかわ町へと車を走らせた。
そしてむかわ町春日地区で、
「モイベツ川」に沿って伸びる農道に入った。
この農道は広くないが舗装されていた。
途中で地理院地図に記された、
「ビッグスギGC」入口を通り過ぎたが、
既に廃業となっているようだった。
農道は最終人家の奥でエゾシカの防護柵が現れ、
その先は林道が続いていた。
農道脇に駐車し、
8時50分、雑なゲートをこじ開けて林道に入った。
林道の入口はチェーンゲートで閉ざされていた。
路面を見ると最近車が走行した痕跡は見られない。
最初は「狭い」と感じた林道だったが、
すぐに伐採地が現れて広さを感じるようになった。
そしてその後は次々と伐採地が広がり、
伐採地の広い風景を好む我々にとっては、
なかなか楽しい林道歩きだ。
林道は奥へ奥へと続いて行くが、
130で林道を離れて尾根に取り付いた。
そして藪に入ったが、
予想通りこの辺りの藪は薄い。
と同時に広がる黄緑の世界が素晴らしい。
広葉樹林の中は、
若葉が燃え出して実に美しい!
そんな黄緑の世界を楽しみながら、
徐々に高度を稼ぎ、
9時50分、二等三角点「生鼈沢」。
この三角点は二等だと言うのに、
人が訪れた痕跡なしだ。
標石周りの笹を刈って記念撮影。
「生鼈沢」からは2km弱の尾根歩きで、
「奥春日」を目指す。
尾根上は一貫して藪が薄くて歩きやすい。
ただ尾根歩きである故、
アップダウンが激しい。
結構な急登、急下降もあり、
ストックを持参してよかった。
両ピークの中間点近くで、
左手に伐採地の風景が広がった。
こういう景色がたまらなく好きなんだよねえ!
そして下山はこの伐採地を利用することにして、
そのまま「奥春日」へと歩を進めた。
尾根を歩いて行くと、
右手下に作業道が現れた。
どこから入りどこへ下るのかわからない、
地形図にない作業道は、
既に廃道で車の走行はできない。
この作業道はこちらが意図する方へと誘ってくれるので、
おおよそこれを利用して「奥春日」基部に至り、
11時05分、四等三角点「奥春日」。
ここは標石が笹に覆われていたので、
探すのにちょっと手間取った。
また標石から少し木の枝をかき分けると、
むかわ町の広い風景を見渡すことができた。
いいピークだねえ!
予定通り二つの三角点ピークを結んだ後は、
同ルートを伐採地まで引き返し、
11時30分、伐採地の広い風景を楽しみながら昼食とした。
南には最初に登った緑の「生鼈沢」が、
すっきりと姿を現した。
これも伐採地ならではの光景だ。
ゆっくりのんびりと昼食を摂った後は、
伐採地の中の作業道を下った。
これは地形図に記されている。
約3kmの作業道と林道を歩き、
12時30分、駐車地。
なかなか面白く美しい山行だった。
そして次回は紅葉の時期、
また木々の葉が全て落ちた時期に歩いてみたい、
とHiromiと話し、
まだ時間が早いのでもう一座へと向かった。
2023.5.16 『瀧澤』(154m)、『坊主山』(栗山・167m) いいじいさんの日
この時期は職場のおばちゃんたちに、
ウドやフキを採って届けてやるのが恒例だ。
毎年時期が遅いので、
雪融けが早かったこの春は、
思い切って早くに行動することにして、
今週の火曜日休みを取っておいた。
火曜の朝ウド採りをメインに、
月形町に向かった。
そして「月形ダム」そばの「瀧澤」(三等三角点)に立ち寄り、
その周辺でウド採りを開始。
ところがまだ早すぎた。
ウドは地面から少し出たところで、
まだ10日ほど先にならないと、
量的に不足で持ち帰れない。
仕方なくフキ採りに変更。
職場のおばちゃんたちが最も強く欲するのが、
このフキなんだよねえ。
まあ、安上がりと言えるが。
しかしフキ採りも大変でねえ、
一本一本茎の中を覗いて、
虫が入っているものは捨てる。
虫は多くのフキに入っているものだから、
なかなか量が増えない。
結局フキ採りに3時間を要してしまった。
フキを確保した後は、
栗山町に移動した。
以前栗山町の「坊主山」(二等三角点)裾で、
ウドを大量に収穫したことがある。
それで月形よりいくらか暖かい、
「坊主山」辺りを見てみることにした。
ところがこちらはどうしたわけか、
ウドがさっぱり見当たらない。
以前そこら中に自生していたウドが、
全く見当たらない。
首をかしげながら、
伐採地の中を歩き、
「坊主山」のピークまで探しながら登ったが、
ピークのそばにわずかばかりが自生していただけだった。
自然の仕組みはよくわからない。
ウドを大量に収穫できるところは、
この他にも色々記憶しているが、
コロナ禍が過ぎた今、
コロナ休暇がなくなり、
山菜採りの時間もなくなった。
この翌日職場にフキを持っていくと、
いつものように喜んで分配するおばちゃんたちだった。
自分の有給休暇をつぶし、
高い燃料使って、
俺ってホントいいじいさんだよな~
そしてオニヤンマの効果はいまだはっきりせず・・・
2023.5.14 『芦ノ沢』(499m) 若葉のころ
14日の日曜日は三笠市の「桂沢湖」へ。
2年ぶりに桂沢湖岸から、
「芦ノ沢」(三等三角点)に登ってみることにした。
Hiromiが未踏の山だったので、
大いに乗り気だった。
ただこの日は天候が良くない予報だったため、
「雨に当たらなきゃいいな」、
程度の期待しかしていなかった。
ところが朝から晴天に恵まれ・・・
素晴らしい青空の下、
「桂沢湖」に向かい、
国道452号線に乗り換えて、
夕張方面に方向を変えた。
そしてすぐに「桂竜橋」を渡り、
「桂沢トンネル」をくぐった。
トンネル手前から左手の斜面に続く、
地形図上の林道は既に廃道で、
その痕跡すら見られない。
トンネルをくぐった後、
ヘアピンカーブを越えると、
左手に林道の入口が現れる。
この入口に駐車してスタート。
この山は99%林道歩きだ。
スタート時点で利用した林道は、
「桂沢林道」らしい。
既に廃道で車両の通行は不可だ。
新緑が美しい中を歩いて行くと、
やがて前方の視界が開け、
突然「桂沢湖」の風景が広がる。
そして背後には『芦別岳』を中心とした、
夕張山地の風景が広がる。
また南には『夕張岳』だ。
いきなりこの風景を目にしたHiromiが、
思わず感嘆の声をあげた。
大変よい風景を眺めた後は、
わずかな藪を越えて立派な林道に出た。
これは「上一ノ沢林道」で、
目指す「芦ノ沢」へと誘ってくれる。
この日は林道歩きにストックを利用してみた。
すると楽なもんだねえ。
積雪期はストック必携だが、
無積雪期は使用することがほとんどなかった。
去年の誕生日に、
Hiromiがせっかくプレゼントしてくれたものを、
使っていなかった。
もうかっこなんかつけていられないから、
積極的にストック使うことにする。
林道は一ヶ所、
送電線の下をくぐる場面がある。
すると視界が開け、
広い風景を眺められる。
地形図上の「401m標高点」そばで、
送電線の鉄塔に接し、
桂沢湖の美しい風景を望むことができた。
そしてこの辺りがルートのほぼ中間点だ。
この後はまた淡々と林道歩きが続くものの、
その路面を見ると、
最後に車両が走行したのはいったいいつなのか、
と言った具合で落ち葉に覆われた路面に変わった。
林道を包む木々には若葉が生い茂り、
実に春らしく、
誠にうっとりとさせられる雰囲気が続く。
もう少し季節が進んでからの、
濃い緑色の世界も美しいが、
この時期の淡い色もなかなかいいものだ。
450で目指すピークの基部に達したので藪に突入する。
なかなか濃い笹で進むのが大変だ。
Hiromiなんか、
背丈以上の笹に飲み込まれる場面があった。
そして三等三角点「芦ノ沢」。
2年前に標石周りの笹を刈ったが、
そのときのままのような気がする。
Hiromiが初登のバウム儀式。
下山は同ルートを引き返す。
登っているときには気付かなかったが、
思いのほか高度を稼いだようで、
下りの傾斜が楽をさせてくれる。
またほぼ中間地点でよい景色を楽しみ、
最後は「桂沢湖」の風景を眺めて駐車地へ。
この林道はほとんど視界がなかったと記憶していたが、
どうしてけっこう良い風景を目にできたので、
次回は木々の葉が落ちた晩秋に訪れてみたくなった。
その案にHiromiも「いいね!」。
すぐ帰途に着き、
夕方改めて「反省会」。
2023.5.13 『金剛岳』(701m) 笹つきの急登に耐えて
GWが終わって通常業務に戻ったが、
毎年暇になる時期だ。
出勤してある程度の注文、出荷作業はあるものの、
一日中それが続くわけではなく、
はっきり言って時間つぶし的作業を入れて、
ようやく終業時刻の17時を迎える。
そんな季節と言うか、
コロナ禍の3年間は、
毎日15時に退勤して帰ってきていた。
しかし私もあと1年で退職となるので、
少し小金をためて退職しようと思ってねえ、
17時まで辛抱して過ごす。
週末の土曜日は、
昨秋からHiromiが希望していた、
『金剛岳』に登った。
『金剛岳』とは芦別市の南に位置する、
地理院地図にもその山名が記された山だ。
芦別市街地からその姿を確認することができる。
昨秋登らせようと思っていたのだが、
どうも天候と予定のタイミングが合わずに、
ここまで延び延びになってしまった。
私はちょうど2年前に単独で登っている。
また積雪期にほとんど芦別市の、
「丸山ダム」側から頻繁に登られているようなので、
積雪期は足が向かない。
土曜日の朝8時、Hiromiを迎えに行った。
Hiromiはこの4月転勤で職場が変わった。
そしてその歓迎会が、
この前日の金曜夜に開催された。
それも20時半から、
札幌市の真ん中での開催だと言うからあきれてしまう。
酒を飲まないHiromiが付き合うのは大変だったと思う。
当然帰宅が夜遅くなるわけで、
少しでも睡眠時間を長く、
と考えてゆっくり出発することにした。
三笠市から国道452号線にのり、
「桂沢湖」を過ぎ芦別方面に車を走らせる。
そして芦別市頼成の手前で、
「パンケリヤウシ川」に架かる、
「玉川橋」を渡ってすぐ、
左手の空き地に入った。
これを駐車地として、
9時50分、晴天の青空の下でスタート。
国道を渡って「金剛沢第一林道」に入った。
林道にはゲートが設置され、
ダイヤルキーで施錠されている。
長袖シャツでのスタートだったが、
なんだか暑くなってきたぞ!
林道は若葉が生い茂り、
本当に春らしくて美しい。
金剛沢第一林道は「パンケリヤウシ川」の、
右岸に沿って伸びているが、
この沢を「金剛沢」と呼んでいるのだろうか?
林道はほとんど車が走っていないようだ。
前回決壊していた箇所は、
小規模修復がされていた。
ゲートから2km弱歩いたところで、
予定の尾根末端に達したので、
取り付き点を確認しようとすると、
あら~
前回は気付かなかった作業道が現れ、
どうやらそれは尾根の頭まで誘ってくれそう!
10時25分、トーゼンそれを利用する。
そして350まで作業道を利用し、
尾根の頭に上がった。
このあとは尾根筋を忠実に辿る。
あたりの植生は針葉樹林なので、
藪がほとんどなく、
足下に散らばっている木々の枯れ枝に気を付けて登って行く。
そして地形図上の「491m標高点」に達すると、
そろそろ笹が目立ち始めた。
しかしまだ薄い笹をかき分けて進み、
600で急登の基部に達した。
そこからは標高差100mの藪漕ぎとなる。
一歩一歩笹をかき分けながら登って行く。
すると眼前に岸壁が見えてくる。
と、同時に「あれをどう登ろうか?」、
と言う思案が頭を巡りだす。
そして岸壁に達した。
一旦右から回り込んでみたが、
斜度がきつすぎて、
とてもじゃないが危なくて登れない。
それで左の方へと逃げて、
斜度はきついが笹の茎を握りしめて登ることにした。
前回は岩の中を登ったのだが、
Hiromiに怪我をさせるわけにはいかない。
笹の茎を握りしめていないと、
滑って落ちて行きそうな斜面を、
辛抱強く登って行く。
するとようやく傾斜が落ちて、
丈の高い頑強な笹薮が目の前に!
嫌だがそれに入るしかなく、
強引に突入!
わずかな距離の藪漕ぎに苦労し、
12時05分、『金剛岳』(二等三角点「金剛岳」)。
やったね、Hiromi!
Hiromiによると、
一昨年女子会でこの辺りの里山を登り歩いた際、
この『金剛岳』を目にし、
「ぜひ登ってみたい」と登行意欲をかきたてられたそうだ。
ピークからまだ白い十勝連峰や表大雪、
芦別市街地などを眺めながら、
いつも簡単な昼食とした。
深い笹薮の中の三角点ピークだが、
どういうわけかここだけ空いて、
素晴らしい眺めを堪能できる。
Hiromiは達成感いっぱいだが、
下山の藪漕ぎがまた嫌だよねえ~
深い藪を越え、
笹の茎を握りしめ、
登路の尾根に戻って、
とりあえず「ホッ・・・」。
その後は登路の尾根を忠実に下って行く。
その行程で一ヶ所私が一方向に寄りすぎて、
Hiromiとの距離が離れてしまった。
しかし、たまにそういうこともないとねえ・・・
変化がねえ・・・
作業道に下って、
更に林道に下り、
あとはトボトボ歩いて、
14時20分、駐車地。
2年ぶりのルートは面白く、
Hiromiも大変満足そう。
ただ疲れた!
それで車中泊の予定を中止し、
一旦帰途に着いた。
2023.5.8 『坊主山』(三笠・161m) ウドの下見もいまだその時にあらず・・・
GWが明けた8日は、
あらかじめ休みを取得しておいた。
GW前の繁忙期を過ぎると、
わりと自由に有給休暇を取得できる。
ウドの成長が気になって、
私が収穫する中では、
最も早くに食べごろとなりそうな、
三笠市の「坊主山」に行ってみた。
「坊主山」の麓に行って車外に出ると、
なんだかずいぶん寒い。
そこでアウター着用でスタート。
目の前の斜面を眺めると、
まだ殺風景で、
「こりゃダメだな」という印象。
雪融けが早かった割には、
山菜その他の植物の成長が鈍いように思われる。
しょうがないのでそのまま斜面を登って、
笹薮に入った。
笹をかき分けて尾根筋に上がる。
そして尾根を忠実に進む。
笹は尾根の南側より、
北側が薄くて歩きやすい。
途中で樹木が切れ、
東側の風景を見渡せるポイントがあるが、
そこで目にする里山地帯は、
ずいぶん緑が広がった。
ちょっと前まで真っ白だった山々には、
落葉樹の木々に葉が1枚もなかった。
季節の流れの速さを感ぜずにはいられない。
少々のアップダウンを越えて、
三等三角点「坊主山」。
この後ひとつ前の小ピークまで戻り、
南側の藪を下った。
途中でワラビが出ていた。
このワラビを目にすると、
それなりにたくさん採れるところを思い浮かべ、
すぐにでも行きたくなるが、
仕事がコロナ禍前に戻った今年は、
その収穫をする時間がない。
まあ、退職してからだなあ・・・
南側の藪を抜けると、
採石場の上に出る。
この採石場は近年使用されていないようで、
いつも重機が数台休止したままになっている。
これを下って再びウドを探すと、
ようやく見つけた、
ほんの少し。
それを収穫して帰途に着いた。
女房がどう反応するのか、
少々心配だったが、
「ありがとう」だと。
ガクッ・・・
午後は久しぶりに愛車ハイエースに、
念入りなワックスがけをした。
« 前ページ |