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2019.12.30 『長官山』(254m)  今年もお世話になりました

 2019年も残すところあと1日半。

例年通りHiromiと『長官山』で締めくくることにした。

今年も随分回を重ねて登った『長官山』。

近くにあって本当に楽しませてくれる存在だ。

ここ数年最後は雪の下となったゴルフ場を歩かせてもらって、

少々の藪こぎを経て登っている。

天気がいいと素晴らしい風景が広がるのだが、

今日はあいにく曇天模様。

おまけに気温が高い割には、

冷たい強風が吹き荒れていた。

ゴルフ場を縦断して笹薮へ。

そして針葉樹林帯を抜けて「文学台」に上がった。

そこから『長官山』まで歩き、

鉄塔脇から送電線の下を下る。

その後また樹林帯に入り、

広々としたゴルフ場に抜けて駐車地へ。

最後の樹林帯を抜ける手前に古い車が捨てられている。

以前からここを通るたびに気になっていたのだが、

毎回積雪に覆われて見えなかったフロントドアが見えており、

そこに書かれていた文字を見て驚いた。

なんとそのドアには「長沼町 保健指導車」と書かれていたのだ。

つまりその残骸は公用車であったわけだ。

どういういきさつでそこに捨てられたのかはわからないが、

何とも嫌なものを見てしまった思いだ。

 Hiromiと歩きながら、

いつものバカっ話しに花が咲き、

ゲラゲラ笑いながら歩を進める。

たとえば『長官山』の麓の林の中に、

「個人で子供向けの遊び小屋を作った人がいる」とHiromiが言うので、

私が言った、「えっ、私財を投げ打ってか!?」

するとHiromiが「あっちの物を持ってきたり、こっちの物を持ってきたり・・・」

それは資材だろ!!

Hiromiとの会話は万事がこんな調子で、

さっぱり前に進まない。

それはこの一年もなんら変わることがなかった。

そして来年も変わりようがない。

また、今年印象に残った「山行ベスト3」をHiromiが挙げた。

それは ①『幌内山』~『円錐峰』(4/14)

    ②『鳥越山』~『630m峰』~『700m峰』(3/9)

    ③『小化雲岳』(9/21)

だそうだ。

こういった山行を楽しむ傍ら、

トレーニングにも励み、

体育館へ行ったり馬追丘陵に登ったりと忙しく、

終わってみれば登行回数がちょうど200回と、

これまで目標にしてきた大台に載せた。

ちなみに昨年は194回。

私はといえば、今日で252回。

これも久しぶりに250を超えた。

まあ、私の場合は休みが取りやい環境になったので、

まだ回数を増やすことはできる。

Hiromiに私と同じ時間を与えたなら、

いったい何回増しで登るかわからない。

全く恐ろしいやつだ。

しかし目標を定め、

それに向かって努力を重ねるというのは、

いくつになっても大切なことだ。

来年もHiromiに負けないように登り続けよっと!

 最後に今年も楽しませてもらった山々に感謝し、

怪我もなくともに頑張り、

支えあった相棒に感謝。

そして最後にこの一年当ブログにお付き合いいただいた方々に、

心より感謝申し上げて2019年を終わります。

ありがとうございました。

そしてまた来年もよろしくお願い申し上げます。

皆様よいお年をお迎えください。

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2019.12.29 「230mP」(点名:馬追)~「235mP」  馬追丘陵南の三角点を求めて

 

 今朝は夕張川の河畔で目覚めた。

明け方前から降り出した雪が、

新たな降雪となって10cmほど積もった。

  今日は馬追丘陵の最も南側に足を踏み入れた。

北は「長沼スキー場」に端を発する馬追丘陵が、

長沼と古山を結ぶ道々で遊歩道が終点を迎える。

そして道々を挟んで林道が更に南下して進む。

これまでそれが気になってはいたのだが、

いまだこの林道に足を踏み入れたことはなかった。

そして改めて調べてみると、

その先に三角点を有するピークが存在することを知り、

益々興味を掻き立てられた次第だ。

それは点名を「馬追」と言う。

馬追丘陵の最高標高点である「静台」(273m)の点名が「馬追山」。

そして今日目指したのが、

ただ「山」を省いただけの「馬追」だ。

なんだかよくわからんねえ~

 8時10分、「発泡禁止」ののぼりが立つ林道ゲートをスタート。

未知の新たな林道に足を踏み入れるのはワクワクする。

この林道はよく整備されており、決壊箇所もない。

積雪期に入ってから車が通った痕跡もないので、

無防備の我々は安心して歩けるというものだ。

はじめ大きく蛇行して進む林道は、

唯一の分岐点を過ぎると直線的に南を目指すこととなった。

進行方向左手に「235mP」が現れる。

すぐそのピークに立ちたい衝動をおさえて、

まずはその奥の「馬追」を目指す。

そしてスタートしてから3kmほど歩いたところで、

「馬追」の基部に達した。

しかし背丈が我々よりはるかに高く、

ひじょうに密度の濃い笹に覆われているため、

更に林道を進んで取り付きやすいポイントを探すことにした。

その後頂上部を左から回り込むように林道を歩き、

南側の基部から取り付くことにした。

そちらだと針葉樹林が発達しているので、

笹の植生が薄くて歩きやすそうだった。

少々の笹こぎで針葉樹林帯に入った。

あとはピークを目指してグイグイ登るだけ。

先にピークに立ったHiromiが、

容易に三角点標石を見つけた。

9時25分、三等三角点「馬追」

ここまで3.6kmの道のりだった。

Hiromiが標石周りの笹をカットして露わにする。

そして今日も初登のバウムクーヘン!

ここでちょっと不思議なことが!

地形図上の標高は229.2mのこのピークが、

HiromiのGPSで測定すると238mとなり、

8mもの誤差が生じた。

積雪はわずかしかないため、雪の厚みは関係ない。

この誤差っていったいなんなのだろう?

 「馬追」をあとにして濃い笹を抜け林道へ。

その後林道を戻る途中で、

往路で位置を確認しておいた「235mP」に立ち寄った。

ここも濃い笹に覆われてはいたが、

笹の背丈が低い分楽に歩を進められる。

10時10分、「235mP」。

ところがここでもHiromiのGPSとの間で誤差が生じた。

こちらはGPS数値で248m。

なんとも不思議な二つのピークだった。

  林道に降り立ち降りしきる雪の中をゲートまで戻るも、

その頃になってようやく青空が広がりだした。

二日間の三角点めぐりは楽しいものであり、

もう何日もない今になってもツボ足で山を歩いていることが、

終わってみて不思議でならない。

ここまでツボ足で山に入り続けたことは、

じっくり考えてみてもかつてなかったことだ。

それゆえ正月の山旅を設定するのに、

更にツボ足で歩ける地域へと思いが馳せる。

 

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2019.12.28 『330mP』(点名:紅葉沢)  南夕張はまだツボ足OK!

 

 この週末は金曜の夕方出発で穂別に向かった。 

エゾシカ撃ちのハンターが、

年末もここまで押し迫った今は、

もう活動しないであろうと推測して予定した。

ハンターの動きを確認したいので、

遅めに予定した林道に入ろうとした。

ところが目的の林道には、

既にハンターのタイヤ痕が残されていた。

ガックリ・・・

仕方なく代替え案の他の林道も確認してみると、

どこもハンターであろう車の、

新しいタイヤ痕が残されていた。

先にハンターが入って活動している山には入れない。

昨年も実際に誤射の犠牲となった人がいる。

あきらめて夕張に戻った。

そして夕張に入ってすぐの、

登川から「紅葉沢」に登ることにした。

夕張市の三角点を有する山の地形図は、

事前に全て用意してある。

  9時35分、登川のJR線路脇に駐車して山に入った。

すぐ橋を渡って線路を越える。

そして地形図が示す林道を歩く。

積雪は20~25cmほど 。

ツボ足で歩けるギリギリのところ。

少し歩いてすぐ面倒なことになりそうな予感。

地形が複雑な上、

早速地形図に示された林道が消失していた。

しかし逆に地形図にはない林道が現れる。

それをショートカットしながら登っていく。

辺りは林道と作業道が縦横無尽に交差しているため、

そのうち地形図での読み取りが困難となった。

あとは勘に従って登るしかないが、

周囲には目指すピークの標高に近い、

350m前後の小ピークが散在している。 

そんな中を勘に従ってチェックしていくが、

数が多すぎてさっぱり当たらない。

あっちこっちとずいぶん歩き回ったがダメ。

するとHiromi がGPS を取り出して、

「あっちだ!」と言い出した。

GPS には頼りたくないが、

このときばかりは救われた。

結果私の勘とはかなりずれていた。

GPSを操作しながら笹の中を歩いていたHiromiが突然、

「ストックがない!」と叫んだ。

一本を脇に挟んで落としてしまったのだ。

探しに戻っていったHiromiを待つも、

なかなか戻ってこないので、

私も続いて探し始めた。

そして見つけたのは私!

その後GPSが指し示す方向に向かって歩き、

12時ちょうど、三等三角点「紅葉沢」

やはり機械にはかなわない。

ただそれに頼るのはやはりつまらない。

一帯はどこも笹に覆われているのだが、

この三角点ピークだけは広く開けて、

いかにも「ここが頂上ですよ」と言わんばかりだ。

久しぶりにバウムクーヘンを掲げた。

そして昼食タイムだ。

 昼食後はショートカットして下ることにしたが、

地形はなかなか複雑で、

一旦沢床に下り、登路で使った尾根に戻った。

あとは淡々と下るが、

さらさらした積雪がツボ足にはきつく、

なかなか速くは歩けない。

それをHiromi は苦にもならない様子で、

ガシガシ歩いていく。 

13時25分、駐車地。

なかなか勉強になった山行を終え、

追分の「ぬくもりの湯」まで走って汗を流した。

 

 

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2019.12.26 『364m峰』(点名:支安平奥)  Machikoとぺちゃくちゃおしゃべり林道

 今日はMachikoと初めて登った。

MachikoとはSNSを通じて知り合った。

そして初対面の山友と一緒に登るのは今回が初めてだし、

通常は相手の技量も分からずには登らない。

ところがMachikoの場合は我々と共通する点があり、

そのことについても話してみたかった。

このMachikoは私が日頃から念頭に置いてる、

「時間があれば登る。チャンスがあれば登る。

とにかく登る、登る、登る!」

を実践していた。

従って今年もう190回に近くなったHiromiの登行回数に近い、

180回近く登っている。

 今朝は札幌、江別辺りも結構な降雪があったため、

Machikoの到着が少し遅れた。

おまけにMachikoの車を我が家に置いて出発すると、

降雪のせいなのか事故が発生したようで、

突然渋滞に巻き込まれてしまった。

それで由仁町川端地区の林道入口到着が遅くなった。

 10時40分、林道入口に駐車してツボ足でスタートした。

ここは狙い通りまだ積雪が少なく10cmほどしかない。

駐車地からすぐ鎖のゲートを越えて林道に入った。

この林道から「支安平奥」には今月のはじめHiromiと登っている。

そのときはハンター向けなのか、

林道が開放されていたが、

今回は鎖が張られて施錠されていた。

 林道をトコトコ歩き出してすぐに気付いたことがある。

それはこのMachikoがどうもHiromiに似ているということだ。

まず身長がほとんど同じ。

そして歩く後ろ姿がそっくりで、

後ろ姿の写真だけを並べられると、

おそらく区別がつかないのではなかろうか?

またMachikoは自分の愛車ハスラーを、

「ハスコ」と呼んでいるのに対し、

Hiromiは以前乗っていたXVを「V子」と呼んでいた。

なんだかまるで姉妹のよう。

 南空知から厚真にかけてのこの一帯は、

昨年9月の胆振東部地震で土砂崩れが多発したところだ。

林道を歩いているとそんな光景が目に付く。

Machikoはそんな光景に見入っていた。

聞けば胆振東部地震の際、

Machikoの家でも食器棚のガラス食器が半分床に飛び出し、

その破片で息子が怪我をしたとのこと。

大変な思いをしたようだ。

  林道は一貫して積雪の下に霜柱が立っており、

一歩一歩歩を出すたびにそれがグサグサ崩れて歩きにくい。

それでもMachikoの延々と続く話しを聞いていると、

片道7kmの歩行にも飽きがこない。

そして最後は林道を離れ、

わずかばかりの笹漕ぎで頂上に立った。

12時30分、三等三角点「支安平奥」

昼食タイムだが、ここで私が忘れ物!

タッパに詰めた白飯とカップ麺を食べるつもりだったのだが、

ポットに湯を持参したものの、

肝心のカップ麺を忘れてしまった。

まあま、自分で自分が情けなくなる瞬間だ。

それでも今日も白飯にホッケと昆布巻きで満足。

 林道の復路をまたMachikoとぺちゃくちゃおしゃべりしながら、

グサグサと歩き、

14時40分、駐車地。

今日も楽しい山歩きができたことに感謝!

 

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2019.12.25 『長官山』(254m)  年末年始休暇に入ったよ~

 今日から年末年始休暇に入った。

本当は28日からなのだが、

やることを全部やってしまえば突然休みに入る。

おばちゃんばかりの会社なので、

年末に主婦は忙しく、

なんとか早くにケジメをつけて休もうとする。

それが今の勤め先のいいところで、

だからやめられない。

ただ、単にアルバイト社員のこの身は、

休めばその分収入が減るので、

稼ぎはうんと悪くなる。

と言うことだから、みんな羨ましがらないでねえ。

もう高齢者なんだからゆっくり休むさ。

  61歳まで勤めた以前の会社は、

毎年暮れの30日夜まで仕事で、

大晦日から休日となるため、

年の瀬なんていうものを感じている暇がなかった。

そしていつも思っていた、「年末に時間的余裕が欲しい」と。

 12連休始まりの初日は、

いつもの『長官山』でトレーニングをすることにした。

朝女房を職場に送った足で長沼に向かった。

そして驚いた、すごい雪!

私が住む地域は昨夜から今朝までに新たな降雪が0cm。

なのに南幌を過ぎた辺りから積雪が増えだし、

いつも駐車する長沼スキー場では30cmを超える新たな降雪が、

除雪もされず野放しになっていた。

長沼はいつも除雪車の出動が遅すぎる。

当然車は停められないので、

そのまま火葬場コースの登山口に向かった。

しかしそこは今除雪車が到着し、

これから除雪を開始するといった状況だったので、

また素通りして馬追温泉登山口に向かった。

しかしそれもまだ除雪されておらず、

先行車が頭を突っ込んだものの、

慌ててバックしてくる様子。

困り果てて安全なところに移動し、

火葬場コース登山口付近の除雪が終わるのを待った。

そして終わったであろう頃を見計らって行ってみた。

正解!

墓地の駐車場を利用してツボ足でスタートした。

スタート地点の積雪は20cmほど。

昨日までは雪がなかったようで、

足裏に古い雪の層があるのを感じない。

であればツボ足で十分と判断した。

  踏み跡のない新雪の登山道を登って行く。

今日は曇りの予報だったが、

青空から眩しい陽光が降り注がれる。

実に気持ちがいい。

一旦『長官山』の頂上に立ち、

いつものように馬追温泉登山口に下った。

そして登り返して、今度は長沼スキー場に下る。

スキー場は一晩の降雪でオープンの準備が整ったが、

まだリフトは運行されていなかった。

スキー場からまた『長官山』に登り返して昼食だ。

今日は日帰りなので白飯とカップ麺。

湯はポットに入れて用意する。

ご覧の弁当は私が勤めに出る時と同じもの。

質素でしょ?

私の愛する女房は弁当作りが大変上手で、

娘と息子が高校生だった頃よく言っていた、

「お母さんの弁当はみんなにおいしそうと羨ましがられる」と。

そんなおいしい弁当を61歳で今の勤め先にかわったとき、

女房に言って辞退した。

「長い間おいしい弁当を作ってくれてありがとう。

もうタッパに詰めた白飯の上に、

魚の切り身を一つ載せてくれるだけでいいから」と言って。

うちの女房は素直だからすぐその通りにする。

この魚弁当プラス、

私が自分で小さなタッパに昆布巻きやキンピラを詰めて一緒に持っていく。

もうそんな弁当で十分満足できる。

 昼食のあと再び馬追温泉登山口に下り、

登り返したところで今日のトレーニングを終了することとし、

愛車が待つ火葬場登山口に下って終了した。

 

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2019.12.22 『477m峰』(点名:板江別)  まだまだ小雪の山を楽しめる!

 今日は冬至。

とうとうこの日がやってきた。

日が短くなっていくのはたまらなく淋しい。

明日からほんの少しずつではあるが、

一日一日日が長くなっていく。

明るい希望が湧いてくるというものだ。

 昨日の終業後、いつものようにHiromiを迎えに行き、

また南空知の山の麓で車中泊とした。

そして今朝7時、

田園地帯の端に駐車してスタート。

スタートして間もなく、

エゾシカの防護柵に設けられた可動式の扉から林道に入った。

この林道は最初笹が覆っている上、

路面がドロドロのワダチとなっており、

とても車で進入はできない。

それゆえハンターが入り込むこともないので、

安心して林道歩きを楽しめるというものだ。

エゾシカの防護柵から10分も歩かぬうちに、

「板江別林道」のゲートが現れる。

このゲートを越えるとすぐに分岐となり、

つい5日前「南高山」に向かった時と同じく、

右股に入って林道終点まで進む。

林道は「イタイベツ川」に沿って奥に伸びる。

  「板江別」は素直に読むと「いたえべつ」だ。

ところがそのピークを源とする川は「イタイベツ川」と、

カタカナで地形図に示されている。

であるならば、「板江別」も「イタイベツ」と読むのだろう。

ただ、私が住む「江別」の名称が、

何故そこで使われているのかが不思議だ。

 「板江別右股林道」は、

最初右岸につけられているが、

やがて左岸にかわってまた右岸となる。

そして終点を迎えるのだが、

今日はその終点まで辛抱できなかった。

どうも記憶の中の林道より長い気がして、

駐車地から3kmほど歩いたところで、

古い作業道を伝って斜面に取り付いた。

尾根の頭まで上がって、

あとは尾根をつないで目標に至るつもりだった。

そこで唯一の願いは濃いブッシュに悩まされないこと。

ところがこの斜面はそのわずらわしさが全くなく、

どこでも歩ける状態だった。

そんな斜面を快適に登り、

8時50分、Co.360で尾根の頭に上がった。

ここで進路を東に取り、尾根を伝って登って行く。

そしてこの尾根がまた素晴らしかった。

雪がなければそこに登山道が現れるのではないかというほど、

邪魔になるブッシュが少ない。

ただ厄介な倒木は次から次へと現れはしたが。

そんな倒木を越えたり回避したりを繰り返し、

ようやく前方に尾根の終息点が見えてきた。

 

そしてそのころになると尾根に笹が覆いだした。

9時40分、Co.440で一旦ピークに上がった。

このピークから方向を南に変えて尾根が続く。

そしてようやく目指す『板江別』が見えてきた。

 

ところがここから笹薮突入だ。

そうだよねえ、そんな簡単に登らせてくれるわけないよねぇ~

笹を漕いで進むが、この稜線からは左右の風景が楽しめる。

先週Kasaneと登った『雨霧山』が北東方向約2kmの位置に見えている。

前を行くHiromiは今日も元気で、

ガンガン笹を漕いでいく。

10時ちょうど、三等三角点「板江別」。

 早速頂上で三角点標石を探す。

そして20cm程の雪の下にそれはあった。

いい瞬間だ。

今日もバウムクーヘンがないので、

私の手製卵サンドでシケの真似して初登を祝った。

下山は予定を全うしたという豊かな気分で楽しく下る。

余計なショートカットを企てると、 

無駄に時間を費やすであろうことを避け、

おおよそ登路に沿って下り、

最後は急斜面の下降で林道に当てた。

あとは淡々と歩いて、

12時25分駐車地。

今日は朝まで雪の予報だったが、

起きた時から山行を終えるまで、

穏やかで素晴らしい天気だった。

なかなか立てないマニアックな一座を終えて、

Hiromiとまた「サイゼリヤ」で反省会!

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2019.12.17 『242m峰』(点名:南高山)~『274m峰』(点名:東山奥)  師走の貴重な一日を楽しむ

 今日は休み。

今年の12月は楽だ。

土曜休みはないものの、

先週も今週もウィークデーに休みを入れることができた。

例年だと12月は早出と残業が続くのだが、

今年はそれもなく平和に時が流れていく。

ただのアルバイトの身としては、

忙しいのはまっぴらゴメンだ。

 

 貴重なウィークデーの一日は、

また南空知で三角点を目指すことにした。

栗山町円山と滝下の中間点あたりから、

「栗山幹線用水路」に沿う農道に入った。

そして「イタイベツ川」沿いに続く林道に入るのだが、

既に廃道と化していて、

農道脇に駐車するしかなかった。

目指すピークまではそう長い距離でもないので、

その地点から歩くことには抵抗がない。

駐車地をスタートすると、

すぐにすすきや笹が林道を覆い、

目指すピークへの取り付き点まで行けるのかどうか不安になる。

しかし笹に覆われた林道は、

エゾシカの防護柵を越えて進入すると通常の状態に戻った。

そして間もなく「板江別林道」の入口ゲートが現れた。

但しこのゲートは開放されたままだ。

ゲートを過ぎるとすぐに分岐が現れる。

今日はこの分岐から二本の林道を歩くことにしていた。

つまり、一旦進行方向右側の林道に入り、

『242m峰』に登ってから戻って左の林道に入る。

二座目の『274m峰』に登るためだ。

 林道はウェットで歩きにくい。

少しでも傾斜が出ると滑って、

ストックを持参しなかったことを少々後悔した。

地形図に従って右斜面への取り付き点を探す。

しかし地形図以上に斜度のきつい斜面が続き、

なかなか取り付けない。

するとCo.120で右手に小沢が現れ、

ピンクテープがつけられていた。

ちょっと驚いたが、上空を見上げて納得した。

上空には北海道電力の送電線が走っており、

沢筋のピンクテープは、

その保守管理用の小道に導くためのものだった。

送電線の下にはこの保守管理用の小道が完備されている。

  小沢を入って間もなく急斜面に取り付いた。

笹をつかみながら滑る急斜面を登って笹原へ。

あとは西に向かって笹の斜面を登るだけだ。

笹は薄い。

やがて頂上に達した。

四等三角点「南高山」

「南」ということは「北」もあるのか?

木の間越しに西側の風景が広がる。

なかなかいい眺めだ。

東には今週末目指すことになるであろう、

「板江別」のピークが見えている。

それを目にすると益々登行意欲が掻き立てられる。

  登路とは別の斜面を下って林道に下りた。

そして分岐まで戻り、

『274m峰』を目指して歩いた。

こちらの林道も長く歩くことはなく、

Co.200で斜面に取り付いた。

ところが「斜面に」とは言っても、

登山道のような刈り分け道がつけられていた。

ただ、これもまた北電の送電線保守管理用の小道で、

その先には送電線を支える鉄塔が見えていた。

従ってその小道を離れて笹薮に入った。

いくらも登らないうちに頂上に達したが、

こちらのピークは笹の密度が濃い。

とりあえず、四等三角点「東山奥」

三角点の標石を求めて探し回るのだが、

どこにも見つからない。

見つからないのは濃い笹のせいもあるが、

倒木がひどい上倒れた木が人為的に切断されて、

そこらじゅうに散らばっている。

従って三角点標石はそれらの下になって見えないのだと推測する。

残念だが見つけられずに下山することにした。

 林道を淡々と下っていると雨が降りだした。

強くはないが決して心地よくはない。

林道分岐を過ぎ、

エゾシカの防護柵を越えて駐車地に戻った。

三角点もう一座と思っていたが、

いざ雨が降り出すとその気にはなれず、

おとなしく帰途に着いた。

ウィークデーの貴重な休みを得られたことに感謝!

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2019.12.15 『212m峰』~『341m峰』~『336m峰』(点名:三角山)  南空知の山を歩く

 

 この週末も土曜の終業後、

Hiromi を拾って近場に向かった。

北の方は結構積雪が量を増したようだが、

南空知は一旦積もった雪が融けて、

まだ中途半端な雪に悩まされることがない。

だから今やっておくことを継続できる。

それは助かるし、また楽しい。

 今回は栗山町の南端辺りの山に登る予定をした。

今朝は7時まで寝ていた。

そして8時ちょうど、

滝の上でエゾシカの防護柵が設けられた林道入口の、

可動式扉の脇の駐車地をスタートした。

はじめは車での走行が可能な林道は、

500mも進むと笹に覆われて既に廃道となっていた。

そうなるとハンターが入り込んでくることもないので、

安心して楽しめるというものだ。

荒れた林道を歩いていくと廃屋が現れた。

廃屋は3軒続いた。

雪の重みで倒壊してしまったものもあるが、

まだ築年数が30年以内ではないかと思われるものもあった。

住宅ローンを完済して移住したものなのか、

そんな余計な心配をしてしまった。

Hiromiにそれを言うと、

「そりゃあ払い終わったべさあ!」と、

全く根拠のない無責任な意見が返ってくるだけだった。

そしてこの辺りでどうも予定の林道が見つからない。

廃道になったとしても、

人家まで続いたのだから、

その痕跡は残っているはずだと、

しばらく行ったり来たりを繰り返して探した。

しかしどうにも見つからない。

しょうがないので目の前の「212m峰」に登って、

上から辺りの様子を伺うことにした。

小ぶりではあるが、

いかにも三角点がありそうなそのピークに立って驚いた。

三角点の標石があるではないか!
これには首をかしげてしまった。

国土地理院地図には載っていない。

どういうことなのか、帰宅した今も不思議だ。

またこのピークで持参した地形図を改めて見てハッとした。

地形図が違う!

私はインターネット上の地理院地図で、

必要な部分をプリントアウトし、

それを切り貼りして使っている。

その切り貼りの段階で二枚の地図を、

間違った合わせ方をしてしまった。

それでないはずの林道があることになってしまっていた。

この手法では一度に何箇所もの地形図を印刷して切り貼りするため、

面倒くさがりの私は急いで適当に貼り合わせてしまったのだ。

遅まきながらそれに気付いてしまってた。

せっかく初めての地に足を踏み入れたのだから、

そのまま引き返しはしない。

藪を漕ぎながら小ピークをつないで、

二週間前に登った『三角山』を目指すことにした。

笹は高さも密度も強弱を繰り返す。

見晴らしの良いところからは、

『於兎牛山』や『安平山』などが見えている。

そのうち雪が降りだした。

雪が降ると視界が悪くなる。

気がつくと目の前に斜度のあるピークが現れた。

それを登って行くと一旦平坦になり、

その奥に高みが見えた。

それが『341m峰』だった。

雪模様で遠くの景色が見えないのが残念だ。

続いて目指す『三角山』へ。

これは一旦下って登り返す簡単な行程だ。

そしてたった二週間前ではあるが、

もうずうっと前に登ったように記憶している『三角山』に立った。

下山は林道の方向に向かってショートカットし、

藪を越えて廃屋そばの林道に当てた。

駐車地に着いたのが昼近く。

ハプニングではあったが、

今日も楽しい山歩きができたことに感謝!


さて、「サイゼリヤ」で反省会しようっと!

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2019.12.10 『雨霧山』(509m)  栗山側からめんこいKasaneを連れて

 今日は休み。

先週ウィークデー休日の多いKasaneと連絡を取り、

休みが合ったのでともに登ることにしていた。

Kasaneははるばる大雪山の麓からやってくる。

その走行時間を3時間と読み、

それに合わせて待ち合わせ場所の、

室蘭本線「古山駅」に向かった。

そして着いたのが8時過ぎ。

Kasaneの予想到着時刻までには30分ほどあったので、

ザックに荷物を詰めたりストレッチをしたり。

Kasaneは私の予想を5分オーバーで到着した。

私の読みのなんと正確なことか・・・

  JR古山駅から二台で目的地へ向かった。

栗山町の町道を東山地区の集会所まで走った。

今回はこの集会所を駐車地とさせていただいた。

いつもはもう少し林道を入るのだが、

Kasaneの小さい車がスタックしては大変なので、

集会所に置いて歩くことにした。

  以前のブログで紹介したが、

Kasaneとは2年前に『神居尻山』で知り合った。

ボーイッシュで自然を相手にした職業に就いている。

歳は私の40歳も下の25歳だ。

だから孫のような感覚でめんこい。

そんなKasaneと、

9時15分、駐車地をスタートした。

このルートからは昨年も同時期に登っている。

まあ、標高が509mの山だから、

「登る」と言うよりは長い林道歩きが魅力だ。

  わずかばかりの車道を歩いて、すぐ林道に入る。

しかし最初は林道と言っても、

その先に畑が広がっているため、

農道と表現した方がいいのかもしれない。

広い畑が広がる中を歩き、

エゾシカの防護柵を越えて、

9時30分、林道ゲート。

この林道の名称を知らなかったが、

森林管理署のの張り紙を見ると、

「雨霧林道」となっていた。

つまり「雨霧林道」は夕張市南清水沢を基点とし、

ここで終点を迎えることがわかった。

  林道の積雪は例年のこの時期と何ら変わることがない。

歩行に支障がなく大変歩きやすい。

そんな中をほKasaneと楽しく会話しながら、

と言いたいが、

ばってん、話しが通じんばい!
いや、私の話しを聞き取ってくれないのだ。

私の言葉がどうもこもるようで聞き取りにくいらしい。

何か話すだびに「えっ!?」という聞き返しから始まるKasane。

終いには「今何と言ったのか全くわかりませんでした」などと返ってくる始末!
そこで納得した、Hiromiといちいち話しが噛み合わないわけが。

そうだそうだ、みんな俺が悪いんだぁ!

しかし、今からこんなんで、

もっと年取ったらだれも私の言う事を理解してくれないのではないか?
まずい~

 林道を登っていくと、

沢筋から上がってきたヒグマの足跡に遭遇した。

この辺りは割とヒグマの影が濃い。

フツーリアルなヒグマの足跡を目にするとビビるもんだが、

このKasaneはむしろ喜んでいるように見える。

そりゃそうだ、自然と触れ合う職業に就いているのだから。

 

 林道はその性質ゆえ、

いくつも蛇行を繰り返して徐々に高度を上げて行く。

そしてもう頂上が見えるという辺りで、

再びヒグマの足跡に遭遇した。

前に目にしたものより大きく、

そこを歩いて時間が経っていないよう。

ここでもKasaneは喜んでいるが、

念のため私は大声を出して進む。

  頂上基部に着く頃になって、

それまで降っていた小雨が上がり、

ガスも晴れだしていい感じ。

Kasaneを先に登らせる。

少々の笹漕ぎを経て頂上へ。

そこでKasaneが叫んだ、「(三角点標石が)あった!」。

12時10分、二等三角点「鬼奥峠」

この山の点名は「雨霧山」ではなかった。

名前の由来は夕張から見て、

『鬼首山』の西奥に位置するからだろうか?

頂上に至る少し前より「お腹すいた」と言い続けていたKasane。

早速昼食の準備に取り掛かる。

どうやらコッヘルを出してうどんを煮る様子。

私は日帰りなのでポットの湯でカップ麺+白飯+卵焼き。

出来上がった熱々のうどんをおいしそうに食べるKasane。

しかし食べ終わってみると、

コッヘルの底にうどんが焦げてこびりついてしまった。

それにもう一度水を入れて煮る。

こびりついたうどんをはがすつもりだ。

そこで私がその濁った汁の入ったコッヘルを覗き込んだ、

「うまく剥がれるといいな」と思って。

そしたらKasane、「飲みますかあ!?」

い、いらねえよそんなもん!!

まあま、こいつは変わってる。

そして話しはまだ続く。

「お前それ飲むのか?」と尋ねると、

「飲みますよぉ、もったいないですからあ」

これにも驚かされたが、まだ続く。

今度はその濁った汁の中に、

今しがたカリポリと食べていた柿ピーを入れだした!
ひぇ~っ!!

こいついったい何者~っ!?

結局そのコッヘルの中の汁を一滴も残すことなく胃袋へと流し込んだ。

Kasaneさん、恐れ入りました。

 下山は頂上からしばらく尾根伝いに下ってショートカット。

下りが苦手で、「情けない姿を撮らないでくださいよ~」と言っていたKasaneも、

難なく下って林道に下り立った。

あとはまた大笑いをしながら淡々と下るのだが、

途中で山ぶどうがたわわに下がるツルを発見し、

ゆさぶってできるだけ確保した。

こんな場面でもKasaneは採った山ぶどうをすぐ口にする。

そして「あま~いっ!」

まあま、野生児だわ。

それからまた楽しく下り、

14時30分、林道ゲート。

それからすでに晴れて美しく広い畑の中を歩いて、

14時45分、駐車地。

 Kasaneが「長沼のソフトクリームが美味しいところに行きたい」と言うので、

そこまで案内して別れた。

その売れ筋、人気の店を以前からHiromiに聞いておいてよかったよ。

Kasane、楽しかったねえ。

また登ろうねえ!

 

※Kasaneには結婚願望があります。

 ところがなかなか出会いの機会がありません。

 そんなKasaneに興味を抱かれた若者諸君は、

 マネージャーのAmigoまでご一報下さい。

  但し、私の目は厳しい!

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2019.12.8 『364mP』(点名:支安平奥)  里山で林道歩きを楽しむ

 12月に入ると土曜休日がなくなり、

週に休日は日曜日だけだ。

ただ今年は仕事量が減ったため、

職場の仲間がウィークデーに休みを入れているので、

私も今週は火曜日に休みを取ってある。

ただのアルバイトの身、

会社がつぶれない限り暇な方がいい。

 昨日の終業後、

いつものようにHiromiを拾って栗山町の南の端に向かった。

馬追丘陵を越えると降雪が激しくなり、

車中泊地の選定に少々難儀した。

そして結局先週末と同じところで寝た。

 今朝6時に起床すると前夜の雪は既に上がり、

降雪量もさほど増えていなかったのでホッとした。

ただ予定の藪こぎはやめて、

林道歩きを楽しむことにした。

 由仁町の南端の川端地区から、

さらに南に向かって農道を走ると、

クオーベツ貯水池に向かう林道が現れる。

先週も訪れて『於兎牛山』に向かったこの林道だが、

今は開放されている入口が三叉路になっている。

それを左に進むとクオーベツ貯水池を経て『クオベツ山』に至る。

片道10kmの行程だ。

今回はその三叉路で真ん中の林道に入る。

これを6kmほど歩くと今回の目的地に至る。

地形図から調べたものだが、

この林道に足を踏み入れるのは初めてだ。

  7時10分、林道入口の駐車スペースをスタート。

積雪は10cm程度。

ストックをつけば歩行に支障はない、

ひとつだけ先週痛めた肋骨の痛みを除いては・・・

この痛み、2日間かなり辛い思いをしたが、

3日目の午後から劇的に痛みが回復した。

膝痛も腰痛も、ふくらはぎの筋肉断裂でさえも、

登り続けながら治してきた。

65歳になった今もそれは変わらない。

 木々の葉がすっかり落ちてしまった林道歩きは楽しい。

スタートして1.5kmほど歩いたところで、

Co.300送電線の下をくぐった。

この辺から視界が開けた。

その後は標高300m前後の尾根を、

多少のアップダウンを繰り返しながら、

徐々に南下して行く。

その間常に尾根の東西どちらかの風景が見えている。

中には一週間前に登った『於兎牛山』の姿もあった。

またところどころで、

昨年9月に起こった「胆振東部地震」による崩壊地が目に入り、

その恐ろしさを改めて思い知らされた。

 林道は残り3分の1を残した辺りから笹がはびこりだし、

その中に倒木まで現れると、

もう車での走行が不可能であることがわかった。

長いが決して単調ではなく、

全然飽きのこない林道を楽しく歩いて、

地形図通りの林道分岐から少々の笹こぎで、

8時50分、三等三角点「支安平奥」

見晴らしがよく、木の間越しにではあるが、

 

360度の風景を見渡せる。

今回はバウムクーヘンを忘れたので、

私の手製卵サンドで「ぱしゃり!」

 

復路では天候が回復し、更に気持ちよく歩き、

10時30分、駐車地。

 

予想より時間がかからず往復できたことで余裕が出来た。

昼過ぎには帰宅し、

車の中の衣類、登山靴の全てを積雪期用に積み替えた。

そしてこれから「サイゼリヤ」へ!

 

 

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