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2018.10.31 『長官山』(254m)  まだ素晴らしい紅葉が楽しめる!

 10月も最終日の今日は、

あらかじめ休みを取っておいた。

年末を控えた繁忙期がやってくる前に休んでおく。

今の勤め先は暇な時期、適当に休めるからいい。

定年まで勤めていた会社は、

有給休暇なぞあってないようなものだった。

いわゆる「ブラック企業」だったわけだ。

  せっかくの休日だが、今日も朝から雨模様。

時折小降りにはなるものの、完全に止むことはなく、終日降り続いた。

そんな雨の今朝、「馬追丘陵」へトレーニングに出かけた。

先日美しい紅葉の中でトレーニング登山をしてから、

まだ4日しか経っていない。

だから引き続き紅葉を楽しめることに期待を込める。

そしてそれは期待以上だった。

4日前は時間がなかったので、スキー場側だけしか見ていなかった。

しかし、『長官山』を越えて「馬追温泉」側に下ってみると、

モミジの美しいところがあちこちに。

モミジは色付くのが遅いので、今頃になって自らの「紅」を強調しだした。

また、最近の強風で新たな倒木が発生した箇所もあった。

今年はずいぶん強風に見舞われた年となったものだ。

いや、風だけではない。

北海道は胆振東部地震というとんでもない災害に見舞われた。

この地震という災害は、

今や日本中のどこで起きてもおかしくない状況が続いている。

地球規模で考えると、

こんな小さな島国に毎年いくつもの台風がやってきたり、

細長く狭い国土のあちこちで、しょっちゅう地震が発生する。

この世に神がいるとしたならば、なんと意地の悪い存在か!

雨の中を歩きながら、そんなことを考えていた。 

 馬追温泉登山口まで下りきってから、再び『長官山』頂上に登り返した。

そしてそのまま火葬場コースを下る。

そこに今日最も感動した紅葉の場面があった。

真っ赤なモミジがそこらじゅうに広がっている。

これまで『長官山』でこんなに素晴らしい紅葉が見られることを知らなかった。

情けねぇ~

写真を撮りまくるが折からの強い雨で、またレンズに水滴が付着してしまった。

ただあまりの美しさ、楽しさに、その雨が全く気にならない。

とにかく「素晴らしい!」の一言だ。

独り、「すごいは~、すごいは~」(すごいわ~、すごいわ~)

を連発してしまった。

(「すごいは~」の意味はHiromiだけが知っている)

ところで地元に住むHiromiは、

この素晴らしい紅葉を目にすることができるのだろうか?

写真を撮りまくり、

あいも変わらず降り続く雨の中を鼻歌交じりでスキー場麓に下った。

そして既に草刈りを終えたスキー場斜面を、

一度登ってから帰途に着いた。

  帰宅後女房と外食をし、

来る日曜日にやって来る乃々と虎の冬用衣類をあれこれと買い出し。

また別の店に寄り、食材その他の買い物。

夕食は女房が漬けた「にしん漬け」が食べごろとなったので、

これを肴にうまい酒を飲む。

俺って幸せ~

ああ、今日もいい日だったなあ・・・

 

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2018.10.28 『ペケレベツ岳』(1,532m)  登山道が蘇った!

 昨日の日曜日は日勝峠頂上を清水側に少し下った地点にある、

除雪ステーション横の登山口から入山して『ペケレベツ岳』に登った。

以前きちんと整備されていたこの山の登山道が、

年々笹に覆われて行き、

昨秋登った時には廃道になるだろうと確信した。

それはもうひどいもので・・・

その登山道が草刈りされたとの情報を、

今年の初夏、ウッチャンのブログから得た。

それでどの程度まで草刈りがなされたのかを検証したく、

機会を伺っていた。

そしてこの日の天気予報は、

十勝以東に出かけなければ雨から逃れられないというもの。

それなら迷わず『ペケレベツ岳』へ、

ということにした。

 

 土曜日の午後、Hiromiを拾って日勝峠に向かった。

今はもう日帰りで日勝峠を往復することなぞ考えられない。

車の運転がおっくうでたまらない。

その夜日勝峠のとある車中泊地で、

ラジオから流れるソフトバンク対広島の日本シリーズを聴いていたが、

延長に入って長くなったので、

起きてはおられず途中で就寝した。

 

 今朝目覚めると素晴らしい晴天で、

『ペケレベツ岳』が青空の下、

美しくそびえていた。

天気予報に従って行動して良かったと思える瞬間だ。

ラジオから流れる当日の予報は、

やはりどこもここも雨で、東側だけ晴れとのこと。

 

 6時50分、登山口をスタート。

スタート時に二台車が止められており、

先行者は既にスタートしたあとだった。

登山口から入るともう草刈りがなされて快適だ。

昨年まではこの地点から背丈以上の笹に覆われていた。

登山道は稜線まで西にまっすぐ登りゆく尾根上に付けられている。

従ってしばらくは尾根の北側を走る国道を見渡せる。

国道の更に北側には日勝峠頂上から『熊見山』までの稜線が美しい。

そして登山道はCO.900付近で昨年笹がひどく、

Hiromiがスッポリと笹の中に埋没してしまっていたのだが、

今回はその笹が幅広く綺麗に刈られていた。

おかげで気持ち良く歩を進められる。

快適、快調に歩を進め、

7時55分、「1,343mP」。

ここが日勝峠から南の山々へ続く稜線上だ。

この明瞭なピークに至る前に、

先行者の男性一人を追い越した。

そしてこの稜線を先に進むのが、

今回最も期待を込めて楽しみにしていたところ。

昨年はもう登山道の判別がつかなくなっていた部分だからだ。

この登山道を何度も登った人間でなければ、

それを見出すことは不可能な状況だった。

それで私は「廃道になる」と結論付けた。

しかし今回はその稜線上の笹も刈り払われ、

笹に隠れていたハイマツが露出している。

重ね重ねありがたい。

登山道は一旦「1,343mP」と『ペケレベツ岳』のコルに下り、

約210mを登り返して頂上に至る。

この登り返しの急登は、地面の枯れた笹が凍ってツルツル滑る。

しかし天候はあくまでも素晴らしく、

登るほどに背後に広がる北の山々や、

十勝平野の広大な風景が美しい。

登山道は笹が刈られただけではなく、

頂上付近では東斜面に突き出ていた登山道が、

ハイマツを切り開いて内側に登山道が付け替えられていた。

いやあ、ここまでの作業に要した時間と労力は如何ばかりか?

頭が下がる思いだ。

 9時35分、『ペケレベツ岳』。

頂上にもうひとりの先行者がいた。

清々しく爽やかなその女性は、名をYukiと言い、

Hiromiよりちょっと年下の「藪屋」さんだった。

 

この日はたまたま登山道のある山を選んだらしい。

そのYukiがまたHiromiと話が合い、しばし歓談。

ただこのYukiは写真に写るのが嫌だといい、

常にオープンな我々と一緒の記念撮影を拒否。

Yukiぃ、もっとおおらかになれ~っ!

 

カステラ系の甘い菓子を頬ばり、

「そんなに食べるのかよ!?」と思わざるを得ないYukiを残して下山開始。

下山もまた綺麗になった登山道を快適に下る。

そして9時20分、再び「1,343mP」。

その後も楽々、淡々と下り、

10時05分、登山口。

 

 この度登山道の整備をして下さった関係方面の方々に、

心より深く感謝申し上げます。

登山道が復活して本当に良かった。

 

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2018.10.27 「馬追丘陵」  美しき紅葉の中で・・・

 この週末はまたHiromiが土曜出勤のため、

今日は燃料代節約で馬追丘陵トレーニングとした。

天気予報通りに雨模様で、

しかも降り方がかなり強まる場面もあった。

今日は馬追丘陵でのトレーニングと決めていたので、

雨に当たることは問題ではなく、

レインスーツ着用でいつもの長沼スキー場をスタートした。

舗装道路から砂利道に入っていくと、

おおっ、期待通りの紅葉だ!

遅い紅葉がようやく木々の葉の色を変えた。

なんと美しい光景だろう・・・

この砂利道と『長官山』頂上の間、

そして「文学台」の辺りが最も美しい。

天候が雨ではなく晴れていたなら、

陽の光を浴びて更に美しさが増すことだろう。

折からの雨でカメラのレンズに水滴がつき、

帰宅してパソコンに落とすとその水滴がはっきり。

まああの雨の中では致し方ない。

また、美しい紅葉の中で嫌なものを目にした。

不法投棄だ。

先日ここを歩いた時にはなかった。

投棄物の様子からして、

農家で使われていた資材のようだ。

この辺りは農業地帯だ。

その中の心無い、いや愚か者が、

この素晴らしい馬追丘陵にやってきて不法投棄をしていく。

その光景を目にすると、

悲しさを通り越して怒りがこみ上げてくる。

自分さえ良ければ・・・

今回不法投棄されていた場所は砂利道のすぐ脇で、

今年の初夏にも自転車数代を含む不法投棄がなされていた場所だ。

そんな嫌な光景がなければ、

今日はいい日だったんだがなあ・・・

 

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2018.10.21 『芦別岳』(1,726m)  旧道を登って新道を下る

 

 10月はHiromiが忙しく、今回も次回の週末も土曜出勤となる。

それで今回の土曜日は私も女房と家の仕事に時間を当てた。

そして午後Hiromiを拾って富良野市山部の「太陽の里」に向かった。

到着時刻が18時近く。

すっかり日が短くなって落ち着かない。

「太陽の里」キャンプ場の駐車場で車中泊。

 

 私が『芦別岳』に初めて登ったのは大学1年のときだった。

東京から滝川市の実家に帰省して登ったものだ。

実家から登山靴を履き、ザックを背負って汽車に乗った。

そして山部駅で降り、田園地帯の一本道をまっすぐ歩いて登山口に向かった。

なんだか随分時間をかけて登下降したようで、

下山後また一本道を山辺駅に向かう頃は暗くなりかけていた。

そんな私を見て近くで野良仕事をしていたおじさんが、

そばにいた奥さんらしい人に、

「おい、あれスキー靴履いてんじゃないか?」と言った。

その時当時としては斬新な、

上野の登山専門店で購入したフランス製の登山靴を履いていた。

それがハイカットだったものだから、

そのおじさんにはスキー靴に見えたのだろう。

その登山靴は当時の価格で4万円だった。

今ならいったいいくらになるのだろう?

『芦別岳』に登ると、必ずそんなことが蘇ってくる。

しかしその記憶は鮮明で・・・

もう45年も前のことだというのに、

どうしてこうもはっきりと記憶しているのだろう・・・

その後『芦別岳』には新道の登下降で回を重ねた。

そして旧道を登るのは今回が6度目になる。

ただ、最後に登ってから7年が経過した。

またこの旧道は、Hiromiにとって今年の目標の中の一つであった。

まだこのルートから登ったことのないHiromiゆえ、

その願いは叶えさせなくてはならず、この時期までチャンスをうかがってきた。

と言うのも、このブログ中で何度か触れてきたが、

Hiromiは人が考えつかないほどの汗を体外に放出する。

従ってこの長くきついルートで、暑い時期には着替えや飲料水を持ちきれない。

それで気温が低い時期で、晴天となる日を待っていた。

 日曜の朝5時45分、

「太陽の里」キャンプ場の駐車場をスタート。

もう朝は冷え込む。

「太陽の里」の広い芝生を抜けると林道入口だ。

かつてはそこに入山届けポストが設置されていたが、

今は林道終点に移設されていた。

代わりにシカの侵入を防ぐ柵とゲートが出来ていた。

林道を歩き出すと紅葉が美しい。

これは新道の下山で紅葉を楽しめると確信!

  6時05分、登山口(林道終点)。

先行者の車が一台止められていた。

Hiromiが入山届けを記入していると、トレラン姿の男性が一名やってきた。

そしてそのまま登山道を走っていった。

ここから「ユーフレ小屋」分岐までは勇振川に沿った登山道を歩く。

それは高巻きの繰り返しで、かなりのアップダウンを強いられる。

沢筋を見ると水量はそれほどでもなく、川原も露出している。

沢筋を歩き通せないこともないように思える。

しかしこのルートで時間を浪費するわけにはいかないので、

素直に高巻きを繰り返して進む。

と、突然先ほどのトレラン男性が戻ってきた。

「この先でピンクテープがなくなっちゃったんで戻ってきました。」

何も問題ないから先に進むように諭すと、

「ありがとうございます、ど素人なもんですから」と言って走っていった。

  ルートは「ユーフレ小屋」分岐を過ぎると勇振川から離れ、

徐々に斜度が増してくる。

そして沢形の石がゴロゴロして歩きにくい急登に耐えていくと、

背後にV字谷の景色が広がり出す。

しかし当面の目標である北尾根の頭はまだ先だ。

この頃になると暑い暑いと言うHiromiが、ズボンの下を切り離して短パン姿になった。

この自称「短パンの女王」は、この時期になっても信念を貫く、

と言うか癖が抜けない。

 

右手前方に見えていた『槙柏山』の高度と位置により、

現在置かれている自らの位置が確認できる。

はっきり言ってしまえば、その『槙柏山』を超える標高に達しなきゃならないし、

『槙柏山』が背後に見えるようになるまで、

奥へ奥へ(西へ西へ)と進まなきゃならないわけだ。

そんなきつい登リに耐えて、

9時05分、CO.1,270で北尾根稜線上。

この尾根を南下すると『芦別岳』に至り、

北上すると『御茶々岳』を越え、「極楽平」を経て『松籟山』や『中天狗』、

『布部岳』などに足を運ぶことができる。

積雪期の話しではあるが。

  尾根の頭からは西側に『崕山』、『小天狗』、『中岳』などが、

すぐそばに望まれ、登行意欲を掻き立てられる。

そして南の進行方向には「1,444mP」がドーンと構えており、

その登行のきつさを否応なく見せつける。

またこの高度になると先日降った雪が残っている。

そんな残雪の中を我らが「短パンの女王」は、元気にスタスタと登って行く。

しかし辺りは雪と冷たく濃いガスに包まれだしたので、

Hiromiには着替えを命じ、私はゆっくり先に進んだ。

この着替えは結構時間を要するもので、こちらの体温が下がってしまう。

それでもこの日はアウターを着込むほどではなく・・・

しばらく待っていると、乾いた衣服に着替えたHiromiがすっきりした表情で、

これから後方へ後方へと遠ざかって行く「夫婦岩」を背に登ってきた。

さて、ここからがまだ遠い。

この後顕著な「1,457mP」、「1,579mP」を越えて行くのだが、

これらのアップダウンがきつい。

ただ、途中からガスが晴れ出し、見事な山岳風景を目にできる。 

そんな風景を目にしたHiromiが、

「ここは大雪や日高とはまた違った景色が楽しめるねえ」とつぶやいた。

ほぉ~、少しはわかってきたじゃねえか・・・

 

 この後は危険地帯もある。

「1,457mP」から一旦深く下降する。

そしてその登り返しが急で、登攀的な場面もあり、

そこに雪がかぶって滑りやすくなっているので、

Hiromiを見ていてヒヤヒヤする箇所あり!

一人でここを登っている時には危険もなにも感じていなかったのに、

人を連れて登るとその難しさがわかる。

また、正直私も初めて怖いと感じた箇所があった。

加齢とともにバランス感覚が低下している。

そのせいだと思うが、

前述の通り今まで何も感じなかったところで恐怖を感ずる。

今回は雪で滑りやすくなっていたので致し方あるまい。

 

 このルートの核心部を過ぎると、

あとは広い台地に出、『芦別岳』の基部を目指して歩く。

そして最後は初歩の登攀で頂上に至るが、

ここでもやはり少量の雪ではあるが緊張させられた。

慎重に登り詰め、

11時45分、『芦別岳』。

すっかりガスが晴れてくれた。

このルートを今年の目標の一つにしていたHiromiが、

達成感を得て私に握手を求めてきた。

「ありがとうございます!」

でも、そんな神妙な気持ちなんか、10分ともたないけどねえ~

  頂上は寒い。

すぐに新道を下山開始。

直下の『雲峰山』で昼食タイム。

その後淡々と下りながら、麓一帯の紅葉を楽しみにする。

そしてその期待は決して裏切られることがなかった。

もう登山口に近くなってからだが、色とりどりの紅葉に包まれて癒されるぅ~

写真を撮りまくり!

そんな美しい紅葉を眺めながら新道登山口に下り立ち、

14時30分、駐車地。

 

 それから片付けを済ませて車を走らせたが、

いつもよりずいぶん遅い19時近くからの「サイゼリヤ」となった。

そこには達成感で満たされたHiromiがいた。

だけど変なこと言うんだよねえ。

もう帰り際、ドリンクバーで最後の飲み物を取りに行くHiromiが言った言葉、

「最後にもう一杯汲んでくるかな」

おいっ、うんこ汲みじゃねえんだからっ!

 

 

 

 

 

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2018.10.18 『長官山』(254m)  トレーニング登山

 今日は休みだ。

今月は土日祝日以外に、

4日間の有給休暇を取得している。

4、7、12月の繁忙期は土曜休みがなく、

休日は日曜日だけ。

思うように山に出かけられないジレンマに陥るが、

そんな時期を除くと、

適当に休みを取れるのがいい。

だから繁忙期の週一休みにも耐えられる。

山に登るために働き続けているのに、

働いたために登れないという理不尽さでは長続きしない。

  今朝起きても毎日の出勤時刻までのんびりしていた。

せっかくの休日だが馬追丘陵でトレーニングをすることにしていた。

みなさんは燃料の高騰をどう捉えていますか?

時給820円のただのアルバイトである私にははっきり言ってきつい。

そんな燃料が高値安定化してしまった現在、

ウィークデーに一人で遠出はできない。

こうした状況の中、

馬追丘陵は近くて助かる。

週末はHiromiと出かける割り勘山旅に備えなければならない。

そんな話しをするとHiromiは言う、

得意になって、「Hiromiがいると助かるべえ!?」


これねえ、Hiromiが口にする言葉そのままですから。

マジで男と同じ!

 

 9時近くに「長沼スキー場」に到着。

いつものようにスキー場麓から登り始める。

しかし外は雨!

家を出てからずうっと降っている。

天気予報は曇りだ。

あいも変わらず精度の低い天気予報。

しょうがないので、

雨具着用でスタート。

雨は時折小降りとなり、

雲の裂け目から陽が射すこともあった。

『長官山』に3回登って午前中のノルマを終了。

車に戻って昼食、そして昼寝。

雨は変わらず車の屋根を叩いている。

1時間も眠って起きても、やはり雨。

そんな中、午後のノルマに向かって始動。

午前中と同じく『長官山』に3回登る。

 

 『長官山』の頂上には新しい頂上標識が立てられていた。

それには「長沼山岳会」と記されている。

そして馬追温泉側に下って行くと、

先日まで登山道に横たわっていたトドマツの巨木が、

チェンソーで段切りされて片付けられていた。

それはその後の登山道でも見られたが、

これは「長沼山岳会」の方々によるご尽力であろうか?

大変ありがたく、

心より感謝を申し上げたい。

また、火葬場コースの方は変わらず倒木の嵐のままだ。

 

 今年は紅葉が遅い。

札幌周辺で気温が下がったのが、ここ2~3日のこと。

それまでは夜も気温が高く、紅葉が進まなかった。

今日の馬追丘陵も同様で、まだまだ緑の葉が多い。

ただ、その緑と黄色い葉のコントラストもまた美しい。

朝から降り続いた雨は、午後2時を過ぎてようやく上がった。

雨に降られはしたが、

まあ、楽しい休日を過ごせたことに感謝!

 

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2018.10.13 『ピンネシリ山』(1,100m)~『待根山』(1,002m)~『隈根尻山』(971m)  惜しい、廃道だ!

 この週末は都合により土曜日だけの山行だった。

従って遠出はせず近場へ。

私が四季を通じて遊ばせてもらっている樺戸山地で、

いつも気になっていることがあった。

それは頭から離れることがなく、

常に検証に出かけなければ、

という義務感みたいなものを感じていた。

そしてそんなふうに抱え続けてきた懸念が、

とうとう現実のものとなった。

 

 土曜の朝「道民の森一番川地区」のキャンプ場を過ぎて林道に入ると、

登山口の約2km手前で林道が決壊していた。

大雨の影響で数年前にも決壊した箇所が、

また水に流されていた。

ただ、重機による修復工事が進められているようではあったが、

中途でやめた可能性がある。

と言うのも、その朝キャンプ場の管理棟裏に止められていたパワーショベルが、

この日の下山後そこを通った時にはなかったからだ。

林道の修復工事を中断して引き上げたと思われる。

 

 登山口の手前約2kmの林道決壊箇所近くに車を止め、

7時30分、徒歩でスタート。

期待していた紅葉はまだ進んでいない。

朝の空気は冷たく、手袋が欲しいくらいだ。

しかし空は青く、太陽光が燦燦と降り注ぐ。

そしてしだいに気温が上がってきた。

8時05分、登山口。

通常はここまで車を乗り入れられる。

いや、かつてはその先の『待根山』基部まで車で入ることができた。

 

ただ、今はそんな林道も荒れ果てて、登山道として残っているだけだ。

それはそれで良い。

タケノコ採りの連中がゴミをまき散らかしていかなくなった。

登山口からすぐに最初の渡渉がある。

以前は滑べらなかった沢床の石が、

数年前からひどく滑るようになったので要注意だ。

 

それを過ぎると間もなく『ピンネシリ山』と『隈根尻山』への分岐が現れる。

そこに大変な案内板が設置されていた。

『隈根尻山』への登山道が廃道になったと言うのだ。

そんなことをにわかには信じ難く、

Hiromiに「奥の5箇所ある渡渉点の橋が流されたから廃道と言っているんだろう」

と、ある意味妙な期待感を込めての想像を口にした。

私がそれまで懸念していたのは、

『待根山』~『隈根尻山』間の登山道が、

笹やブッシュに覆われて廃道になってしまうのではないかということ。

それが登山口から『隈根尻山』までの、

王道とも言える登山道が廃道などとは、

私の中ではありえないことだった。

しかし・・・

 分岐を『ピンネシリ山』に向かって進む。

第二渡渉点を過ぎると下草がはびこりだした。

しかしかつて立派だったその林道は、

快適に歩を進めさせてくれる。

そして第三渡渉点を過ぎると傾斜が増し、高度を稼ぎ出す。

体が熱を帯び薄着になる。

そこでHiromiには「噴出する汗を抑えられるようなペースで歩け」と指示するも、

そんなことなぞできない猪突猛進。

数歩ゆっくりペースかな、と思った途端ハイギアへ。

どんどん先を行き、『待根山』分岐から『ピンネシリ山』へ。

分岐からは160mの急登だ。

それをクリアして、

9時55分、『ピンネシリ山』。

Hiromiはいつもどおり、川にザブンと浸かって上がったように汗をかき、

そのままではいられないので着替えるために頂上に残し、

私は一足先に登ってきたルートを『待根山』目指して下り始めた。

その後ゆっくり下っていると、

しばらくして追いついてきた。

そして10時40分、『待根山』。

さて、問題はここからだ。

この『待根山』と遥か南に見えている『隈根尻山』間の登山道を、

私は廃道になるのではないかと懸念し、度々検証もしてきた。

『待根山』にはロープでの通行止めと、

その先廃道の案内板が設置されていた。

しかし私は検証しなければならない。

自己責任で先に進む。

Hiromiもまた自らの意志で先に進みたいという。

『待根山』の南斜面は遠くから見てもわかるように、

大変傾斜がきつく、慎重に下る。

かつては両端をロープにくくりつけられた木段が設置されていたが、

そんなものは設置されて間もなく雨に土砂ごと流されてぐちゃぐちゃだ。

そんな木段の残骸が、今は煩わしい。

ただでも下りを苦手とするHiromiは時間がかかる。

そしてようやく急斜面を下りきると、今度は笹の海だ。

登山道を背の高い笹がはびこっている。

まだ埋め尽くすとまでは言えないが、かなりうるさい。

それが密生している部分もあり、

「引き返すなら今かも・・・」という場面もあった。

しかし、気に入っていたこのルートの成れの果ては最後まで見届けたい。

笹をかき分け、ブッシュを手でよけながらゆっくり進む。

『待根山』~『隈根尻山』間の最低標高点まで下って登り返すが、

それまでは南向きで太陽光を常に浴び続ける斜面とは違って、

今度は年中日陰になっている斜面を登る。

すると登山道にはびこる笹の勢いが小さくなった。

やはり太陽の力は偉大だ。

日陰の急斜面から尾根の頭に刻まれた登山道を登って行く。

そして12時25分、『隈根尻山』分岐。

この分岐から『隈根尻山』までは600mを残すだけだが、

この日はここでやめて下山することにした。

笹漕ぎはもういい。

それよりも「廃道」だというここから登山口までを早く検証したかった。

分岐でラーメンタイムをとり、さあ下山。

確かに下草が勢いを増し、

登山靴に絡みつく場面もあるが、さして問題はない。

急な下降を終えてここも荒れ果てた林道を下るが、

そこから登山口まで5箇所の渡渉がある。

以前その5箇所の全てに橋が架けられていた時期もあった。

何シーズンそれが保たれていたのかは記憶にないが、

ある年の災害でその橋の全てが流されてしまった。

そんな渡渉のいくつかで、

Hiromiにかつての情景を説明しながら下り、

14時ちょうど登山口。

最後の渡渉点でスパッツを洗い、林道を淡々と歩いて、

14時35分、駐車地。

 

 結果、『隈根尻山』~『待根山』間は廃道。

我々もこの日歩いたのが最後となるだろう。

また、登山口から『隈根尻山』間はまだまだ歩ける。

『隈根尻山』に登るにはかつて、

『浦臼山』~『樺戸山』を越えなければならなかった。

しかし一番川登山口からの楽な登山道が開削されると、

皆楽なそちらに集中し、結果『樺戸山』経由は廃道となってしまった。

そしてもてはやされた一番川登山口からの『隈根尻山』も、

皆一度登ればそれでいいとのごとく登山者が激減し、

この成れの果てを生み出した。

この先はもう夏道が廃道となり、

『隈根尻山』に登るには積雪期しかなくなる。

それはそれで神秘的でよいのかも・・・

 

 今から20年と少し前、『樺戸山』経由で『隈根尻山』頂上に立ったとき、

『待根山』方向に向かう、笹刈り道を目にした。

それは間違いなく『待根山』へ続くものだと確信し、

翌週笹を根こそぎ刈り取ったドロドロの登山道予定ルートを、

ピッケルで確保しながら歩いたことをはっきりと覚えている。

心からワクワクする思いで歩いたものだ。

それがとうとう廃道になる。

淋しい限りだ。

Hiromiが送ってくれた昨年このルートを歩いた時のGPSデータによると、

登山口を出て周回して登山口までが、

歩行距離17.7km、累積獲得標高1,381m

惜しい、実に惜しい・・・

 

 道民の森は北海道の公園だ。

その中にあって、登山道の維持管理をする予算が確保できないのであれば、

登山者の安全のために廃道にせざるを得ない。

それは現在も微力ながらも納税者の一人として理解しなければならないことだ。

もう登行可能時間が限られた『隈根尻山』。

登る意欲のある方は今のうちである。

但し、あくまでも自己責任であることは言うまでもない。

 

 

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2018.10.8 『ピッシリ山』(1,032m)  雨に打たれ、ガスに見舞われて・・・

 連休三日目は『ピッシリ山』に登った。

この山に登るのは初めてだった。

以前に登るつもりで出かけたことはあったが、

朱鞠内湖のキャンプ場側から道々を走って登山口を目指すつもりも、

最終人家の先でゲートが閉じられ、

あっけなく中止となってしまった。

朱鞠内湖まで走って出鼻をくじかれると、

もう母子里側に回る気にはなれなかった。

更に遠隔地のこの山に向かった場合、

一泊二日で絡めて登れるのが『三頭山』だけというのもネックになっていた。

以上のことより、母子里を経て滝の沢林道に入ったのも初めてだった。

そんな初めての登山口を目指すのに、

少々戸惑ってしまった。

母子里から素晴らしい舗装道路を約12km走って、

朱鞠内湖に向かう道々に入るのだが、

この道々が砂利道で、道幅がそれまで走ってきた舗装道路より極端に狭く、

とてもじゃないが道々とは思えず、

ただの林道と解釈してしまい、

行ったり来たりを繰り返してしまった。

ただそれが前日の夕方だったから良かった。

 

 月曜の朝砂利道の道々から滝の沢林道に入った。

狭い林道で、対向車と鉢合わせしたなら交差できない。

そして林道終点が登山口となっていた。

そこには駐車スペースなぞ設けられてはおらず、

ただの林道終点だった。

先行者の車が一台止まっていた上地面はドロドロで、

それを交わしながら車のヘッドを来た方向に変えるのが大変だった。

 

 7時05分、登山口をスタート。

そしていきなり渡渉。

渡渉の場面ではいつもそうだが、

Hiromiが足を濡らすんじゃないかとヒヤヒヤする。

しかし難なくクリア。

紅葉が下草まで広がって美しい中を歩き、いきなりの急登だ。

おやおやこんな調子で尾根の上部に向かうのかと思いきや、

長くは続かず、すぐに平坦地となり、

おもに落葉樹の多い樹林帯を進んで行く。

そして登山道がよく整備されていることに驚かされる。

下草が丁寧に刈られ、全くうるさくない。

登山道整備に尽力してくださった関係方面の方々に、

心よりお礼を申し上げたい。

 

 そんな整備された登山道の歩行の中で雨が降り出した。

なんとも重苦しい気持ちの我々二人。

標高560m辺りで緩やかな登りから急登となった。

雨に濡れた粘土地が滑る。

Hiromiは両手を地面について登る。

そしてその高度になるとガスの中に入り、

益々気分は低下して行く。

もういつ中断しても構わない気持ちになる。

しかし標高800m位に達すると、雨は上がった。

この辺りからは樹木がまばらとなり、

登山道の両側にびっしりと密生する笹がなければ、

さぞかし朱鞠内湖の良い眺めを堪能できるだろうと想像させられる。

何も見えないガスの中は淡々と歩を進めるしかない。

時折上空に狭い範囲で青空が見え隠れするが、

決してその面積が広がることはない。

8時25分、「釜ヶ淵岳」。

ここで先行者に追いついた。

その後は我々が先を行くことになった。

「釜ヶ淵岳」を過ぎるとまあま、すごいアップダウンの繰り返しだ。

とにかく濃いガスで何も見えないので、

登っては下り、また登っては下り、またまた登っては下り・・・

「とにかく何でもいいから、ちょっとだけでも見せてくれ~」という願いも虚しく、

歩き続けて9時45分、『ピッシリ山』。

いつものように全身汗でずぶ濡れのHiromiはそこに長居できないので、

記念撮影をして即下山開始。

頂上から少し下っていくと、「釜ヶ淵岳」で一緒になった二人とすれ違った。

結局この日は我々と彼らの計4名だけの入山だった。

彼らとすれ違って少し進み、

着替えをするHiromiを残してゆっくり進む。

あいも変わらず辺りはガスの中だ。

その後着替えを終えて追いついてきたHiromiと、

またすたすたアップダウンを越えて行く。

そして「釜ヶ淵岳」が近付くと東側のガスが晴れだした。

山裾の紅葉が美しい。

そんな景色を楽しみながら、

「釜ヶ淵岳」でラーメンタイムを取るつもりだったが、

その前にまた雨が降り出した。

それで11時20分、「釜ヶ淵岳」をスルー。

その後朱鞠内湖の風景も少しだけ見せてもらった。

何も見えずじまいでなくてホッ・・・

 

 視界のない樹林帯に入ると雨の降り方が激しくなった。

しかしもうどうでもよく、ただ淡々と下る。

ところが登路で懸念した箇所で、Hiromiが苦戦を強いられた。

粘土質の急斜面での下りに四苦八苦している。

ところがその場面は下草の紅葉が美しく・・・

まあ、尻とザックをどろんこに染めて、なんとか下った。

12時25分、登山口。

 

 下山後ドロドロの登山口を即離れ、

車が一台も来ない道々に戻って片付けとラーメンタイム。

その後ひたすら車を走らせて、

新十津温泉で汗を流し、月形町で最終泊。

最終日の火曜はHiromiが午後、

札幌での会議に出席しなければならなかったので、

早朝馬追丘陵にてトレーニングをして解散と思っていたが、

火曜の朝も雨降り。

無理をすることはないので、

そのまま帰宅して4日間の山旅の後始末に精を出した。

  帰宅後『ピッシリ山』に関するGPSデータをHiromiが送ってくれた。

それにると、

歩行距離17.1km(往復)

累積獲得標高1,321m

この山の登山口の標高が約380m。

従って頂上との標高差はわずか652mだ。

それが累積獲得標高で1,321mという数字が出るのだから、きついはずだ。

今度は晴れた日に素晴らしい景色を見ながらこの山を歩くぞと、

その夜の「サイゼリヤ」でHiromiと誓った。

尚、帰宅してわかったのだが、我々が『天塩岳』に登った日、

岳友の「watanabe」君が『ピッシリ山』に登っていた。

そこには美しい山岳風景が広がっているので、

ぜひご覧いただきたい。

 

 

 

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2018.10.6 『前天塩岳』(1,540m)~『天塩岳』(1,558m)  嵐の前の静けさを楽しむ

 今回の週末もまた、金曜日まで晴れ模様が続いたあとに、

台風絡みの悪天予報だった。

そして私とHiromiは、土~火曜日まで4連休。

一生懸命働き、日々早朝出勤、残業を繰り返すHiromiには、

今年から秋休みというものができた。

私も火曜日に休みを取って、

それに合わせたというわけだ。

しかし4日間通して出かけた山旅も、

雨から逃げてはみたけれど、

逃げきれず無理もせず、

二つの山行だけで終えて今朝帰宅した。

  台風接近間近な土曜日は、

北に向かうほど晴れる確率が高いと読んで、

初日は『天塩岳』に決めた。

『天塩岳』に登るのは3年ぶりか?

 

7時25分、天塩岳ヒュッテ奥の登山口をスタート。

広い駐車場には既に14台の車があった。

入山してしばらくは、

天塩川沿いの古い作業道を歩く。

紅葉が美しく、大変良い時期だ。

沢沿いの作業道はやがて終点となり、狭い登山道となる。

3度の渡渉箇所には作業板の橋が架けられており、

登山靴を濡らさずに済む。

ありがたいことだ。

7時45分、新道分岐。

ここから『前天塩岳』経由でも新道を登っても、

『天塩岳』頂上まで5kmと記されている。

しかし難易度が高いのは『前天塩岳』経由だ。

分岐を過ぎてしばらくは、

ゆっくり高度を上げながら奥深くへと進む。

そして旧道分岐を過ぎてCO.1,150から『前天塩岳』頂上まで、

標高差約400mの急登が始まる。

これがきつい。

この急登になるとHiromiが俄然張り切り、

またズボンの下を切り離して短パン状態となり、

私を置いてどんどん登っていく。

自称「短パンの女王」は決して手を緩めない。

それでも途中4パーティーを追い抜き、

9時20分、『前天塩岳』。

360度視界を遮るもののない景色が楽しめる頂上からは、

北大雪、表大雪、東大雪、十勝連峰の山々が手に取るように望まれる。

ガスがかかることのない高曇りで本当によかった。

 

頂上には直前に追い越した若者が、

すぐに上がってきたので、

水分補給をしただけで『天塩岳』に向かった。

ここからはコルまでは一旦170mほど下降し、

約200mを登り返す。

この下りでは私が前を行き、

コルからはHiromiが前に出て、

またガンガン登って姿が見えなくなる。

そして人目につかない藪に入って、

いつもの着替えをする。

とにかくそこまでの行程で、

べちゃべちゃになった短パンの裾から、

汗が止めどなく流れ落ちる特殊体質の持ち主だ。

先に行ってそんなHiromiを待ち、

着替えたことでスッキリした表情のHiromiと、

10時15分、『天塩岳』。

頂上では数名の登山者がくつろいでいたので、

スルーして下山を開始。

ただこの頂上も360度視界を遮るものがないので、

素晴らしい眺めを堪能できる。

そんな中私が好きなのは、

周遊するコースの、おおよそ全体を見渡せること。

そんな風景を目にできるのは、他に表大雪くらいだ。

うっとりする風景を楽しみながら下り、

『西天塩』に立ち寄ろうと分岐から足を踏み入れた途端、

前方を行く三人パーティーが嫌なものを同伴しているのが目に入ってしまった。

「嫌なもの」、Toshiならすぐにわかるべ?

即反転して「丸山」に向かった。

11時ちょうど、「丸山」(1,433m)。

そしてそこでラーメンタイム。

『天塩岳』に登ったのは、今回で8回目になる。

そしてその殆どで「丸山」が昼食地点だった。

また、この頃になると、

北の方だけに見られた青空の面積が広がりだした。

 昼食後の下山は太陽光が燦々と降り注ぎ暑いくらいの中、

紅葉を楽しみながら下った。

途中で目にする『前天塩岳』の山様がすさまじく鋭角で、

よく登ったものだと感心させられる。

 

 12時30分、新道分岐。

残り1.5kmを淡々と歩き、

12時55分、登山口。

いやあ、山の選択がうまくいった。

Hiromi共々大満足で、

台風から更に逃げるべく車を走らせた。

そしてHiromiが未踏の道北『敏音知』まで走って、

「ピンネシリ温泉」で汗を流し車中泊。

夜半過ぎから雨が降りだし、

翌朝は降り方が激しさを増した。

台風というのは気まぐれなもので、

大雨が降る、降ると予想されながらも、

一滴も降らずに過ぎ去ることもある。

今回はせっかくの連休なので、

そんなことにも期待してみたが、

あっけなく期待を裏切れた。

しかたがないので名寄まで移動してぶらぶら・・・

 

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2018.9.30 『暑寒別岳』(1,491m)  遅い紅葉がようやく始まった!

 先週末は土曜の夕方家を出てHiromiを迎えに行き、

北へ向かった。

その時点で天気予報を最終チェック。

家を出る前にパソコンでチェックした予報では、

翌日曜日が稚内まで行かない限り雨からは逃れられない状況だった。

ところが携帯の予報では、

増毛辺りから北側が晴れとなっていた。

いったい何を信じてよいものか・・・

こんなときは良い方に解釈し、

『暑寒別岳』の箸別登山口に向かった。

そして登山口近くの牧草地で車中泊。

ここまで運転を頑張ると、

翌朝ゆっくり寝ていられる。

 

日曜の朝6時55分、

箸別コースの登山口をスタートした。

曇り空ではあるが高曇りなので、

登山口に入る前に『暑寒別岳』の頂上が見えていた。

 

 回を重ねて登ってきた『暑寒別岳』には、

この箸別から登ることが一番多い。

毎年登っているような気がする。

また、このルートには昔から合目標識がきっちり立てられている。

各合目の間隔は、

距離ではなく標高差で定められているようだ。

頂上までの標高差が約1,000mであるから、

各合目の間の標高差は約200mと言うことになろう。

従って、傾斜の緩い2合目までが、

やたらと長く感ずる。

片道が9kmの行程のうち、

2合目までで4kmほどをを歩いてしまうのではなかろうか。

そんなことを考えながら、スタスタ歩いて、

7時25分、1合目。

1合目を過ぎてしばらく歩くと、

突然前方が開けて遥か先に『暑寒別岳』の頂上部が目に飛び込んでくる。

美しい姿だが、すごい距離感を感ずる瞬間でもある。

その後また樹林帯に入って視界は閉ざされる。

そしてただ黙々と歩を進めることになるのだが、

遅まきながら草木の紅葉が始まっており、

何とも言えない美しさがなごませてくれる。

更に足元には無数のドングリが、

まるで敷き詰められたかのように散らばっている。

そんなドングリをいったいいくつ踏みつけただろう?

などと考えながら歩き、

8時30分、5合目。

ここから先は、

登山道が沢形につけられているので、

ゴロゴロした石に足を取られて、

歩きにくいったらありゃしない。

ただ、今回はここを歩いてきた中で最も水が少ない。

いや、水がなにもない。

常にわずかばかりではあるが、

水が流れており靴を濡らす場面だ。

 

 9時ちょうど、7合目。

ここから先は遮るもののない世界が広がる。

私はここからの風景が好きで、

箸別から登ることが多い。

8合目を過ぎて9合目に向かう頃になると、

前方にガスがかかりだした。

強い東風に吹かれて、

次々と山肌にまとわりつき、

せっかくの山岳風景を遮ってしまう。

しかし、当初は雨の予報だったのだから、

これでも上出来だ、と言い聞かせて進む。

 

9時45分、『暑寒別岳』。

ガスに包まれて何も見えない上、

強く冷たい風が吹き付けてくるので長居はせず、

頂上を少しはずしたところまで戻って、

早めのラーメンタイムとした。

そんな頂上も下山を開始すると、

時折ガスが晴れてしっかりとその姿を見せてくれた。

8合目を過ぎて、「もう今日は誰も登ってこないだろう」、

と思っていると、えっ!?

前方から小学生がやってきた!

ひぇ~っ!!

先を行くHiromiは後方のママと話し、

後から行く私は子供達と話した。

子供たちは6年生の兄と、1年生の弟。

そしてその弟が言うには、

この3人の他に父親と2年生の長女が一緒だったのだが、

二人は2合目でリタイアして引き返したとのこと。

いやあ、その後も二人の息子を連れて登ってきたママはえらい!

子ども3人を生んだだけでもすごいことなのに、

こうして木の杖をつきながらも、

頑張って子どもたちと素晴らしい思い出を作る。

いい母さんだぁ~

でもまだ若い、うちの娘と同じくらい、30代後半だろう。

それからはHiromiと二人、

素晴らしいものを見せてもらった思いで、軽やかに下った。

しかし、登路で随分踏みつけてしまったドングリを、

そのまま見過ごすことができず、

大切な鼻の穴にグリグリッ!

「はだどあだがつまって苦しい」

辺りは草木の紅葉!

私は思う、大雪山や十勝連峰と言った高山の紅葉は非常に派手できらびやか。

それはそれで素晴らしいのだが、

低山の柔らかく優して控えめな草木の紅葉が、

何とも言えぬ心地よさを与えてくれると。

そんな紅葉を楽しみながらテクテク歩いて、

12時35分、登山口。

この日の箸別コースは、

我々の他に男性の単独行者と、

例の親子連れだけだった。

相変わらず静かな山旅を楽しませてくれた箸別コースに感謝!

 

 

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